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マウスコンピューターでBTOパソコンを買ったら奇妙な物語ができた

2016/08/20

奇妙なパソコン物語

先日BTOパソコンというものを紹介する記事を書いたが、マウスコンピューターで購入したパソコンがついに届いた!

…ので、どんな感じに届くかとかを書くことにした。それはともかくとして、私の横には今幽霊がいるので、そう思いながら、無駄に奇妙な気持ちで読み進めていってほしい。

まず最初に言っておかねばならないことがある。そう、私の元に、マウスコンピューターからある一通のメールが届いたのだ。

 

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マウスコンピューター物語

マウスコンピューターから届いた、ある一通のメール

ある昼下がりのこと。私は限りなく姿勢をよくしようと企み、必要以上に背中を伸ばし、道行く人に優越感を感じながら、素晴らしいフォームで一歩一歩、歩行していた。つまり、私は歩いていたと言えよう。だが、そんな矢先、なぜだか私はふと、スマホをいじりはじめた。なぜだっただろうか。その理由は一切覚えていない。非常に奇妙な現象であった。

そして、さらに奇妙なことに、私は何故だかスマホでGmailを開いた。そのときGmailを開かなくてはならない必然的理由などなかったのにだ。これは極めて奇妙な事態である。言うなれば、私の脳の無意識化に、その瞬間にGmailを開くべき何か宿命的なものが刷り込まれていたのだろう。

すると、こんなメールが届いているのが目に入った。姿勢のすごくいい私の目に、入った。

株式会社マウスコンピューターと申します。

弊社へのご注文まことにありがとうございます。
下記の内容にてご注文とさせていただきます。
以下のご注文内容をご確認下さい。

※既にカード決済が完了しており、ご注文お受付を完了しております。
内容の変更・キャンセルにつきましては、お承り致しかねます。
ご注意ください。

詳しくは下記URLをご参照ください。
http://www.mouse-jp.co.jp/shopping_guide/payment/guide_02_04.html

※登録情報の訂正につきましては、このメールのご返信にてご連絡下さい。
■インターネット通販: 月~金 9:00~18:00
※金曜夕方~日曜日および祝日のご注文内容や製品に関するお問い合わせ
は翌営業日以降のご返信となりますのでご了承ください。

<ご注文詳細 1>
ご注文先: MouseComputer
商品型名: LM-iG310X4 [Windows 10 搭載]
商品単価: \140,184(税込)
商品台数: 1

 

なんということだ。

マウスコンピューターと申す人物からメールが来るなど、今までに一度もないことだ。姿勢の良い状態のまま、私はそう思った。

なぜこんなメールが来るのか? ふつう、メールというのは友人や知り合い、家族など、知っている人物から来るものである。これはまさか、架空請求なのではないか? マウスコンピューターなどという名前の知り合いは私にはいない。

更にそれだけではなく、メールを下まで辿っていくと、「最短で8/31出荷」という謎の文言まで書いてあった。一体何を出荷するのか?

 

謎めいたメールに私は頭を悩ました。

強いて言うならば、一つだけ心当たりがある。そう、それは昨日のこと。私は古くなったパソコンを使いながら、新しいパソコンをネットショップで探していたのである。そこで見つけたのが「マウスコンピューター」というBTOパソコン(パーツをカスタマイズして購入する、受注生産のパソコン)のショップである。
そして、そこで私は、パソコンを購入した。

それくらいしか心当たりがない。

金額もほかのサイトと比べても安く、見やすいデザインで、なおかつパーツのカスタマイズ性もなかなかであった。だからこそ、私はそこでパソコンを購入したのである。普段、自主映画・自主CMの制作や、DTMによる作曲をしている私には高性能なパソコンが必要だったが、その要件も満たしてくれた。マウスコンピューターは私に従順だったのだ。

CPUはCORE i7、200GBのSSDと、2TBのHDDを備えグラボはGeForce GTX960。映像編集に欠かせない有料ソフトである「After Effects」や、「Premiere Pro」の使用にも耐え得るであろう、そう期待して私はパソコンを購入した。

それくらいしか心当たりがない。

まったくもって不思議な状態だが、私はマウスコンピューターからのその謎のメールを受け容れることにした。これから届くパソコンへの期待感、高揚感を考えれば、そんなことは些細なことだったのだ。

そうして、私はスマホを閉じ、再び歩き出した。異様なまでに良い姿勢で。

 

家に届けられた、ある「箱」

奇妙なメールから数日経った日。私はすでに例の不可解なメールのことは忘れ、至極平凡に日常を過ごしていた。姿勢がよいだけの、平凡な日常だ。

だが、そんな日常を狂わす、驚きの事件が巻き起こった。始まりは、見たこともない「届け物」からだった。メール事件から数日後、仕事を終えた私が家に帰ると、ドアを開けてすぐ、玄関にそれは置いてあった。

 

IMG_1499

 

「箱」。

 

昨日まではそこになかったはずの、見たこともない立方体が、そこには確かにあった。それは、まるで決して開けてはいけないかのように、しっかりとテープで止められていた。

そして、奇妙なのはそれだけではない。その封じられた箱の前面を見ると、恐怖の印が刻まれていた。

 

「mouse computer」

 

「ぎゃーーーーー!!!!!!」

私は恐怖のあまり、叫びたくなったまま、姿勢よく突っ立っていた。
一体なんだというのか。パソコンを購入したくらいしか心当たりがないというのに、注文確認のような謎のメールを送り付け、そしてそれだけでは飽き足らず、しまいには謎の箱を送り付けてくる。一体どうやって自宅を突き止めたのか? そこがまず恐怖である。心当たりといえば、パソコンを購入する際に住所を入力したくらいだ。まったくもって奇妙なシステムである。

そしてさらに恐ろしいのは、この箱が届いた日。その日は9/1だったのである。

「最短で8/31出荷」。その宣言通り、わざわざ最短で謎の箱を送り付けてきたことになる。私の脳に恐怖の言葉が響き渡る。

 

「最短で8/31出荷」

 

恐る恐る箱の印に目をやると、私は新たな恐怖にも気づいてしまった。

「mouse computer」と書かれた文字の上、謎の絵が書いてあるではないか。穴だらけの箱から尻尾が生えた、太古の生物を思わせる絵画だ。まさか、この箱はこの絵の生物が擬態した姿なのではなかろうか。そう思ったが、私はここで気付いた。

この奇妙な恐怖の事件に、私は立ち向かわねばならないのだと。そして、この箱を開け、中身を確かめなくてはならない。それこそが、私が生まれた意味であると、そう気付いたのである。

私は箱に手をかける。そのときも私は良かった。姿勢が。

 

パンドラの箱を開けたその先には

恐る恐る私は箱の封印を解いた。だが、私は決して震えてなどいなかった。終始私は姿勢が素晴らしく良かった。

蓋を開けた。

IMG_1501

蓋を開け、最初に現れたのはある一通の手紙だった。

メール、荷物、そして次は手紙か。非常に凝った手口だ。私は妙に落ち着いた気持でその手紙を読んだ。そこにはこう書いてあった。

「保証書」

私は全身が震えあがった。
一体何を保証するというのか? それは私にはすぐにわかった。間違いなくそれは私の「死」だ。これは「死の保証書」なのである。

だが、その保証書は、蓋を開けなければ決して見えない位置に貼ってあった。勇気を振り絞り、蓋を開けたものにこの仕打ち。敵は極悪非道。もう元の姿勢が良いだけの日常には戻れない。私は幾ばくかの潤いを目に湛え、更に箱の封印を解いていった。

IMG_1503

すると、またもや謎の手紙が私を待ち受けていた。慎重に調べると、表面には「1 ファーストステップガイド」、裏面には「2 安全上の注意」と書かれており、淡々とした図が文章と共に整然と並んでいた。これには理知的な方法で私を死に追いやるための、狂気的な手順が書かれているのであろう。死に方に安全もくそもない。
そう思ったが、勇気を出して読み進めると、なにか違和感を覚えた。

この手紙は「死のファーストステップガイド」ではなく、得体のしれない、なにか謎の装置の接続方法に関して書かれているようだった。
私には、比較的安価で高性能なパソコンを買ったことくらいしか心当たりがなかったので、なんの装置かは皆目見当がつかなかったが、この通りにやれば装置は完成させることができそうだった。

 

次々に発掘される、謎の装置達

その後も私は決して逃げることなく発掘作業を続けた。その結果、たくさんの不思議な装置が箱の中から発見された。
証拠写真を撮っておいたので、ご覧いただきたい。


IMG_1502

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IMG_1504

謎の導線、無数に文字の書かれたスイッチが並べられた謎の器具。様々な装置が更に箱に入ったり、発砲スチロールで丁寧に封印されたりしていた。そしてその中でも、取り分け異様なオーラを放っていたのが、一番下の写真のものだ。
箱の中から、この重く、黒い、ぬらりと反射する箱が更に出てきたときは衝撃で姿勢が少し悪くなってしまった。

だがこれらの謎の装置も、先ほどの「死のファーストステップガイド」と思われた手紙を読み解くと、すべてうまく組み立てられそうだった。これを組み立てると一体何になるのか? 私は「早くパソコン届かないかなあ」などと切ない想いを抱えたまま、これらの謎の装置を組み立てることにした。

 

私は「組み立てた」のか、「組み立てさせられた」のか

様々なことがあった。

入り乱れる導線、運ぶには重い箱、巻き起こる接続ミス。だが、その困難を乗り越え、装置はほぼ完成の姿を見せた。

IMG_1511

だが、私はここでも奇妙な体験をしていた。この得体の知れない謎の装置を組み立てたのは確かに私だ。だが、本当にそうだろうか。

私はただ、「ファーストステップガイド」という一通の手紙に沿って動いていただけだ。ミスを犯したこともあるが、それはただ単に、私が手紙の読み間違いを起こしたというだけのことだ。私はただ、「ファーストステップガイド」の言いなりになっていただけだ。

つまり、私は「ファーストステップガイド」の奴隷でしかなかったのだ。

ただただ「ファーストステップガイド」というご主人様の言う通り動いていただけだ。一連のこの謎の騒動は、私を姿勢の良い奴隷にしてしまったのである。姿勢の良さがより従順さを示すようで私は苦しんだ。だが、私は先ほどこのような文章を書いた。

箱の中から、この重く、黒い、ぬらりと反射する箱が更に出てきたときは衝撃で姿勢が少し悪くなってしまった。

この時から、私は姿勢の良さすら幾分失っていた。そして、自らが「ファーストステップガイド」奴隷だと気付き、己の自身を喪失したからだろうか。私の姿勢は今、更に輝きを失っていた。もはや私の姿勢は、「少し良い」程度でしかなくなっていた。

仕掛けられた”罠”

しかし、そんな状態でもとにかくこの装置は完成した。黒く重い箱の前面にあるスイッチを押すと電源がつくというので、私は「もうどうにでもなれ」という気持ちでスイッチを押した。すると、黒く思いその箱はわずかに音を立て、そして不気味に青く、ときにピンクに光を放ち始めた。

IMG_1513

ぬらりとした光沢を持ち鏡のように反射するその箱は、不気味に目を光らせていた。

だが、恐ろしいのはその光ではなかった。その箱に反射した自分の姿こそが、恐怖そのものであった。
私は、もはや姿勢が悪くなっていた。

そしてそのとき、追い打ちをかけるように絶望の事件が起きていた。最初は気付かなかったが、数分して私はことの重大さに気付かされた。
黒く重い箱の右に置いた、長方形の置物が光りださないのである。

「ファーストステップガイド」や、更に隠れていた「死の説明書」的なものによると、これで本来は長方形の置物が光り出し、様々な文字や模様を浮かべるはずなのである。

IMG_1514

だが、一切そんな気配はない。

私は「ファーストステップガイド」に騙されたのか? そう思った矢先、私は使っていない一つの器具に気が付いた。

IMG_1515

これだ。

これを使っていないがために、黒く重い箱と、長方形の置物の接続方法を間違えてしまっていたらしい。

本来、マザーボード(母なる板)側の端子に接続するべきでないところを、マザーボード(母なる板)側の端子に接続してしまっていたようだ。これは人類の比較的多数が犯す過ちらしいことも同時に分かった。よくある過ちに対する回答集のようなものが、「死の説明書」にはあったからだ。

ただ、装置の種類・組み合わせ次第で接続方法は異なるとも書いてあったので、ここは要注意ポイントと言えるだろう。どうやら、この謎の器具を使用すると、正しく接続ができ、長方形の置物が光り出すらしい。

姿勢が悪いまま、私はこれを使用し、正しい接続を試みた。

 

そして祈りを込め、恐る恐る、再び、黒く重い箱のスイッチを押した。

 

すべてはつながる

待つこと数秒。長方形の置物は、暗闇を捨てた。

つまり、光り出したのである。

この瞬間、私は勝利した。
例のあのメールが届いて以来、いつ終わるとも知らぬ奇妙な事態に巻き込まれ続けてきたが、今こそそれは終わったのだ。遺伝子レベルで私はそれを確信した。
「ファーストステップガイド」奴隷となり、自信を喪失し、遂には姿勢までも悪くなってしまった私だが、それでもこの戦いには勝利した。

私は超常現象に勝利したのである。

 

だが、その長方形の置物に映し出された文字を見て、私は重要なことに気付かされる。

IMG_1516

 

これ、こないだマウスコンピューターで買ったBTOパソコンだ。

 

そう、一見するとなんの関連もないと思われる、マウスコンピューターでのパソコン購入とその後の奇妙な事件だったが、マウスコンピューターの文字が長方形…いや、モニターに映し出された瞬間、私は気付いてしまったのだ。この謎の装置こそが、例のパソコンであると。

私は、超常現象に勝利したばかりでなく、その謎まで解いてしまった。

自信を取り戻した私は、意気揚々とパソコンをいじり倒した。実に快適に動く。非常に気分よく、どんどん気持ちは盛り上がっていった。これならもはや姿勢は素晴らしく良くなっていてもおかしくないと、そう思われた。そうして数時間パソコンを触った私は、遂に電源を切ることとした。

「なんて良い気分なんだ。こんなにすがすがしい気持ちは初めてだ」 そう思い、黒く重い箱…いや、パソコンの電源を切ろうとした。

 

その時私は最後の衝撃を受けることとなる。

パソコン…いや、その黒く重い、ぬらりと光るその箱に映し出された私の姿勢は見るに堪えぬものであった。背中は折れ曲がり、首はすぼみ、肩は…

 

肩には全身が黒く、ぬらりと光る、重い女が乗っていた。
女のからだは穴だらけで、そして尻尾が生えていた。

 

箱の中から、この重く、黒い、ぬらりと反射する箱が更に出てきたときは衝撃で姿勢が少し悪くなってしまった。

 

このとき、私はマウスコンピューターの幽霊の封印を解いてしまっていたのだ。私は今度こそ真実に気付いた。しかし、ときはもう遅い。私の姿勢はもう決して良くなることはない。永遠にこの化け物と暮らすしかないのだ。ピンクの怪しい光が私を睨む。

私はせめてものの抵抗として、マウスコンピューターから購入した、極めて素晴らしい快適なパソコンを使い、記録を残すこととした。まるで釣りタイトルかのような題名を掲げ、この私の奇妙な体験を世に知らせるのである。そうすることでしか私はもう、報われないのだ。もう題名は決めた。

 

「マウスコンピューターでBTOパソコンを買ったら奇妙な物語ができた」

 

 

 

 

物語は回転し、そして続いてゆく。

私の人生は、典型的な回転木馬である。

 

 

ー続くー

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 ●紅葉葉 秀秀逸
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