蟹江一平の歌がうますぎる! 演技と歌と変態の関係性 - フリーBGM&自主映画ブログ|"もみじば"のMOMIZizm

考察 自主制作映画

蟹江一平の歌がうますぎる! 演技と歌と変態の関係性

2015年7月17日

歌う人

どうも。いつもは趣味の映画制作や音楽制作の記事を書いている管理人(@kaiten_keima)です!

…が、今日はその話ではない。とにかく心を持っていかれた話だ。
そう、2015/7/17に放送された「今夜復活!歌がうまい王座決定戦」に出た蟹江一平の歌がうますぎた。

登場シーンでは「誰だこの人」と若干思っており、スタジオにもなんとなくそんな空気が流れていたが、歌い始めたら空気が一変!
「もはや歌手」との声がスタジオでも家の中でもこぼれるその圧倒さ!

2位の佐藤仁美に5点差をつけた989点で優勝となった。

おさらいすると、決勝戦の得点はこうだった。

1位 蟹江一平 989点
2位 佐藤仁美  984点
3位 林家たい平 967点
4位 どぶろっく 951点

上位二人は共に役者である。


役者の歌

蟹江一平は蟹江敬三の息子であり、役者である。
役者なだけあり、歌い始めるとスイッチが入りスタジオ全体…ひいてはお茶の間までもがその空気になってしまうのである。

決勝に進出した佐藤仁美も役者で、最後は役者対決となったが、佐藤仁美もやはり空気感をガラッと変えるのがうまかった!
特に一回戦で歌った椎名林檎は、入りの「あ」の発声だけで「椎名林檎の世界」を作り上げてしまった。

二回戦の「津軽海峡・冬景色」では雪が降ってるかと思うようなスイッチの入りっぷりだった。

役者は撮影現場から急に物語の世界に入る、というのに慣れているからだろうか、それまでの文脈を全て断ち切って、いきなりもうその人の世界にしてしまう力があるように感じられた。

ただ歌唱力があるのではなく、ささやきや声量、表情で歌にあるストーリー性を最大限に引き出す表現力がすごい。人にうったえかける歌とはこのことだと思った。

蟹江一平が選曲した決勝の歌は、スターダストレビューの「木蘭の涙」だったが、これはもうすごかった!
語りかけられて始まり、力強く呼びかけられ、最後には意志を持った叫びに胸を打たれる、そんな感じだった。彼の世界がそこにはあった。
最後ミスがあったと言っていたが、私は全然気づかないくらいだった。もはや自分のものにしていたレベルだったことの表れだろう。

佐藤仁美はどちらかというと、元歌の歌手になりきったり、その歌の世界を作り上げるイメージだったが、蟹江一平は歌を通して演技をしてくるような、歌を通して蟹江一平の世界を作ってくるようなイメージかも知れない。もちろん、このバラエティ番組だけではそんなに深いところまで断定はできないが、そんな片鱗は感じられた。

蟹江一平参考:http://www.seinenza.com/profile/data/kanie_ippei.html

ちなみに蟹江一平は「東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~」、「坂の上の雲」、「陽はまた昇る」…
…などなど様々なものに出演しており、「コクリコ坂から」では吹き替えをやっていた模様。

役者と演技と変態性

普段趣味で映画を撮ったりしている私だが、演技のうまい友達はそういえば歌うまかったな~などと思いながら、歌と演技の関係性について考えてしまった。
歌手はその人の人生やらを感じたりするが、役者が歌うとその人の作り出す世界に投げ込まれた気分になるのかも知れない。

蟹江一平は今後気になる存在となった。

バラエティーでは変態でアウトなキャラだったりしているようだが、私の友人の歌と演技がうまいやつも変態だし必然なのかもしれない。(蟹江一平はアウト×デラックスに出演している)
変態も己の世界に入るのは得意であるからだ。

というわけで、歌がうまくなりたければ変態になればよいようだ。

…ちなみに、話の途中に出た趣味の映画だが、実は予告編がある。
せっかくなのでそれだけでも最後に貼っておこうと思う。