どうも、自主映画撮ったりしてるマイナーな管理人(@kaiten_keima)です。こんちは~
さて、今回もまた自主制作映画に関する記事です…が、今回は制作日記ではなく、実用的な内容です。
てなわけでこの記事では、自分が自主制作映画を作るにあたって使用してきたソフト(厳密には一つはサイトですが)を5つ選んでお伝えしようと思います! そしてなんといっても嬉しいのは、ここで紹介するのはすべて無料です!自主映画は予算がないですからね…
ちなみに、もちろんPVやMV(ミュージックビデオ)などにも使えるものですので、自主映画に限らず広く動画編集・動画制作に使ってもらえれば嬉しいです。
2015年2月頃に、製作期間二年以上の『抜本-BAPPON-』という、90分の大作アクション映画(自主映画だけど)を完成させたのですが、その際には様々なフリーソフトやサイトにお世話になりました…。
その経験から選んだのがこれから紹介する5選です!
それでは、長々と前置きをしてもしょうがないので早速紹介していこうと思います。
1.動画編集ソフト Video Pad
http://www.nchsoftware.com/videopad/jp/
まずは動画編集ソフト! これがないといくら撮影しても編集ができません。それでは納豆があっても箸がないようなもので全く意味がありません。
編集せずに撮ったものをそのまま見る運動会ビデオとかならいざ知らず、ノー編集の映画なんて実験映画以外ではそうそうないでしょう。
このVideo Padには本当にお世話になりました…。ウィンドウズをお使いの方は「ムービーメーカーがあるじゃん」と思うかもしれません。
たしかにあります。
でも、あれで映画を作るのはちょっとしんどいです…。
ムービーメーカーより高機能なのがVideo Pad
最初は私もWindows ムービーメーカーを使ってたのですが、これではできることが少なすぎて、6分くらい編集し終わったところでVideo Padに切り替えた経緯があります。これでも明るさ調整くらいはできますが、映画編集をするには機能がものたりません。
フェードアウトとかの切り替え効果はムービーメーカーにもかなり色々あるのですが、映画では正直そういうのは普通のフェードアウトと、クロスフェードがあれば十分です。
それに、Video Padにも切り替え効果は色々あるので、その点でもムービーメーカーを使う理由はないと思われます。(ただ、超初心者が使うにはムービーメーカーはいい感じのソフトだと思います。また、筆者はこの記事を書いている現在Vistaを使っているので、最新のムービーメーカーだとまた違うかもしれません。)
とにかくVideo Padは無料なのにかなり色々できます!
・彩度・コントラスト・明るさ・ガンマカーブを調整できる
・スロー再生を1%単位で細かく変更できる
・色温度の調整ができる(温かい色合いにしたり、冷たい色合いにしたりできる)
・録音機能があるので、マイクがあればその場でアフレコができてしまう
・様々な形式の動画を書き出せる(avi、wmv、mpg、mp4、mov、flv、3gp等)
・プラグインを追加すれば更に複雑な効果が使用できる
…と、こんな感じでとにかくかなり便利です!
注意点とか
非常に便利なVideo Padですが、ちょっと動作が不安定なところがあって、編集してるとたまに落ちてしまうので、こまめな保存をお勧めします。
動作の重さは筆者パソコンのせいかも知れませんが、90分の自主映画を編集してたときは、ファイルを40個に分けてました。(動画ファイルにもよりますが、1ファイルで5分を越すと、開くのにかなり時間がかかる印象でした)
また、このソフトには有料版もあるのですが、無料版は下記のような注意が書いてありますので注意してください。
…そして最後にもう一つ、重大な注意があります!
それは、
Video Padは最新版よりも2.43くらいのバージョンの方が使いやすい
ということです。
かくいう筆者も一度最新版にアップデートしてしまって後悔して、試行錯誤の末ダウングレードしたことが3回くらいあります。歴史は繰り返します。
古いバージョンのダウンロード方法に関しては、一応こんな参考URLを貼っておきます。(あんまりよくわかってません)
…とこのようなソフトですが、無料ソフトの中では個人的にはかなり使いやすかったです。
2.動画編集・加工ソフト AviUtl
これも動画編集ソフトです!
…が、Video Padとは使い方が違います。
Video Padは「色々な動画をカットして繋げる」編集に適していますが、AviUtlは「一つの動画を複雑に加工する」編集に適しています。このソフトで色々な動画をカットして繋げようとすると、重いしちょと使いづらいです。
これは有料ソフトでいうところの、After Effects と Premiere Proの違いに似ています。
↑AviUtlの編集画面。Video Padと比べてなんだか派手なことが伝わると思います。
このソフトも本当にかなり使い倒しました。
私の場合は、AviUtlは主に
・合成
・特殊効果(稲妻、画面を歪ませる、拳銃のマズルフラッシュ合成などなど)
・細かい色調補正(カラーコレクション、カラーグレーディング)
のために使いました。
Video Padでも色調の調整はできるのですが、AviUtlの方がかなり細かく複雑なことができるのす。
なので、私はカットごとの明るさの違いとかをそろえるのはVideo Padでやったりしましたが、作品の仕上げとして色合いを作るのにはAviUtlを使用しました。
プラグインが便利
…と、このようにAviUtl本体だけでも色々できるのですが、AviUtlには様々なプラグインがあり、
それを使うと本当にほとんどなんでもできてしまいます。有料ソフト顔負けです。
⇒関連私が使い倒したAviUtlのおすすめ拡張プラグイン・スクリプト!
詳しくは上記記事に色々書いてます。
UIが使いづらいって聞くけどそうでもない
いろんなサイトを見ていると、「Aviutlは無料でいろいろできるけどUIがわかりづらい」という意見を何度かみかけましたが、私はそんなにわかりづらいとは感じませんでした。
加えてソフト自体がかなり有名なため、使い方の説明を検索すると大量に出てきます。なので使い方に困ってもなんとかなることでしょう。その点、Video Padはそんなに有名ではないようで、使い方の説明サイトはあまりありませんでした…。
総合的に言うとやっぱり便利
合成やCG、特殊効果がなければあまり使わないソフトかも知れませんが、銃で撃ち合いまくったり、超能力バトルをしたりする自主映画であれば、かなり使えるソフトです。
(また、AviUtlに似たソフトで「Nive」というのもあり、そちらも有名で何回か使ったのですが、そちらは使いこなせずに終わってしまいました…。話によるとNiveの方がより複雑なことをできるようですが、大抵のことはAviUtlでも済ませられそうです。)
最後に、いくつかAviUtlを使った動画を紹介しておきます。
もう一つ、私がAviUtlで作った動画もアップしておきます。以前作った自主制作映画『抜本-BAPPON-』の一部です。
こんな感じでほんとに色々できちゃう素晴らしい無料ソフト、それがAviUtlなのです!
一冊参考書を買えば比較的簡単に、「おっ!」と思わせられる編集ができるようになります。
3.音声加工ソフト Audacity
3つ目は音声加工ソフトです!
このソフトは音声の加工・編集をするなら鉄板のソフトです。
これもAviutl同様、色んな人が使ってて情報も多いし、色んなことができる素晴らしいソフトです。
基本的なことから複雑なことまで色々できるはずです。
…が、私はそんなに音声に詳しい訳ではないので基本的なことしかしていません。
Audacityではだいたいこんなことができます!
・リバーブ、エコーをかける
・ノイズを除去する
・音量を調整する(一定の周波数だけ小さくなども可)
・音の速さ(テンポ)を変える
・音の高さを変える
・その他いろいろ!
つまりはなんでもできるというわけです。(ちなみに、実はリバーブやエコーはVideo Padでもかけられるのですが(さすがですね)、細かくやるときはAudacityを使ってました。)
このソフトに関しては英語でどんな機能だかよくわからないものもズラーっとあるので、すべては理解していません…。ですが、このソフトがあれば音声に関しては特に困ることはないと思われます(プロは別として)。
ノイズ除去にも便利
私は、主に撮影した動画にカメラの動作音や周りのノイズがあるときに、これを使ってノイズ除去をしていました。
「ノイズ除去」という項目もあるのですが、カメラの動作音とかで「カチッ」とかいう短い一瞬のノイズのときは、私はそこだけ切り取って消してました。
ほかには、地下のシーンや心の声などではリバーブをかけたりもしましたね。その他、アフレコで声を入れ込むときに、声色をこれでいじったりもしました。
音声系はこれが使えればほぼ困ることはないと思います。
4.画像編集ソフト PictBear
動画・音声ときて、次は画像です!
これはそんなにしょっちゅう使うわけではないですが、拳銃に合成するマズルフラッシュの作成・加工や、タイトル画像の作成、そしてなによりもYoutube公開時のサムネイル画像の作成に使えます!
↑PictBearで作成した『抜本-BAPPON-』のサムネイル画像
正直、自主映画の制作では使いどころがたくさんあるわけではないですが、たまに出てくる画像加工の時は、このソフトがあるとかなり便利です!
5.タイトルロゴ画像ジェネレーター Cool Text
最後はタイトルロゴとかを作れちゃうサイトです!
まあ、これはソフトではなくサイトなのですが、ウェブ上で使えるロゴ作成ソフト的なものなので、この中に入れてしまいました。
冒頭で触れた『抜本-BAPPON-』(自主アクション映画)のタイトルロゴもこれを使って作成しています。
そんなに時間がかからない割りに、なかなかいい感じだと思います。
色・サイズ・フォント・影つきとか色々選べて、結構自由度もあるので、他の人とユニクロばりにかぶるということもないかと思います。まあ最近はユニクロもおしゃれな感じですけどね!!
!!
おまけ.新聞作成ソフト 朝刊太郎
最後におまけ…
これは重宝する人と、まったく使わない人に分かれると思いますが…
新聞を作成するソフトです。
映画のシーンの一部で新聞が出てくるというのは、けっこうあることだと思います。自主映画で架空の新聞記事が必要になったときに便利なのが、このソフトです。
使い方はちょっと慣れが必要なので詳しいことはほかのサイトに譲りますが、うまく使えばこんな記事が作れてしまいます!
↑例によって自主制作アクション映画『抜本-BAPPON-』で使用したもの
どうでしょうか? けっこうリアルな感じなのではないかと思います。
映画内では数秒しか映りませんが、楽しくなってけっこう細かく書き込んでしまいました…!
これも機会があればぜひ使ってみてください。
映像編集が学べる書籍
無料ソフトを手にしたら、その後は実際の映像編集です。これから映像編集を始めるぞ! という方におすすめな書籍をいくつか紹介します。
AviUtlを使うなら、写真も多くてわかりやすいこの辺りがおすすめです。
映画をつくりたい人は、ソフトではなく、この辺りの動画そのものに対する理解が深まる書籍が役に立ちます。
映像編集全般に役立つのはこの辺りの本。
まとめ
以上で5+おまけの紹介は終わりです!
1.動画編集ソフト Video Pad
2.動画編集・加工ソフト AviUtl
3.音声加工ソフト Audacity
4.画像編集ソフト PictBear
5.タイトルロゴ画像ジェネレーター Cool Text
おまけ.新聞作成ソフト 朝刊太郎
これらのソフトを使えば、無料でも90分規模の自主制作映画が作れてしまいます! かなり有名どこも多いですが、それだけに外れのないものを紹介しています。
映画制作は時間のかかるもの。この記事でソフトを探す時間がはぶけて、さらに素晴らしいソフトで制作時間も短くなってもらえれば幸いです。
以上が、いつか有料ソフトを購入しようと思いながらも無料ソフトばかり使ってしまう人の書いた
「自主映画の制作に必ず役立つソフト5選 【無料・フリー】 +おまけ」
でした!