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見届けよ!本物のオーケストラに挑戦し続けた一人のDTMerの成長を。【リアルな打ち込み】

2016年10月21日

この記事はDAWやらDTMやら、パソコンで作曲をしている人、これからしたい人に向けた記事です。

 

パソコンで作曲ができる時代。いいですよね。いいでしょうか?

昔ならオーケストラの曲は演奏するオーケストラがいなければ当然に演奏不可能でした。つまり、聞くことも不可能だったわけです。それが今はパソコンで聞ける!

これは素晴らしい。素晴らしいでしょうか?

 

はい、パソコンから出るオーケストラの音に安易に頼っていては耳が鈍ってしまうかも知れません! そこで、パソコンでのDTM打ち込みでもやはり、本物の演奏をひたむきに目指したいというものです。

でもそんなの無理! という方。朗報です。

 

頑張って打ち込みを練習し続ければ、こんなにも上達するのです!

 

というのを、自己啓発ばりに感じられる記事が今回の記事です。私は自己啓発セミナーが嫌いですが、実際に勝手に単独で自己啓発を継続的に実践してどんどん凄くなっている人は凄いと思います。

今回は、一人のDTMer(打ち込み職人)の打ち込み曲を通じて、打ち込みとはこんなにも上達するんだ…というのを感じて、自らを戒めようではありませんか。

 


リアルな打ち込みに挑戦し続けると、どんどん技術が上達するという話

そういう話です。なので、それを感じられる打ち込み曲を紹介していきます。すべて同じ人が撃ち込んだものです。

 

打ち込みでどこまで本物に近づけるかやってみた①(運命)【黒歴史】

まずはこちら。ある打ち込み職人が最初に作った、記念すべき「本物にチャレンジ」シリーズ第一作目がこれ。正直これは全く本物には聞こえません…が、逆にここから一気に打ち込み技術が上がっているのが驚きです。
ニコニコ動画のコメントもちょっと厳しいですが、批判に負けずにそれを肥やしにしたその姿勢もまた見習いたいものです。というか、これも「どこまで本物に近づけるか」というハードルを上げたタイトルじゃなければ、結構凝った打ち込みです。音色がしょぼいだけだと思います。

本物はこちらから。

さあ、とにかく次の打ち込みに期待です。

 

打ち込みでどこまで本物に近づけるかやってみた②(白鳥の湖)

こちらが、白鳥の泉の本物…つまり、オーケストラの演奏にどこまで近づけるかにチャレンジした打ち込み。DTMで一音一音パラメータを細かく打っていったと考えると、恐ろしい作業量だと想像できます。

本物の演奏はこちらから。もちろん違いはありますが、何か迫るものはあります。

私は作曲はしますが、打ち込み部分はある程度で飽きてしまうので見習わなくてはなりません。そこはある程度以上凝り始めると、作曲の領域ではなくて演奏家、もしくはサウンドエンジニアの領域な気がしてやる気が出ないんですよね。次の曲を作りたくなってしまいます。

HALion Symphonic Orchestraという音源を使用しているとのことです。この音源、そんなに高いわけでもなく、特別高音質でもなければ、そこまで生音に近いものではありません。その音源を使用してこのクオリティと考えると大分凄いように思います。

ティンパニの迫力とか、たまにボロが出る金管のシンセっぽさなど重箱をつつけば色々ありますが、個人的には凄いと思います。以前このブログで紹介したQLSOを使えば更に本物に近づくと思われます。QLSOよりも更に凄い音源もあるので、そうなるとキリがないですが…

 

打ち込みでどこまで本物に近づけるかやってみた③(四季・冬第1楽章)

というわけで、お次はQLSOよりも高級なVienna Symphonic Libraryという音源を使用して本物に挑戦した打ち込みです。

こちらは全編に渡ってほぼソロに近い曲なので、打ち込みで細かい演奏表現を再現するのはかなり面倒だと思われます。ですが、音源の音質が非常によいこともあって、結構いい感じです。個人的には白鳥の湖の、音源に頼らない感じが好きですが、さすがにソロバイオリンは高い音源じゃないと厳しいですからね。

この曲が使われた自主制作映画を昔たまに見てました。

これです。殺陣部分は大分練習したようです。自主映画特有の熱さが感じられてよいです。

本物の曲だけを聞くならこちらから。

 

打ち込みでどこまで本物に近づけるかやってみた④(スラヴ舞曲8番)

今度はVienna Symphonic Libraryを使用しつつ、激しいオーケストラ合奏もありつつ、木管主体の室内楽的な雰囲気の部分もある、雰囲気の変化の激しい曲に挑戦された様子。

打楽器の迫力、木管のとろこどころのリアルな表情はあるものの、やはり個人的には音源はしょぼくても白鳥の湖の方が好みでした。というか、この音源、使いこなすのが難しいことで有名ですからね…大変なんだと思います。

本物はこちらから。

大音量のところは近い迫力を感じる気がします。

 

【改訂版】『妖星乱舞』 オーケストラ編曲版 (FF6 ラスボス戦闘曲)

そして、先ほどのスラブ舞曲の後に作った打ち込みがこれ。

オーケストラの生演奏に近づける! という趣旨の打ち込みではないのですが、迫力が段違いなのがわかります。そして、演奏表現も細かく打ち込んでいるのでしょう。表情がなかなかに豊かで、メロディーが歌っています。まあ、厳しいプロからしたらどうかはわかりませんが、それはマニアレベルの話です。聞いていて十分に圧倒されます。

音源も使いこなし、打ち込み技術も身に着け、どんどんレベルが上がっていっているのだなあ、と思えます。この姿勢、打ち込みをやる者は見習いたいものです。そればっか言ってますが。

これは完全にゲームで流れていても全然おかしくないレベルだなあ、と個人的には思います。天晴です。

 

まとめ

私は作曲をしても緻密な職人的打ち込みは手が出ていないので、非常に参考になりました。

やはり、打ち込み技術の高いものの方が多くの人に聞いてもらえますからね。すでに有名なプロならいざ知らず、パッと聞いた時のサウンドがしょぼいとこの時代、勝負しづらいですから。

かくいう私、映画制作も趣味なのですが、そちらでは1フレーム(0.3秒とかの世界)にこだわって細かい編集をしまくりなので、もしかしたら打ち込みもはまったら楽しめるのかも…。まだまだ精進しなくてはなりません。

 

ちなみに私の曲は楽曲公開ページで公開中です。それどころか2016/10現在は無料配布中です。なんかの作品にでも使って化学反応を生んでください。

せっかくなので、一曲貼り付けておきます。打ち込みは凝ってません。ちょっと音割れしてるような気もします。

でも、いい曲です。はっはっは。打ち込みをちゃんとしたらもっと多くの人に聞かれるかなあ。


 

↓音源比較記事もあります