私たちは皆、惑星の家畜である。
というなんかにありそうな意味深な格言風のことを言ったところで、ここでは惑星について書いていきます。どうも、私です。
さて、以前、星座の記事を結構頑張って書いたところ、なかなかに読まれるようになってきているので、惑星について書きます。
ただ、惑星は星座ほど有名な物語や由来やらがあるわけではないですね。セーラームーンが一番有名でしょうか。私は男ですが、友達の家でアニメを見たりゲームをしたりしたのを思い出します。
なんにせよ、小説やらツクールとかでRPGやらをつくってるような人にとっては、何かのネタになるのではないでしょうか。ならなくてもまあ、雑学として読んでください。
惑星の雑学、由来、まつわるギリシャ神話やらをまとめていきます。
惑星の順番「水金地火木土天海冥」?
惑星といえば「水金地火木土天海冥」と覚えたものです。というと、いくつかの世代に特定されてしまうのですが、別にかまいません。惑星を太陽から近い順に並べたときの順番の覚え方ですね。
ただ、一時期これが「水金地火木土天冥海」だったことがあります。惑星の順番が変わっていた時期があったのです。
しかし、その後、「冥王星はそもそも惑星ではない」というように定義されてしまい、「水金地火木土天海」となりました(2017年)。
2006年8月に冥王星は惑星から準惑星へと定義が変更されたのですね。2006年以降に生まれた人からすれば、冥王星が惑星と勘違いすることはないでしょう。そして「水金地火木土天海冥」とか言われても「は? 黙れ惑星の家畜め」と言われて終わりでしょう。
以上、雑学でした。
惑星とギリシャ神話と由来とセーラームーンと
「水金地火木土天海」の順番で、各惑星について書いていきます。
水星(マーキュリー・Mercury Hermes)
マーキュリーはセーラームーンを知らない人からすると、あまり聞きなれない響きかも知れません。
英名は、ローマ神話における医者や商人、旅人、盗賊の守護神であるメルクリウスが由来。また、メルクリウスはギリシャ神話のヘルメスに相当するという、少し複雑な構造。
…と思うかもしれませんが、基本的にこういう神話は複雑で、いろいろな国の話が混ざりがちな印象です。これはまだシンプルな方なのです。
セーラムーンのマーキュリー(水野亜美)とメルクリウス
ちなみに、セーラームーンのマーキュリー(水野亜美)は比較的すばやいキャラなのですが、それは盗賊の守護神でもあるメルクリウスから来ているらしいです。私はすばやいキャラというと、ラッキーマンのスピードマンと一匹狼マンしか思いつかないんですけどね。まあ、みなさん知らないですよね。
金星(ビーナス・Venus Aphrodite)
ビーナスといえば恋の女神。欲望を掻き立てることが仕事だそう。そして…
美と愛の女神の名前で、ローマ神話ではウィーヌス、バビロニアではイシュタル、ギリシャ神話ではアフロディテに相当
出典:ギリシア神話の世界
ということで、もはや覚えられないですね。名前の響きも全然似てないし。メルクリウスとヘルメスはまだ似てました。
ただ、ビーナス(ヴィーナス)という言葉は非常によく知れ渡っていますよね。映画にも小説にも歌にもゲームにも頻繁に出てくる存在だと思います。ファンタジーの金字塔的存在の数歩手前ではないでしょうか。
金星とビーナス
セーラームーンを知らなくてもビーナスはどこかで聞いたことがあるでしょう。金星よりもビーナスの方が創作に使われることは多いのでは…と思いきや、金星も結構人気です。
「明の明星」「宵の明星」
と言われるように、とにかく明るいんですよね。肉眼で見える目立つ惑星で、空での存在感も知る人からすれば、なかなかなものなわけです。なんだかアイディアが生まれてきそうな惑星、それが金星ですね。
地球(ガイア・Earth Gaia)
まあ、地球のことです。我々の住む星ですね。いずれ飛び立つことはあるのでしょうか。
ガイアというと「ガイアの夜明け」という番組が思い起こされる人も多いかも知れませんが、私は「ガイアのよろい」を思い出します。ドラクエ3の「ちきゅうのへそ」内の宝箱に入っていた装備品だったと思います。なつかしい!
とにかく、こまったら「ガイア」と言っておけば壮大な雰囲気を醸し出せるのでお勧めです。ガイア。セーラーガイアはいない、ガイア。
火星(マーズ・Mars Ares)
セーラームーンばかり見てれば、マーズという言葉も覚えると思います。私はそんなにセーラームーンに詳しくないので、この記事のために調べなおしながら書いてますが、「セーラーマーズ」という戦士がいました。ヒーローでもヒロインでもなく、戦士なのです。美少女戦士。
ちなみに神話と関連付けると…
ギリシア神話では、ゼウス(木星)とヘラ(=ユーノー、ジュノー:第三番小惑星)の息子で、軍神アレス、ローマ神話のマルスに由来します。マルスは、ギリシャ神話と関連づけられる前には農業の神でした。
出典:ギリシア神話の世界
こうなります。どんどん複雑になりますね。
3月がマーチという由来は、このマルスから来ているようです。由来というのは不思議なものですね。
「火星」という名前から、ゲームだと炎属性と関連付けられるイメージがあります。が、具体的な例が思い浮かばないので思い込みかも知れません。
木星(ジュピター・Jupiter Zeus)
太陽系最大の惑星。それがジュピター。
ジュピターという呼び名は知ってますよね。平原綾香の歌がヒットしましたし。
この歌はそもそもホルストの「惑星」という組曲の中の「木星」の部分を歌ったものですね。惑星を題材にしたオーケストラの組曲があったということです。惑星はやはり創造性を刺激するのでしょう。インスピレーションというやつですね。インスピ映え。
あの有名なゼウス
ちなみに由来はローマ神話の主神ユピテル。そして、ユピテルはギリシャ神話の大神ゼウスに相当します。更に、クロノス(土星)の息子であります。
まあ、ちょっとシンプルになりましたね。そして、ゼウスは有名な名前なのでなんとなく憶えやすいのではないでしょうか。神様といえばゼウス。いろんな映画、小説、ゲーム、漫画やら物語に出てきますね。ドラクエにはゼニスという神はいますが、ゼウスは今のところいないですね。
土星(サターン・Saturn Kronos)
木星の次にでかい。
そしてサターンといえばサタン。サタンといえば悪魔。サタンは知ってますね。
ビーナスやらゼウスよりもずっとずっと有名でしょう。そして、物語に取り入れられた回数も比ではないのではないでしょうか。悪魔は明確な姿を持った怪物的な存在として描かれる場合もありますが、恐ろしい存在やら事象やらを”悪魔”と呼ぶようなケースもあり、概念レベルの存在になっているように思います。
…と、もっともらしく書きましたが、実はその悪魔のサタンとは全く関係ありません! スペルも違います。
- 土星…Saturn
- 悪魔…Satan
土曜日がサタデーなのはサターンが由来です。
神話に関しては、
ローマ神話の時の神サトゥルヌスで、ギリシア神話では父ウラノスを抑えて天地の支配者の座についた巨神族クロノスです。
出典:ギリシア神話の世界
という感じです。そして、ゼウス(木星の由来となる神様)はクロノスの息子なので、つまりクロノスはゼウスの親です。
ちなみにウラノスは天皇星の由来ですね。ドラクエ11にウラノスという予言者がいますが、これと関係しているかは謎です。ただ、惑星と預言というのはつながりがありそうですよね。星の動きから世界の行く末を預言するなんてのはいかにもありそうです。
時
クロノスは時の神でもあります。クロノ・トリガー、クロノ・クロスのクロノは時という意味ですが、その由来はクロノスからです。
超有名RPGにも惑星が絡んでいるというわけですね。惑星というか、その元の神話ですけどね。
天皇星(ウラノス・Uranus Ouranos)
由来はそのままで、ギリシア神話の天空の神ウラノスから来ています。ウラノスは上に書いたクロノス(土星)の父親であります。そんでもって巨神族です。
巨神族って何ぞや、という感じはありますが、深く踏み込むときりがないので、それは別で調べてみてください。
SF感
関係ないですが、どうにもこのつるっとした天皇星を見ていると、ドラクエ11のニズゼルファを思い出してしまいます。
ニズゼルファはドラクエ11のボスなわけですが、どことなく宇宙から飛来した未知の生物的な雰囲気があります。それはもしかするとビジュアルが惑星を思わせるからなのかも知れません。惑星はファンタジーでもあり、SFでもある存在なのです。
また、意外と大きく、木星・土星の次にでかい。
海王星(ネプチューン・Neptune Poseidon)
ホリケン好きな私からすると、ネプチューンという名前は気になってしまいます。
ネプチューンマン
ちなみにそのお笑いトリオの方のネプチューンの由来は、「キン肉マン」に出てくる「ネプチューンマン」というキャラだそう。ではそのネプチューンマンの由来はどうかというと、当然海王星だろうと思ったのですが、ネプチューンキングから授かったネプチューンマスクが由来のようで、ではそのネプチューンキングの由来は…と辿っていこうとしてもいまいち出てこず、不明となってしまいました。
ラッキーマンは好きなのに、恐らくラッキーマンが影響を受けていると思われるキン肉マンはあまり読んでないんですよね。まあ許してください。
ちなみに、セーラーネプチューンという美少女戦士もいます。セーラームーンにもその名前は登場しているというわけです。セーラームーンとキン肉マンに出てくるとはなかなかな漫画対決です。
ポセイドン
ちなみに神話的には、
ギリシア神話では海神ポセイドンにあたります。クロノス(土星)の息子でゼウス(木星)の兄にあたります。
出典:ギリシア神話の世界
という感じです。
ポセイドンの有名ですね。彼もファンタジー界での引っ張りだこキャラです。ニッチなネタでいうと、イソギンチャクやフグ、イルカなどを生み出したのは彼だそうです。海の神というRPGとかのイメージは間違いないわけです。
おまけ:冥王星(プルート・Pluto Hades)
ちなみに惑星ではなくなってしまった冥王星は神話のハーデス。「冥界の門」などというように、死者をつかさどる系の存在です。こちらも人気キャラですね。神話というのはすごい影響力なのです。
まとめ
惑星にはロマンと謎の神話がつまっていることです。
星座といい、惑星といい、夜空にはロマンが詰まっているのでしょう。どちらも夜じゃなくてもありますが、夜にしか見えないというのがまたロマンですね。
てなわけで、この記事を読んでロマンを感じてもらえれば幸いです。感じてもらえなくても幸いです。わはは。
ではまた!
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