『一人の怒れる釣り人』制作記 自主制作映画

5分の自主映画短編『一人の怒れる釣り人』完成!【ショートムービー】

2015年8月17日

一人の怒れる釣り人

長らくお待たせしました…
「自主映画の製作途中をあえて公開しよう!」シリーズで何度も公開していた自主映画『釣り人(仮)』ですが、とうとう完成しました。

製作途中段階の作る過程を公開することで、自主映画の作り方や、編集で動画がどう変わっていくか、などを伝えてきた自主映画『釣り人(仮)』ですが、とうとう完成して日の目を見ます。

タイトルも『一人の怒れる釣り人』で決定しました。(『十二人の怒れる男』とは内容は別に関係ない


ちなみに、途中段階の動画は下記で公開継続中です。

パート1(貴重な映画制作の途中経過公開!? 自主映画『釣り人』)

パート2(製作途中の自主映画公開!こうやって映画はできていく?)

パート3(自主映画短編『釣り人』の制作過程を公開!その3)

パート4(土台完成!自主映画制作の裏側『釣り人』バージョン4)

 

上記のパート4の時点で、動画は最後までできているのですが、音楽や色調補正(カラコレ)がまだできておらず、エンディングのスタッフロールも付いていない状態でした。
映画における色調はかなり重要なので、パート4を見た方はその点にも注目してご覧いただきたいです。

音楽も今回のために新たに書き下ろしましたが、映画自体が5分と短いため、量はあまり多くありません。音楽がない方が自然なシーンが多かったこともあります。
ただ、私ではない人が監督の作品に曲を付けるのは初めてだったので、面白くやれました。(今までは私が監督して、音楽も私が付けていました。)

 

…さて、ごたくはこの程度にして、映画本編を公開します。

 

自主映画短編『一人の怒れる釣り人』

『怒れる一人の釣り人』
監督・脚本:三文 享楽

・作品紹介
川で釣りをする中年男性と、そこにやってくる二人の浮かれた若者。それぞれが苦労を背負い生きているが、ときに生き方はぶつかるもの。釣られたのは誰だ。


これが『一人の怒れる釣り人』の完成版である。
パート1しか見てない方からすれば、結構変化も面白いのではないだろうか。

監督が私ではなく、小説を出版したりしている三文 享楽になったこともあり、今までの作品とは違って日常風のテイストになっている。細かい機微を表しつつもギャグ調というかナンセンスは忘れない、といった感じだ。(監督の三文 享楽が、かつて芸人とコンビを組んでいたことも影響しているかも知れない)
また、中村将臣という現役の芸人にも今回は役者として登場してもらっている。

ちなみに三文 享楽が出版した本はこれだ。

別に政治本ではなく、小説である。過激な切り口で少子化対策に切り込む小説だ。
ナンセンスも忘れない、多様な面を持った飽きない小説になっている。

 

撮影機材

せっかくなので、たまには撮影機材の紹介を少しだけしようと思う。

最初に撮った自主映画『抜本-BAPPON-』はビデオカメラで撮影したのだが、それ以降の作品(『一人の怒れる釣り人』を含む)は、全て「GH3」というカメラで撮影している。

一眼カメラではなく、ミラーレスカメラである。

一眼だと画質は非常によく、背景も非常にぼかせるのだが、動画に使うとピントを合わせるのが難しかったり、熱の関係で長時間の連続撮影はできなかったり、バッテリーがもたなかったり、色々と制約が多い。

その点、パナソニックのGH3というこの機種は、動画をメインにすえたカメラなので、ピントもビデオカメラ並に合わせやすいし、長時間の連続撮影も可能だし、バッテリーももつし、それでいて背景も結構ぼかせるし画質もいいしで、まさにパーフェクトである。

写真に限れば一眼には負けるのだが、動画に関していえばビデオにも一眼カメラにも勝っていると思う。(コストパフォーマンスを無視すればその限りではないが)

本当はGH4という最新機種があるのだが、4K撮影をしないのであればオーバースペックと判断し、型落ちで少し安いGH3を選んだ。

色々調べても、自主映画撮影にはこれ以上の機種はないレベルのものである。写真の画質も素人的には一眼と遜色ないので誰にでもおすすめできる。(『一人の怒れる釣り人』ではいくつかのカットでピントがずれているが、これは撮影者が始めてこのカメラをいじる人だったためである。この辺りは今後、精進していきたい。)

まとめ

以上で「自主映画の製作途中をあえて公開しよう!」シリーズはひとまず終了だ。

自主映画のできていく様子を楽しんでいただけたなら幸いだ。つまらなかったならぜひ私にお金を恵んでほしい。

次は「居酒屋」を舞台にした日常ものを、また三文 享楽監督のもとに制作予定だが、こちらはまだ固まっていないので内容がガラッと変わる可能性はある。

とにかく、また次の作品でお会いしよう。

(前半は敬語だが、途中からタメ口になっているのに気づかれなければ、この記事の実験は成功である。気付いた方がいれば、ぜひ私に寄付をお願いしたい)