歴代ドラクエシリーズ名作おすすめランキング!【熱量最大】 - フリーBGM&自主映画ブログ|"もみじば"のMOMIZizm

ゲーム ドラクエ レビュー・レポート

歴代ドラクエシリーズ名作おすすめランキング!【熱量最大】

2022年6月1日

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ドラゴンクエスト

もはや私が愛すると言ってもいいRPGであり、名作のオンパレードであるドラクエ! 1~11までもちろん全てやっております。

ストーリーもシンプルなシステムもキャラもモンスターも音楽も…すべてに魅力がありますね。

そんなことを思う私、もみじばです。こんにちは。

さて、ランキングを付けるなんぞ無駄なことではあるのですが、ドラクエ好きでブログをやっているのであればやっぱり一度はやってみたい!

 

ドラクエが好き過ぎて、スマブラ×ドラクエなアクションバトルゲームまでつくってしまいました

それだけにとどまらず、ドラクエが好きで作曲、そこから派生して映画も撮り始め、ついにはこのブログも始めたくらいの大影響ゲームですからね。

 

…ということで、ドラゴンクエスト個人的ベストランキングを勝手に発表します! 最新作のドラクエ11も入ってます。

順位とともに、最大熱量で気合の入ったレビューも書いています(たまにネタバレあり)。

また、私に作曲を始めさせるほどに影響を与えた音楽についても、バッチリ項目を設けて語っています。CDを持ってない人は買う参考にしていただき、持ってる人は「わかる~」「わからん~」などと思っていただければ満足です。

最新作ドラクエ12の情報も出ていますが、当然ながら発売されたらぜひやりたいと思っています(すぎやまこういちさんの新曲がいくつかは聴けるものと信じています)。

 

ではどうぞ。

…まあ、正直、全部名作&全部お勧めなんですけどね!

 


人気の歴代ドラゴンクエストシリーズ おすすめランキング! 順位付けの基準

正直甲乙付けがたいので、ベスト7までで残りはうやむやにしようかとか迷ったくらいですが、基準を設けて考えることにしました。

まず、各ドラクエの「RPG史上的な意味」や、「リアルタイムでやった場合の当時の感動」は敢えて抜くことにします。

これを入れると順位が結構変わりますが、今回はなしにしちゃいます。これだけのビッグタイトルになると、もはやリアルタイムでやらない人もたくさんいるわけですしね。

というわけで、ランキングはこの3つを元に決めます!

①何回もやりたくなるか(主観&客観)

②今プレイしたら面白いか(比較的客観)

③全体的に好きかどうか(かなり主観)

一般的な人気ランキングと近いところもあるかも知れませんが、あくまでも私の個人的なお勧めドラクエランキングです。

今プレイして面白いドラクエは何か? というのの参考にもなると思います。

 

今買うのにおすすめなドラクエは「ドラクエ11S」

ちなみに、「今からドラクエを始めたい!」という人には、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S - Switch」がお勧めです。ドラクエ11はドラクエシリーズの集大成みたいなゲームなので、やると自然とほかのドラクエもやりたくなるのが良いところであり、ある意味デメリットか笑。

関連【ドラクエ11S 完全版 レビュー】サクサクプレイ&BGMも最高で、屈指のドラクエファンも自信を持っておすすめ!

それでは前置きが長くなってきたので、ランキングに行きましょう!

 

 

第11位! ドラゴンクエストIX ~星空の守り人~

ドラゴンクエストIX 星空の守り人

発売日:2009年7月11日

販売本数:430万本

まずは11位から! 11位はドラクエ9です!

…でもこれ、「リアルタイムでやったときの感動」を入れたら一気に順位上がるんですよね、正直。しょっぱなからランキング付けが心苦しいです笑。

ドラクエの常識をいくつも破った作品

そんな弱音はさておき…ドラクエ9は10位にしちゃいましたが、ドラクエの中では結構重要な作品です。なにせ、初の携帯機でのナンバリングタイトルなのです!

それまで、ドラクエは当然据え置きハード(ファミコンとかプレステとか)で出るものだったのですが、その常識を破りました。理由は、「ドラクエは一番売れているハードで出すから」という、至極単純なものです。それにしても英断ですね。

マルチプレイとすれちがい通信で大盛り上がり

そして、ドラクエ9最大の売りはマルチプレイです!それまでドラクエは「一人でやるもの」だったのですが、その常識を覆した作品です。常識ちゃぶ台返しその2です。

そして、ドラクエ3以来の社会現象的なくらいに、すれ違い通信も盛り上がりました。友達と一緒に「まさゆきの地図」(メタルキングだらけの地図)を攻略したり、一緒にストーリーを攻略したりするのは相当に面白かったのは鮮明な記憶として残っています。

自分よりレベルの高い友達に協力してもらってボスを倒すなんてのは非常に新鮮でした。

当時は面白かったが…

ただ、それらの要素が面白かったが故に、唯一「もう一度やろうと思わないドラクエ」にもなってしまっています。私の中では。

マルチプレイができる代わりにセーブデータも一つしか持てないので、やり直すためにはデータを消すか、もう一つソフトを買うしかありません。

しかし、さすがにもう一つ買うのは高いですし、かといってドラクエ9はやりこみ要素がすごいので、他のドラクエ以上にデータを消しづらいのです。

ここがネックで、当時は面白かったけど長く愛せるゲームからは少し離れてしまったように思います。

ストーリー

やりこみ要素を強くした代わりに、本編のストーリーが若干薄く、ボスの名前も「ガナサダイ」のようになんかダサかったりして、ちょっと印象が薄いです。

ただ、エンディングやエンディング後の展開はいい感じだった記憶があります。一回しかクリアしてないせいもあって、あんまり覚えてないんですが…。

天使、エデンの果実、銀河鉄道というような、ちょっと今までのドラクエとは違う世界観自体は結構好きでした。

音楽

音楽は、ほかのドラクエに比べると好きな曲が少なめです。

「天使界」という、天使界の曲(そのまんま)は非常にマッチしていて好きですし、マルチプレイになるとフィールド曲がしれっと変わるのなんかも面白いのですが、オーケストラ版の曲がちょっと物足りない感じがします。携帯機向けのサウンドで設計したのかわかりませんが、ちょっと細さを感じるのです。

でも、音楽に超期待をしているから思うようなことですね、これは。ルイーダの酒場の曲(「酒場のポルカ」)とか、神の神殿の曲(「運命に導かれ」)なんかは結構好きです。

 

第10位! ドラゴンクエストI

ドラゴンクエスト

発売日:1986年5月27日

販売本数:150万本

※発売日、販売本数共にリメイクではなく原作版。以降も同様。

第10位は初代ドラゴンクエストです! これも順位に悩みました。

ファミコン、ファミリーコンピュータで出た、最初のドラクエですね。

日本にRPGを知らしめた作品

この初代ドラクエは、ご存知の方も多いとは思いますが、日本に「RPG」というゲームの概念を広く知らしめた、偉大な作品なのです。本来私がいけしゃあしゃあと「第9位!!www」とか言ってる場合ではありません。

「ウィザードリイ」だとか「ウルティマ」だとかというRPGも当時確かに存在はしていたのですが、かなりマニアックな存在になっていて、とても一般の人が気軽にやるようなゲームではなかったのです。

そこで、堀井雄二氏が難解なRPGをうまく噛み砕き、独特の世界観、セリフ回し、ユーモアで、RPGを知らない人でも楽しめるように作ったのが、この「ドラゴンクエスト」だったのです。

非常にシンプルなシステム・ストーリー

それゆえ、システムも今やると非常にシンプルです。まず、戦闘がすべて1対1です! これは今のRPGではなかなか考えられませんね。ポケモンですら2対2とかありますから。ただ、コマンド式戦闘が世に広まったのもドラクエの影響だったりと、なんにせよ偉大なゲームなのです。

使えるキャラも最初から最後まで一人、呪文の数も道具の数も多くはなく、乗り物なんて当然のごとくありません。

ストーリーも、舞台を用意されて後は自由にやる…くらいの大筋しかないくらいの感じです。まあ、そこに関してはその方がRPGっぽい気もするのでいいんですが。ただ、初作というだけあって、歴代の中で最もドラゴンをクエストしています

今やると単純すぎる

まあ、上記のような理由から、当時の人にとっては非常に親切なゲームだったものの、逆に言うと今やると流石にちょっと物足りないのは事実です。

日本のRPG史的には第1位レベルな上に、プレイ時間が短いので何回もクリアしてはいるのですが、今プレイするとさすがにシンプルすぎるので9位としました。

一応、その物足りなさを補うかのように、リメイク版では1・2セットだったり、1・2・3がセットだったりします。ドラクエ1はリメイク版もファミコン版も全てクリアしました。2はむず過ぎるのでファミコン版は序盤だけ…。

ただ、世界観はこの時点ですでにしっかりしていて、ドラゴンクエスト ビルダーズの舞台になったりもしています。ちなみにこのビルダーズ、久しぶりにかなり面白いゲームに出会えたな!と思うできでした。お勧め。

ドラクエ1の音楽 ~シンプル・イズ・ベスト~

音楽はなんとすぎやまこういち氏が全曲1週間で作ったというから驚き! その中にはあの有名なドラクエのテーマ、「序曲」も含まれます。この曲は5分でできたというから更にびっくりですね。(本人談で、「それまでの人生があるから5分でできた。5分と54年だ」というような言葉もありましたが。)

その上、ファミコンは最大で3つまでしか同時に音を鳴らせなかったので、OPとED以外はすべて2音だけで曲を作っているのだからもはや職人芸です。OPとED以外は効果音で音が鳴るからですね。

しかも「広野を行く」(アレフガルドのフィールドの曲)のような後のドラクエに残るような名曲も作っているので、本当に絶好調ですね。

そんな何度聞いても飽きない曲をオーケストラにしたこのCDを、私は数百回聴いているような気がします。このCDはゲーム音楽の礎なので、ゲーム音楽ファンは必携だと思います。アレンジの派手さはあまりないですが、そこがよさです。

逸話

ちなみに、最初はほかの作曲家がいたらしいのですが、アンケートハガキを通した偶然から、すぎやまこういちさんが作曲をすることになったという逸話があります。

参考社長が訊く『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』

しかも「広野を行く」は最初はスタッフに評判が悪かったらしいです…が、ある日ふとスタッフが口ずさんでいたらしく、それで「やっぱりこれだ!」となったとか。

詳しく書くと切りがないのでこんなところで…。

そんな感じの逸話が色々読みたい人は記念で発売された「ファミコン神拳」を読むと幸せになれるかも。

普通の人にはおすすめしませんが、わざわざ「ドラクエ ランキング」とか検索してこの記事を読んでる人にはおすすめできます。

 

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第9位! ドラゴンクエストII ~悪霊の神々~

ドラゴンクエストII

発売日:1987年1月26日

販売本数:240万本

第9位はドラゴンクエストII! 歴代ドラクエの中ではサブタイトルの意味が結構わかりづらい作品です。

超難易度!

ドラクエ2というと必ず話題になるのが、その超ムズイ難易度

その難易度が逆に当時のプレイヤー達の心を熱く燃やして「思い出深い作品」になっているのですが、狙ってそうしたわけではないようです。制作期間が足りず、最後の方は勘で敵のパラメータとかを決めたらまんまと勘が外れてしまった…というのが裏話のようです。

当時は今みたいに娯楽が山ほどある時代でもなかったと思われるので、一度買ったゲームソフトは意地でもやり倒す人が多かったみたいですね。今あの難易度だったらどうなってたかは際どいところ…。

ちなみに私はその難易度は…体験していない

とはいうものの、私はファミコン世代ではないので、初めてドラクエ2をやったのはスーファミでした! リメイク作品ですね。ドラクエ1とセットになってるやつです。

ドラゴンクエスト1・2

このパッケージの絵、いいですよね。

関連 歴代ドラクエのかっこいいパッケージランキング!ネタバレの宝庫?

とにかく。スーファミもまあまあの難易度なんですが、ファミコンと比べたらかなりの激ゆるモード。なので私にとってのドラクエ2は「結構難しいドラクエ」くらいのポジションです。

とはいえ、どこにもいないサマルトリア王子(後述)、海の広さ、紋章の場所のヒントの少なさ、邪神の像の使い方、ロンダルキアの無限回廊、ルーラが不便…などなど、それでも難易度はやっぱり高めです。邪神の像のところは結局わからず、攻略サイトを見て攻略した記憶があります。

※プレイしてない人には意味不明ですが、ネタバレになっちゃうので詳しくは語りません!

ほか、ゲームボーイ版のドラゴンクエストIIもやって、携帯版でもやりましたが、リメイクされるたびに簡単になっている印象ですね。

パーティープレイ

ちなみに、ファミコン当時のドラクエ2で話題になったのは難易度だけではありません。ドラクエ1が操作できるのは勇者一人だけ、モンスターも一匹ずつしか出現しないシステムだったのに対し、ドラクエ2では仲間が登場し、モンスターもたくさん出てきます!(大量のモンスターが超難易度を生み出した要素の一つでもありますが。)

今どきのRPGでは全く目新しいことではないですが、当時は画期的でした。当時はまだRPGが世に知れ渡っていなかったので、ドラクエ1でまずはRPGに慣れてもらい、2ではRPGの醍醐味であるパーティープレイに慣れてもらおう…という堀井雄二氏の思惑があったわけです。

とはいえ、ドラクエ1は口コミでジワ売れだったものの、その評判からドラクエ2は最初から結構好調だったということなので、初めてやるRPGがドラクエ2だった人も結構いたとは思いますが。

難易度とパーティープレイが売りだったのがドラクエ2ですが、今やり直すとどちらの魅力も当時ほどは味わえない…というのが8位な理由です。不便さが楽しかったりもするんだよね。

恨まれるサマルトリア王子

ドラクエ2でもう一つよく話題に上がるのが、初めて仲間になるキャラである「サマルトリア王子」です。

超序盤で、こいつを仲間にするため広いフィールドを駆け巡るのですが、どこに行っても「ついさっきまでいた」「もう旅立った」などという情報ばかり手に入っていないわけです。遠くの街へ行き、ダンジョンに潜り、また街へ戻り…なんてことをさんざんやって、やっとこさ見つかったかと思うと「いや~さがしましたよ」と発言するのがこのサマルトリア王子。

これに多くのプレイヤーがむかつき、それがまた思い出となってもいるのです…。いや~むかつきましたよ。

ドラクエ2の音楽 ~若干ポップに~

音楽はドラクエ1よりも後の世界ということで、すぎやまこういち氏が意図的に若干ポップ寄りにしています。個人的には2の曲は凄く好きなのもあれば、そんなに好きでないのもある感じです。

「この道わが旅」なんかはオーケストラコンサートでもよくアンコールで演奏される名曲です(これもポップ寄りです)。逆に塔や洞窟の曲は特別好きではなかったり…。でも刺激的なフレーズが目立つので、高難易度のダンジョンにはよく合います。地味に祠の曲が好きです。

「Love Song探して」という、およそドラクエには似合わなそうな曲がセーブ画面で流れるのですが、この曲が超人気曲なのも面白いところ。歌が出されてたりもします。

色々とネタに事欠かないのがドラクエ2なのかも知れません。

ポップなのもドラクエ2の曲のよさなのですが、やはりオーケストラも素晴らしいです。上に書いた「この道わが旅」のためだけに買っても後悔しないレベルです。

 

 

第8位! ドラゴンクエストX ~目覚めし五つの種族~

ドラゴンクエストX オールインワンパッケージ (ver.1+ver.2+ver.3)

発売日:2012年8月2日

販売本数:100万本

第8位はドラゴンクエストXです!

これもまた結構迷いました。かなり特殊な位置づけですからね。

ドラクエ史上初のオンラインRPG

ドラクエの歴史をがっつり覆した作品です。「ドラクエは一人でやるもの」という常識はすでにドラクエ9で覆してはいたものの、それでもやはりドラクエがオンラインゲーム、ネットゲームになるというのはかなりの衝撃でしたね。

オンラインゲーム=廃人がやるゲーム

オンラインゲーム=課金で搾取するゲーム

オンラインゲーム=一人では楽しめないゲーム

これくらいの偏見がオンラインゲームにはありましたからね。特にオンラインRPGは、時間を浪費するゲームというイメージが強かったのは確かです。それゆえ、「とうとうドラクエも堕ちたな」みたいな意見も多かったのですが、私は反対というよりは期待をしてました。

なぜかというと、そもそもドラクエ1は「RPGを世間一般に広めたゲーム」だったので、普通のRPGが一般に広まった今、今度はドラクエ10が「オンラインRPGを世間一般に広めるゲーム」になるのではないか? と思ったからです。

堀井雄二ならオンラインゲームの面倒なところ、敷居の高いところをうまく解決してくれるのでは…といった期待ですね。なので、ドラクエ10だけは買わないというファンも多い中、私は結構楽しみにして買いました。

オンラインRPGの問題は結構解決できてた

実際にやってみると、期待通り、オンラインRPGの問題は結構解決されていました!

まず、「サポート仲間システム」。これは他のプレイヤーのキャラをAIの仲間として連れて歩けるシステムなのですが、これにより「一人でも楽しめる」ようになっています。しかも自分のキャラをサポート仲間に登録しておくと、ゲームをやっていない時間でも経験値が入る!というシステムもあるので、「廃人じゃなくても楽しめる」ようになっています。

他にも「相撲システム」(正式名称ではない)、「元気玉」など、色々と工夫が凝らされていて、オンラインRPGにしてはかなり遊びやすく仕上がっているようです。

…ただ、そうは言っても、今までのドラクエと比較するとそれでもレベル上げや移動に使う時間は膨大なので、そこは限界が見えたところでもあります。

オンラインRPG初心者だらけのカオスさが楽しかった

私も含めドラクエ10が人生初のオンラインゲームという人も多かったので、ゲーム開始初期はなんだかネット黎明期みたいで面白かったです。

みんなチャットに慣れてなくてまともなことがしゃべれないし、レベル上げも効率なんか考えないし、最初の村はめちゃくちゃ混雑してるし…初期の段階で仲良くなったプレイヤーはなんだか不思議な絆を感じてしまいましたね。

ドラクエ9と違って今でも結構プレイヤーは多いので、また少し序盤をやってみるのもいいな~とか、久しぶりに再開してみようかな~とかは思います。超暇になったらまたやるかも知れません。

ストーリー

ストーリー自体は結構ドラクエっぽくて悪くない感じです。バージョン2以降は堀井雄二氏が絡んでいるのか怪しいですが、バージョン1クリアまでのストーリーはちゃんと面白いです。

そして、初期で仲良くなったプレイヤーと一緒にラスボスを倒せるとなかなか感慨深いです。他のプレイヤーとドラクエの話をしながらレベル上げをしたりすると、膨大なはずのレベル上げや、超遠い道のりも結構ちょうどよかったりするので、なんだかんだ人と一緒にプレイするほうが楽しいと思います。

ちなみに個人的には、オフラインの人間世界の平和な雰囲気が好きでした。閉じた狭い世界でのストーリーって結構好きなんですよね。ドラクエ7とか、モンスターズ1・2とかみたいなやつ。外の世界を想像してロマンを感じるし、世界が狭いのでリアルな生活感をちょっと感じられる気がします。

ドラクエ10の音楽 ~新たな切り口~

音楽はなかなかに好きな方です。ドラクエ9はちょっとあんまりだったのですが、ドラクエ10は個人的にはかなり盛り返してる感じです。

全体的に「工夫して新たな切り口から絞り出したな!」的な感じがして、今までのドラクエの曲にはなかったようなアプローチの曲が多いんですよね。メロディーが思いつかないところを「ドレミファソラシド」的な音階でごまかしてるのでは…という節はちょっとあるのですが、それを差し引いても好きです。

わかりやすい例でいうと、ドラクエ10の城の曲。これは今までとは違って、サウンド重視のヒーリングミュージック的な要素があって新しいです。まあ、これは特別好きなわけではないんですが…。

特に、ラスボス戦の曲「死の世界より来たる者~死へのいざない~冥府の王」なんかは歴代ボス戦の中でもかなりのお気に入りです。モチーフの組み合わせでどんどん盛り上げていくその様はミニマル音楽的な要素もあり、純音楽的な空気感すらあります。

また、ドラクエモンスターズ2の「天空の世界」という曲が重要な場面で使われており、そちらも元々ドラクエ10のための曲ではないとはいえ、非常にいい曲です。

ほかにもネトゲ(オンラインゲーム)ということもあり、過去作の音楽が各所で使われているので、その辺も楽しめますね。

 

 

第7位! ドラゴンクエストVI ~幻の大地~

ドラゴンクエスト6 幻の大地

発売日:1995年12月9日

販売本数:320万本

第7位はドラクエ6です! 覚えやすいですね。

※この後、若干ネタバレになります。

驚きの設定・世界観

もうサブタイトルからして伏線なんですよね。夢の世界と現実の世界を行き来するストーリーなのですが、まさか最初自分がいた方の世界が○○○○だったとは…という感じでしたね。

「大地にぽっかりと空いた大きな穴。その下にはまた広大な大地が!」なんてロマンをくすぐりまくりです。壮大な世界観で、なんだか映画にできちゃいそうな雰囲気もあります。

そしてどことなくFF要素があるような気がするのですが、当時スクウェア製RPGが盛り上がってたからかな、とか勝手に思ってます。なんかちょっとかっこいい雰囲気があるんですよね。グラフィックとキャラのせいがでかいとは思いますが、ストーリー展開の仕方もちょっとドラクエ5までとは一風違っています。

ムドー戦までとにかく熱い!

これは結構みんな言うことですが、ムドー戦までがとにかく大盛り上がり! そこまでの盛り上がり方はドラクエ3の人気と肩を並べてると思います。ドラクエ3のバラモス戦後に待つゾーマの脅威…みたいなのにちょっと似た構造ではあるのですが、それをより複雑で深い展開にしています。

ゲーム開始直後からしてまず掴みが完璧なんですよね。

まず、オープニングからいきなり魔王の城に挑む直前のシーンから始まります。崖の先に魔王の城が見えるのですが、その崖に立ち、ミレーユというキャラが神秘的な笛の音を鳴らします。するとなんと黄金のドラゴンがさっそうと現れ、その背に乗って魔王城へと向かう!のであります。

キャプチャ2

そしてそのときの曲がまたかっこいいんですよね。ベートーベンの「運命」のように、モチーフを組み合わせて作られたクラシカルな響きの曲です(ベートーベンの「運命」並の名曲とまではさすがにここでは言いませんが)。

とにかくこの時点で激熱ですが、さらにその後、魔王である「ムドー」との対決シーンに行くのですが、そこでなんと主人公たちは……!!!

キャプチャ4

 

という展開です。

これは当然、ムドーを倒したくなりますし、ストーリーと世界観の謎に興味持ちまくりますよね。しかも、その後もムドーの正体に一ひねり二ひねりとあって、とにかく怒涛のように驚きが続きます。

余談ですが、私は当時ドラクエ6をリアルタイムではプレイできなかったのですが、周りの友人が「ムドー」倒した? みたいな話をしてるのを、ずっと「武藤」だと思って聞いていました。最近のドラクエはやけに路線チェンジしたんだな、などと思っていたものです。懐かしい。

”発見”するゲーム

このゲームは根本に「発見」する面白さがあると思ってます。

夢の世界と現実世界の二つがあるので、似た街や城、ダンジョンが二つあったりするわけです。そこで、現実世界ではなんてことなかったものが、夢の世界ではなんてことになってたり、逆に「現実世界でこうならきっと夢の世界ではこうだろう」なんて予想をして謎を解いたりするわけです。

街人との会話をボタン一つで記憶できるシステムなんかもありますし、全体的に言って、世界に散らばった「鍵」を自分で旅して見つけ、集め、そして正しい「扉」を導く…そんな感じで進んでいく印象です。フィールドに急に階段があったりして世界観にも発見があって面白いです。

ただ、ムドー戦後は「自分探しの旅」みたいになるので、その自由さにぽかんとするプレイヤーも多かったようです。ムドー戦までが熱すぎるので、その次に急に「自分で自由に動いて目的も謎も探してね」となると、熱が冷めてしまうのもまあ納得ではあります。

「転職」「モンスター仲間」システムにも力が入ってた

なんにせよ、世界観の構築に力が入っていたドラクエ6ですが、システムも力が入ってました。

ドラクエ3で人気だった「転職システム」が形を変えて復活し、それに加えてドラクエ5で超人気だった「モンスター仲間システム」も存在しています。

ただ、モンスター仲間システムは各モンスターの特徴・特性が楽しいシステムで、転職システムは各職業の特徴・特性が楽しいシステムなので、それらを同時に実装するとよくわかんなくなるんですよね。職業が絡むのでそのモンスターの個性が全面には活きてこない感じがします。

同様に仲間キャラの個性もちょっと埋没しがちになります。いかにも武闘家っぽいハッサンを魔法使いにしたり、いかにも魔法使いっぽいバーバラを戦士にしたりできるのは面白いんですが、なんだかキャラの個性としてはよくわからなくなります。

完璧ではなかったシステム

そんなこんなで、DSでのリメイク時には「モンスター仲間システム」はかなり縮小されてしまいました。リメイクでシステムを縮小するというのは結構珍しいと思います。

また、ドラクエ6の「転職システム」は7でも導入されるのですが、このシステムも面白いけど結構問題があるシステムだったため、8ではついに消えてしまい、9では再び復活するものの、大きく形を変えて復活となりました。10は9と同じシステムですね。

てなわけで、ドラクエ6のシステムは力は入ってたけど、ストーリーとマッチしたシステムというわけではなかったですし、「面白いけど未完成」「もっと夢とかを絡めたいいシステムがあったのでは」なんてことを思ってしまう印象でした。

なにせ、モンスターが仲間になる上にモンスター職みたいなのもあったので、「くさったしたい」が「はぐれメタル」に転職…なんていうよくわかんないこともできたのです。

ただ、私がドラクエ6をやったのはドラクエ7が出たよりも後ですからね。リアルタイムでやっていたら、自由度が非常に高い画期的なシステムに思えたとは思います。実際、細かいことを考えなければ面白いシステムなのは間違いないので…。ドラクエ7で初めてこの転職システムをやったときは超ハマりましたからね。

「じゅもん」の立場が弱くなり始めたドラクエ

もう一つの問題として、ドラクエ6では5で初登場した「とくぎ」が大幅に拡充されましたが、それによってMPの存在意義が薄れる問題なんかも起きています。とくぎは大抵MPを消費しないんですよね。

それも含めて単に「ラッキー♪」と深く考えずにいれば、やっぱり面白いシステムではあります。

ネーミングが普通になってしまった初のドラクエ

とくぎの台頭以外にも、ドラクエ6は初めて呪文の名前が普通になり始めたドラクエでもあります。今までメラ・ヒャド・バギ・ボミオス・パルプンテ…と、独特な名前だった呪文ですが、ここで初めて普通の呪文が登場します。

マジックバリア。

 

…これ、一部ファンの間ではかなり忌み嫌われている呪文です。単なる英語ですからね。後にマホバリアという下位呪文ができたりはしましたが、最初からマホバリアにすべきだったのでは…と思いますね。

これを皮切りに、ドラクエ7ではコーラルレイン、メイルストロムなどが出てきて、その後もモンスターズシリーズでダウン、ダウンオール(後にヘナトス、ヘナトールといういい名前に変更されますが)やら、マジックハックやらの普通な名前が出てくることになります。

といっても、そんなに多くはないんですけどね、それでもマジックバリアというあまりにも普通な名前はドラクエの独特なネーミングの破壊の一歩としてインパクトある存在となりました。

ちなみに、ドラクエの呪文の由来に関する記事なんかも書いてます。

関連ドラクエの呪文の由来まとめ【ギラ・アバカム・レムオル…】

 

ストーリー・世界観も…?

完璧かどうかでいうと、システムだけでなく、ストーリー・世界観もなんとなく未完成感がありました。「あと一歩で超名作になりそうなのに!」というもったいなさが残ります。なのでリメイク作品に期待がかけられていた作品でもあったのですが、リメイクでも特にその辺りは解消されなかったのが残念。

なにがもったいないのかと言うと、言いすぎると超ネタバレなので難しいのですが、主にバーバラというキャラに関わる部分ですね。そして、天空シリーズの基幹となる存在のマスタードラゴンの存在に関する部分です。

オープニングで笛を吹いて黄金のドラゴンが現れるシーンは非常にかっこいいのですが、あの笛がなんなのか? あのドラゴンはなんなのか? というところがぼやぼやしたまま終わるんですよね。

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まあ、いろんなインタビューとかを見ると、堀井雄二さんが当初のストーリー展開・設定の構想を途中で変えたせいだったり、敢えて答えを出さないで謎を残すのが好きなせいだったりするのですが…それにしてもちょっと中途半端な節があります。

 

ただ、それでも天空シリーズであるドラクエ4・5・6のまとめ方は「おお~!」と思いましたし、非常に夢が広がるつなげ方でした。ゆるく、ロマンあるつなげ方です。ドラクエ6という複雑な世界をまとめつつ、天空シリーズとしてもまとめた…という点ではやっぱり凄いと言えそうです。

しかもちょろっとドラクエ1・2・3との関連も見せてきているので、色々と中途半端にしたからこその面白さもあるのかも知れません。なんだか評価の難しい作品です。

個人的な思い入れとしてはドラクエ4よりも順位が上なのですが、リメイクがちょっと期待外れだったので「ドラクエ6はこれで完成なのか」という気持ちになってしまって最近は順位が下がってます。

※…と思ってたら、ドラクエ10でドラクエ6の前日譚ができていたようです。堀井雄二氏が考えたものなのかはわかりませんが気になりますね。それを含んだリメイクが出ればもっと好きになるかも…。

情報:DQ10大辞典を作ろうぜ!!第二版 Wiki

強敵ストーンビースト&キラーマジンガ

最後にもう一つ! ドラクエ6といえば外せないのがストーンビーストのベギラマと、キラーマジンガの理不尽さ。これだけは一応言いたかった。やっぱ強い敵ほど印象に残ります。全滅します。

ドラクエ6の音楽 ~至る所にモチーフ~

音楽は名曲がたくさんあります! 全体的に少し暗い印象がありますが、なんにせよいい曲が多いです。

ドラクエ6の曲の特徴はなんといってもモチーフ! ダンジョン・塔・戦闘などの、敵が絡む曲はすべて「悪のモチーフ」というフレーズを取り入れて作曲されているのです。

そのおかげで曲に統一感が出ていて、オーケストラ版は交響組曲としての完成度が高くなっています。ただ、ゲームで同じモチーフを聞きすぎてさすがに飽きるなんて問題はありましたが。

特に好きなのは「時の子守歌」(元々はガッチャマンの曲だったとか)と「精霊の冠」ですね。ドラクエ6の雰囲気に合った、どこか神秘的な雰囲気がよいです。

 

 

休憩ゾーン

この記事はあまりにも長いので、飽きてしまった方のためにその他のドラクエ記事を紹介します。どれも比較的大作記事ですが、気分転換にどうぞ。

…では、これらを無視してランキングを読み続ける方は続きをどうぞ! ここからも勢いは止まりません。

 

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第6位! ドラゴンクエストIV ~導かれし者たち~

ドラゴンクエストIV

発売日:1990年2月11日

販売本数:304万本

第6位は…ドラクエ4です! プレステ版・DS版のみプレイしてます。原作の発売日は私が生まれた年です。ドラクエの息の長さを思い知らされます。

そしてここから、いわゆる天空シリーズが始まります。

オムニバス形式

ドラクエ4といえばオムニバス形式! つまり、章仕立てで色んなキャラを操作していく形式ですね。4章までそれぞれ違うキャラを操作し、5章で全員集結! という、戦隊ものばりの熱い展開です。

それゆえドラクエ4は仲間キャラが多く、なおかつみんなキャラ立ちしているので、ドラクエの4コマ漫画では引っ張りだこでした。

ライアン、アリーナ、ブライ、クリフト、トルネコ、ミネア、マーニャ、ピサロ…

ドラゴンクエスト キャラクターフィギュアコレクション 天空編 4種セット

(↑左から順にライアン、クリフト、アリーナ、ブライ)

みんなデザインもいいんですよね。さすが鳥山明先生。私は元々武闘家が好きなので(会心の一撃がたまらん)、特にアリーナを愛用してました。まあ、みんな愛用してたようですが笑

ドラクエ3までで、「RPGを世に広める」というドラクエの使命は達成されてしまったので、ドラクエ4からは色々と新しいチャレンジが始まるんです。初めて仲間キャラに個性を持たせたのもチャレンジの一つですね。

忘れられないトルネコ

そんな中でも一番特徴的なのが、トルネコですね。三章で出てくるのがトルネコなんですが、この章だけなんか敵を倒すとかじゃなくて、「金を集める」のが目的なんですよね。

金さえ集まれば無視してもOKなイベントもちょいちょいあるし、仲間キャラも自由に雇えるしでなんだか面白いんですよね。前半なんか店番ゲームみたいになってるし…。

恐らくドラクエ初のデブキャラだと思いますし、5章で仲間になった後もこいつだけ勝手に「転んでしまった! 4ダメージ」とか、「まあまあ、落ち着きなさい…と魔物たちをなだめた!」とかなんかそういう勝手な行動をするんですよ。細かい文章は忘れましたが、そんな感じでたまに大ダメージ与えたり眠らせたりとかするから期待してパーティに入れちゃう。だからどうしても印象深いキャラになるんですよね。

でも、実際には勝手に動いてマイナスになることの方が多いし、パラメータもHPが高い以外はあんまりいいとこがないのですぐに二軍入りが鉄板コース。ジュー。そんでもってガーデンブルグのとあるイベントこいつは大活躍します(ある意味)。

 

なんにせよこいつはかなりネタキャラだったのと、3章も面白かったので、スピンオフ作品まで出ちゃいました。

ドラゴンクエスト・キャラクターズ トルネコの大冒険3 ~不思議のダンジョン~

こっちも結構有名。とにかくダンジョンにもぐりまくるRPG(ローグライクゲーム)! ロールプレイングゲームではありません。この作品も日本にRPG(ローグライクゲーム)を広めるきっかけとなった作品だからすごいもんです。このおっさん。

not 勧善懲悪

ドラクエ4のもう一つの特徴はこれですね。勧善懲悪ではないんです。

ドラクエ1~3までは悪の親玉である竜王やらハーゴンやらを倒してハッピーというシンプルな構造でした。RPGに慣れさせる段階でストーリーを妙に複雑にしても受け入れられない可能性が高いので正解だったと思います。

ってなわけで、ドラクエ4のラスボスはピサロという魔物の王様なんですが(これは最初からわかってるのでネタバレではない)、こいつが悲劇のラスボスなんです。

まあ、この辺は賛否両論あるんで、やってからのお楽しみということで…。

暴走するAI ~ザラキの記憶~

もう一つドラクエ4の大きな特徴。仲間キャラに初めてAIが導入されたことですね。

そんで、ファミコン版だとその初のAIが暴走して大変だったとか…。特にクリフトは、ラスボスにもザラキを連発するバカっぷりが有名です。私がやったのはプレステ版ですが、プレステ版でもあえてクリフトのザラキ連発AIは再現したそうです。うけますね。

ファミコン版の5章では仲間キャラには命令できなかったのですが、そこはプレステ版以降は修正されました。ファミコンファンにはちょっと寂しいかも?

ドラクエ4の音楽 ~強い個性が光る~

音楽は素晴らしく、ファミコンの3音での表現力の限界に迫ったような気がします。オーケストラ版を聞くと、とてもこれが元は3音だったとは思えません。特に「海図を広げて」という曲なんかはその変貌っぷりがすごいです!

すぎやまこういち氏は「元々オーケストラを意識して作曲してるから造作ないことだ」みたいなことを言ってましたが、造作あると思います。すげえ。

ほか、各章でフィールド曲が変わるのですが、それがまたそれぞれのキャラの雰囲気を表してていいんですよね。音楽の面白さを感じます。

「街」のサビの情緒深さ、「生か死か」のテンション上がる変拍子のリズム、「エレジー」の悲しすぎて音量消したくなるほどの悲壮感、「のどかな熱気球のたび」の予想外な曲調…

印象深い曲が目白押しですね。歴代ドラクエ曲の中で一番、自己主張・個性が強い音楽揃いかも知れません。是非オーケストラ版を聴いてみることをお勧めします。

 

 

第5位! ドラゴンクエストVIII ~空と海と大地と呪われし姫君~

ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

発売日:2004年11月27日

販売本数:370万本

さて、お次は第5位! 気になる5位は…ドラゴンクエスト8です!

一人でやるドラクエナンバリングタイトルは、これ以降はドラクエ11まで待たないとないんですよね。

広大なフィールド、美しくもドラクエらしいグラフィック

ドラクエ8といえばやっぱりここですよね。それまでドラクエにとって、グラフィックは大した要素ではありませんでした。特にドラクエ7は相当しょぼいですからね。私は好きですけど。

なんにせよ、

「いつまでも二頭身で、純粋なストーリー性・ゲーム性・システムで勝負するのがドラクエなんだ!」

というイメージが強かったドラクエですが、この作品でそれを一気に覆しましたね。当時は複雑な気持ちもありましたが、いざやってみると「今まで頭に思い浮かべてきたドラクエの世界がそこに!」っていう感覚がすごかったです。リアル路線じゃなくて、鳥山明絵のよさが活きるアニメ調にしたのは大正解。

その上、フィールドの曲がフィールドの広大さとマッチし過ぎていて、いくら聞いても飽きません。最高です。

リメイク版ドラクエ5にドラクエ8の特典映像が付いてたんですが、それのフィールドの場面には当時めちゃ興奮してました。曲もいいしグラフィックも凄いし…何回見たかわかりません。逆に、当時はダンジョンと戦闘曲にちょっと期待外れ感がありましたが笑。

おまけ話

グラフィックの話です。

最近でいうと、ドラクエヒーローズなんかは比較的リアルですが、やっぱり温かみがちょっとないんですよね。海外向けにはその方がいいのかも知れませんが、まあ海外版だとそもそも日本語の独特な堀井雄二節が味わえないですからね。海外にドラクエのよさをまるっと伝えるのはかなり至難の業なんでひとまず置いときましょう。

色使いもスーファミ版ドラクエ3を思わせる良い配色で、とにかくドラクエワールドを崩さない、素晴らしいグラフィックだったと思います。「リアルっぽいのが正義」なんてことはないんですよ。リアルが全ての頂点だとしたら絵本は愚民の娯楽か?というとそんなことはないでしょう。

とにかくドラクエのグラフィック革命だったと思います。(その後、ドラクエ9で一旦グラフィックレベルは落ちるんですけどね。)

空を飛ぶ感動

ドラクエ8はやっぱりどうしても思い出にグラフィックが関係してきますね。グラフィックがすごくなったからもしかしたら空飛ばないんじゃ…なんて思ったりもしましたが、ドラクエ8でもしっかり空飛びます。いやあ、よかったよかった。

そこで結構面白い展開があるので、そこの感動がまず一つなのですが、夕方の空を飛ぶのはそれだけでも気分がよかったですね。ネタバレを避けながら語れるのはここまでです…。

壮大なラスボス戦

またもやネタバレが絡むんで詳しくは書きませんが、ラスボス戦も今までとはちょっと違う展開になります。ラスボス戦は曲にも仕掛けがあって、なおかつドラクエ3以来のハイテンポなラスボス戦曲なので気分が盛り上がります。

ここはぜひ実際にプレイしてみて欲しいですね!

アスカンタのイベントがいいね

ストーリーは超凝ってるわけではなく、むしろ6や7よりもシンプルです。グラフィックが進化した分、昔のドラクエらしさを損なわないように敢えてシンプルにしたのかも知れません。でも、しっかりした王道の面白さがあります。

細かいイベントでいうと、アスカンタ城というところでの悲しくも優しくなれるイベントがよかったでですね。ここで流れる「この想いを…」という曲がまたいいんです。ちょっと泣けますよ、あれは。

今思えば、グラフィックが進化したのをちゃんと活かした演出にもなっていたと思います。

ドラクエ8の音楽 ~色彩豊か~

音楽もいい!です。ドラクエ6・7がちょっと渋めだったのに対し、8はなかなかにキャッチーだと思います。グラフィックの進化と連動させたのかはわかりませんが、曲に使われる楽器も多彩で音色が色彩豊かです。

一番好きな曲は前述の「広い世界へ」ですね。ドラクエ3の曲がトヨタのCMで使われていましたが、この曲も使えると思います。そのほか、「この想いを…」「神秘なる塔」「修道僧の決意」などなど印象深い曲が多いです。

ほかにも、ドラクエ5の特典映像で聞いた時はしょぼいと感じた戦闘曲「雄叫びをあげて」も、オーケストラで聞くとドラクエ4の戦闘曲「生か死か」並の迫力を感じたのは発見でした。

更に、エンディング曲の「空と海と大地」も映画のEDテーマか?と思うような怒涛の展開を見せる名曲です。ピアノが入っている、ドラクエの中では異例の曲ですね。

取っ付きやすい曲が多いので、ぜひ聞いてみて欲しいです。

 

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(暫定)第4位! ドラゴンクエストXI ~過ぎ去りし時を求めて~

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

発売日:2017年7月29日

販売本数:330万本?(PS4:150万本、3DS:180万程度)

ついに来ました。2017年現在の最新作、ドラゴンクエスト11です!

これはクリアしてすぐ過ぎるので、暫定3位としています。それは、クリア直後だから評価が高くなってしまってる…という意味ではなく、むしろクリア直後だから「またやりたい」という気持ちになるかが図りづらいためです。

むしろ、3位以上にしようか迷っているレベルです。面白かった。

ちなみに、別途途中までプレイした時点でのレビューと、完全クリア後に書いたドラクエ11専門のレビュー記事もあるのでよかったらどうぞ。

ドラゴンクエスト30周年の集大成

ドラクエ11は、30周年付近で発売されたこともあり、今までのドラクエの集大成的な作品になっています。宣伝プロモーションもかなりの力の入れようでしたが、作品自体も当然すごく気合を感じるものになっています。

 

まず、3DSとPS4で同時に発売されるというのが超異例です。ナンバリング最新作が2つ以上のハードで同時に出るというのは今まででは考えられませんでしたね。まあ、時代的に両方で出さないとハードが普及してなくて売りづらいということなんですが。

そして更に驚くべきは、3DSはなんと3D以外に、懐かしのドット絵を楽しめる2Dモードも搭載しているのです!

懐かしのドット絵

2Dモードでプレイすると、上の画像のようにSFC版ドラクエ6・ドラクエ3のようなグラフィックでプレイすることができます。

見た目が変わるだけではなく、2Dでは敵とのエンカウント方法がこれまた懐かしのランダムエンカウントになります。その他、おまけ要素がPS4と3DSでは異なっていたりと、盛りだくさんになっています。

で、私はどちらを買ったかというと、どちらも買いました。PS4も3DSも購入し、3DSは基本的にドット絵の2Dモードにしています。

「勇者が魔王を倒す」原点に返りつつ進化したドラクエ

さて、ドラクエ11の説明はこんなところで、レビューです。

ドラクエというと魔王を倒すというのが大筋のストーリーです。…が、ドラクエ5以降、魔王を倒すという雰囲気が薄れている作品が多くなっていました。特にドラクエ5は最高傑作と名高いものの、魔王に関しては超不人気(私は嫌いではない)。

その他の人間ドラマや各街などでのイベントは面白くても、イベントが大筋の魔王に絡まないものが多かったりしていました。ドラクエ8はそうでもないですが、どちらかというとラスボスよりも中ボスのドルマゲスの方が印象が強くなっています。

…が、今回はそれがありません。

魔王を倒す

最初から最後まで、ドラクエ3のように、「魔王を倒す」という使命とモチベーションを保ったままプレイできます。各イベントの中ボスもすべて魔王が一枚絡んでいます。魔王を倒すのを忘れがちなドラクエ7も魔王は各イベントに絡んではいるのですが、どうにもそれが強調されていません。

返ってきた勇者

更に、ドラクエ5以降は主人公が勇者ではありませんでした。職業システムで勇者になれますが、それは逆に「勇者の軽薄化」を招いただけだったと思います。9に至っては職業にも存在しません。

しかし、ドラクエ11はそこも原点に立ち返り、しょっぱなから勇者推しです。

これは非常に良かったと思います。ドラクエ4以降は、3までと同じことをやっても仕方ないという意味もあって主人公をいかもな勇者にはしてこなかったんだと思いますが、4からだいぶ年月が経った今となっては逆に勇者の物語が新鮮です。

時代に合わせて進化した勇者

ただ、王様が「ゆうしゃよ まおうをたおしてまいれ」とだけ言ってきて後はプレイヤーが各地を回る…というのもRPGとしては面白いのですが、それを今の時代にやるとストーリーが軽すぎます。

なので、「勇者が魔王を倒す」というドラクエの原点に返りつつも、それを達成するまでの道のり、ストーリー、設定などはかなり凝ったものになっています。凝ったというか、驚かされるという感じですかね。深夜アニメ的な複雑設定とはまた違う凝り方です(それもものによっては好きですが)。

まず、CMでも公開している通り、「勇者は悪魔の子」と言われているわけです。「光と闇は表裏一体」なんてことも言われ、勇者という存在は果たして正義なのか? なんてこともちょっと思わされたりします。

その辺の大筋のストーリーが強いので、最後までモチベーション高くプレイすることができます。

ストーリーは王道でありながら凝っていて、なおかつドラクエなので複雑すぎない力強さを持ったものになっています。魅力ある大筋だと思います。

旅を感じるキャラデザイン

ストーリーが魅力的なのはわかりました。では、次はキャラクターについて語りましょう。

仲間キャラが地味だとかいう意見もネットでは見かけたのですが、私は全然そう思いませんでした。今回、キャラは非常に好きです。これは全ドラクエでも1番ですね。ただ、ドラクエ5のパパスや、SFC版3の勇者たちと比べると難しいところではあります。

”旅”感

まず、各キャラのイラストデザインが私は好きです。

勇者が悪魔の子だとか言われているくらいなので、ストーリー上ではけっこう忍んで世界を冒険している感じがあります。今回のキャラはどことなく旅をしている感じが伝わるデザイン(服装)なので、非常にマッチしてると思います。

特に、マルティナとロウは旅する武闘家達感がすごくよく出てます。

まあ、服装はある程度装備で変えられちゃうんですが、単純に顔も好きですね。媚びたキャラでもなく(カミュは女子受け意識という批判も見ましたけど)、今までと被ってるキャラでもないのが凄いと思います。まあ、被ってないという意味で言うと、そもそもキャラ設定が工夫されていて、今までと被らないようになっています。

練りこまれたキャラクター

ドラクエでキャラが印象的といえば文句なしに4が思い浮かぶと思います。…が、これからは11もそこに入ってくると思います。

5は人間味がある感じで、キャラは強くありませんでした。6はミレーユ・バーバラなんかはかなりの人気ですが、チャモロは不人気、ハッサンは人による感じでしたね。そして、キャラは薄目、人間味はほどほどに思います。

7は超豊富な仲間会話システムのおかげで、特にマリベルのキャラ・人間味が非常に素晴らしいです。が、ガボは設定は特殊でもけっこう仲間会話では「腹減ってる」ネタが多くて、オオカミ感を活かしきっていなかった印象があります。キーファは途中で消えますし、その他キャラはあまり人気がありません。

8はちょうどいい感じですが、キャラ数が少なめですね。設定はあまり凝っていません。9・10は仲間にキャラという概念がありません。イザヤールとかいますが、クリア後の配信クエストなのでほとんどの人は仲間にせずに終わってるでしょう。

11はその点、数も多く、キャラも濃く、さらに人間味を感じるイベント・背景がそれぞれにあって、ドラクエ4を進化させた感じとなっています。設定もその他ドラクエと比べて、かなり工夫されてます。序盤から、各キャラに何かしらの事情を感じさせるのがよいです。

※この項目は途中、少しネタバレも含むので、未プレイの人は注意してください。

シルビア

まず、仲間ではオネエキャラが初です。作中では「オカマ」というワードは一切出てこないですが、とりあえずオネエ・オカマキャラには違いないです。

ただ、ウザキャラかというと全くそんなことはなく、紋切り型のオネエで終わりということもありません。騎士道を学んだうえで旅芸人になった…という、それだけでも十分成り立つキャラ設定がある上でのオネエです。いいキャラです。

カミュ

カミュはよくいるキザな盗賊かと思いきや、けっこういい奴…というのと、途中ある理由でキャラが急変するときがあり、そこでのキャラも個人的には好き。さらに、実は妹がいて…的なストーリーがカミュにだいぶ人間味を出しています。

ロウ

ロウはシリーズ初のおじいちゃんです。いや、ブライはいたんですが、あいつは他人のおじいちゃんですよね。ロウは本当のおじいちゃんです。ドラクエで主人公が自分の肉親関係と共に戦うのは5以来ですね。

(後日追記1:ブログのコメントで気づいたのですが、8で一応肉親が戦闘に参加してました。ネタバレなので詳細は伏せますが、結構な隠れ参加してました。よく考えれば7のシャークアイも船で加勢してるので、おまけレベルならちょいちょい肉親と戦ってますね。)

(後日追記2:更にその後「ミレーユとテリーも肉親では」というブログコメントをもらいました。自分の中では”主人公の肉親”という意味のつもりではあったのですが、実際ミレーユとテリーは盲点でした。そう考えるとドラクエは肉親だらけですね。ミネアとマーニャもですもんね。)

…さて、そんな祖父。

後半からスケベジジイキャラが判明していくのですが、それもイベントでの使い方が結構うまかったです。個人的にはまじめなおじいちゃんのままでも十分よかったですけどね。

実はOPムービーで思いっきり顔出してるんですが、仲間になっても気付きませんでした。クリア後のあるシーンではたった一つのセリフでちょいと泣かせてきます。

マルティナ

マルティナはアリーナと同じく女武闘家ですが、実は主人公を追うデルカダールの姫君で、なおかつ過去に赤ちゃんの主人公を助けようと命を助けているという深さがあります。アリーナのキャラも好きですが、背景に人間性を感じるドラマはあまりありません。

まあ、正直、RPGなのでプレイしていくうちに勝手に愛着を持つくらいで十分だとは思うのでアリーナが悪いとは全然思いません。…が、最新作の女武闘家であるマルティナは単なる焼き直しキャラではなく、しっかりと練ってきたなと感じさせれらました。

セーニャ&ベロニカ

最後はこの二人。この二人は双子です。

え? となりますよね。年齢ちがくね?と。更に、双子ですが一応ベロニカが姉です。

まあ、そういう風に驚き設定が各キャラにあるわけです。この二人はストーリー上でも特に重要な存在となります。キャラも人間味もしっかりとある二人です。

ドラクエ4でいうと、完全にミネアとマーニャポジションなのですが、今の時代だと「しっかりものの妹とダメな姉」というだけでは設定が普通過ぎるので、この凝り方は良いと思います。

更に、双子である理由もちゃんとあるのがよいところ。

 

…本当はまだキャラはいるんですが、紹介はやめておきます。こいつも意外な展開と、そして深い背景のあるやつです。プレイをしてのお楽しみで。

難易度

ちょっと長くなってしまったので、難易度についてはサラリと。

難易度は、ちょっと簡単くらいです。ただ、寄り道も鍛冶もしなければ、たまに苦戦することはあります。MP回復手段が多いので、各戦闘を本気の呪文や特技で戦うスタイルに近くなっています。

レベルアップでHP・MP全回復なのと、ボス前に全回復ポイントがあることが多いのと、キャンプ地が多いので、難易度は簡単です。ただ、クリア後の世界は一気に難易度が上がるので、コアな人はそっちで満足できると思います。

これは不満点ではあったのですが、PS4でボスで全滅すると、移動が大変なので挫折する人もいるかもという意味では、アリだったのかな、とも思ってはいます。

時代はソーシャルゲーだと考えると、幅広い層がプレイするドラクエではこれくらいがちょうどいいのかも知れません。しばりプレイモードもありますし。

印象深いイベントがほとんど

さて、大筋のストーリーについてはすでに語りましたが、各イベントも素晴らしいです。

ドラクエ3ではロマリアで意味もなく王様になって街をうろつけるのが印象深かったり、7ではゼボットが印象深かったり、6ではムドー戦に赴くイベントが印象深かったりとあると思いますが、ドラクエ11はかなり多くのイベントが印象深いです。

勇者がピンチになったと思ったら○○○になっていたり…、遠くでは不思議な魔術師風だったのが近づいたらいつのまに○○○○になっていたり…、ボス前にどこかもわからない暗い世界に入ったり…。ほかにも色々あります。

7のようにきめ細かくて感動するイベントも多く、更にゲームの特性を活かした一工夫や遊び心があるものが多く、いずれもかなり印象的です。これは歴代一位かも知れませんね。5もかなり印象的なイベントが多いですが、数で言うと11が上かも知れません。

個人的に一番好きなのは、変な服を着る例のイベントですね。あれはロマリアの王様イベントを超えたと思いました。

過去作オマージュ

また、集大成ということもあり、過去作のオマージュを思わせるシーンがちょいちょいあります。ネタ切れかよ!と思わせる感じではなく、ほどよくファンに嬉しいような具合になっています。

そして、音楽の使い方も過去作を思い出してニヤリ、ゲヘゲヘ~となるようなものが多いです。ファンディスク的な意味でもドラクエ11はよい作品になってますね。

ロトとのつながりは?

さあ、みんなが気になっているこれです。特にドラクエ1~3をやっている方なら気になって夜もザメハ状態でしょう。

これは、ドラクエ11の大陸がロトゼタシアという名前で、さらに明らかにロトの剣が出ていることもあり、もりとんロト編とはつながりがあります。

ここはネタバレはしませんが、非常にいい塩梅でロト伝説を出してきたなと思わされました。説明し過ぎず、しかしちゃんとある明示はされる。で、ドラクエおなじみの解釈の余地もあって、すべてクリアした人たちの間では議論が議論を呼ぶような、うまいできになっています笑。

ドラクエ6も天空編とロト編をつなげようとした感が少しありましたが、あれは中途半端な感じでしたし、天空編における6の立ち位置も抽象的かつ隠し味過ぎてかなりのファンにしか伝わらないものになっていました。

11はそれよりもちゃんと話を持って行ってくれます。ここはご自分で見てください。ただ、ドラクエ1~3をやっていなくても、そして1~3がなかったとしても十分名作になっていたと思えるのがドラクエ11でした。

ほかにも命の大樹が9の世界樹に似ていたり、その他天空編も若干感じさせる要素もなくはなかったりしていて、12がもし出るなら、その辺りにも言及するのかもなあ、と思いました。今作ではまずはロトですね。

…ちなみに、今作のクリア後世界は必ずプレイすることをお勧めします。いつもはクリア後はおまけですが、今回はクリア後も一体となって、全部クリアして成り立つ作品になっています。ぜひぜひ最後までやってみてください。

あと、ドラゴンもちゃんと出るのも良い点。

少ない不満点

ちょっとだけ不満点を。ただ、どれも我慢できる程度のものです。

難易度がちょっと簡単 → クリア後の難易度が高いから、まあそれでいいかも

ヒントが多い → クリア後はヒントがドラクエ3程度しかないので、まあそれでいいかも

3DS版2Dモードのエンカウント率が高い → 3DモードかPS4でやればいい

ちょっとダサいと感じるイベントがあった → 重要シーンだったのでこれは微妙だった…が、あくまで主観

ラスボスのデザインが好きじゃない → 途中のイベントではかっこよかったから、そのままの雰囲気がよかった

船の曲がドラクエ4と同じ → ドラクエ9のときもそうだったので、もう仕方ないのか…? すぎやまこういち先生…!

 

最後のダサいイベントというのは、なんかヒーローアニメ的な展開だったのと、なんか矛盾する演出が一か所あったのがちょっと萎えました。正直、なくても成り立つ部分だったのでなおさらでしたね。

途中の演出以外はいいイベントだったので、そこだけなければなあ…という感想。ラスボス直前くらいのシーンだったので、その後のラスボスデザインが個人的にダサかったのと併せて急に11熱が冷める要因になってしまいました。

…が、その後、クリア後をやる内にそれは解消されました。

ただ、あのイベントを「熱い!」と思う人もいそうだとは思います。小学生もやるのがドラクエなので、これはこれでありなのかもな、とは思ってます。ただ、それがあっても非常に面白いゲームでした。

クリア後のボスのデザインは賛否両論ですが、まあ、こっちは個人的にはこれはこれでありかな、と思える感じでした。仲間キャラが凄くよかっただけに、ラスボスのデザインに期待し過ぎたのはありましたね。

11の音楽

かなり長く語りましたが、最後は音楽について。

こちら、正直最初はかなり不安だったのですが、結論から言うと結構いい曲もあって、むしろ感動もしました。よかったです。

ちなみに、ゲーム内の音質がけっこうしょぼかったのは残念ですが、そこまで気になるものでもありませんでした。でも次からは変えてほしいです。

ドラクエ9辺りから徐々に、音階を駆け上がったり、下ったりするだけのメロディーや展開が増えていて、すぎやまこういち先生もさすがに少しネタ切れなのか…? と不安でしたが、今作の音楽は音階部分はけっこうあるものの、個人的にはいい感じでした。まあ、微妙だなと思う曲も正直ちょいちょいあるんですが、86歳でゲームBMGを全部作ってて名曲もある…というだけで超人ですよね。

特に、命の大樹やセーニャ関連で流れる曲はかなり好きですね。今作はクラシカルな曲はかなり少なく、この曲もそこまでクラシック風ではないですが、そんなのは関係なく、良い曲です。感動しました。

10は全体的にいい曲が多かったものの、作品を代表する名曲はモンスターズから流用した「天空の世界」という曲だった気がするので11の代表曲的な名曲があるのは非常にうれしいです。(9なら天使界の曲、8ならフィールド曲ですかね)

ほか、キャンプの曲も静かでやさしく、なんとなく語り合う感じもあって好きですね。

その他、重要場面で過去のドラクエの曲が使われていることが多いものの、新曲もかなりあるので、オーケストラverが楽しみです。

※その後、交響組曲「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」が発売となりました。その記事も書いています。演奏しているオーケストラについてや、曲の詳しいレビューなどに興味があればどうぞ。

ドラクエ11 まとめ

総合的に、ドラクエ11はドラクエファンには絶対にお勧めで、さらに、初めてやる人はドラクエファンになる可能性を大いに秘めた名作でした。(この記事でもいずれもっと順位が上がるかも知れません!)

レビュー記事も書いていますが、これから買う方にはSwitch版がおすすめです。完成度、更に上がってます。DS版の時渡りだけちょっと不思議な改変されてますが、ほかは大満足の仕上がりです。

関連【ドラクエ11S 完全版 レビュー】サクサクプレイ&BGMも最高で、屈指のドラクエファンも自信を持っておすすめ!

また、ドラクエ11を一度クリアしていてても、11は30周年記念でもある集大成作品要素もあるので、ファン的には持っていて今後もちょくちょく遊ぶスタイルをおすすめしたいですね。

過去作を含めた、歴代ドラクエシリーズの音楽が聴けるのもプラスです。

 

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第3位! ドラゴンクエストVII ~エデンの戦士たち~

ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち

発売日:2000年8月26日

販売本数:417万本

ついにベスト3に入りました…! 第3位は意外かも知れませんがこれです。

ドラクエ7!

世界には島一つ、ただそれだけ。

ドラクエと言えば、広いフィールドを駆け巡る冒険のイメージですが、なんとドラクエ7にはたった一つの島しかありません! …まあ、それは最初だけなんですが、とにかく、説明書を開いたときに世界地図に島が一つしかないってのはなかなかにインパクトがあるものです。

その島はエスタード島。序盤はここで話が繰り広げられていくわけです。

序盤の雰囲気がもはや愛おしい ~I love フィッシュベル~

というわけで、最初はエスタード島という小さな島の中で色々とストーリーが進んでいくのですが、世界が狭いだけあって、それぞれの街人、村人、城の人、そして山奥に住む人…全員の会話やちょっとした配置・レイアウトが凝っていて、生活感がにじみ出てるんですよね。

自由過ぎる王子とそれを怒りながらも溺愛している王様、ダメでだらしないんだけど憎まれないホンダラ、がけっぷちに住む偏屈じいさん…そんなに目新しい設定のキャラはいませんが、会話の節々とかが色々といい感じなんです。

その島に住む人たちの関係性なんかも見えてきて、単なるゲームというよりは、ちょっとした小説とか絵本とか映画の中に入ったような感じすらあります。

ドラクエ10の項目でも話した通り、私は「閉じた狭い世界でのストーリー」が結構好きなのですが…その感覚自体がそもそもドラクエ7で作られたものかも知れません。なんだか「本当はもっと広い未知なる世界があるはずだ」というところにロマンを感じるんですよね。なので、ヘラクレスの栄光IVの序盤なんかも好きですね。

キャプチャ

ヘラクレスの栄光も曲がいい感じです。(すぎやまこういちも褒めてたような記憶があるのですが、出典が思い出せない…事実だとしたら恐らく色んなゲームのオーケストラコンサートのはず。)

 

入ってはいけない聖地

話を戻します。

そんなエスタード島には、入ってはいけないとされている「禁断の地」があります。あからさまにそこに行かないとストーリーが進まない感満載なのですが、とにかくこれがやっぱりワクワクします。

そしてやっぱり「禁断の地」には入っていくわけですが、主人公たち(少年と青年の間くらいの年齢)の若いエネルギーと止められない好奇心からは青春を感じるレベルです。当時は自分の方が若かったのでそこまで深く考えてはないですが。

この「禁断の地」で流れる「時の眠る園」という曲が、神秘的で静寂を感じる不思議な音楽で非常にいいんですよね。…と言いつつ、当時は非常に怖い曲だと思ってました。怖いのに謎解きがむずくて長い間いなくちゃいけないんで苦労した思い出。

最初の戦闘までがめちゃ長い!

ドラクエ7といえば「最初の戦闘までにかかる時間が最も長いドラクエ」として有名です。スライムと戦うまでに1時間はかかりますからね…。しかも、序盤の謎解きの難易度が結構高めなので、一度も戦うことなく挫折する勇者(プレイヤー)もたくさんいたようです。

それもこれも、序盤のエスタード島でのストーリー(そして謎解き)が作りこまれ過ぎてるからなんですが、まあ私はそこを込みで好きですね。リメイク版では(主に謎解きが)結構省略されましたけど、最初にやるなら省略されてないバージョンの方が入り込めるだろうな、とは思いました。

各イベントの完成度が高い ~ゼボット、フォズ、マチルダ…~

序盤はエスタード島だけですが、その後いろいろあって、徐々に世界が広がっていくことになります。”不思議な石板”を集めて封印されていた過去の島や大陸に行き、そこでのイベントをクリアすると、現代の世界で島や大陸が復活している…という、そういうストーリーなわけです(公式HPを見ててもわかることなので、ネタバレではないと思います)。

なので、基本的には序盤以降のイベントも「狭い閉じた世界」で繰り広げられることになります。なので、壮大さはちょっと弱いイベントも多いのですが、人間描写がそれまでのドラクエと比べても大分深いです。イベントごとのストーリーも緻密で、堀井雄二氏のストーリーテラーとしての腕がいかんなく発揮されています。

特に、ウッドパルナやからくり兵のイベント、ダーマ神殿のイベントなんかは歴代ドラクエの中でも一番好きなレベルです。全体的に暗い話が多いんですが、そこは現代と過去の対比になっているとも言えます。

※ウッドパルナなど、いくつかのイベントは藤澤氏も担当していたとツイッターで明らかにされています。

キャプチャ

ゼボットといえばスープ。ネットにもたくさんそのシーンの写真が載っています。

 

仲間会話システムが楽しい ~ツンデレの先駆け、マリベル~

そしてドラクエ7の最大の目玉と言えそうなのがこれ! 「仲間と会話ができる」システム!

これは夢が広がりましたね。ドラクエ7はただでさえプレイ時間が長いゲームなのに、これがあるせいで「誰かに話しかけるたびに仲間とも話す」ということをしてしまうので、すごくプレイ時間が伸びてしまいました。でも、会話が基本的にすべて秀逸で楽しいんです。

特に人気なのがマリベル。ツンデレという言葉が多分まだ生まれてないくらいの時代に、人間味のあるツンデレキャラ、マリベルを生み出したのだから凄い。別にツンデレ好きではないんですが、「遊んでくれてありがとう。つまらなかったわ」などの名言が盛りだくさんで会話システムには外せない存在です。

キャプチャ

戦闘中にも会話できるので、そのためにわざと敵に眠らされてみたり殺されてみたりと大変でした。

好きだけど問題点も多い

ダメ男を好きな女みたいな見出しになってしまいましたが、ドラクエ7のことです。良いとこも多いんですが、問題点もけっこうあるのがドラクエ7です。

ストーリーがちょっと細切れ

ドラクエ7は仲間会話システム、エスタード島の細かい描写、そして各イベントのストーリーの面白さといい、とにかくゲームとしての描写力が鋭いんですよね。ただ、個々のテキスト(会話)や、イベントは非常に秀逸で完成度も高いのですが、ゲーム全体としてみると、「なんのために旅をしているのか」とかがよくわからなくなったり、各イベントが切り離されすぎてて「短編エピソード集」みたいな感じになってしまっています。

これはリメイク版でも特に改善はされていませんでしたが、改善しようとするとかなりのテコ入れになるので難しいんでしょう、きっと…。

プレイ時間が長い(これはボリュームがあるとも言える)

先ほど「短編エピソード集」のようだ、と言いましたが、その短編の数がかなり多いので、プレイ時間もかなりのものになります。クリアまで100時間くらいはかかります。なので、ちょっと中だるみを感じる人もいるかも知れません。

転職システムと特技の問題

ドラクエ6の項目でも触れた件ですね。ドラクエ7はドラクエ6みたいに「どう見ても魔法使いっぽいキャラ」とか「どう見ても武闘家っぽいキャラ」みたいなのはいないのと、会話システムのおかげで「個性が死ぬ」という感覚は結構和らいでいます。

しかも、主人公達は最初はモンスターすらいない平和の島の住人。それが、ダーマ神殿で転職することによっていろいろな呪文・特技を覚えられるようになる…という流れがあるので、システムとストーリーはうまくマッチしているようにも思います

…ただ、ドラクエ6以上に職業の種類が増え(モンスター職の数たるや、なんと34種!)、それに伴い特技の数も半端なく増えました。そして、特技というのはたいていMPを消費しないので、呪文の立場の弱体化がドラクエ6以上に顕著になっています。

MPを消費せずに、バンバン強い特技を使ってればクリアできる…というのは、ドラクエの絶妙な戦闘バランスの崩壊にも繋がっています。特に「どとうのひつじ」の強さはネタ級。

更に、転職システムは仕組み上、レベルが低くてもどんどん極められるようになっていたので、その点でも難易度崩壊が起きやすくなっています。まあ私は常に「忍び足」でクリアしたので、難易度は保たれてましたが…。

石板集めがめんどい

石板を集めて封印された島や大陸を復活させるシステムなので、石板を集めるために町や洞窟を必ず隅から隅まで探し回らないとなりません。私は楽しんで探索してましたが、面倒と思う人も結構いると思います。それまでのドラクエでは探索はある程度は個人の自由・楽しみの域でしたからね。

似たフィールド・街を行き来するのはドラクエ6と似てる

ドラクエ7は過去の世界と現代の世界を行き来してストーリーを進めていきます。…が、これってドラクエ6でやった、夢の世界と現実の世界を行き来するのにちょっと似てるんですよね…。

それぞれで深みの方向性が違いはしますが、やることはちょっと似てます。まあ、どっちも面白いんですが。

だけどやっぱり

面白い。それでもやっぱりドラクエ7は好きですね。というか、問題点に上げた項目は一般に言われてる問題点なだけで、私個人としてはどれも大した問題にしてませんからね。

ストーリー細切れはもし改善されたなら、かなり良作になりそうですが…。それを補うほどに細かい部分が心に響くので、非常に思い出深いドラクエです。

ドラクエ7の音楽 ~染み込む名曲~

かなり好き! …というか、個人的にはドラクエの中で1、2位を争います。そして、ドラクエの中で一番クラシカルな音楽揃いだとも思います。

キャッチーな感じは少し薄いのですが、プレイ時間が長いゲームの曲だけあって、たくさん聞いても飽きず、むしろ聞けば聞くほど好きになるような曲が多いです。ゲーム内の会話・生活感・世界観の作りこみ具合とも非常に相性がいいです。

特にエスタード島の主人公の街で最初に流れる「のどかな家並み」は素晴らしい。この曲はPS版もオケ版もよいです。これを聴くと最初の街が懐かしくなります。どんどん増えていく島・大陸…でも、この曲を聴くと、「島が一つしかなかったけど平和だったあの頃もよかったなあ」なんて思っちゃいます。

ほかにも、「失われた世界」「哀しみの日々」なんかはオーケストラ版が特に感情揺さぶられて感動します。他のドラクエと比較すると、オーケストラで特に映える曲が多いです。7のCDは複数ありますが、どちらかというとロンドンフィルハーモニーが演奏したCDがお勧めです。感情豊かな演奏が聴けます。

ちなみに私はこのブログでも公開しているように、作曲をしているのですが、そのきっかけもドラクエでした。7の「安らぎの地」という曲にインスピレーションを受けて人生で初めて作曲したのが「安らぎの丘」です。まあ、割と似てます笑。音楽理論も知らない中で作った懐かしい曲です。

 

 

第2位! ドラゴンクエスト3 ~そして伝説へ…~

ドラゴンクエストIII

発売日:1988年2月10日

販売本数:380万本

とうとう第2位まで来ました…!!

第2位はめっちゃ悩んだ末にドラクエ3です!!

最高傑作と名高い3は転職システムが面白い!

一位にしようか迷いまくってたので素直にレビューに入りづらいのですが、ひとまずレビューに入ります…。ドラクエ史上最高傑作とも名高いですからね!

ドラクエ3はとにかくマイナス点は一つもなく、すべての観点から見てクオリティが高い…というか全体的に超凄いです。転職システムもその内の一つ! 6や7では独自に進化させつつも、それによってちょっと戦闘バランスなどに問題点がありましたが、3では完全に完成されたシステムだと思います。

ドラクエ1でRPGに慣れさせ、2ではパーティープレイに慣れさせる。そして3ではRPGの醍醐味である職業システムに慣れさせる! この思惑は完全にはまり、そしてその面白さもしっかりと多くの人に伝わりました。

戦士、魔法使い、僧侶、武闘家、商人、遊び人、賢者、リメイク版だと盗賊

これらの職業が使えるのですが、職業が少ない分、それぞれの特徴がはっきりしていいます。能力や使える呪文の差以外にも、商人は戦闘後にお金を拾えてアイテムも鑑定できるとか、武闘家は会心の一撃が出やすいとか、遊び人は戦闘中に勝手に遊びだすなど、色々と面白いです。

しかも遊び人は賢者に転職できるなんて面白設定まで仕込んでるわけだから、ただ「完成度の高いシステム」で終わるのではなく、「期待を超えるシステム」になってますよね。

個人的には武闘家が大好きでした。武器なしでも強いからお金の節約にもなるし、メタル系も倒せるし、素早さ÷2が防御力になるシステムだったので防御力もなかなかのもの。戦士を入れることはほとんどありませんでしたね…。

戦闘バランスが最高

この転職システム、結構戦闘バランスを取るのが難しいと思うのですが、どんな職業を選んでも絶妙な戦闘バランスだから凄いです。本当に「残るは勇者だけ。しかもHPは残り13…」みたいな状況でボスに勝つなんてことも結構経験してます。どうなってんだろこれ。ある程度は計算できるとはいえ凄い。

私は実はファミコン版はやってないのでスーファミ版の話なのですが、非常に戦闘バランスがよかったです。ブーメランやムチの登場によりファミコン版よりも楽になってはいるんでしょうが、個人的には絶妙でした。

ドラクエ3は仲間にも攻撃できるので、眠った仲間は魔法使いみたいに攻撃力の低いキャラで攻撃して目を覚ます…なんてのもあって奥が深かったです。更に、敵にも回復呪文が使えるのですが、それでダメージを与えられちゃうなんてこともあって、本当に当時で考えたら奥深過ぎです。

ピラミッドの恐怖

戦闘バランスはちょうどいい!みたいに書きましたがたまに意図的にぶっ壊れバランスにしてあるときがあります。特にピラミッドのひとくいばこ!

こいつはピラミッドに到達するレベルの勇者たちのHPに対して攻撃力が高すぎる!下手すりゃ全滅級の強さです。しかもそれがちょいちょい宝箱に潜んでるわけですから、恐ろしい。

ドラクエのトラップモンスター初登場がひとくいばこですが、初にして最大のインパクトをプレイヤーに与えました。その辺の話を掘り下げた記事も書きました。

自由度が高い!

ドラクエの中でも一番自由度が高いかも知れません。1と2も高いですが、3は職業も自由ですからね。

ストーリーもドラクエ2までと比較するとしっかりとある上に、自由度も高いのでここのバランスもやっぱりいいんです。

ドラクエで自由度が高いのは、大抵は「○○というアイテムを△個集めるのじゃ」みたいな展開になって、それを集める順番が自由だ…というケースが多いです。ドラクエ3もその手の展開なのですが、これも引き込み方がうまいので、全く面倒なおつかいと感じることはありませんでしたね。最終目標の「魔王を倒す」というのが非常に強くプレイヤーに印象付けられるためでしょうね。逆に、ドラクエ6は自由度が高い場面で(恐らく敢えてですが、)大きな最終目標が見えなくなっていました。

さらに、ドラクエ3は無視してもいいイベントもちょいちょいあって、その自由度の高さが伺えます。鍵を手に入れる系イベントはドラクエ2同様に「アバカム」という呪文を覚えればすべてすっとばせますからね…。

ちなみに「アバカム」の由来知ってますか? 意外なくだらないギャグなんですよね…その辺りが堀井雄二節ですね。

王様になれる ~勇者はロマリア王~

そんな自由度の高いドラクエ3の中でも特に印象深いのがこのイベント。

「王冠を盗まれたから取り返してほしい」と王様に言われて取り返すと、色々あってなぜか主人公が王様に任命されてしまうのです。そうすると、ちゃんと王様のグラフィックになります。その状態で城と城下町を歩き回って人に話しかけると「うわっ王様!」みたいに、ちゃんと王様として反応してくれます。

それで何かさらにイベントが起きるかと思いきや、特に何も起きません。王様を辞退するとこのイベントは終わりというシュールな結末です。ちなみに、気が向けば何度でも王様になることができます。

この斜め上なイベント、非常に面白いのですが、実は無視してすっとばすこともできるからまた面白い。

そのほかにも色んなイベントにちょっとした仕掛けがあるので、何回やっても面白いですね。

リメイク版はオープニングのイベントがいい

リメイク版の話になりますが、オープニングで性格診断が行われます。それが結構ちゃんとしてて面白いです。勇者ブロガー。しょぼい。

キャプチャ

色々な質問に「はい」「いいえ」で答えていき、最後は別の場所に飛ばされます。飛ばされた先でイベントが起きるのですが、それがまた秀逸。

自分がドラゴンになっていて、ボタンを押すと炎が「ボーーッ!!」と口から出るイベントは特に凄い。街人に話しかけようとすると炎で焼き尽くしちゃうわけですよ。それで泣き叫ぶ子供とかも全部焼き殺せちゃうのが怖いです。わかりづらいところに隠れてる人以外を全員焼き尽くしてしまうと、「うっかりもの」になります。確かにね…。

ほか、リメイク版はグラフィックがいい感じなんですよね。ドラクエ8もですが、配色が王道ファンタジーに合います。モンスターのアニメーションも結構力入ってますし、とにかく気合の入ったリメイクでした。リメイクだと、すごろく場もあるしね。

今プレイするならWii版がお勧めです。

予想外の大展開(ネタバレあり)

そして、ドラクエ3の醍醐味はやっぱりこれ。正直この記事を見る人はみんな知ってるだろと思うのでネタバレしちゃいます。

それは、勇者の最初の目標である「バラモス」を倒すと、実はそいつが「ゾーマ」という大魔王の手下の一人に過ぎず、地下にはまた闇に閉ざされた世界が広がっていたのである! という展開です。

ラスボスに関しての記事にも書きましたが、ゾーマはラスボスの中でも特に人気のあるボスですね。カリスマ性があります。

しかもその闇の世界というのがドラクエ1・2の舞台でもある「アレフガルド」なのだから驚きまくりです。ドラクエ1・2をやった人からしたら大興奮でやばいですよ。音楽も変わりますからね(ファミコン版だとフィールドしか変わらないけど、それでもその効果は絶大)。

 

そしてクリアした後の最後のまとめ方も衝撃的で、そりゃもう「~そして伝説へ~」だわなあ、と大納得。プレイヤー=勇者の真骨頂でした。エンディングまでずっと面白いまま来て、エンディングのオチがこれまた最強なものだったので、そりゃ超人気作品になるはずです。

世界地図が地球

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そんなドラクエ3ですが、もう一つ仕掛けがあります。なんと世界地図が地球なんですよね! 地球を模した舞台で冒険するわけです。今自分がいる世界と繋がっているのか?と思うとゲームの世界がまた一つ広がる気がして興奮します。

  • ロマリア=ローマ+イタリア
  • ポルトガ=ポルトガル
  • シャンパーニの塔=シャンパーニュ地方
  • ダーマ神殿=ダルマ
  • エジンベア=エディンバラ

…などなど。地名の由来を探すのも楽しいです。

ドラクエの父親キャラの元祖

最後に。ドラクエに出てくる主人公の父親は全体的にいいキャラなことが多いです。

1には父親が出てこず(そもそも出生が不明)、2は結構適当ですが、3のオルテガはポパカマズという謎の異名も含めて、ゲーム全体に大きな存在感を放っています。

その後、4ではそれなりの出番しかないものの、5のパパスで最強人気の父親を生み出し、それ以降6からは魔王と戦ったり、日常で頼れる姿を見せたりと、いい父親キャラがたくさん現れます。

そのドラクエシリーズに流れる「凄い父親」の流れを最初につくったのはドラクエ3と言えるでしょう。そんな視点で見ても、3はドラクエにとって大きな意味を持った作品と言えるでしょう。

ちなみに、父親に焦点を絞った記事もあります。

 

ドラクエ3の音楽 ~王道の名曲群~

これはもう言うまでもなく、シリーズ中でも恐らく1番人気、私の中でも7同様に1、2位を争う名曲揃いです。7とは違って、覚えやすいメロディーで非常にキャラ立ちした曲が多いです。ファミコンのグラフィックでも音楽で脳裏に光景がイメージできてしまうような、そんな音楽ですね。

特にトヨタのCMでも使われた「冒険の旅」「おおぞらをとぶ」「そして伝説へ」は名曲&人気曲です。

特に好きな「おおぞらをとぶ」

「おおぞらをとぶ」は特に、メロディー伴奏すべてが一体となって全体が歌のような盛り上がりを見せるオーケストラ版にすごく感動したものです。今もします。

その気持ちが相まって、ネット上に出ている「おおぞらをとぶ」のアレンジをまとめまくった記事も描きました。

関連 【ドラクエ屈指の名曲】「おおぞらをとぶ」耳コピ&アレンジ・編曲まとめ

 

それでも気持ちが収まらず、「おおぞらをとぶ」のオーケストラを再現した打ち込み(けっこう自信あり)もつくりました。ぜひ聴いてみてほしいです。

中間部もなかなかいい感じに仕上がったと思ってます。

また、「おおぞらをとぶ」を更に広めるべくなにかバズれないかと思い、「ファミマ入店音」と組み合わせた謎アレンジ版もつくっています笑。

個人的にはこちらも結構面白い(特に盛り上がり2週目のホルン対旋律や、ハープの伴奏もファミマ入店音になってる辺り)と思ってるのですが、全然バズりませんでした。無念。

こちらもこの記事を読んでいる人なら「クスッ…ぬわーーっっ」となるはずなので、よかったら聴いてみてください。

ほかの音楽も完成度がすごい

それ以外にも「ダンジョン」「街」「村」「ほこら」などなど、すべてが完璧だと思います。ファミコンのドラクエの曲って、最低限の表現の中にすべてを詰め込んでいるので、どこも変えようがなくて完全に完成してるんですよね。3音でなんでも表現できるんだなあ、という感動もあります。

オーケストラアレンジも他のドラクエと比べると少し珍しい編曲の仕方をしていて面白いです。ほかのドラクエよりも自由な編曲な気がします。「冒険の旅」なんか1週目と2週目でずいぶん雰囲気違いますからね。「村」も途中ちょっとマーチっぽくなってます。

なんにせよ、一回聞くだけでも親しみやすく、しかも聞き飽きないという名曲がたくさんなので、最初に聴くドラクエ音楽としては最もお勧めです。

 

 

第1位! ドラゴンクエストV ~天空の花嫁~ ←最もおすすめ

ドラゴンクエスト5

発売日:1992年9月27日

販売本数:280万本

ラストを飾る第1位は…ドラクエ5!!!

思い出深さは断トツです。色々語りたいので結構なネタバレもしちゃってます。1位なのには思い出補正もありますが、そもそも思い出に刻まれるような工夫がなされてる作品なので、そこも含めて実力と考えました! しかも、今やってもやっぱり面白いです。

ネタバレなしで語るとすれば、モンスター仲間システム面白い! 結婚悩む! パパスたくましい! 人生感じちゃう! …といったところです。とにかくお勧め。

ドラクエ3と同様に、ドラクエシリーズ最高傑作と言う人も多いです。人気のわりに、原作版の販売本数は控えめなのは不思議なところ。

「ぬわーーっっ!!」っと人生を感じるゲーム

語ることはたくさんあるのですが、このゲームはとにかくストーリーというか、ドラマ性が非常に良いです。ちょっと大河的です。人生を感じる傑作であり、超名作です。

まず、父親と共に世界を飛び回る小さな子供。それが主人公、つまりあなた(プレイヤー自身)です。主人公が子供なドラクエはこの作品だけです。その時点でちょっと新しいですが、ここからとにかく色々なことが巻き起こります。物語は、そんな二人が久しぶりに「サンタローズ」という小さな街に帰ったところから始まります。

たくましい父親、パパス

頼れる父親は「パパス」という名前なのですが、この名前も単純だけどつい気に入ってしまいますね。

このパパス、レベルの割にHPは超高く、戦闘では二回行動し、戦闘後には必ず主人公にホイミをかけてくれる優しく頼れる存在。もちろんストーリー的にも非常に頼りになる。

サンタローズでは、久しぶりに帰った(といっても、長く定住していただけで本当の故郷ではない)パパスに、口々に喜びの言葉を投げかけます。他にもプレイしていれば、随所から皆のパパスへの信頼度の高さが伺えるようになっています。これが嬉しいんですよね、なんか。

しかも、私が初めて目にしたドラクエは、自分がまだ小さい頃に父親がプレイしていた、このドラクエ5でした。当時あまりゲームをしなかった私からすれば、このゲームをクリアしていく父親、ちょいちょいプレイさせてくれる父親…という点でもなんだかパパスとかぶって思い出倍増なんですよね。

キャプチャ

ちなみに、ちょいちょい細かいところでパパスはかわいらしいところも見せます。それもまた人間味があっていい。

幼馴染のビアンカ

パパスとの冒険の途中、ビアンカという女の子とレヌール城にお化け退治に行くイベントが発生します。そのイベントがうまくできていて、夜にひっそり街を抜け出してお化け退治…なんていうドキドキ感がしっかり演出されてます。

このイベント一つでビアンカに対する愛着がかなり強くなります。しかもほぼ全てのプレイヤーにそうさせるのだからプレイヤー心理をがっつり掴んでいます。恐るべし堀井雄二。

憎むに相応しい悪役、ゲマ

そんなパパスですが、とあるイベントで永遠のお別れをすることになります。

ゲマという超憎い敵によって、パパスはメラゾーマで焼き尽くされるのです。しかも主人公の首に鎌を当てて人質にした状態で、手下の魔物にさんざんなぶり倒させた後に、パパスが最後の重要な言葉を伝える途中で…。

主人公の母親に関する、重大なセリフの途中で黒焦げになるパパス。そして、それだけではなく、なんとゲマによって主人公とその時の仲間は奴隷にされてしまう…という、超絶鬱展開となります。これは本当に忘れることのないイベントですね。

ゲマ含めた中ボスまとめ記事も書いてます。中ボスってときにラスボスより魅力的。

10年間奴隷になる

その後、10年間奴隷として過酷な環境下で働かされ続け、子供だった主人公は大人になります。ドラクエにおける主人公はプレイヤー自身なので、結構な感情移入をしてしまいます。なんだかもう、ゲームとは思えない果てしない何かを感じましたね。

奴隷生活を抜け出した後の展開も石になったり、今度は母親を殺されたりと壮絶なもので、ドラクエ史上最も過酷な人生を歩んだ主人公じゃないかと思いますね。

結婚する

そのような壮絶な人生を送る中で起きる最大のイベント…それが結婚です。まさかの、ゲームで結婚をすることになるとは! しかも結婚相手がビアンカとフローラのどちらか(リメイクDS版以降はさらにデボラも)から選ぶ、という究極の選択が待っています!

リアルタイムでやれたわけではないんですが、それでもどっちにするか、どっちにしたか、というのは友達ともかなり盛り上がって話していた気がします。ビアンカには前述の通りかなり愛着がわいている一方、フローラは完全にぽっと出(リメイクでは少し改善)なため、ほとんどの人はビアンカを選ぶんですが、それでも一度選択するとその後、絶対に変えられないのでリアルに何時間か迷ったりしました。

結婚前夜、思い悩んで夜の街を歩きビアンカのところにいくと、ビアンカが意味深に窓の外を見ています。話しかけると…

「悩むことないわ。 フローラさんと 結婚した方が いいに 決まってるじゃない。 私のことなら 心配しないで。 今までだって 1人で やって来たんだもの。」

このセリフの後に…

「さあ リュカは 疲れてるんだから もう 眠った方がいいわよ。 ビアンカ「私は もう少し ここで 夜風に あたってるわ。 なんだか 眠れなくて…。」

…ときたもんだ!

王道なセリフと言えばそうですが、これに対してフローラは前夜でも熟睡状態なので、ここが決め手となった人も多いっぽいです。ゲームの中の話なのに結構真剣に迷ったなあ、という思い出です。

自分が勇者じゃない

思いっきりネタバレですが、ドラクエで初めて主人公が勇者じゃありません。

パパスが世界を旅していたのは、実は母親を助けるために勇者を探していた…というのが理由なのですが、その勇者、見つかるはずもないのです。なぜか? 勇者はパパスの息子である主人公……の息子だからです。

こんな展開、予想できませんよね。ってか、ゲームで子供産むと思ってません笑。

結婚イベントだけじゃなく、これもまた衝撃の展開でしたね。ちなみに子供は双子で、男の子と女の子です。選ぶお嫁さんによって髪の色が変わります。

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金髪だけじゃないんだよ。

 

「坊や どんなにツライことがあっても 負けちゃダメだよ。」

色々な衝撃イベントがあるドラクエ5の中でも屈指の名イベント…それが、ゴールドオーブすり替えイベントです。この呼び方だとなんかしょぼそうですが、実際には非常に深くて、ゲームの性質をうまく利用したストーリーの語り方になっています。

なんか似てる奴いるな~と思ったらそういうことかよ!…と、私はそう思いましたね。

とにかく、このセリフが出てくるイベントは感動しましたね。ここだけは深くネタバレしないことにします。

街人や村人にも人生を感じる

ドラクエ7がNPC(街人や村人)に生活感を感じる作りこみとすれば、ドラクエ5はNPCにも人生を感じる作りこみと言えます。ドラクエ7は街の中での細かい人間関係なんかが味を出していましたが、ドラクエ5の場合はそういった横のつながりよりも、時間軸がいい味を出しています。

ドラクエ5は奴隷にされたり石にされたりで、ゲーム内で15年くらいの時が経過します。なので、同じ街にいっても、子供のグラフィックだった人が大人になってたり、じいさんがボケちゃってたり、親方が死んじゃってたり、夫婦の立場が逆転してたりと、色々と変化が起きます。それぞれ、話しかけたときの会話も時の流れを感じさせるものになっていて、ちょいちょい感慨深くなります。

一番ショックだったのは、子供時代に最初に着く、「ビスタ港」という小さい港にいたおじさんが、大人になって石化が解けてから行ってみると魔物に食われてこの世からいなくなっていたことですね。そして、おじさんの奥さんのセリフが悲しすぎ…ここにはセリフ書かないでおきます。

全体としては温かくて優しい雰囲気

そんな風に書くと悲しいばっかりかと思いきや、小さいころに兵士に憧れていた子が、時が経って主人公の仲間になる(ピピン)なんて明るいエピソードもあるのでご安心を。実際にはそんな感じの温かいエピソードも多いです。

ほか、宿屋のセリフなんかも他のドラクエよりも温かみがあるようにできていますし、ドラクエ5は悲しいイベントも多い分、逆に人の優しさが染みるような温かいゲームになっていると思います。ドラクエ7は人間のどうしようもなさの方に主眼があった気がします。5は悲しい出来事はたいてい魔物のせいですが、7の場合は人間のせいなパターンも多いので。

仲間モンスターシステムが面白い!

ストーリーのことばかり書きましたが、システムもいいです! ドラクエモンスターズの元となったともいえるのが、ドラクエ5のモンスターを仲間にできるシステムですからね。ドラクエ4ではイベントでホイミスライムを仲間にできましたが、それとは違って、戦闘で倒したモンスターが一定確率で仲間になる、というシステムです。

さすがに全てのモンスターが仲間になるわけではないのですが、仲間にしたくなるような奴はたいてい仲間になります。

スライム、ドラキー、スライムナイト、ばくだんいわ、ゴーレム、キラーマシン、グレイトドラゴン、はぐれメタル…

キャプチャ

ドラゴンクエストV 公式HPより

 

鳥山明氏の魅力的なモンスターが仲間になるのは非常に心が躍ります。正直、ゲームシステム的に、仲間にしても戦闘では仲間モンスターのグラフィックは見えないので、フィールドで連れ歩くグラフィックと、あとはステータスだけの話なのですが、それでも「敵が仲間になる」っていうのはそれ自体興奮します。

ついでに言うと、私はドラクエのモンスターは5まではほぼ全てが好きです。6はキラーマジンガみたいにいくつかのモンスターは好きですが、7以降はボスキャラを除き、ほとんどの新モンスターにはさほど魅力を感じません…。鳥山明氏のネタ切れもあるでしょうし、そもそも他の人がデザインしているという話もありますね。

5でいうと、地味にメッサーラなんか結構好きですからね。まほうじじいは好きかわかりません。じじい。

リメイク版への愚痴

ドラクエ5のリメイク版は結構力が入っていて、評判もよいです。私としても結構満足なものなのですが、一つ不満があります。それは…

「パパスの歩く速度が速すぎること!」

です。

特にオープニングのビスタ港のイベントでは、スーファミ版では船を見送る余韻を感じる演出だったのに対し、リメイク版ではすげえスタスタ歩くからなんだか趣がありません。その後のイベントでも、別れを惜しむようなシーンでも競歩スピードで進んでいくパパスにはちょっと悲しい気持ちです。

これは気にしてる人がどれだけいるのかわかりませんが、もし更なるリメイクが出るときはちょっと直ってると嬉しい…。

後、ドラクエ5はラスボスの印象が薄いのだけが欠点ですが、それを皆わかった上で一位に上げる人も多いから逆に凄いですね。ただ、リメイク版ではラスボスの存在感がまあまあ増してるので、そこはgood。

ドラクエ5の音楽 ~優しく包み込む音楽~

壮絶な人生が語られはするものの、その裏返しか、逆に全体的に優しい雰囲気が漂っているのがドラクエ5。音楽も同じように優しさを感じる曲調のものが多く、心に染み渡ります。また、初めてゲーム音源が3音以上になったドラクエでもありますね。

スーファミの音源は正直かなりしょぼいと思うのですが、グラフィックのしょぼさとマッチしていて、なおかつその垢ぬけない感じがドラクエ5によく合っていたように思います。リメイク版もできはいいのですが、スーファミ版が一番優しさを感じる気がします。

オーケストラ版も比較的木管楽器が目立つ曲が多く、全体的に優しい響きになっています。ちょっと眠くなるかも知れませんが、非常に心地よい音楽が多いです。4が刺激的な音楽だとすれば、5は包み込むような優しい音楽ですね。

一番のお勧めは「大海原へ」ですね。あとは、ゲームをやっている人なら絶対に忘れられないのが「哀愁物語」。この曲の流れるタイミングがどれもベストタイミング過ぎて泣けるのです。

是非、優しい響きを感じてみてください。

ドラゴンクエスト ユア・ストーリーについて

ドラクエ5を扱ったドラクエ映画である「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」についてのレビューも書きました。

こちらはドラクエ5の純粋なファンが見ると、感動するor超キレるの極端な二択になると思われますが、気になる方は見てみてください。

関連【カメ止めとの差】ドラクエ映画『ユア・ストーリー』感想&レビュー

 

 

…というわけで、これですべて終了です!

 

 

まとめ

以上、ドラクエの個人的お勧めランキング、ベスト11でした!!

非常に長くなりましたが、短いやつはすでに何人か書いているので、もう思い切って書きまくってやりました。

正直各作品、まだまだ書くことはあるので、それぞれの作品ごとに感想を各記事を別に書いてもいいかな~とか思ってます。需要があるのかは知りませんが、たまには自分の好きなものを思いっきり書いてみると気分がいいですね!

一応、ドラクエをプレイしたことがある人、プレイしたことがない人どちらが読んでも参考にはなるように書いたので、気になる作品があったら是非プレイ(もしくは再プレイ)してみてください!

 

ドラクエファンに贈りたいドラクエを更に知れるグッズ・書籍たち

最後に、この記事を読んでいる人は大半がドラクエファンでしょうから、ファンが読んで垂涎ものな書籍も紹介しておきます。贈りたいとか書いてますが、贈らないので自分で買ってください。私は買いました。

まずは、25周年時に発売されたこれ。ドラクエのすみずみまで思い出を振り返れ、小ネタを知れる良書です。

モンスターやキャラクターが好きならこの本はたまらないと思います。権利の問題でイラスト集がなかなか発売されないと聞いたことがありますが、これはレアな本ですね。

最後は私が作曲を始めるきっかけにすらなった、すぎやまこういち先生に関する本です。愛が詰まったドラクエ音楽の小ネタをたくさん知れる、楽しい一冊です。個人的には必携です。

そして、ドラクエ生みの親、堀井雄二氏の巧みなセリフ回しに魅了された我々にはこの本がたまりません。

ドラクエのオーケストラCDを揃えるなら、このコンプリートボックスがお得です。

ドラクエのオーケストラは各曲100回以上ずつ聞いてるのでは? というくらい聞いてますが、冒険ファンタジーの王道を全身で感じられるので通勤・通学で聴いてるとテンション上がります。しつこいけどおすすめ。

上記コンプリートボックスには10と11の音楽は含まれていないので、そこは注意です。

 

ツイッターでもちょいちょいドラクエ関連ツイートしてるので、気になったらフォローしてみてくださいね。

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ーTO BE CONTINUEDー

 

記事冒頭にも書きましたが…

今からドラクエを始めたい! という人には、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S - Switch」を強くお勧めします。レビュー記事も書いています。

関連【ドラクエ11S 完全版 レビュー】サクサクプレイ&BGMも最高で、屈指のドラクエファンも自信を持っておすすめ!

そして、クリア後にはこのドラクエ1~3セットを買うと5倍楽しめて、5倍感動できるはず。

逆の順でもいいのですが、今からやるなら最新作が一番ハマると思います。

 

以下は関連記事です。

パパス好きはこちらをどうぞ

ドラクエはパッケージもかっこいいし面白い

二度と遊べないガラケーのドラクエについてまとめた貴重な文献はこちら

中ボスを一挙見返すならこの記事

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ひとくいばこに始まる罠モンスターたちをまとめた記事も