麻婆豆腐目当てで行ったが、全体的にレベルが高く…というような言い方はおこがましいのだが、実際レベルの高い味のオンパレードだった。
どれも美味しく、行って後悔はしないどころかきっと幸せになれるだろう。料金はほどほど。
店舗外観
外からの見た目は普通の中華料理屋に見えるかも知れない。…が、普通よりずっとうまい。
きゅうり
料理名を失念してしまったが、きゅうりに少し辛いタレをかけた料理。
中華料理屋で最初に食べるのに適した、ピリ辛お通し的な存在。ただ、実際にはお通しで想像するレベルよりずっと美味しい料理。
このタレがホアジャオを使っているのか、ほどよくピリッと痺れてハマる。
いんげん
いんげん多めに見えるが、これもまたはまってバクバクと食べ勧めてしまう味。
詳細を忘れてしまったのが惜しいのだけれども、いんげんに良い感じのスパイスを感じる味わいで美味しかった。
ハチノス
かつて私はハチノスを本当に蜂の巣を料理したものだと思って食べていた。実際には牛の第二の胃である。そっちの方がインパクトあるよ、と思う方もいるかも知れないが。
しかし、少なくとも梅香のハチノスは思ってるよりずっと食べやすい。
一緒に入っているナッツも、ハチノスの渋さによく合っている。食感と、どこか後味がリセットされる感じがよい。美味しい。
爽やかな風味が際立つ『エビの青山椒ソース』
恐らく1,950円
エビチリではないのが粋な感じ。青山椒というのはサンショウの若い実のよう。
見た目ほど青々しい味がするわけでもなく、食べやすく、そして美味しい。
ソースで少しクリーミーな食感がありつつ、プリっとした海老を食べられる。
酢豚
色々食べてどれも美味しかったものの、これが一番美味しかった。
普段酢豚を頼まないせいもあるかも知れないが、とにかくうまかった。かつ好の車海老も同じような感動がある。意外と目当てにしてないものが一番美味しい…というのはある。
サクッとした外側の食感に、中のほどよいやわらかさの中身。
すっぱいというよりは甘味が強めのソースがそこによく絡んで、とにかく絶品。深みのあるタレとはこういうもののことを言うのだろう。個人的に酢豚の概念が崩されたので、この店に行ってからは中華料理屋で酢豚を今までよりも頼んでいるくらい。
とんかつのように、豚の脂身がうまいというのともまた違い、肉と調理加減とタレの絶妙なハーモニー的な美味しさ。ハーモニーとかいうと薄っぺらいのだが、とにかく調和してた。
麻婆豆腐
これ目当てで来店したので、期待値は高い。
…が、
やはりうまい!
さほど辛さはなく、食べ進めるうちにじわじわ辛さは来るものの、そんなに辛くはない。辛いのが得意じゃない人でも行けると思う。
辛さ痺れほどほどに、若干マイルドめな口当たり。しかしそれがうまい。豆腐のやわらかさも絹のようで「ふっ」と消えるような味わいがたまらない。
無心でどんどん食べ勧めてしまう麻婆豆腐。
上げた期待値にも堂々と答えてくれた。激辛好きには物足りないかも知れないが、また食べたくなるいい麻婆豆腐だった。
炒飯
よく話題になる(気がする)パラパラ系の炒飯でない。しっとり系。
しかしこれも非常に美味しくて驚いた。やさしく、深い味とはこれのこと。
たまごのやさしさが引き出された炒飯。ただ、薄味なわけではない。単体で食べてもおかわりしたくなるような満足感のある美味しさ。
これもお勧め。
酸辣湯麺
これが意外と辛い。すっぱいし、辛い。
でもうまい。…が、一気に食べ干すのは難しいかも知れない。
普段よく食べてるラーメンとはまた違う味わいなのが新鮮でいい。美味しい中華料理屋の酸辣湯麺は、東京で人気のラーメン屋とはやはり味のタイプが違う。
デザート
ブルーベリーが入ったデザート。
後味はこれでリセットされる。つるっと食べて爽やかな気分で〆よう。