自主映画監督が選ぶかっこいい映画ポスター10選! - フリーBGM&自主映画ブログ|"もみじば"のMOMIZizm

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自主映画監督が選ぶかっこいい映画ポスター10選!

2019年10月25日

映画を見ようと思うときのひとつに、「偶然目にしたポスターがかっこよかったから」っていうこと、ありませんか?

そんな経験がない私は、もみじばと申します。

 

そんな経験はないんですが、それでも映画のポスター自体は好きですね! ポスターを見てどんな映画か妄想したり、見た気になったり、世界観を感じたりするのが楽しいです。

 

非日常感が満載のSFやファンタジー系だと、特に楽しいですね。

私は自主映画を撮り始めてかれこれ7年目(2019年現在の時点で)の自主映画監督ブロガーなのですが、長編の時はファンタジー要素やSF要素が詰まったものをよくつくります。

 

最新作では、引きこもりが高度なサイバー技術を獲得し、常軌を逸した武力で自宅を警備し始める『リアル自宅警備員』というSFムービーを撮りました。

 

素人が長編映画を他人に見てもらうには結構工夫がいるのですが、

「パッと見てかっこいいポスターがあったら多少なりとも見たくなるのでは?」

なんて思いもあり、かっこいい映画ポスター10選自主映画監督ブロガーの独断と偏見で決めてみました。

裏の狙いとして、そこから学んで、ポスターをつくったり、YouTubeのサムネイルに生かしてみたりできるんじゃないかなーという思いがあります。

 

では、紹介していきましょうか!


自主映画監督が選ぶ かっこいい映画ポスター10選

観たことある、ないは関係なく、「かっこいい!」と思ったものを選んでいます。

ちなみにこの記事では、基本的に海外版(本国版)のポスターを取り上げています。

それは、海外が好きだからではなく、日本語版ポスターはたいてい余計な文字が大量にちりばめられていてダサいためです。邦画ですら海外版のほうがかっこいいです。

日本のポスターは情報を載せることに重きを置いていて、映画の世界観を伝えるためのデザインアイテムという側面が弱いのだと思います。

私は自主映画監督ですので、「こんな映画撮れたらテンション上がるな~」みたいな気持ちも混ざりつつ、映画の世界観や物語性・テーマを感じさせるものを多く選出しました。

観てない作品に対しては、ポスターからどんな映画っぽいかの予想を書いているので、すでに見ている人は答え合わせをしながら読むと面白いかも知れません。

 

1.『LEON』

画像出典:Amazon レオンポスター/LEON

映画の内容もよいですが、ポスターもかっこいい!

多くを語らずして多くを伝える。映画はセリフではなく映像で物語を伝えるものですから、ポスターもテキストではなくデザインやイラストで伝える方がスマートです。そういう意味で、このシンプルかつ大胆なデザインは素晴らしいです。

ハードボイルドさと、どこか悲しみのある話なのだろう、という部分がよく表れています。「O」の中にシルエットがある遊び心も粋です。

映画を撮る立場からしても、ここで「〇〇と〇〇の愛情が織りなす感動ストーリー!!」とか書かれたくないです。

余談、『LEON』の思い出。

余談ですが、私は大学時代、映画を観たいという気持ちはあるのに観るまでがめんどうで年1本くらいしか見ないという人間でした。その状態をなんとか打破すべく、映画好きの友人に「おすすめの映画を教えてほしい」と言って教わったのが、この『LEON』でした。

観て納得。これは映画好きじゃなかろうと映画好きだろうと、ほぼ100%の人が「いい映画だった」という感想を得るだろうな、と思ってしまうほどの名作でした。

ヤンキーが子猫を助けると妙にやさしく見えますが、LEONはそれを超最大化&深くしてると思います。そんな単純なまとめ方すると他方から怒られるでしょうが、わかりやすく、かつ深いです。

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2.『MOONLIGHT(ムーンライト)』

アカデミー賞作品賞、助演男優賞、脚色賞受賞で話題になった作品です。観てはないのですが、このポスターは恐らく映画の世界観や物語、テーマをうまく表しているのだろうな~と勝手に感じてしまいます。

3つの顔を組み合わせて1つの顔を形成し、更にそれぞれがちょっと暗くも主張のある色。人間のアイデンティティ、そして人種を超えた問題に切り込んだ作品なのでは? と、事前情報なしでもなんとなく感じさせられます。

配色がかっこいいだけではなく、物語性を感じるデザインがかっこいいです。

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3.『CAPTAIN AMERICA』

画像出典:NAVER ミニマリスム・デザインの映画ポスター風画像まとめ【更新中】

アベンジャーズは観ているのでキャプテンアメリカの存在はもちろん知っていますが、キャプテンアメリカの映画自体は観たことがありません。

これは公式ポスターなのでしょうか? 映画の物語性・世界観がすぐに伝わる感じではないですが、グラフィックデザイン的なかっこよさと、アメリカンコミック的なかっこよさのバランスが好きでした。

ヒーローがすごく小さく書かれているけど、空は象徴である星型になっているというのがミソです。

冷たい社会の中で果敢に戦うけども認められない影のヒーロー、しかしその実、アメリカを救う巨大な星なのである…的な背景を感じます。実際どうかは知りませんが、スパイダーマンなんかはなかなか認めてもらえないタイプのヒーローでしたよね。

面白いポスターだと思います。

 

4.『SCARFACE』

まるで内容を知らない映画ですが、殺し屋っぽいですね。赤と黒のツートーン(グレーもありますが)からハードボイルドな雰囲気を感じます。

なんとなく砂漠のサソリ(スコーピオン)的な感じで、的確に暗殺してくる怖さを感じるデザインです。

「THE WORD IS YOURS」のコピーも、シンプルなパワーワードでよいですね。なんとなく、ドラクエ1のりゅうおうが発する「せかいのはんぶんを おまえにやろう」を思い出しました。

ファミコン期のドラクエのセリフも、少ない容量(≒文字数)で効果的にメッセージ性やストーリーを伝えてくるという点で、私が映画ポスターに求めるものに近い部分があります。

話がそれましたが、このポスターも映画を観たくさせるデザインです。

 

2020/7/14追記:

…と思っていたのですが、実際には「Scarface: The World Is Yours」というゲームのものだったようです。間違った情報でした、恐縮です。

映画の方には「THE WORD IS YOURS」のコピーは入らないようです。

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5.『ATOMIC BLONDE』

画像出典:Amazon 映画ポスター アトミックブロンド シャーリーズセロン US版

『SCARFACE』と似た理由での選出です。こちらは赤ではなく、水色を選びました。より現代的な配色に感じます。

この映画もまるで内容を知らないのですが、やはり殺し屋に見えます。ただ、『SCARFACE』が赤で殺し屋の怖さを表現していたのに対して、こちらは青。女性でしかも青というところで、より冷たくスマートに、オシャレに殺してきそうな印象があります。

アクションシーンに期待したくなるような、かっこいい映画ポスターです。

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6.『THE DARK KNIGHT RISES(ダークナイトライジング)』

画像出典:Amazon 映画ポスター ダークナイト ライジング バットマン グッズ

これは、CG&エフェクトだらけの『リアル自宅警備員』を制作しているときに、世の中の映画の勉強をしようと思ってわざわざ買って観た映画だったと思います。

ただ、あまり深い記憶はありません…。

ほかのバットマンの映画は観たことがありますが、この完全モノトーンなポスターはバットマンのバット性(そんな言葉ない)を強く表していてかっこいいです。こうもりですから、黒基調に説得力があります。ただなんとなくかっこいいからモノクロにしたよ、ということではないのです。

背中を向けていて、多くを語らないのがよいです。

逆に好きじゃないポスターの構図は…

逆に、よく邦画で見かける(特にドラマ原作)タイプの、なんか全役者がこっちをキメ顔で見てるポスターは好きじゃないです。洋画にもありますし、私の好きなロードオブザリングのポスターもその系統ですが、様々な種族が出てくるというのがミソなのでまだ説得力があります。

日本のは映画の中の登場人物としてではなく、こんだけ有名な俳優やタレントが出てるんだよ!という、「役者」を推したい感が強すぎるものが多い印象です。

 

7.『THE DARK KNIGHT RISES(ダークナイトライジング)』

特別バットマンが好きなわけではないのですが、同じ映画で今度は堂々と正面を向いているポスターもあるというのが気に入ってしまいました。

こちらは、バットマンが内に秘めている非常に強い正義感や怒りの力を、内に秘めたまま全身で表しているという感じがして、その葛藤感がかっこいい構図だと思いました。

単純に迫力がありますよね。

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8.『猿の惑星』

画像出典:NAVER かっこいいデザインの映画ポスターをまとめてみた

かの有名な『猿の惑星』です。ほかの作品も有名なのばかりなのですが、これは特に有名なイメージです。小さい頃に観て衝撃を受けました。

『猿の惑星』の物語・世界観をこれで伝えきっているとは思わないのですが、単純に重厚感ある騎士がずらりと並んでいるのがかっこいいです。で、それが全部猿というところでやっぱりインパクトがありますよね。

別パターン

ちなみに、全然テイストがちがいますが、これの方が好きではあります。これはDVDジャケットなので、これのポスターがあるかがわからないので、選びませんでした。

ちょっと説明臭くて、なおかつ猿の顔が笑えなくもないのですが、驚きの設定なこの映画に、真っ向勝負感のあるこのデザインが組み合わさるとかっこいいなーと思いました。

ドラクエ2とか6のパッケージを少し思い出します。空に敵の顔が浮かんでる構図。

画像出典:Timeslip 歴代ドラゴンクエストのパッケージ

このベタな構図は、ダサくもなり得るけどうまくいくと刺さる系のデザインですね。そして、どれも後から見るとネタバレの宝庫なのが笑えます。

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9.『もののけ姫』

ここに来てジブリのポスターを選出しました!

日本のポスターとちがい過ぎてびっくりなのですが、これくらい王道にファンタジーなのも私は好きです。ドラクエの話ばっかりですが、勇者を思わせます。

「これぞファンタジー映画!」という王道のカッコよさがあります。ただ、今までのポスターは映画の雰囲気を感じましたが、これは実際の映画の雰囲気とはちょっとずれてる気はします

でも、それを差し置いてもこのTHE ファンタジーなポスターは好きです。主人公をメダルにして、物語の象徴的存在を更に明確にアイコン的にして表現しているのが開き直っててよいです。

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10.『天空の城ラピュタ』

最後にジブリ2連続というのもどうかな~と思ったのですが、バットマンも2連続だったのでよしとしてください。

このポスターもまた海外版です。大げさな表現かも知れませんが、一目見て心を奪われました…。

美しくてかっこいいです。

アニメって、実写のものよりも儚さを表現するのに向いてる部分があるように思います。

生き生きとしたアニメであればあるほど、現実のものではない、というのが逆に際立って来ます。これだけ美しいポスターも絵なので、現実には存在しないじゃないですか。現実に存在しないものに、現実以上に心を奪われるというのが儚いです。

切り口がすごい

まあ、現実の景色もこのポスターくらい綺麗な場所はあります。ただ、肝なのはシルエットになっている登場人物たちです。

美しい景色の中に破壊と殺戮の機械がいて、その横ではロマンチックに空から降ってくる少女と、それに驚くピュアな少年がいるわけです。なんだかセカイ系的な壮大さと儚さの隣り合わせですよね。

ラピュタの、壮大なファンタジー的な部分や、冒険劇的な部分とはまたちがった側面を切り出したポスターだと思います。デザインもイラストも構図も切り口もふくめてかっこいいです。

ラピュタは何度も見ましたが、何度見ても面白いです。曲もいいですし、また見たいです。

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番外編.『シン・ゴジラ』

画像出典:CIA Movie News

こちらは公式ポスターではなく、ファンによるオルタナティブ・ポスターのようなのでカウントに入れませんでしたが、非常にかっこいいです。

映画は、前述の『リアル自宅警備員』に出てくる戦車やヘリコプターシーンのために観ましたが(一部オマージュしました)、シン・ゴジラは自衛隊の描写が非常に丁寧ですね!

↑57秒辺りで一瞬オマージュカットが入ります。明らかに元ネタがシン・ゴジラだとわかるように、あえてめちゃ似せてます。

シン・ゴジラの話自体はそこまで私には響かなかったのですが、演出等含めて、総合的に面白かったです。

そして、公式ポスターもレトロ×モダンという感じで非常にかっこいいですし、ゴジラの歴史を背負っている感じがあのシンプルな中に詰まっていますよね。それぞれ違うかっこよさがあります。

公式の方がオリジナリティは高いと感じますが、好みとしては上に貼った方かも知れません。

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まとめ

以上、自主映画監督が選ぶ かっこいい映画ポスター10選でした。

好みが出るというか、美的感覚や感受性を試される感じがあって迷いましたが、面白かったです。

若干モノトーン寄りに偏りましたね。私の映画の作風とはあまり通じるものがありませんでした笑。

 

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私は、インプットよりアウトプットが多くなりがちなタイプなので、こういうサービスを活用して、もっと映画を観るようにしていきます。

楽しかったので、また別の切り口でこういうポスター紹介みたいなことやりたいなと思いました。