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そうめん流しと流しそうめんは違う!? 発祥の地、唐船峡を激レポ【歴史を知れ】

2016年8月20日

 

ここ数日間、ブログの更新が控えめになっておりましたですが、それもそのはず。私は昨日まで九州は宮崎県&鹿児島県に旅立っていたのです。

まあ、ノートパソコンで更新とか、スマホから更新とかもありますが、旅行中にブログに何時間も費やすのも悲しき権化なので、その場ではリアルの体験を重視してきました。後で思い返しつつブログ記事にすれば良いでしょう。いいよね。

 

てなわけで、思い返しつつ書くのが今回の記事、「そうめん流し」についてというわけです。

これはかなり良かった! 「そうめん流すだけだろ」などと馬鹿にするなかれ。そうめんを馬鹿にするものはそうめんに泣く。私は声を中にしてそれを主張したい。

 

そうめん流し屋”唐船峡”はそうめんの桃源郷でした。

 

では参りましょうか。

 


「そうめん流し」と「流しそうめん」の違い

唐船峡のレポートをする前に、最初にちょっと小ネタをご紹介。興味ない人は飛ばしちゃってください。まず驚いたことなんですが、「そうめん流し」と「流しそうめん」は違うらしいです。

流しそうめんは竹などを用いて、さながらウォータースライダーのように流すものを差します。

流しそうめん

流しそうめんイメージ図

 

一方、そうめん流しはというと、たらい的なものの中でぐるぐると永久回転装置によって流し続けるそうめんのことを差すようです。これは発見でした。

どんな装置か気になって夜も眠れぬ不眠症人間を生んでしまうとこのブログが訴えられかねないので、写真に記録してきました。便利な装置が世の中にはいろいろあるものです。

流しそうめんの装置

これです。

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なんだか水槽のようですね。

ファイル_000

かつては風流な竹を用いていたらしいのですが、耐久性の面などから素材を変更した歴史があるようです。そうめん流しにも歴史あり。

 

「そうめん流し」発祥の地、唐船峡

さて、そんな便利装置による永久回転装置を使用する画期的な「そうめん流し」を最初に考案したのはきっと頭のいい東大生に違いありません。

いえ、違います。鹿児島県の井上廣則です。東大生じゃなくて薩南工業学校に通っていたそうです。銅像なんかも作られちゃってます。私の銅像誰か作ってください。

昭和37年、川上の湧水を利用し、竹樋で作ったそうめん流しがスタート。昭和45年には回転式そうめん流し器の意匠登録をし、全国第1号のそうめん流し発祥の地となりました。

引用:唐船峡そうめん流し

川あるところにそうめんあり。

ちなみに流しそうめんの発祥の地は宮崎県の高千穂というところです。こちらにも行ってきたので、記事にするかも知れません。

 

というわけで、とにもかくにも「そうめん流し」というものが「唐船峡」というお店で誕生したのであります。今では年間20万~30万人くらいの人が、そうめん流しのためにおとずれているというから驚き。

 

唐船峡はそうめんテーマパーク

そうめんテーマパーク。ネットで評判やらを調べていると、結構こんな表現がされています。おおげさなと思うなかれ。結構凄い。ディズニー並を期待されるときついので、豊島園かよみうりランドくらいの感じで行くのを推奨。

こんな感じでにぎわっている。

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写真だとちょっと暗いですが、屋根で声が反響していて、なおかつ水の音が聞こえるのでなんだか市民プールに来たような感覚を覚えます。そうめん市民プールです。

ファイル_001

このような川が流れています。ここにそうめんを流したりはしません。

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そして道の脇にはこんな魚の群れがいる水溝も…。右にある肌色の物体は魚ではなく、私の素晴らしい指。

 

驚きの市営

はい。そんな唐船峡ですが、市民プールというのは実は結構いい表現なんですよね。何故かというと、このそうめん流し唐船峡はなんと市営

奥に行くとほかにも民営の鱒乃家などのお店もあるのですが、一番人気は一番上流に位置する市営の唐船峡なのです。食べログでも評価が高いですね。

 

とはいえ、ここら一体のそうめん流しはどこも大人気。どこに並んでも30分~一時間近くは待たされそうな行列っぷりでした。写真撮っとけばよかった。

絶望するくらいに列が続いていたのですが、それは食券購入の列。食券購入後はまた、席に案内してもらうための列がちょいとばかしあるのです。それでもここまで来たので食べないという選択肢はなく、列に並びます。ポケモンGOをやって時間をつぶしました。

 

大行列の末、席に着く

長い長い列の末、私は席に辿り着いた。私には601という席が与えられました。

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ちなみにこの装置、これ以外にもいくつかのタイプがあるのですが…それらは他人が使用中だったので写真には収められませんでした。無念。

 

さて、この装置の前で呆然とすること数分。そうめんが来ました!

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ううむ、流したくなります。

流します。

 

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水流はこんな感じ。結構な速度で回転します。

なので…

ファイル_001

写真に収めようとしてもなんだかよくわかりません。ちなみに動画にするとこのスピード感。

 

そして一気に大量に流すと…

ファイル_002

 

こんな感じになります。なんか靄がかったように白くなります。

 

そうめんの掴み方

このスピード感なので狙って箸で掴むのはなかなか難しいです。ただ、あてずっぽうにやっても切れ端程度は掴めます。

そこで裏技。というほどのもんでもないですが、箸を入れっぱなしにしておくことで、どんどんそうめんが箸にぶつかって溜まっていきます。良い頃合いで取り出せば思った量だけ食べることが可能です。

後は邪道中の邪道、「流さずに食べる」という方法もありますが、これをするなら他で食べた方が良いでしょうね。リレーのオリンピック決勝で歩くようなものです(?)。

 

ついでに書いておくと、そうめんは水に漬けたほうが微妙に美味しかったです。そのままだとすこーし水っ気が足りません。そして、柔らかさ的にも水に流してからの方がいいと思います。つゆが薄くなっても大丈夫。つゆも机に運ばれてきます。

 

そうめん以外の食べもの

そうめんだけだとさすがに腹が減るので、たいていは定食か、一品もので追加でなにかを買います。

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こちらはやまめ味噌汁おにぎり二個です。高千穂の流しそうめんでもやまめ定食があり(品切れだったけど)、おにぎりもありました。これらはそうめんとセットの時の定番のようです。

そうめんに飽きたらやまめの塩っ気で満たし、おにぎりで箸休め。味噌汁で腹を温めつつ冷たいそうめんへと再び戻る。この輪廻、まさに永久回転装置のようですね。回転オトエフミのようです(?)。

 

ついでに一品もので豚も頼みました。

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こちらは食感的にもそうめんとは逆で歯ごたえがあるので、お勧めです。いずれもおいしいです。

 

まとめ 一番美味しかったのは…

ただ、一番お勧めなのはメインのそうめんですね。そうめんにうまい!とかまずい!とかあるのか、と思うかも知れませんが、ここのそうめんはおいしかったです。

雰囲気で気分が盛り上がってるからってのもありますが、まあ、ここは唐船峡の掌で踊ったっていいじゃないかと思うわけです。踊り狂って楽しく食べて回ってああ、回転オトエフミてなわけです(?)。

鹿児島に来たら寄らなきゃ損! なスポットです。

 

おまけ

装置の下部はこんな風になってます。

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栓抜きも付いてました。

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こんな唐船峡にぜひ訪れてみてください。素直にお勧めのスポットでした。

 

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