動画編集 自主制作映画

動画編集の極意【編集で嘘をつけ】- 自主制作映画奮闘記-

2015年5月30日

キャプチャ

どうもこんにちは!

最近色々わけのわからない記事を書いたので、そろそろこのブログのメイン、自主制作映画日記に戻るとしましょうか。

今回はちょっとはためになる内容にしてみます。
ムービー制作や、ホームビデオも含めて、動画編集全般にいえる内容だと思います。

さて、映画とは、様々な動画を編集してつなげたものです。
いろんなところで撮った、いろんな動画を切り貼りしているわけです。
そうして都合のいいところだけつなげているわけです。

そうするとなにができるか?


動画編集の嘘

そうですね。
がつけますね。

…別に悪いことではありません。
物語とは基本的に嘘なのですからね…嘘…

「ドキュメンタリー映画はどうなんだ!」という話はいったんおいときます。
(とはいっても、あれも誇張や、自分なりの解釈に沿うように編集はしているわけでしょうけど。)

まあとにかく、映画はいたるところで嘘をつけるわけです!
現実にあるものを撮るからといって「アナと雪の女王」ばりにありのままを映すかと思いきやそんなことはありません!

 

たとえばこんな嘘

bsKAZ85_P7140879

たとえばアクション映画でよくある、高いところから飛び降りるシーン
仮に「スネ夫がビルの屋上からゴミ捨て場の冷蔵庫の上にジャンプで降りるシーン」としましょう。

べつにほんとうに飛び降りる必要はありません。
リアリティーを追い求める映画ならいざ知らず、極端に言えばこんな感じでも済むはずです。

1 ビルの屋上にいるスネ夫 遠目からのカット

2 ジャンプする足のアップ

3 冷蔵庫の上に着地する足のアップ

4 ゴミ捨て場に置いてある冷蔵庫の上にいるスネ夫 すこし引きのカット

色々ものたりないですが、これでも見てる人は
「ああ、スネ夫はビルの屋上からゴミ捨て場の冷蔵庫の上にジャンプで降りたんだな」
と思うはずです。

これで1と2の間に緊張するスネ夫の顔をはさんだり、2と3の間に遠目のカットで、屋上から地上に向かって人間が落ちていくカットをはさんだりすればいい感じになっていくでしょう。
本当に落ちるのはむずいので、合成かなんかでしょうかね。

このように、実際にはまったく屋上から飛び降りてなくても、屋上でジャンプして冷蔵庫の上でジャンプするだけで、都合よく切り貼りしてつなげれば、
「屋上から飛び降りて冷蔵庫の上に降り立った」
ということにできるわけです。

これこそが最初に言った、です。

そんなの当たり前やろボケブロガーめ!と思う方もいるとは思いますが、
そういう方も読んでくれてるだけで嬉しいのでとくに気にしません。

もう一つの嘘

とにかく、このように編集では嘘がつけるということです。

更に、それに加えて最近は顕著ですが、もっと大々的に嘘をつける技術もあります。
もはや映画でもドラマでも当たり前に行われていることですが、「合成」というのがありますね。

これをやるとほんとになんでもありの嘘がつけます。言いか悪いかはともかくとして。

 

…で、結局それがなんやねんという話になるのですが、私が最近作った自主制作映画『第三の決着』でも、嘘をついてるシーンがあります。
偏執的にはそこら中で嘘ついてるんですが、特に嘘な部分があります。

 

それは、この部分です。
(下記のリンクを踏むと該当部分に飛ぶようになっているので、5秒見れば嘘完了です。リンクを踏むのが面倒な方は、貼り付けた動画のあ3分23秒から5秒見てください。)

『第三の決着』

https://www.youtube.com/watch?v=01qiLcxt1xI#t=3m23s 


色々とストーリー的な流れはありますが、単純に言うと「男が公園の時計を見るシーン」です。

 

見てもおそらく、何が嘘やねんマヌケブログハゲが!と思うと思います。

ええ、嘘は嘘だとばれてはいけないのです…納豆が腐っていると思いながら食べてはいけないように…

編集の嘘をズバリ解説

ってなわけで実はこのシーン、二つの嘘があります。
このシーンだけ見てもよくわからないかも知れませんが、とにかく二つ嘘があります。

さあ、わかりますでしょうか?
誰も読んでないブログで問いかけるのもアホ臭いのですが、みなさん少しだけ考えてみてください。
このクイズが簡単なのか難しいのか。つまらないのか面白いのか。
その辺はよくわかりませんが、ちょっと考えてみてください。

さあ、わかりましたか?
答えあわせです。

まず一つ目!

「男を撮影した公園と、時計のある公園は全く違う公園である」

え、ええ~~~!? まじで?? どひゃ~~~

次に二つ目!

ええ~~うそ、まじで~!?

「撮影したとき、時計は12時じゃなかったから合成で無理やり12時にした」

スナップショット - 2

 

 

さあ、どうでしょう!?
この答えが意外なのかどうか、深夜にこのブログを書いている私にはもはやわかりませんが、
「ふーん」くらいには思っていただけたかと思います!

白黒なのでごまかしやすかったのもありますね!

このように映画は編集で色々な嘘がつけます。編集自体が嘘をつく行為といえなくもない気がします。

 

もちろん、編集は表現行為と言ったほうが響きはいいし本質的だとは思いますが、

「編集は嘘をつける」

と考えてみると、発想が広がって面白いかもしれませんね。
映画やドラマを見てるときも、編集に注目してみると新たな楽しみがあると思います。

それではみなさんもこの嘘をうまく使って自主制作映画を作りましょう!!!!!!!!

!!!!!

 

おまけ

せっかくなので最後に嘘を一つ。
下記の計算式には嘘があります。

2+3=5

はい。実は計算式に嘘はありませんという嘘でした。
ちゃんちゃん

ではまた!