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素人が映画における「優れた編集」とその効果について考える

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こんにちは。素人ながら映画撮影をしているです。

今までに撮った映画は長編1本、短編4本くらい、よくわからないムービーはもっと…という感じの管理人です。

 

さて、そんなちょうどいい具合に素人な私。映画撮影やら、自主映画に関するような記事はちょいちょい見てるのだが、最近、映画における「優れた編集」とその効果とは?という記事を読んだ。

 

色々と参考になったので、今までゲリラ的にとにかく自主映画を撮ってきた経験から、参考になったところ、思ったことを書きつつ記事の紹介をしていこうと思う。

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プロの考える「映画における「優れた編集」とその効果」を素人目線でリマインド

まず、元記事の解説は動画を見ながらの解説となっているので、その動画を貼っておく。

元記事ではこちらの動画を見ながら編集についてを語っている。

ちなみにこの動画は

プロの編集歴10年というEvery Frame a PaintingのTonyさんの動画

とのこと。私が知っている人というわけではないが、とにかくプロの編集した動画ということである。

この動画の解説に即して、「目は口ほどに物を言う」「感情に与える時間」「リズム」という三つの視点から編集について書いている。なので、この記事もそれに即して書く。

 

「目は口ほどに物を言う」について

何のことかというと、要は「俳優の演技はセリフよりも”目”が大事だ」というようなこと。

記事中では、

エリオット役のマイケル・ケインはセリフについて色々と考えた結果、「セリフを言わない」ことを選んだと言います。彼は目を使って感情の流れを伝えたのです。

というような例も語られている。

私は自主映画で基本的には監督をやってきたので、いきなりセリフを言われなくなったら一瞬麺を食らってしまうが、セリフを言わずに伝わるのなら映画としてはその方が良いのは確かなので、きっとそのセリフがそもそも最適なものではなく、演出方法も練り足りなかった…ということになると思う。

絵(と動き)で語るのが映画なので、余計なセリフは野暮なのである。

そして、その中でも俳優の演技においては特に”目”が重要といのことだが、これは確かに感じたことがある。

私が体験した、”目”で語る演技

以前撮影した90分の長編処女作である自主アクション映画『抜本-BAPPON-』において、クライマックスで黒幕というべき人物が改心するシーン。そこでの俳優(素人だけど)の目の訴えが非常に強力で、この目だけで様々な演出やセリフは必要なくなるようなものだった。

上の動画を再生すると該当シーン辺りから始まる。28:02辺りからの演技がまさに「目で語る」ところだ。実はこのカット、ズームの方向を間違えて、引きにするところをアップにしてしまったために撮れた奇跡のカット。今思えば、ここで引きにしてもたいした効果はないので、間違えて大正解だった。

まあ、彼は完全なる素人なのでプロからみてどうなのかは知らないが、私はその他の演技も含めて非常に目でものを語る役者だと感じている。ありがたい限り。ここで「そうだ、私は間違っていた。これからはしっかりと生きねば」みたいなセリフを言わせるつもりは元々なかったが、もしそれを入れていたとしたら大分野暮だ。目だけで十分。

 

つまり、編集するにあたり、セリフうんぬんよりも、役者たちの演技の目の中に生まれる感情の動き、意味、流れを読み、それを邪魔せず、最大限に引き出すことを考えるのが重要ということになると思う。

視線

ここで私がこの役者の目の演技に気付かず、途中でカットしていたら非常にもったいないことだったろう(私が監督兼編集だった)。記事中では「目」の表情というよりも目の「視線」に着目しているが、視線も同様にもちろん重要だ。

ここでも役者は視線を下へと向けたり、上へと向けたりしている。特に指示したわけではない。脚本のような状況に置かれたとしたら、と思うと自然とそうなるのだろう(そしてそれができる役者だった)。

この視線の動きにより、この人物が深く考えたり、想い改めたり、これからの未来になんらかの希望を見出しているようなことが見て取れる。

視線のカットの次に視線の先を映すような手法も元記事中では触れられている。それは編集というよりも、絵コンテ段階で詳しく決めていることのような気がするのでここではひとまず触れない(話も長くなってしまう)。

 

「感情に与える時間」について

これはどういうことかというと、

観客は映画の登場人物に親近感を抱きますが、それは彼らがしゃべり始める前と後に表情を見る時間が与えられるからと、Tonyさんは言っています(例:「花様年華」ウィリアム・チャン編集、2000年)

ということだそう。ちょっとわかりにくいかも知れない。

これはつまり、「父親の死を悲しむシーン」があったとして、Aが悲しむ演技をするカットを何秒とるか…というようなこと。演技でなくても、引きのカットでぽつんと孤独に立つ人物のカットがあれば、悲しみが伝わるかも知れないが、とにかく、そういったカットに「どれだけの時間を与えるか」というのが重要、ということが語られている。

私も色々と編集を重ねていく内に、同じシーンでも使うカットによって雰囲気が変わるのはもちろんのこと、”間”をどれだけ取るかで見やすさが変わり、そのシーンへの感情移入の度合が変わるというのは経験してきたように思う。

 

これも編集よりも前に絵コンテである程度決めるとは思いますが、実際の演技は生きたものなので、そこからどこをどれだけの時間切り取るのか、という作業が重要ということになる(当たり前な気はするが)。長い方が基本的に観客に印象付けられることになる。

たとえば先ほどの『抜本-BAPPON-』においては、例の演技の間は長くとっているのがわかると思うが、この辺りは解説元の動画を見るとスターウォーズの例で解説されているので取っ付きやすいと思う。

 

「リズム」について

編集というのはリズムが重要である、という話。

「ストーリーそのものと、それを伝えるリズムの間にもとから備わっている関係というのがあるのです。そして編集とは7割がリズムなんです」(「地獄の黙示録」のウォルター・マーチ談)

とのこと。

音楽同様に、映像にもリズムがあるのはなんとなくわかると思う。MV(ミュージックビデオ)なんかはそれに特化したものも多い。ただ、映画においてのリズムはそれとはちょっと意味合いが違ってくる。

ある動作を編集するとき、どこで次のカットに移るのか、もしくは複数のカットでその動作を描写するのか…といったところにわかりやすく”リズム”が登場する。

例の『抜本-BAPPON-』の例でいうと、素人撮影ながら、下記動画のシーンではリズムを意識したアクションシーンにしている。

動画を再生すると該当シーンから始まる。16分40秒辺りからも、リズムを意識している。この辺りのシーンは全体的に、アニメの凝った戦闘シーンのような流れるような展開を目指し、当時かなり練って制作した。…が、皆さんの目にどう映るかは見てのお楽しみ的なところである。

こういうアクションシーンのリズムとは別に、「コップを取る」とか、「立ち上がる」というようなところにもリズムは登場する。リズムと先ほどの「感情を与える時間」というのは関係してくるが、このリズムは感情とは関係ないような動作にも言えることである。

日常のどうでもいい動作しか出てこないムービーをあえて撮ったことがあるのだが、それを見てみると、内容がない代わりに動作にリズムを持たせようとしているのが伝わると思う。

映画の編集は結局のところ、全編を通してリズムを意識しなくてはならないのだ(リズムを感じさせない、時間が止まったような雰囲気の映画であればその限りではないだろうが)。リズムは演出であり、意味なのだ。

 

気付かないリズムと気付くリズムと…その意識

ちなみに、「最も優れた編集は編集されたことに気付かない編集だ」というような話がある。これは、非常に違和感のないリズムでカットをつないでいる場合のことだ。しかし、あえて違和感を覚えさせるために、変なリズムでの編集をすることも大いにあり得る。

画角が斜めになっているカットなんてのを映画やアニメ・ドラマでたまに見かけるが、あんな感じのわかりやすい演出を編集のリズムでやるということだ。

これは編集時に知っているかしていないか、意識しているかしていないかで大きな差が出てくると思う。私は最初の頃は動画をつなぐのに精いっぱいで、リズムなんぞ考えてはいなかった。その結果できるものは「ただ色んな動画がつながっただけの長い動画」である。

そうなると完全に映画としてはクソである。子供のお遊戯会とかをとにかくダラダラと撮って、あとで最低限見やすいように繋げるとかならいいのだが、映画としては無駄だらけであり、意図のない編集であり、編集における効果・演出がまったくできていないものになる。

そうなると、脚本そのものの力や、設定の面白さ、俳優の演技、更には音楽など、ほかの要素に演出を頼ることになり、編集した意味自体が非常に薄くなる。というか、編集がクソだと脚本の力は場合によってはほぼ0にまで落ちるように思う。そして、その編集の根本はリズムにあるのである。きっと。

リズムは編集において基本的なところであり、核でもあると言えると今までのつたない経験を通しても思う。

 

リズム・タイミングを掴むには

では、そのリズム、タイミングはどう掴むのか? と言うと、

Tonyさんいわく、タイミングはショットが持つリズムに自然に反応するということであり、意識して図れるものではないとのこと。

元記事では書いてある通り、たくさん編集して覚えるしかない。リズムを意識して日常を暮らすという手もあるかも知れないが。

私も最近は編集時にリズムやタイミング流れで意味を生むことを意識しているが、1コンマ(1フレーム)の違いでもリズムは変わってくるので、それを変えては直し、直しては変え…というのを日夜繰り返してもまだまだである。正解がないものなので、身に着けるのは大変なのだ。

しかし、リズムはやはり重要なことだけは間違いない、とアマチュア素人自主映画勢の私も思う。

 

まとめ

編集というのは非常に重要なものである。

なんてのは当たり前なのだが、改めて見ると、演技も編集で良し悪しが決まるところがある、ということに気付く。俳優の悪い演技をごまかすのも、良い演技をつぶすのも編集次第である。脚本が完璧であれば演技がへぼくても本質的な面白さは伝わるとは思うが、編集がへぼだと脚本の意味が伝えられない可能性がある。

私もプロではないので、最後の方は少しまとまらなくなってしまったように思うが、編集のプロが語る優れた編集の話について、私なりに色々と述べることができた。

2016/8現在、新作自主映画を絶賛練り上げ中なのだが、編集する際は今まで以上に「役者の目」「感情を与える時間の配分」「編集のリズム」を意識したいと思う。

 

最後に、私が制作した様々なおかしなムービー群も、よかったら見ていってもらえれば嬉しく思う。


 

その他、自主映画の話はこちら

 

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紅葉葉 秀秀逸プロフィール

 ●紅葉葉 秀秀逸
 ブログ管理人。90分の自主映画を作り、音楽も全編作曲する程の創作好きです。
 趣味:筆記体を投げ倒す、座右の銘:「ラー油の上」、年齢:鳥


        

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