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ドラクエ5パパスの「ぬわーーっっ!!」がリメイク版でしれっと激しくなってた件を徹底考察

2016/05/07

キャプチャ
「ぬわー」

これを聞けば全日本人の70%は一瞬でなんのことかわかるだろう。

 

あの国民的RPGドラゴンクエストシリーズで初めてモンスター仲間システムを導入したドラクエ5における、頼れる父であり屈強な戦士であるパパスの悲劇&感動の断末魔であることが…。

 

え、わからない?

それではあなたは残りの30%か、もしくはドラクエ5が販売していない国の人ということでしょう。しかし、この記事を見たあなたはもう70%の仲間入り! やったね。仲間にして欲しそうにこちらを見ているのがよくわかります、はい。

そんな「ぬわー」という断末魔ですが、正式に覚えられている人は結構少ないように思います。それは非常にもったいない憂うべき事態なので、この記事で「ぬわーー」of パパスについて詳しく語らせて頂きます。

 

それでは、ドラクエ好きが高じて自主映画音楽の作曲までし始めた私が不毛に、そして熱く! 語ります。小ネタどころか、結構深い考察になってますよ。

 

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実はスーファミ版とリメイク版で違う、ドラクエ5の代名詞「ぬわー」

なんといきなり衝撃的な事実!!

ドラクエ5の代名詞とも言うべきパパスの断末魔。このセリフはドラクエ5内でも、ルドマンの「なんと、わしが好きと申すか!いかん、いかん!もういちどよく考えなさい」と肩を並べる重要なセリフ。

それが原作とリメイク版で異なるとなれば、それはもうドラクエ5の最大イベントである結婚イベントの変更と同じくらいの大改編です(結婚イベントもデボラが追加になったけど)。

なにせ、この断末魔はパパスの死を表すとともに、ゲマというドラクエ史上最大に憎い敵が誕生する瞬間も表すのですからね。ゲマは素晴らしい程に憎々しい悪役ですが、ゲマが憎いからパパスが死ぬのではありません。パパスが死ぬからゲマが憎いのです。

 

そしてこの断末魔は覚えやすくインパクトがあり、尚且つ苦しみを感じられる素晴らしい断末魔故、「ゲマにパパスが殺された」という事実がプレイヤーの脳裏に深く焼き付かれるのでございます。

つまり、この断末魔はドラクエ5においても、ドラクエ全体においても重要なセリフなのであります。この断末魔によってドラクエ史上最大に憎い敵が生まれたわけですからね。うんうん。

 

断末魔と書きすぎてゲシュタルト崩壊しそうになってきたので、次に進みましょう。

正式な「ぬわー」

冒頭で

そんな「ぬわー」という断末魔ですが、正式に覚えられている人は結構少ないように思います。

と書きましたが、それでは正式な「ぬわー」は一体どんな表記なのか?

そこを解説していきます。

 

パパスの断末魔 in スーパーファミコンver

キャプチャ

まず、スーファミ版のパパスの断末魔が、これです。パパスの最後です。パパスが「ヌワス」とか不本意な名前で呼ばれる所以でもあります。

 

さて、みんな「ぬわーー」とか「ぬわー!!」とか「ぬわーーっ!」とか「ぬわーーー!!!」とか勝手に書いたりしてますが、正しくは

 

「ぬわーーっっ!!」

 

です。間違えないように。伸ばす棒二つに、小さい「つ」が二つ。そしてびっくりマークも二つ。覚えやすいですね。短く簡潔に苦しみを叫び、そして全部二つずつという工夫で、より印象付けるようにしているのでしょう。いやー深い。

これが元祖です。元祖ぬわーです。

詳しく見たい方はこちらの動画をどうぞ。再生後即「ぬわーーっっ!!」です。

そして、この動画を見て新たに気付いたのが、スーファミ版はなぜか「ぬわーーっっ!!」が燃える前と燃えた後の2回表示されるということです。きっと大事なことだったのでしょう。

いやあ、「ぬわーーっっ!!」は奥が深いですねえ。

 

 

「ぬわーーっっ!!」の衝撃

当時の私はこの「ぬわーーっっ!!」で凄い衝撃を受けたものです。パパスっていうのは数少ないイベントの中で凄い立派な父親像を見せ付けてくれるわけですよ。もう完全に感情移入しまくってます。

⇒関連:歴代ドラクエを最大熱量で名作ランキング付け!そして思い出補正へ…

 

ゲーム全体で言うとほんの序盤に過ぎない数イベントですが、父親としてのパパスに対する感情移入加減はかなりのものなのです。そのパパスが死にます。しかもこんな簡潔な叫びで。

この「ぬわーーっっ!!」の前後でパパスの生と死が別れるっわけです。プレイヤーにとってはまさに「ぬわーーっっ!!」までがパパスの生前であり、「ぬわーーっっ!!」以降はパパスの死後なのです。

 

そんで、ドラクエで感情移入した身近なキャラが死ぬのって実はそんなにないんですよね。ドラクエ3ではオルテガが死にますが、どちらかというと「遠い存在」の父が死ぬ、という感じです。ドラクエ4ではピサロがちょっと悲しいですが、あれはあくまでも敵ですし…。

そんなわけで色々と印象的なのがこの「ぬわーーっっ!!」なのです。

 

印象的だけど正しくは覚えられてない「ぬわーーっっ!!」

…が、意外とこの「ぬわーーっっ!!」は正しい表記までは覚えられてないのも事実。「ぬわーー!」みたいなことを言ってたな…とは強く印象に残るのですが、なにせ長い間そのセリフを表示させることもないですし、「ここはレーベよ」みたいな感じで話しかければ何度でも同じことを言うわけでもない。

話しかけるたびにパパスが「ぬわーーっっ!!」と言うのであれば正しい表記も浸透したでしょうが、それではパパスは死んでない。パパスがぬわーマシーンになっただけである。

 

そんなわけで、細かいところまでは覚えてないけど、「ぬわー」とか「ぬわーー!」的なことを叫んでたな。という記憶と、その少しぼんやりした断末魔とともにパパスの死の衝撃とゲマへの憎しみが刻まれるわけです。

 

そんな状況をうまく利用したのが、リメイク版ドラクエ5の強化版「ぬわー」と言えるでしょう。

 

パパスの断末魔 in リメイク版(PS2・DS・スマホ)ver

キャプチャ

こちらがリメイク版PS2以降のドラクエ5で採用されている断末魔、強化版「ぬわー」です。

スーファミ版が「ぬわーーっっ!!」だったのに対し、リメイク版では「ぬわーーーーっっ!!」になっています。

 

伸ばす棒二つに、小さい「つ」が二つ。そしてびっくりマークも二つ。覚えやすいですね。

なーんてことを先ほどは申しましたが、それがひっくり返ってしまっています!

なぜならリメイク版では伸ばす棒四つに、小さい「つ」が二つ。そしてびっくりマークは二つ。と、こうなっているからです。

 

なぜだ!!

なぜ、ドラクエ5の代名詞である断末魔の「ぬわー」をしれっと変えてしまっているんだ!!

 

けしからんーーっっ!!

 

とは別になりません。

 

 

その理由は簡単です。

 

誰も気付いてないから

これ。

そうです。あんなに印象深かったパパスの断末魔の「ぬわーーっっ!!」ですが、リメイク版で伸ばす棒が二つ増えたところで、特に誰も気付かなかったわけです。

まあ、何人かは気付いたのかも知れませんが、少なくともドラクエ5大好きな私ですら気付きませんでした。ただ、パパスの断末魔が「ぬわー!」的なものだったことは当然強く覚えています。

なので、もしこの変更が仮に”伸ばす棒を追加する”というものではなく、”「ぬわーーっっ!!」を「ぎょえーーっっ!!」に変更する”というものだったとしたら、ほぼ全員が気付いたでしょうし、むしろバッシングを食らっていたはずです。「ぐわーーっっ!!」でもダメだと思います。

初めてやる人にとっては「ぐわーーっっ!!」でもまあいいかも知れませんが、スーファミ版のドラクエ5をやっている人からは記憶との大きな違いによって強い違和感を覚えたことでしょう。そして、ダチョウ倶楽部的な感じで「お約束のあれが来るぞ…来るぞ!」と思ってたら来なかった、みたいな感じでがっかりされていたことでしょう。

 

単なる小ネタでは終わらない、強化版「ぬわー」の凄さ

ここからは更に深い考察へと入っていきます。ぬわーの話だけでここまで語る媒体はないんじゃないかと思いますね笑。

…さて。

実は、この「ぬわーーーーっっ!!」は非常にうまく、そして効率的なことをやってのけています。伸ばす棒が二つ増えてるんだよ、という小ネタ・トリビアレベルで終わってもよいのですが、もっと深く突っ込んでいきます。

 

パパス死亡イベントの前提条件と、強化された演出

まず、パパスの死というのはドラクエ5において非常に重要なイベントになります。「父親越え」という、親子物で鉄板の展開を引き起こすためにも必要ですし、ゲマに憎悪を抱かせてゲームのモチベーションにするとか、プレイヤーに大きな感情の変化を与えるなど色々と重要です。

そしてそのパパスの死というのは、「ぬわー!」みたいな感じの断末魔と共に記憶に残ります。

 

これらの前提条件に加えてリメイク版は「グラフィックと演出が強化されている」というのを考えなくてはなりません。詳しくはこの動画を見ればわかると思います。

 

これを見るとなんとなーく、伸ばす棒を二つ追加した理由がわかる気がしませんか?

スーファミ版の淡々としたイベント進行も想像が広がってよいのですが、PS2版の演出も臨場感があっていいですね。ドラクエらしさ的にはスーファミ版ですが、まあリメイクなのでこれくらいやってもいいかなと思います。

 

…と、脱線しました。

要は、このように演出が強化されて臨場感ある感じになっていると、「ぬわーーっっ!!」だと叫び声として短く感じるのです!

なにせ、

キャプチャ

こんな風にパパスが両手を広げて、炎で明るく真っ白に輝く画面で断末魔をあげるわけです。セリフが表示される時間も結構長めです。

つまり、演出に応じてセリフが表示される時間も長くなり、叫び声が「ぬわーーっっ!!」だと淡白に感じられるようになったというわけです。

 

演出度を強化する必要に迫られた断末魔「ぬわーーっっ!!」

パパス死亡イベントの演出が強化されたに伴い、セリフも「ぬわーーっっ!!」よりも激しくする必要が出てきたのです。

もちろん「ぬわーーっっ!!」のままいく…という選択肢も制作陣にはあったと思います。というか、最初は当然そうしていたでしょうね。ですが、きっとイベントシーンを何度も見る内に「ちょっとした違和感」を感じるようになったんだろうと想像できます。

ここで、二つの大きな命題が制作陣(堀井雄二さん?)に重くのしかかります。

 

①パパスの死亡イベントは非常に重要なイベントなので妥協はできない

②「ぬわー!」的な断末魔を変えるわけにはいかない

 

①は、パパス死亡イベントが適当なものになればドラクエ5全体の質が一気に落ちてしまうため、スーファミ版のクオリティを損なわないのは当然の上、むしろリメイク版ならではの演出を施して原作よりも更に良くしなくてはなりません。

②はもうドラクエ5をスーファミでやった人たちの間では強く記憶に残っている断末魔ですから、安易にセリフを変えれば原作ファンをがっかりさせてしまうことは容易に想像ができます。

 

これは難題です。演出を最適化するなら断末魔も手を加えたいところ…しかし、断末魔が有名すぎて下手には変えられない。うーむ、難題だ……

 

 

……と、思いきや。

 

実はこれには大きな抜け穴があります。というか、みんな気付いてるよね。

 

断末魔は「ぬわー!」という雰囲気が残っていればOK

はい、その通り。

「ぬわーーっっ!!」という断末魔はドラクエ5プレイヤーの脳裏に焼き付いてはいるものの、一字一句焼き付いたわけではないのです。

「ぬわ」を伸ばして、最後に小さい「つ」とびっくりマークが何個かあれば、プレイヤーの記憶・思い出を壊すことはないのです。(なんなら、小さい「つ」に関しては無くても半分くらいのプレイヤーの目はごまかせるような気がします。)

そうなればやることは簡単です。

伸ばす棒を増やしたり、小さい「つ」を増やしたり、びっくりマークを増やせばいいだけですね。

 

それらの選択肢の中からドラクエ制作陣が選んだのが、「伸ばす棒を二つ増やす」というものです。演出上、叫び声が長い雰囲気になっていたため、この選択は妥当だったように思います。

非常に重要なシーンを非常に効率的に効果的にしたこの決断は、実は凄いことだったなあ、と私は思います。もしかしたらもっと気軽に決まったのかも知れませんが、なんにせよ成功してます。

 

断末魔の記憶に自覚的だったのが凄い

そして、一番凄いのはここだと思います。

私のようなプレイヤーはスーファミ版とリメイク版の両方をやった上で、「ぬわーーっっ!!」と「ぬわーーーーっっ!!」の差に気が付かなかったから、結果論的に”パパスの断末魔に重要なのは「ぬわ」と小さい「つ」とびっくりマークの構成”だということが言えています。

ですが、制作陣は当たり前ですがリメイク版をプレイした後にそれに気付くわけではないので、その辺りに対して自覚的だったことになります。

それがわかっていなければ「ぬわーーっっ!!」のままにしたり、「ぬぐわーーーっっ!!!」とか、「ぬわーーっっ!!」の後に「ぐふっ」とか、色々ミスってたと思います。まあ、「ぬわーーっっ」のままであればあまり問題はないですが、せっかくここまで気合が入ってるので「ぬわーーーーっっ!!」にした英断はたたえたいです。

 

ドラクエ5のリメイク版がドラクエ3のリメイク同様に評価が高いのは、このように制作陣が「ドラクエ5のよさ、重要な部分」をしっかり理解していたからであり、そしてドラクエ5の熱い思い出があったからと言えるでしょう。そう言わせてください。

 

ちなみにDS版では…

キャプチャ

こんな感じになっています。

パパスが両手を広げたり画面にメラゾーマが迫ってくるような演出はありませんが、淡々とセリフが出るスーファミ版とは違い、画面全体が真っ白になってセリフが強調されるという演出的なことがされています。

やっぱりセリフの表示時間も長いので、PS2版ほど必須な変更とは言えないものの、伸ばす棒を二つ追加した「ぬわーーーーっっ!!」にした根本的な部分はずれていないように思います。さすがドラクエ5のリメイク。

動画を見ると間とかがわかると思います。

パパスを燃やし尽くすメラゾーマの淡々さはスーファミ版と同程度ですが、肝心の断末魔のシーンは長めの叫び声が似合うような間になっています。

 

まとめ

ぬわーー的な断末魔に関する話題だけでなんと5500文字も書いてしまいました!

なにやってんねんというレベルに力の入った記事でしたが、パパスの「ぬわー」はドラクエ5をやった人の100%にとって印象深いことでしょうから、意外と需要はあるような気もします。

ちなみに「ぬわー」には実はもう一つ小ネタがあるのですが、気付きましたか? 実はスーファミ版もPS2版もDS版も…すべての「ぬわー」には…

 

閉じるカギカッコがありません。

 

キャプチャ

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便宜上、ブログ記事ではカギカッコを閉じてましたが、実は閉じてないのです!

これはきっとパパスが断末魔を言い終わることはなく、「ぬわーーっっ!!」と叫びながら死んでしまった…ということを指すのでしょう…。

 

というのは嘘で、実はドラクエってそもそもすべてのカギカッコを閉じないというだけのネタでした。でも、ぬわーを詳しく知っている人の書き込みでも「ぬわーーっっ!!」と書かれているので、気になって書いちゃいました。

以上、パパスの「ぬわーーっっ!!」がリメイク版で「ぬわーーーーっっ!!」に変わっている件に関する、深い、深~い考察でした。

 

 

 

「ぬわーーっっ!!

 


 

ドラクエ好きな方はこちらもどうぞ。

 

 

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