※六本木に移転となりました。
店舗外観
シンプルで和風なスタイル。
写真を拡大すると多分読めると思うが、「こってり好きにはご免なさい」と書いてあるのが面白い。最近の広告手法っぽいキャッチコピーだ。なおかつ、「ラーメンと呼んで良いのかどうか?」的なことも書いてある。
店内の雰囲気
暖色系の照明で、少し暗め。落ち着いた空間だ。BGMもなかった。
メニュー
- 済まし麺(並盛 680円、半盛 500円、大盛 780円)
- 醤油かけ麺(並盛 680円、半盛 500円、大盛 780円)
- 名物 鴨出しご飯 380円
※税込価格 2017/4/27時点
お金は先払い形式。なので注文は店に入ったらすぐしなくてはならない。店先の看板のメニューを見て決めておく必要がある。
済まし麺 半盛り&醤油かけ麺 半盛り
料理の前に先に薬味が来る。
薬味が別皿なのは、薬味なしでも十分うまい、という自信がなせる技だろう。
このあたりで、卓上の調味料の説明もされる。
醤油、ゴマ油、黒胡椒、山椒(味噌的な感じ?の山椒だった)の4種があり、お好みで、とのこと。辛い奴は辛いから徐々に入れてください、とのこと。食べログを辿ると、もっと初期のころは醤油、ゴマ油、黒胡椒のみだった様子。
済まし麺
非常にシンプル・素朴で、透明感のある見た目。
香川の製麺所でうどんを食べた時の感動に似たうまさがあった。ただの麺と透明なスープだけでなにがどううまくなるねん、などと思っていると、このシンプルなうまさに哲学すら感じて悶えること必至だろう。
実際に悶えるまで行くかはさすがに別として、とりあえず最低限の美学を感じて、ファミコン音楽が好きな私は感銘を受けた。
半盛りだからかも知れないが、薬味を入れなくても全然最後まで飽きずに食べられる。スープはこの見た目でも意外に味がある。案外濃いような気すらした。そして、ゆずの香り、味がほどよくする。これが、非常に”ほどよい”。
で、麺もしっとりしていて美味しい。絶妙な組み合わせだな、と思わされた。
ちなみに、薬味を入れると見た目はこうなる。
これでもなおシンプル。
豚もうまいし、海苔もうまい。ネギももちろんうまい。全部うまいのだ。
豚も普通のチャーシューとは違うが、こういう形でも合うものだな、と発見だった。ドラクエ6並に発見のあるラーメンだ。
醤油かけ麺
スープのない醤油かけ麺。見た目は具のない油そば、まぜそばのようだが、味はそうでもない。
少し甘いようなタレを感じるが、味はさほど濃くはなく、シンプルな味わい。そして、こちらもやはりうまい! 麺しかないので、麺のうまさが際立つ。もっちりというかなんというか、とりあえずうまい。
これは食べ方の正解が不明だが、もしかしたら本当は醤油をかけるものなのかも知れない。しかし、このままでも十分うまい。本当はこのままでも満足なのだが、せっかくなので卓上の調味料を使うことにした。辛い奴(山椒)を入れることに。
調味料追加
面白いことに、これを入れたとたんにガラッと味の雰囲気、方向性が変わった! まぜそばっぽくもあるのだが、それよりもむしろ本格的な中華系汁なし担々麺系の味わいを感じた(単純に山椒だから、というのはあるが)。麺もこういった少し固形ぎみな調味料を絡ませるのにベストな麺。
面白い体験だった。個人的にはどちらもうまいが、そのままの方が好きかも知れない。
私はやらなかったが、薬味を全部入れて、調味料も多めに使ってまぜると、完全なまぜそば風になるようなので、それもきっと美味しいだろう。色々な楽しみ方があるのは、元がシンプルだから。やはりシンプルというのは素晴らしい。
全体的に、非常にお勧めなお店。
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