ブログで稼いでる。
そう聞いたらどう思いますか? 別に私のことではないですが、そう聞くと大抵の人は
「え、いいな~」「おごってよ」「ブログで金もらえるとかうらやま」「やってみようかな」「教えてよ」
などと、脳みそがジャガイモになったかのようなことを言うのではないかと思います。私はジャガイモが好きです。
しかし。
実際は羨ましくないと思います。
なんでかって?
ーー大変だから。
ブログは楽じゃない。効率もよくない。むしろ大変。
ブログでたくさんアクセスがあって、しかも稼いでる人を「羨ましい」という人は、たくさんいることでしょう。
実際、私も一瞬羨ましいと思ってしまいます。
まあ、羨ましいだけならまだいいんですが、ここに
「やってみようかな」「教えてよ」
ことを言ってくる人は、一度思いとどまった方がいいと思います。
- 文章やキャッチコピーなどの才能がある人
- 努力家
- ブログへの情熱がすごい人
- 他の何かで成功してる人
なんかはよいですが、適当にブログをなめて「(簡単に儲けられるなら)やってみようかな」などという人は確実にやめた方がいいです。あと、ブログをまともにやってる人を馬鹿にしてるとも言えます。
このブログ(回転オトエフミ)について
私はこのブログを始めて、この記事を書いてる時点で約2年半。現在、月間17~18万PV程度です。
月に10万を超える人に自分の書いたものが読まれているというのはかなり凄いことだと思います。このブログはゲストライターもいるので、純粋に私が書いた記事等でいうと、月間15万PVくらいですね。
もちろん、適当に流し読みがほとんどでしょうし、ちょっと見てすぐ
「役に立たん」「つまらん」「ネットに浮かぶゴミ」
と叫びながらブラウザを閉じたり戻ったりする人も大勢いるでしょう。
ただ、そんなのは小説でも同じこと。なので、どっちにしても凄いはすごいと思います。
自分で言うと自慢のようですが、「ある程度凄いブログを運営している」という自覚を持った上でやる方が力も入るし、「まだ”ある程度”にしか過ぎない」と思ったり、「このレベルなら次はこれをやるべきだ」のような計画もぼんやり立てられるのでいいと思います。
このブログに費やした時間
ただ、ここに来るまでに合計何時間ブログに費やしたかといえば、それはそれは恐ろしい時間だと思います。この時間を資格勉強に充てたり、残業に充てたり、起業する準備に充てたり、ビジネスを学ぶ時間に充てたりなんてしていればもっと成果が出ていた可能性があるくらいの時間です。
ブログ開設当初は三日に二日は記事を書いてました。その後、頻度は徐々に減っていても、カスタマイズに時間を費やしたり、SNSでの宣伝に費やしたりといろいろしているので、短く見て1日2時間は使ってると思います。
なので、2時間×365×2.5=1825時間くらいこのブログに費やしましたね。
5~6時間くらいやるときもざらなので、体感的にはもっと多いです。実際は1日3時間はいってるような気がします。まあでも低めに言って、私は
1,825時間かけて、月間15万PV読まれるブログを育てた
ということになります。
凄いのかすごくないのかよくわかりませんね。もっとたくさんやってももっと読まれない人もいれば、もっと少ない時間でもっと成果を上げている人もいます。
ただ、ブログは終わりがありません。そして、自主的にやらなければ書くのを休むことは自由なので、簡単に挫折します。気づいたらブログやめてた、なんてのはそこら中に転がってる話です。私も8年ほど前に一度どうでもいいブログを始めたのですが、数か月に一回書くようなレベルで終わりました。
そして、1,825時間費やせば必ず、月間17~18万PVになるわけでもありません。中身のある記事出ないと永遠に読まれません。
- 役に立つ記事
- 面白い記事
- 話題性のある記事
基本的には、これのどれかに当てはまるものを書き続けないとアウトです。
「カレー食べたよー 今日は暑かったー じゃあ、また来週!」
みたいな内容では何も起きません。友達なら読んでくれますが、世の中には自分の友達よりも、自分の友達じゃない人の方が数億倍くらいいるので、友達以外にも読まれないとだめです。
そして、これを続けるというのは、ブログをなめて始めた人には不可能だと私は思います。
私は「文章を書くのが好き」で、そして、「自分が撮った映画や曲を広めるプラットフォームをつくりたい」という目的があり、更に「凝り性」なのでここまで来れました。
昔から私はプログラミングにはまればそれを2年くらいぶっ通しでやり、RPGツクールにはまればそれを何年もやり、映画にはまればそれをもう5年位やってます。今は、映画を撮りながらブログもやってるので時間が足りなくて仕方がありません。
作曲もしますし、本当に時間が足らないのです。
基本的に睡眠時間を削ってブログをやることとなります。
ブログの代償とアフィリエイト
かなりの時間と労力の代償を払ってやって、やっとブログは月に数万儲かるような、そんなものなのです。私のことではないですが、一般的にブログが17~18万PVであれば、収益は3~7万円程度でしょう。
凄いはすごいですが、そうなるまで続けるのは、思ってるよりもきっと大変です。そして、効率がいいものではありません。
↓参考サイト
ただ、ここで一つ注意書き。ブログで稼ぐというよりも、アフィリエイトで稼ぐ場合は、効率がよくなることもあります。
↓参考サイト
ブログ開始100日で月間12万PV収益10万円達成。心がけた4つのこと
基本的にブログで稼ぐというのは、ブログの中身ありき、書きたいものありき、あとは他にやっている何かのPRとしてのブログで稼ぐ的なものを想定しています。アフィリエイトは完全に稼ぐためにやるものになると思います。ある商品を売るために、そのゴールに向けて記事を書いていくのがアフィリエイトです。
そちらも茨の道ではありますが、うまい人は数万PVでも10万円稼ぐようなこともあり得ます。ただ、とにかく稼ぐことに特化しているものなので、儲ける以外の目的もあってやっているブログよりはずっと儲けられます。
ただ、それはかなり専門的な戦いになるので、どちらにしても「楽に稼げるならやろうかな」みたいな適当な感じだと厳しいとは思います。
それでもブログは意味がある
ブログの場合は、私は時間を代償にしてはいますが、書いててなんだかんだ楽しかったりはしていて、そして実際ブログが育ったおかげで映画も音楽も前よりも触れられる量がぐっと増えているので、私はやっててよかったと思っています。
決して楽ではなく、かなりの時間を使って、頭も使って、調べて…とやってやっとここまでたどり着いたような、効率の良くないものがブログです。
ただ、それでも一度頑張ってアクセスを増やせば、しばらくはほっといてもアクセスがあるというところが素晴らしいです。ずっと読者を増やし続けるものになってくれるわけですし、私の場合はずっと映画や音楽やらを宣伝してくれる存在もであるわけです。
ただ、本気でやってないと途中で
「明日でいいや」「今日書く必要はないよな」「まあ、この記事は適当でいいか」
のようにずるずると頻度も量も質も落ちていかせることができるのがブログでもあるので、「楽そうで羨ましいからやる」というような動機の人は中途半端に時間を費やして無駄なものが生まれるだけになる可能性が高いので、どうせならやらない方がいいと思います。
やるなら本気で、やらないならやらない。これがいいですね。
あとは、読まれなくてもいいからとりあえず書きたい人。そういう人は何をやっても勝手ですし、いつやめようとも書くこと自体が目的なのでそれはそれでよいと思います。
例外
ちなみに本気じゃなくても、文章書くのが好きな人、文章のセンス・才能があるような人はやってみるとよいと思います。そういう人の場合は、「ちょっとやってみる」くらいでやっててもどんどん書きたくなって書いたり、勝手にどんどんレベルが上がったりして、やってる内に本気になる可能性があるからです。
後は、どっかのブログのゲストライター的なのをやるのも手としてはあり得ますね。基本は本気でやらないと意味ないと語りはしましたが、ゲストライターの場合はまた少し変わります。
私のブログもゲストライターが二人います。一人(三文享楽)はブログを運営しようか迷っていて、やめて本気のゲストライターになっていて、もう一人(モーミンパパ)はそもそも文章の仕事をしている人なので、今更ブログに本気云々という話ではない感じですね。
ただ、自分がブログの運営者となって書く場合は、本気でやらないとアクセス稼ぐのも収入を稼ぐのも不可能なのには変わりないでしょうね。
この記事を書いたきっかけ
ゲストライター三文享楽が友達に「ブログやろうかな」と言われたらしく、そして、「きっと言ってきた人たちはやらないだろう」と感じていたような話をしていたのを聞いて、こんな記事を書きました。
私の周りにもそういう人はいなくはなかったですし、改めて周りにこのブログの話をしたら、気軽に「やってみようかな」「うらやましいわ」「教えてよ」とか言ってくる人もいそうな気はします。
教えるのも時間かかるし、自分で調べない人はブログ向いてないのでそもそもやらない方がいいかもな、という話もあるのですが、今回はそれ以前に、「なめてやってると無駄になるからやらない方がいいよ」、という話でした。
ひとこと
たかがブログですが、意外と道に終わりがないから深い道。中途半端に泥沼につかるよりは、泥沼にオアシスのような島をつくる気概で臨むが吉ですね。
では、なんか偉そうになってしまいましたが、そんなところで。