世の多くの人に青春という幻を見せ、青春を過ぎた人はその幻の中に取り込み現実逃避させ、これから青春を迎えようという人にはその青春のハードルを月ほど高くし、青春真っただ中の人には現実の青春との落差で絶望を与えたあの映画を、あなたは知っているか。
「耳をすませば」
である。
宮崎駿監督…ではなく、近藤喜文監督で脚本と絵コンテが宮崎駿のこのジブリ作品。私も夢中になって見て、そして青春をこの映画に感じたものだ。
さて、そんな素晴らしき幻を人々に与えた映画のいわゆる聖地。つまり、ロケ地と言うか参考にした地が聖蹟桜ヶ丘なのは程々に有名だろう。
そして、多くの人々をこれまた虜にしているあの食べ物がその聖蹟桜ヶ丘にもあるという。というわけで、その食べ物を食べてきて、そしてうまかったのでこの記事で紹介したいと思う。
聞いてください。
「ラーメン」
味噌ぶりNoodle みやみや@聖蹟桜ヶ丘
聖蹟桜ヶ丘というと、私はその名前にどこかファンタジーさとロマンを感じて素晴らしいと思ってしまうのだが、ラーメンはその名前とはいまいちイメージが遠い。
しかし、聖蹟桜ヶ丘感のあるラーメンを出すラーメン屋があったのだ。
「味噌ぶりNoodle みやみや」である。
店舗外観
店舗情報
- 味噌ぶりNoodle みやみや
- 東京都多摩市関戸2-24-23
- 月曜、水曜~金曜
11:30~15:00(L.O)
18:00~22:00(L.O)土日
11:30~17:00頃まで- 定休日:火曜(祝日の場合は翌日)
- 最寄り:聖蹟桜ヶ丘
出典:食べログ
写真左の方に黄色い看板で「みやみや」とある。
相田みつを感が少しだけある書体だが、相田みつをっぽいと言うにはそうでもない、そんな所帯だ。
店の雰囲気
この日は常連客が来ていた様子。
店主との会話を聞くと、少しオタク寄りな感触。オタク要素があるからこそ研究を重ねて個性派ラーメンを生み出せたのかも知れないと勝手に思った。
調味料も色々あって個性的。
などと思っていると、プロゲーマーっぽい常連が来て、いろいろと話していた。真相はわからなかったが、プロゲーマーを引退した人っぽい感じの会話をしていた。
味玉味噌ラーメン
味玉味噌ラーメン 950円(税込)
見た目がきれいなラーメン。
ピンクの肉に、パスタのような具材。
青春のイメージにも合いそうな綺麗な彩。しかしその下にはねっとりとした粘度の、濃いスープが待っている。青春の功罪を表現したかのような、そんなラーメンだ。さすが耳すま聖地。
食べてみると、かなり濃厚な食感ではあるが、さわやか。スープ自体はべジポタ系つけ麺並の粘土だが、しつこくはない。
スープの上に浮いている味噌は酸味があり、これを溶かすとよりパスタ風になる。卓上のチーズをかけるとよりパスタ。それはそれでうまい。
麺も特殊な麺で、噛んでもちぎれるというより、柔らかく崩れるような食感。
繊細な味で美味しいが、普通のラーメンとはかなり味わいが違っている。味噌ラーメンと言ってイメージするような味とは120度くらい異なる。
まとめ
遠くても面白いラーメンが食べたいならぜひ行ってみることを勧めたい店。
耳をすませばの聖地巡りついでに行くにも非常に良いと思う。
ぜひぜひどうぞ。