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スマホなしでも満員電車で暇潰しできる9つの意外な方法

2016年3月2日

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揺れる吊革。そしてそれを掴む我が両手。

両隣には中年男性…いや、両隣というか、密着状態というべきか。

それだけではない。前後にはそれぞれ若い女性、部活帰りと思われるスウェット姿の学生が接触状態にある、

身動き一つ取れぬこの状況。しかし目的地までは…

 

あと18駅。


 

…さてさて、別に満員電車小説を書こうというわけではありません。こんな状況、たまにありますよね。むしろ毎日だという人もいると思います。

毎日人間に囲まれ、箱に揺られて移動する日々に絶望し、人類が減ればいいのに!と思う人もいることでしょう。大丈夫です。少子化により少なくとも日本人は減っていますから。

関連ムービー:自主制作映画『抜本ーBAPPONー』(少子化を巡る「壮大でおバカな戦い」を繰り広げるアクションムービー)

 

かくいう私も混雑した電車内で極度の暇な状況に陥ることがあります。今の時代、スマホが使えればみんなそれで時間をつぶすことと思いますが、時には両手がふさがっていることだってあります。

そんなとき、「最悪だ」「最低最悪の絶望的状況であり、地獄絵図である」「絶望こそ我が喜び、死にゆくものこそ美しい」などと思って頭がおかしくなりそうになるのは間違いないと思います。

 

ですが、逆に隙間時間をすべてスマホで消費してしまう現代だからこそ! そんな風に一見何もできないような暇な状況は貴重だったりもするのです。

というわけで、電車内で混雑しすぎててスマホすら使えない暇なときにできる「暇つぶし」を紹介していこうと思います。

 

混雑した電車内でもできる、脳内暇つぶしのススメ

初級レベルのものから上級レベルのものまで色々あります。

1、適当に電車内広告を見る

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まずは超初級。これは誰でもやりますよね。

フライデーの中吊り広告なんか煽り文が激しすぎて、チラ見すると興味がなくてもちょっと見てしまいます。

そのほか、色々な商品の広告、過払い金返還の広告、大学の広告、みすず学苑の広告などなど、電車内には広告が大量にあります。満員電車とはいえ、目や首くらいは多少は動かせるので、そういった広告を意味もなく見て時間をつぶすことはできます。

最近は結構凝った広告も多いので、適当に見ていてもちょっとは面白かったりします。

加えて、最近は電車内でテレビのCMみたいな動画広告もあるので、ある程度はこれで暇をつぶせます。

 

2、超集中して電車内広告を見る

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一つ目の項目で超初級のつまらないことを書いてしまいましたが、今度はその応用編です。

同じく「電車内広告を見る」というものですが、先ほどとは少し違います。さっきは適当に見ていたのを、今度は超集中して見るのです。いえ、見るというよりは読み込み、考察するのです。

どういうことかと言うと、広告を適当に見るというのはまさに受動的なもので、広告会社の思惑通りに素直に広告のターゲットして広告を見る…ということになります。そうではなく、この広告の狙いはなんなのか? までを読み取り、広告主の視点に立って分析する気持ちで見るのです。

たとえば…

  • なぜこのタレントを起用しているのか?
  • なぜこういう煽り文なのか? ほかに考えるとしたらなにがあるか?
  • 全体の配色から受けるイメージはどうか?
  • 内容は頭に入るか?
  • 一番伝えたいことはなにか?(商品の安さか、質・信頼性か、新奇性か、SNSでの話題つくり狙いか)

などが考えられます。

更にそれを色々な広告を見ながら考えることで、「○○の業種の広告は○○の色を使うことが多い」「○○系の広告は文字が大きくてうるさいが、○○系は一見目立たないものの内容が丁寧に書いてある」などもわかってきたりします。

ここまでやると意外と時間を使えて面白いものです。

そして更に、そうやって頭を使って広告を見まくってもすべてを見透かせるわけではないので、「広告って奥が深いなあ」みたいな感慨深さを覚えて暇をつぶすことができるのです。

 

3、真面目に物思いに耽る

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2番目の項目で意識高そうなことを書きましたが、またもや真面目系です。今度はとにかく真面目に真剣に物思いに耽ります。普段は忙しさにかまけて考えないようなことを考えるのです。

  • 人生について考える
  • 小さかった頃の思い出を思い出す
  • 両親と過ごせる時間はあとどれくらいか計算する
  • 自分が本当にしたいことは何か考える

「ぎゅうぎゅう詰めの状況でそんなこと考えても頭回んねえよ!」と思うかも知れませんが、頭が回るように山奥にこもってこんなことを考えたら欝になりかねないので、頭回らないくらいがちょうどいいというものです。

こういうことを考えていると、意外と時間が過ぎるのが早かったりします。

 

4、満員電車を揶揄する

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この辺から適当になってきます。中級編です。

広告を真剣に見たり、真剣に物思いに耽ったりしても駅に着かないなんてこともあります。あと、そんなに真剣に物事を考えていると段々疲れてきます。そうなると段々むかついてくるものです。何に? 満員電車に。

物思いに耽ってちょっとブルーな気分になったり感傷的な気持ちになると、満員電車という現代が生み出したアホなこの状況がいつも以上に嫌に思える場合があります。そうしたらチャンスです。

満員電車を全力で揶揄(からかう、批判する)しましょう。鬱憤がたまっているときは、そういう方向の創作・想像の力が増しているものです。

たとえば…

  • 現代が生み出した動く牢獄である
  • 箱に押し込められた奴隷の集まりだ
  • これぞドナドナ状態である
  • 我らはさながらベルトコンベアによって運ばれる歯車のようだ
  • 牙をむくことを許されぬ我らは、さながら歯のない歯車のようだ
  • 満員電車を管理する鉄道会社もまた満員電車の操り人形なのであった
  • オリンピックに背中で人を押す競技があったとすれば日本は金メダルだろう

こんな感じです。(別に私がこう思っているわけではありません!あくまで一例なのです。)

こういうことを考えていると、表現力や発想力が養われたりすると思います。やりすぎると性格が悪くなりかねませんが、ただただ満員電車をずっと嫌がりながら時間が過ぎるのを待っているよりは面白いと思います。

上に書いてあるようなことよりも、より秀逸な皮肉はないかを考えていると、謎解きのようで楽しめることと思います。

 

5、満員電車の裏側にあるポジティブな部分について考えてみる

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今度は逆です。先ほどのように散々満員電車を悪く言ってしまうと、なんとなく良心の呵責が起きるものです。すると、逆に「満員電車ってそんなに悪いだろうか?」などと考えられるようになったりもすることでしょう。(ならない人もいるでしょう。そういう人は4番の項目を延々とやって時間をつぶすのもありです。)

満員電車という、一見非常に社会的不健康な状況をポジティブに捉えてみましょう。

  • これだけ混雑しているのに更に人が乗ってこれるのは、すでに乗っている人が各々ほんの少しずつ奥に詰めたり、体を小さく丸めたりしているからである。この状況はさながらドラゴンボールの元気玉である。
  • こんな満員電車に乗ってまでも毎日会社や学校に行くということは、一見無愛想な顔をしている周りの人はみな勤勉で向上心のあるすばらしい人達にちがいない。
  • これだけ沢山の人を毎日安心して運べる日本の電車というのは、とても素晴らしい交通インフラだ。
  • 満員電車でみな不快な状況のはずなのに暴言が飛び交ったり、なんらかの暴動が起きたりしないとは、人間はなんて優しさに溢れているんだ!

こんな感じです。こっちの方が難しいですが、ものごとの二面性を考えられますし、ポジティブな気持ちになれて良いです。無理やりポジティブにするので、若干ギャグっぽくもなってそれもまた面白いです。

毎日こういうことを考えていくと、これらの考えや表現がどんどん洗練されていくはずなので、案外楽しいはずです。

 

6、周りの人の人生を妄想する

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そんな風にポジティブになったところでこれです。ここからは上級編です。

ぎゅうぎゅう詰めでよく見えないとは思いますが、辺りにいる人の顔や服装、持ち物、表情などから勝手にその人の人生を妄想します。例えば苦虫を噛み潰して飲み干したような顔をして、一点をずっと見つめている中年サラリーマンが横にいたとします。

そんな時は、

「満員電車だろうとなんだろうと俺は働かなくてはならないんだ。かつて会社を首になり、その後くさって毎日自堕落な日々を過ごしてきた俺に見切りをつけ去ってしまった女房。息子。あいつらに送る仕送りのためにも、そしてその頃の俺の償いのためにもな…」

とこの人は思っているんだろうな~とか考えるわけですね。たとえ、その人が週刊文春の中吊広告をじっと読んでいるだけだったとしても関係ありません。

もっと面白いのを思いつく人もいることでしょう。私はこんなもんです。実をいうと、これは私はあまりやったことがなく、友人に勧められた方法で、まだ慣れてないのです。

 

7、完全なる妄想をする

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そこまで来たらもう完全な妄想をしてしまいます。これは中学生が得意ですね。授業中に大災害が起きて、クラスの好きな子を救って二人だけ助かるような、そんな感じのどうでもいい妄想です。

電車内がゾンビパニックになるだとか、電車に乗っている人物は全員俺のクローンだとか、そもそもこれは電車ではなくて実は宇宙船だとか…

それくらい幼稚な妄想で時を過ごします。これは休憩に近いです。

 

8、この状況を作品化できないか考える

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ここまで来たら次は超級編。この今の現実を作品化しようと試みましょう。先ほどは超妄想でしたが、こちらはどちらかというと実際の今の状況を作品化しようとする…という行為です。(無駄な行為です。)

 

満員電車に揺られる自分の心の内を深く描写する小説を考えたり、

満員電車の病的な部分を深くえぐりこんだ映画を撮るにはどんなエピソードが必要か考えたり、

超混雑のこの様子を音楽にするならどうなるか(ヒステリックなクラシックか、病んだように同じメロディーを繰り返すミニマル音楽か、テクノかロックかなど…を)考えたり、

この状況を絵にするならどんな抽象画になるか考えたり…

 

ちょっと人間的でない満員電車だからこそ、色々と芸術的に描くこともできそうです。

 

9、ブログのネタとかを考える

最後はおまけ編。せっかくの空いた時間なので、ブログをやっている私はブログのネタを考えたりします。ほか、私は作曲や自主映画も趣味なので、メロディーを考えたり、自主映画のいいアイディアがないか考えたりもします。

ただ、そういうのを考えるにはあまりにも快適からほど遠い環境なので、ちょろっと考えて気になるアイディアなどがあればメモ…れないので頑張って覚えておくようにするくらいです。別に今夜の献立でもなんでもいいと思います。

そしてここまで来ればもういい加減、目的の駅に着いていることでしょう。お疲れ様でした。

 

あとがき

どうでしょうか。ぜひ一度いずれかだけでも実践してみて欲しいです。

どれもちょっと変な感じですが、変な感じのことをやった方が頭が柔軟になりそうではありませんか! もはや後半は頭の体操に近いかも知れません。まあ、そんな高尚なものではないですが。

なんにせよ、満員電車で身動きが取れないからといって呆然と絶望することはないということです。

 

願わくば、この記事で満員電車が幸せになりますように。

 

ー続くー