Premiere PreやらAfterEffectsを使っていると、Cドライブの容量がどんどん減っていく…そんな経験はありませんか? ないならなぜこのページに来てしまったのかという話になるので、ある前提で進みます。どうも、私、前提人間です。
その原因と対策を解説するのがこの記事です。解説記事なので、あまり無駄なことは書かずに進んでいきます。
Cドライブの容量が勝手に減る原因
Premiere Pro&AfterEffectsのキャッシュの削除の仕方を解説します。…が、まずは原因から。
原因はキャッシュ
Premiere ProやAfter Effects、Encoreなどは、処理を高速化するために作業中にどんどんキャッシュ(=使用頻度の高いデータ)を自動的に保存していきます。
それによって作業は軽くなるのですが、その代償的な感じでCドライブに勝手にどんどんキャッシュファイルが保存されていって、容量が減っていく…というわけです。
なので、キャッシュを削除すると容量は復活するけれども、作業スピードは一時的に遅く(重く)なります。逆に言うと、作業が軽くなるころにはまた容量が減ってます。
キャッシュを削除する方法
それではそんなメリットとデメリットが地続きなキャッシュくんの削除方法を解説していきます。
1プロジェクトファイルずつ削除する方法と、すべて一気に削除する方法の2パターンを紹介します。
各プロジェクト毎にキャッシュを削除する方法
まずは各プロジェクト毎に削除する方法。
Premiere Pro
Premiere Proから紹介します。ちなみに、私のバージョンはCC2017です。まず、キャッシュを削除したいPremiere Proのプロジェクトファイルを開きます。
そして、「編集」→「環境設定」→「メディア」を選択します。
↑クリックすると画像が拡大されます。
すると、下記のようなウィンドウが開くので、「消去」をクリック。
これで完了です。
ちなみに、上記の画面からキャッシュファイルの保存先を変更することも可能です。「参照」をクリックして、任意のフォルダーを選択すれば完了です。なので、Dドライブ等をキャッシュの保存先にするというのも一つの手です。
ただ、外付けHDD等をここで設定すると、読み込み速度の関係で作業がかなり重くなることが予想されるので注意。
After Effects
次はAfter Effects。こちらも、私のバージョンはCC2017です。まず、キャッシュを削除したいAfter Effectsのプロジェクトファイルを開きます。
そして、「編集」→「環境設定」→「メディア&ディスクキャッシュ」を選択します。
↑クリックすると画像が拡大されます。
すると、下記のようなウィンドウが開くので、「ディスクキャッシュを空にする」をクリック。
これで完了です。
簡単ですが、開いているプロジェクトファイルのメディアキャッシュしか削除されないので、全部一気に…という場合はかなり面倒。
ちなみに、似た名前で「キャッシュの消去」→「すべてのメモリ&ディスクキャッシュ」というメニューもありますが、そちらからでも同様のことが可能です。
Premiere Pro同様、「フォルダーを選択」からキャッシュの保存先を変更することも可能です。
すべてのメディアキャッシュを一括削除する方法
冒頭辺りで解説したキャッシュ。Cドライブに勝手に保存されると書きましたが、それを直接いじって消しちまおう、という方法です。ですが、通常それらのファイルは見ることができません。勝手に気軽に消せないように、隠しファイルになっているんですね。
なので、まずは隠しファイルを見れるようにしなくてはなりません。
隠しファイルを表示させる方法
OSによって違うと思いますが、Windows10の場合は、エクスプローラーの「表示」メニューから見られるように設定可能です。
上記にチェックを入れれば隠しファイルが表示されるようになります。
キャッシュファイルの場所
隠しファイルが表示されるようになったら、下記の場所を開きます。ちなみに、Encoreのキャッシュも下記に保存されるようです。
Windows 7 : C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Adobe\Common\
Windows Vista : C:\users\<ユーザー名>\Appdata\Roaming\Adobe\Common\
Windows XP : C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Adobe\Common\
Mac OS X : Macintosh HD/Users/<ユーザー名>/Library/Application Support/Adobe/Common/
開いた中に「Media Cache Files」、「Media Cache」、「メディアキャッシュ」というフォルダーがあるはずです。それらを開くと、たくさんのファイルがあるはずなので、全部ゴミ箱に捨てます。
更に下記の場所も開きます。
Windows 7/Vista : C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\
Windows XP : C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings
そして、中にある「Temp」フォルダを開き、これまた中身をすべてごみ箱に捨てます。
※基本的に消しても問題ないファイルしかないようですが、Premiere Pro&AfterEffects以外のtempファイルもあるので、一応注意。
これらを行うと、Cドライブの容量が復活するはずです。私の場合は10GBくらい復活しました。なんとなく「ちょっと怖い!」という方もいるかも知れませんが、これが一括削除のやり方です。
ひとこと
作業が重いのも困りますが、容量がなくなるともっと困りますからね。まあ、たまに消すといいのではないでしょうか。
私なんかは自主映画を作っているので、撮影した大量の動画と、大量のプロジェクトファイルで色々大変なので、バランスよくキャッシュを削除したりしなかったりしています。動画編集は面白いけどめんどうですわ…まあ、それでもやるんですけどね。
というわけで、キャッシュファイルの削除方法の解説でした。
最後にAfterEffectsやPremierePro関連の書籍を紹介して終わります。
その他、動画編集系の記事。