グルメ情報


とんかつ ひなた

  2017/07/18up 

今度誰かと行きたい度→【4.5/5点】
営業時間 [月~土]
11:00~20:30(L.O)
定休日 日曜日
住所 東京都新宿区高田馬場2-13-9 鈴木ビル1階
最寄り 高田馬場



結論を書いてしまうと、非常にうまかった。私が食べた”食べ比べコース”は少し高いので気軽にお勧めできる感じではないが、とんかつ好きなら確実に行ってみたい店なのは間違いない。

ちなみに、衣がうまい的な揚げ物のうまさよりも、豚本来のうまさを味わう感じが強いので、当ブログゲストライターの一人のような単に揚げ物目当てで行くと、コスパが合わないとは思う。

…が、私は非常に美味しいと思うので、とんかつ好きには強くお勧めする。

 

ちなみにランチは1000円~1500円程度で食べられる(2017/7現在)。

 

 

店舗外観

 

店の雰囲気

綺麗で落ち着いた空気感。

 

調味料

塩・ソースが二種ずつあったり、オリーブオイルがあったり。こだわりを感じつつ、最小限にまとめている印象。

 

 

メニュー

食べ比べメニューコースだったからかも知れないが、このメニューは持ち帰ってよいとのこと。

各部位の説明がされており、読んでいて面白い。

閉じるとこうなっている。右にあるのはショップカード。

 

食べ比べコース

食べ比べ(全部位)コース 3500円(税込)

様々な部位のとんかつが食べられる、食べ比べコース。

出てくるメニューは

  • リブロース
  • ロース
  • ひれ
  • しきんぼ
  • らんぷ
  • とんとろ

ほかに、

  • ご飯(希望するとソースかつ丼にできる)
  • チャーシュースープ or 豚汁
  • 付き出し
  • お新香

上記の通り。通常はとんかつにはしないような部位がいくつもあり、期待が高まる。

そして注文すると、

まず最初に、とんかつにする前の肉を見せてくれる。

奥にあるのがリブロースでその手前がロースで…と言いながら、各肉の脂のつき具合やら特徴やらも説明してくれる。とんとろが意外とさらっと食べられる、とのこと。

そして、この後は順番にとんかつが出てくる流れだ。

 

山形の”だっし(だし)”

…と書いたが、とんかつの前にも出てくるものがある。

ネバネバ系で、どこか健康的な一品。山形の”だっし(だし)”である。である、というか、私も初めて聞いたがそういう名前なのだ。

なんだかよくわからないが、とりあえず美味しかった。豆腐に載せても合いそう。

黙々と食べ続けたくなるうまさ。そしてさっぱりした風味。結構好き。

 

キャベツ

そしてキャベツ

これはこの後ずっとお世話になることになる。

シンプルにうまい。とんかつにキャベツ。この組み合わせを最初に考えた人物に私はお礼を言いたい。少しだけ。

 

リブロース

というわけで、やっとお肉です。豚です。

お待ちかねの最初はリブロース!

 

まずはこの向きのまま、「舌に肉の断面が乗るようにして、そのまま何もつけずに食べてくださいとのこと。

塩で食べてください、は自信のある店に多いが、「何もつけずに」というのはまだ経験がないのでこりゃすごい! と思った。

こりゃすごいと思いながら、言うとおりに食べる。

そして感想は、めちゃくちゃ絶品

とろけるような脂身、ふわっとした衣の食感、というか、肉自体の旨味(なんなのかはよくわからないが旨味がある)。そして味付けなしなので素朴かつシンプル。単純にうまい。

これは言うだけあるな、と。そう思わされた。しょっぱなからかなりうまいので、期待値がここでぐっと高まる。

 

で、次は「提案ですが、オリーブオイルをたらして、天日塩で食べてみてください」とのこと。提案といいつつ、まあそうやって食べる感じになる。そして、この食べ方にも期待が高まる。

そんでもってオイルがスポイト式なのが面白い。

脂身がけっこうあるリブロースにさらにオイル足すのも意外。レモンじゃないのね、と。

メニューの説明によると、

脂身もサシも豊富で、2種類に分かれた赤身も旨味たっぷり

とのこと。その通り、旨味たっぷりだった。

 

ロース

お次はロース。

これもリブロース同様にうまい! …が、何もつけずに食べると少し味に物足りなさを感じる。

…が。

ずっと噛んでいると脂の旨味が出てくる。リブロースとロースの違いなのだろう。

メニューの説明によると、

キメの細かい赤身は歯触りが良く、適度な脂肪が乗ったロースはとんかつの代名詞

とのこと。食感のほどよい気持ちよさは、とんかつの王道を思い起こさせる…気がした。

 

ひれ

さて、ひれの登場。

一般的にはひれがロースより高いのでうまい、と思われがちだが、そうとも限らないらしい。ひれは量の少なさの割には値段が安く、そこまでとんかつ的に極上な部位というわけではない…という話をどこかで聞いたことがある。どこだか忘れた。

…が!

うまかった。これも最初は何もつけずに食べる。やわらかく、フィットするような歯ざわり。

そして塩はトリュフ塩。濃厚な塩で、スモーキーとクリーミーが混ざったような味わいがある気がした。

メニューの説明によると、

脂部分は少ないが、最もキメが細かい赤身とジューシーな肉質から最も美味しい部位とされる

とのこと。

やっぱり最も美味しいらしい(!)。

 

しきんぼ

聞いたことのない部位。”うちもも”と”そともも”の間の部位、それが”しきんぼ”らしい。見た目がひれと似ていて、写真が合ってるのか不安になるレベル。

そしてやはり、最初は何もつけずに食べる。

こちらもうまいが、少しだけパサつきが感じられた。でもうまい。

メニューの説明によると、

キメ細かい赤身にわずかな脂肪がのり、ヒレと見紛うほど

とのこと。

確かに脂肪は少なめだったが、豚を感じる赤身が美味。この部位はやっとソースの出番がある。脂身たっぷりではないので、水っ気の足しにもなるので、ソースもうまい。サラサラのソースが合う。

もちろん、塩もうまい。

 

らんぷ

らんぷの登場。腰からお尻にかけての部位。

何もつけずに食べると、うまいが、少し硬いので何かつけたくなる。ただ、基本的に美味しいことに変わりはない。

メニューの説明によると、

脂肪が少なく、適度なキメの細かさは、猛々しい豚肉本来の味を楽しめる。赤身ファン垂涎の部位。

とのこと。

私はどちらかというとリブロース等の方が好みだったため、赤身ファンではないようだ。

しかし、硬い=豚の筋肉だかなんだかを感じるので、ワイルドさが感じられ、これはこれで美味しい。塩もいいが、ソースがよく合った。

 

とんとろ

こちら、最初に生の肉が出た際に、「意外とさらっといける」「しつこくない」というようなことを言われたのだが、通常はとんかつにはしないような部位。

果たして本当なのか…

と思って何もつけずに食べる。

 

…と、久しぶりのトロトロ具合! というか、最もトロトロだ。希少部位のため、単体では出してないとのこと。

 

しかし、確かに予想よりはだいぶさっぱりしていた。私はそんなに脂に強くないので少し脂っぽさは感じたが、それも、わさびと辛子をつけると全く気にならなくなった。

気にならないというか、非常に美味しい。若干のしつこさを打ち消して爽やかにし、それでいて脂身のうまさを感じられる一品となる。

 

ソースかつ丼

見た目が小粋な(主観)ソースかつ丼。

更に粋なことに、ご飯の下にもう一切れ、かつが隠れているのだ。ちょっと嬉しい仕掛け。

柚子胡椒が好きなこともあり、美味しい一品だった。とんかつの〆でも、柚子胡椒があるとわさびや辛子同様にさっぱりしてよい。

上品ながら丼ものなので、どこかB級グルメ的な欲も満たしてくれて嬉しい。B級とかいうと怒る人もいると思うが、食べてる時のテンションの問題である。味はやっぱりA以上だ。

 

チャーシュースープ

豚汁かチャーシュースープを選べる。私はチャーシュースープにした。

コンソメスープの由来について無駄に長く語ってしまう程度にスープ好きな私は、やはりスープが嬉しい。

ちなみにネギについても無駄に長く語ってしまう程度にネギ好きなので、これは嬉しい一品。

というわけで、豚のとろみ、ネギのシャキシャキしたアクセントが透明感あるスープでうまくまとまっていてうまかった。…なんて小うるさいことを考えながら飲んだわけでもなく、単純にうまかった。

 

豚汁

スープが嬉しいとか言ったが、二人で行ったので(当ブログのもう一人のゲストライターと二人で行った)、少し豚汁ももらった。

色々な部位が使われているらしく、確かになんだか深みを感じる味だった。

少ししか食べてないが、普通の豚汁よりもうまかったと思う。

 

トマト

 

デザートポジションで最後にトマト!

これが冷たくてさっぱりして程よい酸味・甘味やらで、口の中をすっきりさせてくれる。

私はスープの途中で食べてしまったが、とりあえずあるかないかで後味が変わる、意外と重要な一品だと思った。

 

 

…以上! 長かった。このほか、お新香も出てきたが、そちらも美味しかった(私はあまり得意ではないのでだいぶ譲ってしまったが…)。

 

感想としては、とんかつをここまで味わいながら食べることはなかなかないので、グルメ通や、グルメ通気取りには非常によいな、と感じた。そして何よりもどれもうまい!

今まで以上にとんかつに対する探究心を燃えさせてくれた店・コースだった。ごちそうさまでした。