店舗外観
人形町の少し裏通りに入ったところにある。
老舗風だが、できたのは2016年頃。
店の雰囲気
落ち着いた空気感。おしゃれというか、落ち着いた老舗風。
カウンターテーブルにはメニューがぺらりと置いてある。素朴な高級感がある。
お通し
5000円のコースを注文したので、それに沿って書いていく。まずはお通し。
豚の角煮的なお通し。
この辛子はとんかつの際にも出てくるが、やわらかい角煮になじんでうまい。とろっとしていて、すでに満腹中枢が刺激されるが、これはお通し。あまじょっぱい。
豆も美味しい。
その後に出てくるのがこれ。
メニューを持ち帰ったのだが、それにはこれが何なのか書いてなく、名前がわからなくなってしまった…。
見た目よりはジャンキーではなかった。にんにくが入っていたような気がするが、正直忘れてしまった…ただ、美味しかった。こんな内容で申し訳ない。
玉ネギサラダ
玉ネギサラダというが、半分は鰹節。これが良い風味。
酸味と辛みに鰹節のしっかりとした風味が混ざって、口の中がガラッと変わる。
車海老
これが凄い。実は、頼むときに車海老は別になくてもいいんじゃないか? と悩んだのだけれども、これがめちゃくちゃうまい。うまかった。美味しい。
衣と海老が一体となっているというか、ホロっとしながらもサクッとしていて…中の海老も天ぷらではないので生ではないのだが、それがまたうまい。やわらかくも繊維を少し感じるような食感だったと思う。
衣は衣で、大切なものが優しいオーラに包まってるかのような衣だった。意味不明だけれど、そういうたとえでもしないと美味しいものはグダグダ書きようがなかったりするのであります。
梅塩がお勧め
梅塩ととんかつソースのどちらかで食べるのだが、ダントツで塩がお勧め。ソースは目立つ味なので、車海老の良さが少し消えてしまった。
見た目はエビフライだが、これはとにかく美味しかった。これでとんかつのハードルが上がってしまった。
ロース・ヒレ
二人で行ったので(ゲストライターのモーミンパパ氏と行った)、ロースとヒレ両方頼んだ。
これがロース。
これはヒレ。
車海老でハードルが上がりすぎてしまったのでなかなか感動の再来は難しかったが、もちろん味は美味しかった。ロースは肉とともにおいしい脂身を味わったが、ヒレは比較的パサパサしてるというか、本当に脂身はほぼなかった。ただ、それはそれで美味しい。
こちらはワサビ醤油、辛子ソース、梅塩で食べることができる。(下の写真には梅塩のみ不在。)
ヒレは脂身がないので水分を足すというような意味でソース・わさび醤油もよかったが、やはり梅塩が一番おいしかった。塩が染み込むというか、すっと溶けるような感じがよい。
ロースはさっぱりさせるという意味ではワサビ醤油もお勧め。ソースももちろん美味しいが、ソースの味になってしまうので、塩かワサビの方が私は好みだった。
汁わん・すっぽんカレー
ここで汁ものとすっぽんカレーが登場する。
汁わんは温かく、腹も気持ちも落ち着く。
すっぽんカレーは言われなければすっぽんとは気付かない。少しだけ渋いか? という気はしたかも知れないが…。
で、このカレーにカツを入れるのが店のおすすめだということなので、そのようにしてみた。
カツカレーである。
もったいないという気もするかも知れないが、これはこれでやっぱりうまい。少しルーが足りなくなってしまったが、若干くぐもった味わいのカレーが美味しかった。
単純にカレーの美味しさでいうと、フリッツの方がいいな、とか、カツカレーだけで考えるとキッチン南海の方がいいな、とかはあるものの、ここはとんかつ屋なので、「おまけで贅沢なカツカレーが食べられる」と思えば非常によい。
抹茶アイス
なかなかに抹茶。アイスに緑の濃淡があり、茶葉がけっこうがっつり入っていることがわかった。
渋さと爽やかさが味わえる一品。デザートなのであまり書くことはないけれど、ちょっと濃い美味しい抹茶アイスだった。
全体的に満足なコースとなっているので、一度は食べてみるとよいと思う。抹茶が濃いのは本店が静岡だからかも知れないし、関係ないかも知れない。