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西町大喜で元祖富山ブラックラーメン!レンゲ不要な超濃スープの味は…!?

富山で生まれ、富山で育ち、そして富山に骨をうずめ、その後富山で復活し、しばらくしてまた富山に骨をうずめる。

そんな人生を送りたいと思っているあなた!

ここでは、そんなあなたにおすすめな富山のラーメン屋を紹介しよう。

 

西町大喜

 

である。

富山ブラックラーメンという名前は聞いたことのある人も多いと思うが、その元祖元祖と言われているのが西町大喜なのだ。

富山ブラックラーメンは見た目からして濃そうだが、実際味がめちゃくちゃ濃いので(少なくともこの店は濃い)好みが二分される店だが、一度食べてみるのは非常におすすめなので、細かい紹介したいと思う。

いやあ、ブラックラーメンというだけあった。

 


元祖富山ブラックラーメン「西町大喜」 富山駅前店

富山旅行に行っていたのだが、まあまあラーメンフリークなは「西町大喜に行くほかない」と思い、行くほかなかったので行ってきた。行ったからには食べるほかないので食べてきた。

そういうわけである。

 

店舗外観

店はいくつかあるが、私は駅前店に行ってきた。

駅直結の店もあるが、なんとなく直結系は店員がバイトばかりなのではと思いこんだので、富山駅前店にした。

本当は近くにある本店にすればよかったのだが、営業時間(駅前店だけ遅くまでやっている)と迷う確率などを天秤にかけた結果、駅前店を選択した。

意外と小さめな店構え。

  • 富山県富山市新富町1-3-8
  • 最寄り:富山駅、新富町駅
  • 営業時間:11:00〜22:00(L.O.21:45)
  • 定休日:なし

出典:西町大喜 富山駅前店|食べログ

 

店の雰囲気

普通のラーメン屋な雰囲気だが、店内は全体的に白いイメージで清潔感はある気がした。

そして、芸能人のサインがたくさんある。

 

中華そば 小(並)

750円(税込)

その見た目から、富山ブラックラーメンとして知られるラーメン。

「小(並)」とメニューに書いてあったが、「小サイズは並サイズのことだよ」という意味だった。小のほかには、大と特大があった。中はない。

そして、味はというと…見た目通り、しょっぱい。かなりしょっぱい。しょっぱすぎるゆえか、ちょっと酸味すらある。

食べ方

そんな超濃いこのラーメンには、推奨されている食べ方がある。

それは、麺や具をスープとともによく混ぜること。要は混ぜそば(油そば)的な食べ方をするということになる。

なので、私はまずよく混ぜてから食べた。

 

レンゲなし

ちなみに、スープを飲むことを想定していないようで、レンゲは頼まないともらえない。実際それで困らなかった。

西町大喜を「うまいラーメン屋」として載せているラーメン雑誌にも「スープは残してよし。」などと書いてあったし、実際店主もそう思っているのだろうし、客側からしても「確かにスープは残すわ」という濃さなので、このラーメンにレンゲないというのはみんなが幸せになることなのである。

ただ、下記ブログによると、葉加瀬太郎はこのラーメンが好きらしく、なんと「汁まで飲み干しちゃう」らしい!!

そんな常連もいるのかと思うと世の中の舌は千差万別だということを思い知らされ、十人十色ということわざの正しさを思い知らされ、そのついでに金子みすゞの某詩を思い出させられたりするものだが、そんなことはラーメンレビューを読みたい読者の方にはまったくどうでもいいことなので、この話はここで終わる。完。

 

好みが分かれるラーメン

うまいまずいというか、慣れが必要なラーメンで、ジャンクな食べ物としてとらえればたまにうまい気もするが、なかなか本当に濃いので、好みが分かれるラーメンなのは間違いない。私は嫌いということはないものの、もう一回食べるかは微妙なところだった。

太めの麺や大きめのネギ、そしてチャーシューなどの具はこの濃いスープに非常に合ってると思うし、おいしいと思えなくもないが、味が濃すぎてよく分からないというのが本音。

白いご飯との対比がよく映える。

 

なぜ、こんなにもしょっぱいのか?

ちなみに、なぜこんなにもしょっぱいのかという謎については、公式HPや店に置いてあるパンフレット的なものに答えが書いてある。

半世紀以上昔、ドカ弁やおにぎりを持った労働者のために、

オヤッさんは濃い味付けでチャーシューのたっぷり入った、

「よく噛んで」食べるおかずの中華そばを考え出した。

昭和二十二年、終戦後のことである。

噂に噂を呼び、富山祭りには千人もの行列を作ったこともあった。

出典:西町大喜 HP

パンフレットにはもっと色々書いてあり、当時の労働者たちはおにぎり片手にラーメンを食べていたとかで、「おかず」として食べられるラーメンをオヤッさんが考案してみせた…ということのようだ。

汗水流して働いた労働者であれば、たしかに塩分が不足していそうだし、これだけパンチのあるラーメンであれば噂になるのは間違いないと思った。

それが今でも守られているということなのだろう。

 

おかずとして食べるラーメン

というわけで、ご飯を一緒に頼んだり、途中で生卵を追加注文したりした。ごはんと一緒に食べるには確かにいいのかも知れない、とは思った。

ここまで来ると、開き直ってもっとスープを濃くしてソースにして、麺は焼いて焼きそばにしてしまったらどうか、などとも考えたが、それだと普通で有名にはなっていないのだろう。

生卵は入れて数秒はまろやかになるが、すぐにスープの異様な濃さに埋もれてしまい、卵が入っていたかもわからないくらいに元の状態に戻ってしまった(少し誇張しているが)。

卵は全体に混ぜず、一部分だけにとどめておくのがいいのかも知れない。

きっとこのラーメンには色々な食べ方がある気がするな、と可能性も感じつつ、濃さの限界も感じつつな、不思議な食事となった。

 

 

まとめ

というわけで、経験としては食べて大正解だが、前評判通りの判断の難しいラーメンだった。でも、一度行ってみる分には間違いなくおすすめ

歴史を知った上で食べないと、濃い味が得意じゃない人はブチ切れるかも知れないが、この記事を読んでから行く分には楽しみながら食べられることと思う。

そして、人によっては単純に「うまい!」となる可能性もあるので、やはり富山に行ったならぜひ食べてみて欲しいラーメンなのは間違いない。

ブラックラーメンのそのブラックさ、ぜひご堪能あれ。

 

濃いのが好きなら…