ゲーム レビュー・レポート

最新作!RPGツクールMVの凄いとこ7つを超力説!

2015年12月18日

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RPGツクール。

 

それは、自らの思い通りのRPGを作れるという、夢を具現化したかのような神々しいゲームである。

自らの手で広大なる大地を作り、途方のない洞窟を生み出し、最悪なるボスキャラを創出できる最強のゲーム。

それこそが…

 

RPGツクール

 

である。

 

⇒関連記事:【フリー・無料】RPGツクールのモンスター画像素材屋まとめ!

 

RPGツクールとの出会い

…さて、そんな素晴らしいRPGツクールですが、私が最初に手を付けたのはRPGツクールGB2でした。
なぜか宇宙人田中太郎とコラボしている謎のゲームでしたが、これにドハマリしてなんだかんだRPG一本完成させました。タイトルは「とりあえずRPG」。とりあえず感がすごいですが、内容は結構王道ファンタジーでした。

その後、RPGツクール5を買ったものの、難しすぎてあまり進まずに終わり、今度はパソコンでRPGツクールVXを購入。これはまた相当にやり込んだのですが、色々凝り始めて未完成のまま放置状態…。ただ、現時点でも短編RPG程度の長さはあるので、いずれこのブログでも公開しようかなと思っています。

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↑これがその未完成RPGのタイトル画面。ファンタジー世界と現代を行き来するようなRPGです。

 

…とにかく!

なんとなくRPGツクールの新作ってもう出ないのかな~と思って検索してみたら、奇跡的にその日(2015/12/17)に発売されていたので、これは運命ということでその新作ツクールを紹介してしまいます!!

買う気はないままツクールホームページを見ていたのですが、見終わったら買いたくなってしまいました。


予想以上に進化していた最新作。「RPGツクールMV」

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RPGツクールMV 公式HP

RPGツクールシリーズ最新作のタイトルは「RPGツクールMV」

なんだか久しぶりに見るRPGツクールはかなり進化していました! 基本的なところはRPGツクール VXやその次のRPGツクールVX Aceで完成されてはいたものの、このツクールMVは「かゆいところに手が届かない現象」を全て解消してくれている気がします。

 

新機能を見ると、今回のツクールは、かなり気合が入っている気がします。どう気合が入っているのか…新機能の紹介とともにそこを語っていきます!

 

凄いとこ① ツクールが遂にMacに対応! そしてWindows版・Mac版同時発売!

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まず、ここから気合が入っている感じが出ています。

今までパソコン版のツクールはすべてオンリーWindowsだったのですが、とうとうMacにも対応したとのこと。グラフィックや音楽をMacで制作する人も多いことからMacに対応したのかも知れません。

本作「RPGツクールMV」では、ついにツクール史上初のMac版も同時発売。
Macでグラフィック制作、音楽制作をして、そのままツクールでゲーム制作なんてことも可能になりました!もちろん、Windows版と機能は変わりません。

引用:RPGツクールMV新機能紹介

かつてMacを使っていた私もなんとなく嬉しいです。

 

凄いとこ② RTPなしでもプレイ可能!

これはRPGツクールを買ったり、RPGツクールのゲームをやったりしたことない人だとピンとこないですね。

今までツクールシリーズでは、ゲームをダウンロードするときの容量節約のために、ゲーム本体とは別に、RPGツクールで作ったゲームで共通で使える素材を「RTP」という名前のセットで用意していたのです。

RTPの長所・短所

一回RTPをダウンロードすれば、どんなRPGツクール産のゲームにもその素材が適用できるので、毎回素材をダウンロードせずに済む…というものです。ですが、逆に言うと、始めてツクール産のゲームをやる人は、やりたいゲームとは別にRTPをいちいちダウンロードしなくてはならないということにもなります。

また、RTPはツクールのバージョン毎に存在するのも煩わしかった点です。ツクールVXにはVXのRTPがあり、ツクールXPにはXPのRTPがまたあるのです。

何言ってるのかよくわからないかも知れませんが、そういう人がいるということは、やっぱりRTPというシステムは容量節約にはなるけどちょっと面倒でもあるということになりますね。

ブロードバンドの普及によって従来ほど容量を気にする必要がなくなってきた……中略……新規でゲームを制作する時に、ゲームフォルダに全ての素材ファイルをコピーするようになりました。

引用:RPGツクールMV新機能紹介

最近はパソコンの容量が大分増えてきたので、RTPのように共通素材を別途用意するのはやめてシンプル化したようです。

 

凄いとこ③ スマホのアプリも作れる! ツクール史上初のマルチデバイス

これ、一番凄いです! これを見る前に記事を閉じた方がいないことを祈るほどです!
時代の流れを汲んできた感じが凄くします。

パソコン、iPhone・Android、ウェブブラウザ上…どこでもツクールがプレイ可能に!

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もうパソコン用ツクールといえど、パソコンだけにとどまる時代ではないということですね。

一番テンションが上がるのが、スマートフォンのアプリでゲームをプレイさせることが可能になった点。最近はもう、据え置き機のゲームは下火ですし、携帯ゲーム機・パソコンゲームも同様に勢いはあまり感じられません。

しかし、スマホのアプリは別です! パズドラを始めとし、今一番勢いがあるのは、良くも悪くもアプリのゲームでしょう。

スマホ向けにRPGを作るとなると、色々とお手軽にしなくちゃならなそうですが、RPGツクールで作られたゲームをわざわざやるような人達は大抵、コアなゲームファンです。普通のスマホゲームの層とは被らなそうなので、どう広がっていくのか、あまり広がらないのかは今後が気になりますね。

 

ブラウザ上でプレイ

定番の煽り文句ですが、それだけじゃありません。アプリが一番の注目ポイントでしたが、こちらもなかなか面白い!

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なんと、ゲームをいちいちダウンロードしなくても、インターネット上でそのまま操作が可能なのです! 上の画像は、ツクール公式HPにあるサンプルゲームの画面です。アドレスバーを見ればわかる通り、しっかりウェブ上でプレイしています。

いやーかなり進化してますね…。これなら手軽にできるので、本当にフリーゲームの復活が期待できる気がしてきます。

例えばツイッターでゲームのリンクを貼ってツイートすれば、気軽にやってもらえるかも知れないわけです。それで面白くてリツイートされまくれば…そうなったらもう夢が広がって夢の包囲網状態ですね。(ただ、ツイッターアプリからそのままゲームをするとセーブできないこともあるらしいので、そこは要注意ですね)

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ただ、場面切り替えなどでは上記のようにロード時間が発生します。そんなに長くはありませんが、気になる方はゲームをダウンロードしてプレイした方がよさそうですね。

 

タッチ操作・マウス操作にも対応してます

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ちなみに、スマホやブラウザ上でプレイが可能になったので、それに合わせてタッチ操作やマウス操作にもちゃんと対応しています。

当然かも知れないですが、その辺りも抜かりがありません。

 

凄いとこ④ 充実のグラフィック素材! 過去最大の素材群

これは新機能というよりは強化、という感じですが、重要なことです。素材が少ないと素材集めにばかり時間が取られ、肝心のゲーム作りそのものに割ける時間が減ってしまうものです。

思った通りの素材がなかった時点でやる気がなくなる、意志の弱い人もたくさんいるのがこの世の中なので、挫折する人を減らすためにもデフォルト素材の充実は大切です。

近未来・現代系の素材が一気に拡充!

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素材関係で特に注目すべきはこれ! この通りSFも現代もお手の物。これ、地味にかなり助かります!

実は私は現代とファンタジー世界を行き来するRPGを以前作っていたのですが、現代のマップチップを揃えるのにかなり苦労しましたからね…。
ファンタジー系の素材が多いのは仕方ない、と思ってましたが、その想いを覆してくれました。

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↑SFの世界観のサンプルゲーム「LivingShipCowboy(リビングシップカウボーイ)」
サンプルゲームにも早速SF系の素材が使われています。さすがサンプル! いやーVXでこういうのが実装されいて欲しかった…。

ちなみに、私が頑張って素材を集めまくって作ったツクールVXの現代風マップはこちら。

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意外といい感じですよね。これ作るために毎日街を歩くとき、道路の仕組みに超注目しながら歩いてたのを思い出します。懐かしい…。

ちなみに、テレビを調べるとちゃんと番組が始まったり電源を消したりもできて、色々凝ってます。

 

凄いとこ⑤ 戦闘をフロントビュー・サイドビューから選べる!

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これもまた豪華な機能です!

RPGツクールでは大抵、戦闘画面のことでフロントビュー(ドラクエ風)派かサイドビュー(FF風)派で対立するのですが、なんとツクールMVでは[サイドビュー戦闘を使用]のチェックボックスをチェックするだけで、それを切り替えられるらしいです。

ツクールVXのときはサイドビューにするスクリプトなんかが出回ってましたが、最初から両方実装とは太っ腹です。

 

凄いとこ⑥ 細かいところにとにかく手が届く!

書くときりがないですが、公式HPを見る限り、MVでは今までのツクールで気になっていたようなところがほぼ解消されている気がします。以下にバーッと引用しながら羅列します。

・ゲームプレイ時にウィンドウサイズをドラッグで変更可能

・常時ダッシュ機能追加

・決定キーを押しっぱなしで連打扱い

・マップと戦闘のBGMが同一のとき、切り替え時に演奏を止めない

・上層タイルを自動で重ね合わせ可能にキャプチャ

※↑わかりにくいので公式HPの画像を借りると、こういうことです。

・ゲーム画面の高解像度対応
 前作(VX Ace)→ 544pix × 416pix
今作(MV)  → 816pix × 624pix

・音にもこだわれる「位相」調整機能を搭載!

プラグインシステムの導入
VXAceまでのスクリプトよりも管理しやすくなり、なおかつJavaScriptなのでwebブラウザ上でのプレイにも対応が可能に。
※↑これは結構大きな変化。

 

…さて、これらだけでもだいぶ嬉しいですが、一番嬉しいのがこの機能。

テストプレイを起動中もエディターの操作が可能

テストプレイ中にミスを見つけた場合、今まではいちいちエディターに戻って修正して、またテストプレイを開始して…という手間が必要なくなりました。テストプレイ中にすぐ修正できるので、かなり作るのが楽になりますね。

RPGツクールアドバンスにはこのような機能がありましたが、VXなどにはない機能でした。これの有無は制作効率に大きくかかわると思われるので素晴らしい機能です。

 

凄いとこ⑦ こんなに凄くても体験版がある!

ここまで色々とツクールMVの凄いところを力説してきました…が!

とは言っても、お小遣い少ないしそんなすぐには買えないよ…という人のために、しっかり用意されています。体験版が!

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30日間限定ですが、体験するには十分な期間だと思います。
RPG一作完成させるには30日間では足りないと思いますが、使い勝手を試すにはちょうどよさそうです。

やっぱり体験版は大事です。しっかり使ってみて、「これなら面白いRPGが作りやすそうだ!」と思ったら購入するのがよいでしょう。

 

まとめ

このように、とにかく今回のRPGツクールMVは期待値がかなり高いです! 少なくとも、絶対に外れのツクールではないことでしょう。むしろツクール2000以来の大当たりであると私は思います。

アプリやブラウザ上でもプレイができるというのは、ツクールを多くの人にやってもらうチャンスが圧倒的に増えるので、もはやツクール界の革命レベルだと思います。

そんなこんなで久しぶりにツクールVXで作っていたゲームを引っ張り出したら、パソコンを変えたときに色々移行し忘れたのかエラーが出まくって萎えましたが、MVで何か作るのもありだなーと思いました。RPGでやりたい小ネタは実は結構あるんですよね…。いつもは自主制作映画の記事を書いていますが、ゲームも作りたいのです。

それでは、皆さんもいいRPGを作ってください! そう、まるで天空に浮かぶ近所のように…

 

 

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