無料のロケ地を探す人に伝えたいこと。下見は重要【自主映画撮影日記】 - フリーBGM&自主映画ブログ|"もみじば"のMOMIZizm

自主制作映画

無料のロケ地を探す人に伝えたいこと。下見は重要【自主映画撮影日記】

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こんにちは。自主制作映画を撮ってる人が書いているブログです。
自主制作映画というのは、素人が自主的に制作する映画のことです。(素人に限りませんが、大抵は素人です)

今まで色々と自主映画を撮影してきましたが、現実的に大変なのがロケ地と人員確保です。(脚本とかは脳内で大変)

そんな私が無料のロケ地を探す人に伝えたいことを書き綴ります。有料のロケ地でも同じでしょうが、経験上、下見は重要。しなくても根性と運があればどうにかなりますが、した方が精神衛生的にも当日のスムーズさ的にも良いです。


ロケ地話

ロケ地について語ってから下見の話に移る構成にします。その方が記事っぽくて面白いというものです。

ロケ地にかけられる予算

私もこれまで色々撮って来ましたが、素人が趣味でやっている以上、予算というものは一切ありません。経費はすべて自分の財布から出すしかないわけです。
インターネットで広く資金を募ることもできますが、そういうことをしている人で完成させた人を私はあまり知りません。

そんなこんなで、私は大抵ロケ地をケチります。スタジオやロケ場所を借りると大抵どこも「1時間6000円で最低使用時間が4時間~」などと書かれているわけで、そう気軽には使えません。しかもそれはだいぶ安いほうです。
いい感じのとこだと「6時間10万円」とかそんな感じです。そうなると気軽には借りられないわけです。

ロケ地探しに役立つサイトは下記記事で紹介していますが、有料スタジオから単なる公園探しサイトまで色々載っけています。

 

とにかく、予算の関係から、借りないと絶対に撮影不可能なところ以外はなるべく無料で探すようにしています。撮影OKな公園や施設、自宅、知人の別荘、大自然etc…。
どうしてもお金を払わないといけない場合は、なるべく安い場所を探して、毎回すごくコスパの良い形でやっています。

無料のロケ地のデメリット

というわけで、大抵は無料で撮れて雰囲気もいい、都合の良い場所を探すわけですが、その方法にも色々とデメリットがあります。

まずは、貸し切るわけじゃないので、人通りがあるかも知れないことです。公園であれば、他の人を映すとその人にも迷惑ですし、作品的にもよくないことが多いです。

もう一つは、長居が難しいことです。許可を得てようと、最初から撮影OKなところだろうと、貸し切ってない以上、他の人が「なにされてるんですか?」と聞いてきたり、勘違いした警備員が「君なにやってんの?」と言ってきたりする可能性もありますし、他人の邪魔になる可能性もありますからね。

ただ、そういった問題以前の問題があります。

それは、「無料のロケ地は探す方法が少ない」ということです。

無料のロケ地を探す手段

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有料であればだいたいホームページがあるのでネット検索で余裕だし、有名な施設や建物の場合も、ネットで検索したりパンフレットを見たりいろいろできます。

ですが、無料のロケ地となると、ようは都合のいい公園やその辺の道ばたなわけですから、ほとんどもう自分で歩いて探すしかありません。グーグルストリートビューもありますが、あれも読み込みに時間がかかって意外とうまくいきません。現地の雰囲気もわかりづらいですし。

ただ、そこら中をくまなく歩き回るのは不可能なので、結局は自分が人生で生きてきた中で、「ここは今回の撮影によさそうだ」という場所をいくつか思い浮かべて、そこをロケ地候補にする…というのが現実的です。公園の場合はある程度ネット上でも情報が集まりますけどね。

ほかには、ドラマなんかを見ていて気になった場所をチェックしておいて、がんばってそこを突き止めるとかですね。ほかにも友人に聞くなんて手もありますが、その場合、結局はその友人が人生で今まで行ったことのある場所を聞くだけになるので、本質的には同じようなことだと言えます。

なので、普段からロケ地を探すような気持ちで毎日を過ごすことが重要になるわけです。もはや、どこかに出かけるときはロケ地探しのためだと思いましょう。ロケ地を探すために生き、ロケ地を探すために死に、そして最後はロケ地そのものになるのです。あなたこそがロケ地です。^o^

 

無料ロケ地における下見の重要性

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さてさて、そんな風にロケ地そのものと同一化したあなたにお伝えしたいのが、「無料ロケ地における下見の重要性」です。見出しと同じことを言ってしまいました。

普通、有料ロケ地での下見と言うのは、「金を無駄にしないため」だったり、「本当にイメージ通りの場所なのかを確認するため」だったりします。

無料ロケ地の場合はそれとは少し次元が違います。低い方に。ネットで検索した公園への下見か、記憶を辿った現地再訪としての下見ですからね。「本当にイメージどおりの場所なのか」はもちろんありますが、他にも色々なことの確認に役立ちます。

では、なんの役に立つかを紹介していきます。

 

①行き方がわかるか

記憶を辿って「あの辺にいい坂があった」とか、「あそこはちょうどいいトンネルがあった」とか、「確かあそこにはベンチがあって近くに階段もあった」とか思ってても、曖昧な記憶だけで行き方がわからないと意味がありません。実際に記憶の場所に行って、具体的な場所を特定すると安全です。
当日、ロケ地までに迷ってしまうなんてのはもったいなさ過ぎます。

なお、これはグーグルストリートビューでも確認は可能なので、そこまで重要要素ではありません。ただ、裏道なんかだとストリートビューでいけないこともあるので要注意。

②まだその場所はあるのか

そもそもそこ、まだあるのか?というところの確認です。これもグーグルストリートビューで確認はできますが、ストリートビューもリアルタイムではないので、若干不安ではあります。

実際、私の場合も空き地に建物が建ってしまったなんてケースもあります。そのときはさほど困りませんでしたが。

③行き方やその場所が現存することは確実でも、工事中だったりしないか

これ、意外とあります。実際、撮影当日に建物の屋上が工事で進入不可能なことが発覚して、急遽屋上から飛び降りたことにして撮影続行したことがあります。

ほかにも、工事中ではなくても急にカラーコーンがいくつも置かれていて前回の撮影の続きを撮るのに困ったこともあります。まあ、当日急に置いてあったりすることもあるので、下見で完全に防ぐことはできないんですけどね。

④人通りは多いか少ないか

これは結構重要です。撮影OKな公道や公園の場合でも、人が多いと撮りにくいです。特にぶっそうなセリフがあるときなんかは、周りに通報されかねません。

これが理由で私は都会があまり好きではなくなる程です。人が多いと演技もやりづらいですが、そこはプロなら平気だと思われます。

⑤警備員的な人が近くにいないか

これも重要。なにせ、撮影OKだろうとなんだろうと、他の人に許可をもらっていようと、その警備員が暇だったら警戒される可能性が高いからです。ぶっそうなセリフがあった場合にはもうアウトです。なので、ぶっそうなセリフは大抵アフレコにするか、撮影終了間近に撮ってすぐ消えるのがお勧めです。
まあ、近隣の人が驚きそうなセリフはアフレコにするのが無難でしょう。

 

まとめ

というわけで、全体的にしょぼい内容の確認なのがお分かり頂けた事と思います。下見によって、これらの情報を確認して、撮影に適さなそうであればそこはやめます。
公園撮影のときもホームページや他人のブログを検索しまくって「いけそうだ」と判断したはよいものの、いざ当日になったら人多すぎて、撮影可能な穴場スポットを見つけるのに苦労したことがあります。

無料ロケ地の場合、ロケ地とかいいつつその辺で撮るわけなので、場合によっては撮影不可能になることもありえます。なので、極力下見はした方がよいでしょう。有料の場合はイメージとちがったとしても、貸切な以上、撮影自体は絶対にできますからね。

作品の質を上げるためとか以前に、作品を作れるかに関わってくるので慎重にいきましょう。いや、慎重かつ大胆にいきましょう。撮影当日は多少の大胆さも必要です。

 

かくいう私も今日、ロケ地の下見に行ってきました。
結論としては、「思ったより人が通るけど、現実的なロケ地としてはベスト」といったところです。ほかに似たような場所を探す時間もないし、地図とグーグルストリートビューを駆使した限り、近場にはそもそも似た場所が意外となさそうでした。

皆さんもロケ地を探すときは、自分の足とグーグルの力を利用してがんばりましょう!