アニメーション。
それは日本の文化である。
鳥獣戯画に始まり、浮世絵、そしてファミコン、多彩な顔文字へとつながる日本人に根付いた漫画的、そして記号表現は日本の現在のアニメーション文化にも強く影響していることであろう。
とにもかくにも、要は日本のアニメはすごいね、ということである。
その代表がジブリである。
本物以上に誇張したアニメーションというのは本来記号的なはずだが、それが秀逸すぎてか、逆に本物より本物らしい、生き生きとした動きを見せてしまうジブリのアニメは本当に凄い。
それとはまた違う方向で、美しい絵と構図、そこに浮かび上がる動きで魅せる、新海 誠のようなアニメもある。
ほか、深夜アニメにしろクレヨンしんちゃんにしろ、とにかく日本には面白いアニメが大量である。
- 日本のアニメ界の未来
- とにかく凄い、おすすめ自主制作アニメーションまとめ
- 「フミコの告白」Fumiko's Confessio
- オリジナルアニメーション GEAR -machinist circus- 1/4
- 自主制作アニメ【鬼斬娘 再戦】
- Basilisk by Ami Thompson - YouTube
- ロボと少女(仮)第1話
- 自主制作アニメ「赤い糸」Independent production anime「Red Thread」
- 自主制作アニメーション「このせかい」Independent production anime「This world」
- 自主制作音楽アニメ-さかなのうた
- rain town :Graduation film
- スペースネコシアター "SPACE NEKO THEATER"[HD]
- 自主制作アニメ「恋するネズミ」完全版
- Chiruri 自主制作アニメ「チルリ」
- まとめ
日本のアニメ界の未来
そんな中、日本のアニメ界の未来を担う素人の作る自主制作アニメの中から、キラリと光る作品を10集め、ここにまとめてみることとした。
自主制作アニメといっても全く侮れない。プロとは違う感動…とも限らず、単純にプロ以上に凄い作品もある。色々な作風のものを集めてみたので、ぜひ楽しんで見てほしい。
自主映画を撮っている私から見ると、凄すぎてびっくりな作品が多く、非常に刺激的だった。
とにかく凄い、おすすめ自主制作アニメーションまとめ
どれもこれもお勧め。身も蓋もないが、全部凄い。
「フミコの告白」Fumiko's Confessio
躍動感にあふれたアニメーション。アニメが生き生きとしていて命を宿らせてる感じがすごい。
展開もアニメを見せる工夫に満ちている。
オリジナルアニメーション GEAR -machinist circus- 1/4
ロボットもの。音声関係以外は一人で作成したとの情報がある。これを一人で作るとは…どれだけの時間がかかったのだろうか…。
人間はすこし任天堂64的な風に見えるところもあるけれど、銃撃戦やミサイルなんかはスパロボを思い出す迫力。
自主制作アニメ【鬼斬娘 再戦】
これはもう、同じく動画やらを作っている身としては嫌になるくらい凄い。
和風な感じが「できのよいアニメ」という枠を超えて短い中に感動を生んでいます。セリフではなく、一つ一つのアニメーションでストーリーが生まれている感じ。
必見。
Basilisk by Ami Thompson - YouTube
こちらはジブリ感と、少しのアメリカ感(主にキャラの造形からかな?)を感じられる。
これもまたすごく躍動感がある作品。どうやって作るんだ、と自信を無くしてしまうレベル。
途中、どことなくポニョを思い出した。
ロボと少女(仮)第1話
背景は白黒、キャラはカラー、その他アフレコの声の加工具合や、シュールなノリから、全体的に深夜アニメで人気が出そうな雰囲気に仕上がっている。
そんなエキセントリックな作風だが、単なるイロモノではなく、ほぼ一瞬たりとも素人感を見せない、隙のない凄い作品。
自主制作アニメ「赤い糸」Independent production anime「Red Thread」
ここで一つ一風変わった作品。赤い糸だけですべてを表現する、芸術的な要素のある作品。
CMなんかでこういうのはあり得そう。
自主制作アニメーション「このせかい」Independent production anime「This world」
絵の緻密さ、綺麗さ、クオリティの高さ、そして考えられた構図が凄い作品。動きを重視するアニメーションとはまた違う良さがある。新海誠さんの作品が好きな人はきっと気に入ることだろう。
どうということもない日常風景を美しい絵と構図で切り取ることで、それだけで新たな意味を生みだしている。
自主制作音楽アニメ-さかなのうた
タイトルからもなんとなくわかるが、詩的な作品。
美しいCGとアニメーションが心にうったえかけてくる。
rain town :Graduation film
灰色と青が基調の暗い街並みと雨、そこに黄色いかわいい子供…というギャップのある絵作り。
そしてロボットが出てくるのだが、切ないSFを感じる。暗く優しいアニメーション。
スペースネコシアター "SPACE NEKO THEATER"[HD]
暗めの作品が続いたので景気付け。
どことなくパロディ感が漂う、コミカルで鋭いアニメ。アニメーションというよりは、毎週やっていそうなアニメである。ふざけたノリでクオリティが高いから爽快だ。
自主制作アニメ「恋するネズミ」完全版
これはとにかく全体的にレベルの高いアニメーション。
アニメーションも、絵も構図もキャラもストーリーも全体的に凄いです。毎週やっていても、劇場版でやっていてもおかしくなさそうな作品。
Chiruri 自主制作アニメ「チルリ」
最後は自主制作らしく、3年3カ月もの時間をかけた傑作を紹介。
雰囲気もビジュアルは暗めでどこか怖く、不安を感じる展開もあるけど、なんだか優しさがにじみ出てくる…という、まさに自主制作アニメ的な雰囲気で、満足感が高い。
魂や感情が感じられる素晴らしい作品。
まとめ
「日本のアニメは凄い」という認識は皆持っているかと思うが、このような商業作品ではない、自主制作アニメを見てもやはりそれは感じられる。
商業アニメのようなクオリティを見せながら、商業作品ではできないような表現、そして商業作品からはなかなか感じられない情熱・魂・こだわりのようなものを感じられる作品ばかりのため、非常に面白く、刺激的である。
これからもこのような素晴らしい作品が世に生まれることを願いつつ、自分自身もそのような凄いものを作れるように精進していく次第である。