昨日も缶詰、今日も缶詰。
これだけ毎日缶詰を食べ続けていると、サバイバル的な気分になってきて、とても楽しくなってきますよね、どうも、三文享楽です。
第二次世界大戦から朝鮮戦争・ベトナム戦争の時代を通して、連合国軍やアメリカ軍で戦士たちが飽き飽きしながらも、食べていたというスパム。
「昨日もスパム、今日もスパム、明日もまたスパム」
とぼやかれていたらしいです。
でも、この缶詰があったからこそ、食料が供給され飢えをしのげていたと言います。
缶詰は我々の食の供給には欠かせないものです。非常事態にも缶詰でどれだけの人の命が助かることでしょうか。
こうした色々な缶詰にまつわる話に思いを馳せながら、缶の中に箸をしずめ、ひたむきにもしゃもしゃ食べていると、
食べられることって、ホントに幸せだなあ。
こう、しみじみと実感できます。
といって、なにも非常事態を想像するために缶詰を食べているわけではありません。
缶詰って、
保存もきくし、安くて、美味しくて、便利!
そのため、私は日常的に、そう頻繁に食べています。
缶詰だけご飯のおかずにするのもいいし、酒のあてにするのもいいし、料理する際に利用するのも大変に便利です。
今回は缶詰を食べ続けている私が、缶詰のジャンルごとにどういう趣向で食べていくのがおすすめかをまとめさせていただきます。
ご飯にあうか、酒にあうか、どういう風に便利なのかは食したからこそ感じられるものですね。
魚介の缶詰
種類がたくさんあります。
私としては、魚介こそ缶詰の王道というイメージです。
サバにさんま、ツナ缶を食べてこそ、缶詰を食べたといえるでしょう。
サバ
なぜ、サバを缶詰の中で一番に挙げたか。
それは私にとって、缶詰といえば?と考えた時に、まっさきに頭に思い浮かんだからでございます。
マグロやカツオを用いたツナは、私にとってもはや生活に密着しすぎていて缶詰という感じすらありません。缶詰から連想させられるのが、この魚の美味しい満足感がたっぷり詰まったこのサバの缶詰だったわけです。
さば味噌煮
定番の味噌煮ですな。
いやあ、味噌に煮込まれたこのサバの味で白飯がどれだけすすむことでしょうか。
少量の身をとり、白飯を食らう。もう何倍も進みますね。
さば味付
同様にまた味付のさばです。
身がしっかりしているので、味噌とはまた違った風味で白飯が進みます。
毎日違った種類のさば缶、味噌汁、白飯でずーっと食い続けられるでしょう。
さばみそ煮
さばのみそ煮だけで一つのスーパーにいくつかの種類が売っているわけです。
それだけさばの味噌煮が普遍的で世間に広く親しまれた味ということなのでしょうな。
同じ素材の同じ味付けだけど、少し違う種類を食べてみる。これができるのが贅沢な気分でもあります。
さば水煮
上述した三つのさばの缶詰と違い、延々と食べていられるのがこちらの水煮になりますかな。
他の風味に邪魔されないさばの味だけですので、これだけで食べても繊細なさばの味が楽しめて良いですし、背に近い身の食感や肉を楽しみ煮込まれた骨の柔らかさを楽しみ腹側の魚らしい脂身を楽しみながら日本酒をぐっと飲むのも良いですし、これだけの味により白飯をかけこむのも良いですし、背の部分と腹の部分をそれぞれ分けてご飯の上にのせて身をほぐしたところに醤油をかけて白飯を楽しむのも良いですし、味付けが濃くないことをいいことに他の野菜炒めに混ぜたり汁物に混ぜたりして料理全体にからませるのも良いです。
もうホント最強の缶詰だと思っています。水煮ってなんにでもできて便利ですし、繊細な素材の味でそれだけで食べるのも非常に満足するわけです。この缶詰だけでしばらく暮らせるのは間違いないでしょう。
サンマ
こちらも缶詰としては王道の一品。
手っ取り早くさんまを食べたいのならば、魚の切り身を買うよりも前に缶詰を探す方がいいかもしれません。
さんま みそ煮
そして、この缶詰。味噌風味が絶妙です。
ご飯に味噌汁、しょうがなどを準備すれば完全なる和食の定食の出来上がりです。
せっかくの味噌でしっかり煮込んだ味を食べきるためには、やはり身を崩しながら味噌のたれにつけこみつつ食べるのがいいでしょうね。
さんま 味付
私的にはみそ煮の方を強く推しますが、こちらもオーソドックスなさんまの味を楽しめて、定食の主菜にするにはぴったりです。
焼いたさんま以外を食べたい!シンプルなさんまの煮つけを食べたいんだ!
という方には、おすすめです。適度な味でございます。
さんま 蒲焼
いやあ、これは旨い。
塩焼きや水煮、上述したみそ煮もそれは美味しいんですけど、私としてはもともと好きというのもありますが、この蒲焼をおすすめします。
甘党ではないのですが、蒲焼特有の甘さがたまりません。実際に自炊すると、蒲焼って結構な手間がかかります。
それを缶詰開けるだけで食べられるのだから、これは貴重な一缶ということです。
いわし
これまた缶詰の王道でしょう。
サバ、さんまと来たら、これですかね。安く変えても調理が面倒ないわしを簡単に美味しく食べられるのだから、良い話です。
いわし 蒲焼
さてさて、さんまに引き続き、いわしの蒲焼ということになります。
「さんまの蒲焼」というより、「蒲焼」の美味しいことを主張してしまっただけに、これも当然旨いのだろうと考えられてしまいますが、ええ、美味かったわけです。蒲焼だけど、さんまならではの蒲焼の旨さを主張すべきでしたかな。
グダグダ言ってしまいましたが、こちらも旨い!そういうことです。
さんまですら蒲焼はめんどくさいのに、いわしの小ささなら更に作るのはめんどくさいものです。手軽には食べられないいわしの蒲焼をこの美味しさで食べられるので、おすすめです。
さけ
さけ弁当。もう我々の生活に密着しすぎている魚ですよね。
その生活に密着している魚を缶詰として買いため、そしてご飯にあわせて食べるのならば、もう弁当を買いに行く必要すらないではないですか。ああ、便利便利、とてもいいですね。
あけぼの さけ
身がぎっしりとつまって食べごくのある缶詰です。
「さけ」というよりかは、「ます」をたらふく食べる感じです。魚らしい淡白な感じもあります。一人で一食にひたすら食べるというよりかは、みんなで少しずつ食べた方がいいかもしれません。それほどボリューミーな缶詰です。
なんかいかにも魚っぽい身をたらふく食べてえという場合には、こちらの缶詰をお勧めします。
さけ 水煮
からふとます、こちらたくさんに身が詰まっております。
たいていは缶詰一個では腹が一杯になることありませんが、こちらで一つの缶詰で満たされる感じはあります
水煮ということで、しょうゆなり出汁なりで味を濃くするのもありですかな。
まぐろ
ツナがあるからこそ、カツオと並んで大々的な缶詰の王者ですな。
子ども時代、ツナを肉と思っていた方は多いでしょう。私も食べ物を認識できるようになってきて、ツナが魚で、それもマグロと知った時の衝撃は大きなものでした。
魚の肉に変わりはないのですが、それが刺身で食べているマグロと初めて知った時って驚きですよね。
シーチキンLフレーク まぐろ油漬
まあ、基礎というか原点というか、根本ですよね。
ツナイコール「シーチキン」と勘違いしている人もたくさんいると思いますが、それだけこのはごろもフーズの出した商品が偉大だということですな。
だって、しょうゆかけても旨いし、マヨネーズかけても旨いし、そのままでも旨いです。
ご飯にのせてもいいし、パンにのせてもいいし、うどんにだってあいます。ほぼなんでもあいます。
というか、誰もが食べたことあるくらいに有名なもので、私が語ることも失礼なくらいです。といいつつ、非常に長くなってしまいました。
まぐろステーキ
ステーキたるもの、やっぱりこの食感が必要と言えるくらいしっかりとしたステーキらしい歯ごたえと食感でした。
まぐろの肉厚なしっかりとした食感、そして魚らしい味わいで、こちらはご飯のおかずというよりは、ワインなんかにあいそうでした。
そして、炭水化物にあわせるのならば案外パンですな。食パンでもいいですし、フランスパンにもあいそうですな。そちらにのせたうえでマヨネーズなり、少々油と塩分のある調味料と一緒に食べればいい感じと思えるお味でした。
かつお
こちらもまたツナ缶の影響が大きいですよね。
まぐろとかつおはツナがあってこその缶詰の王様です。
そして、缶詰を知るには、まずまぐろとかつおをそれぞれツナ缶で飽きるほど食べることですよね。
シーチキンマイルド かつお油漬(フレーク)
やはり一番に推す缶詰はこちらのシーチキン。
はごろもフーズのこれを食べなければ始まりません。
まぐろとかつおの違いを食べ比べすることが缶詰マイスターの第一歩かもしれません。
ちなみに、私はどちらも好きで、どちらの大量消費者でもあります。そのままでも、何かに混ぜても旨い!
いか
魚介類をホントにゼロから調理するとして、案外いわしやサンマなどの魚よりめんどくさいのがいかだと思います。
だって、ひっこぬいて内臓処理をして、洗ったり油がはねないようにしっかりと拭き取ったり、作業工程が多いです。で、魚とどう見ても形状が違うため他の魚の処理で養った感覚を用いることができません。
いかの処理としてスキルをつけなければなりません。ということで少々めんどくさい処理が必要なのがいかです。
そちらを缶詰として提供されれば嬉しいじゃないですか。魚介類を冷凍にして売ってるタイプのものほど割高にもならず、適度な価格でご飯のおともにできるのがいかの缶詰の嬉しい特徴です。
真いか煮付
ということで、シンプルないかの煮付。
いやあ、美味しい。調理するにはめんどくさいいかが、保存がきく缶詰で煮付となって売られているのだから使い勝手がいいじゃないですか。
こちらいかの煮付らしいこくと出汁が良く出ていて、いかを口に入れておつゆを多めに含んだご飯を追加すればもう満足のお口の中。
ああ、いかって旨いよなあ。
そう簡単に満足できる一缶です。
くじら
くじらですなあ。
最近では小料理屋に行かないとなかなか食べられないくじらが缶詰となって楽しめます。
くじら特有の味を味わうのならば、やはり缶詰がお気軽で手ごろです。
鯨大和煮
はいはい、一口食べて、ああなつかしいくじらの味、となります。
こちらもまた煮凝りがスゴい!と思ったら、普通に脂身がスゴい感じでした。
予想してましたが、ちょい固めです。しっかりと煮込んであり、身がしっかりとしています。
くじら特有の赤身の旨さもありつつも、脂身がしっかりしているという缶詰でした。
かに
嬉しいじゃないですか。
かにを缶詰で食べられるわけです。普段それほどかにを食べる機会はないじゃないですか。ええ、我々はカニカマをもしゃもしゃ食べるのみです。カニカマにマヨネーズをつけたシンプルな食べ方もいいですからね。
けれど、やはりホンモノのかには食感も風味も違って、いいものです。
かにを食べられる高級店に行かなくとも、缶詰を一つ買って家でじっくりと楽しむのも日常の贅沢としてたまにはいいものですな。
紅ずわいがに
贅沢にもほぐし身がたっくさん詰まったこちらの缶詰。
私はサラダに添えるということはなく、これだけで黙々と食べたわけですが、これが実に贅沢なひと時でした。
カニの味がしっかりと染み出てくるほぐし身をカニの食感を楽しみながらカニとして楽しめ、幸福感に満たされたのは言うまでもありません。
かにみそ かに肉入り
今回の缶詰まとめ買いの中でも値段は高い方でございましたが、それに比例するかのように単純な味の好みで言えば、私は一番に推すと思います。
コスパは考えていません。ご飯にあうかも考えていません。単純に味だけを楽しむことができたのがこの缶詰です。だって、かにみそって、あんまり食べられることないじゃないですか。
寿司屋に行けば、毎回のようにえんがわやかにみそを食べていたのが私め三文享楽ですが、寿司屋にすら行かなくても食べられるとなれば、これはもう愛用してしまうわけですね、うーん、美味しい。
貝
やっぱりねえ、つまみですなあ。
いや、もちろん、貝だけでも美味しいですよ。身が小さい貝が缶の中にぎっしりと詰まっていると開けただけで興奮します。
それを酒もご飯もなしに、それだけで食べ続けていてもそれは満足します。
ちなみに、白飯にもあいます。味付けがご飯にあうようなしっかりとしたものが多く、安定しています。
赤貝 味付
これですよね。
しっかりとした味付けで実に旨い。ご飯にもあうし、酒のつまみにもなるしっかりとした味です。
酒にあわせるのならば、日本酒かビールですな。味はしっかりしていますが、重みは少ないので蒸留酒よりかはカロリーの高い酒のおかずとしてあわせるのがいいでしょうな。
つぶ貝 味付
つぶ貝の缶詰一つで腹いっぱいになんかなるわけねえだろっと思いながら食べてみたら、案外食べごくがありました。
もっとも、すぐに腹は減ります。しかし、味は貝の旨さが出ているし、食感もしっかりとあります。
昼にこの缶詰だけ食べていると、飲みたくなるくらい旨いので注意。
肉の缶詰
缶詰は肉だけではありません!
そう、肉関係の缶詰もたっくさんあるのです。
鶏肉あり、豚肉あり、牛肉あり、もう色んな種類があります。私のイメージですと、缶詰は魚介というのが大きいですが、いまや肉の缶詰も食べなければ缶詰を知っているとは言えません。
さあ、肉の缶詰世界へ。
やきとり
そして、肉の缶詰の筆頭に挙げられるのがこちらですね。
鶏肉もといやきとりです。
ええ、串に刺さっていなくても焼鳥がこれほど手軽に食べられるのです。
やきとり 塩味 HOTEi
シンプルなやきとり塩味です。
やきとりジャンルを食べ続けていると、(こういう記事を書いている身でありながら言うのもなんですが)どれもそれほどは大差がありません。
こちらも炭火の風味を感じるようでありながらも、塩味の鶏肉という感覚が強いです。おそらく普通に食べる分には、やきとりの塩味として大差がありません。
やきとり たれ味 HOTEi
たれ味。
シンプルな焼鳥缶。強すぎない味で、串を買いに行くのもめんどうだけど、焼き鳥を食べたいように買い置きしておくといいですな。
適度な味わいで食べ続けられます。
焼きとり 塩味 いなば
いかにも白飯があいそうな味でございました。といっても、もちろん酒の肴にもあいそうな味。
玉ねぎの味がスゴいですね。塩味きいて、そして玉ねぎの甘みと鶏肉の脂身の旨さで、これはとても美味しいですな。
手軽にさっぱりとした鶏肉を味わえているというか実感でやきとり塩味を楽しめます。
焼きとり たれ味 いなば
なんの理性も働かない状態で、美味いから食べるということばかりしていたら、30缶は食べられると思います。
ここに理性や平常心何かありません。
旨い脂ののった鶏肉だから無思考状態で延々と食べられるもの、そんな感じです。
焼鳥【たれ味】
もうなんだって焼鳥でこうも種類があるのですか!?
それは普遍的に美味しいからです。
こちらもまたたれ味がいい具合。酒より炊き立ての白飯系です。
焼鳥【塩味】
これは塩味的に酒があいますかな。それも日本酒がいいかもしれません。
缶詰特有でやはり塩けが強く、一つで延々と酒をいけるかもしれません。
私は筋トレの後に、プロテインの他に焼鳥缶詰を摂取することもあります。
鳥皮みそ煮
皮だけあって、強烈な缶詰でした。
こちらの缶詰は温めた方がいいのでしょうか。常温で保存で可能ということで常温で保存し続け、10月の秋なる気候で食べた時、缶詰を開けたら脂身で固まっていました。私としては、小料理屋で食べる煮凝り的なものに感じて興奮しましたが、脂が固まるのを憎む方にとっては気に入らないかもしれません。
としても、私的には非常に満足です。脂身が確かにとても多い気はしましたが、これを上手く皿に盛りつけて、薬味を加えれば高級料理館が出てきます。だから、味はさることながら、よそり方次第では非常に高級気に見えるという点で私はこれを高評価します。
豚肉
そうです、鶏肉だけでなく豚肉もあるのです。
そして、こちらはやはり脂身が多いので、白飯によくあいます。
単純に温かいご飯の上にぶちまけても、豚丼になりますし、味付けのない温野菜にのせてももう立派な料理になります。
豚肉も缶詰にあるのがいいですなあ。
豚の角煮
予想より固かったです。
角煮ならではのとろーっとした肉の旨みを望むのならばこちらではありません。
しかし、ローストというか肉のしっかりとした赤身の旨みを求めているのならば、こちらはぴったりかもしれません。
豚肉のしっかり煮込んだ歯ごたえ、赤身の脂の落ちたたんぱく質を味わいたいのならばこちらですかな。
牛肉
牛肉まで缶詰にあるのだから、缶詰文化も進化したものです。
これらもご飯にあいますし、酒の肴にもなります。
豚肉や鶏肉、魚介類よりも種類は少ないですが、手軽に食べたい、あるいは突発的に牛肉を食べたくなった時用に保存食として用意しておきたい時にはもってこいの缶詰です。
牛肉大和煮
はい、ということで、牛肉の大和煮です。
観光地なんかに行けばもっと高級な味の奥深いものもありそうなものですが、スーパーマーケットでお手軽に買えるこちらをご紹介。
さっぱり、そしてあっさりしていました。こちらの缶詰に関しては、私的には白飯よりも酒の方にあうなというイメージでしたな。
こちらも、ワインやウイスキーのような洋酒があう気がします。もちろん、日本酒にもあいそうですが、その場合は白飯も食べたくなるような気がします。すみません、私めおかずにご飯、そして日本酒をあわせるのも好きなものでして。
三文ぼやき
さあ、長々と缶詰に語ってきましたが、やはり缶詰って種類も多く味もそれぞれですね。
奥が深いなんていうレベルではない気がします。だって、保存食として我々人類が培ってきた知恵が詰まっているわけですから。
その中で、手軽さや味の良さも加わり、値段というコスパで考えていくようになりました。
人類の知恵が詰まった保存食をこうして食べ比べしていると、とても贅沢な気がしてきます。
とても、経済的な良い趣味ですよね。
ということで、なんの面白味もないまとめっぽくもない平凡な字の塊となりましたが、ぼやきでした。
↓料理作りにも生かせる缶詰、料理作るのって楽しいですよね。
↓缶詰に限らず、日本ならではの食事を常識として知る必要があります。
↓そう、日本料理は奥が深すぎです。簡単に解説させていただきます。