どうも~、サウジアラビアでなまこを食べることを推進していたらいつのまに虫の上で山を売っていた管理人です。
ブログで音楽素材(無料BGM)を配布し始めたのが、下記の記事を書いたとき。
つまり、2016/1/2頃です。
で、サウジアラビアと虫を重ねて山にしようみたいなどうでもいい冒頭の記事を書いているのが今。つまり、2017/5/19です。
ということは、音楽素材を配布してもう1年半近く経とうとしてるわけですね。長い長い。ブログのおまけコーナー的に音楽素材を配布しているところなんてそんなにないので、その点ではレアだと思います。
さて、そんなわけで、すでに競合がひしめく音楽素材業界に参戦し、一年数か月が経った結果どうだったのか。どう思うのか、なんかを語ろうと思います。
最近はね、お役立ち系じゃなくて意見系の記事をよく書いてるんでその流れで書きます。はい、調べるのに疲れただけですね。まあいいではないですか。
音楽素材を配布してきて
まず、無料音楽素材系のサイトってすでにでかいサイトがけっこうあるんですよね。
まあ、まったく入り込む余地がないほどかというと、そうでもないんでしょうけど、有名な競合は10年前からやってるようなところもざらにあるので、ぽっと出のサイトで勝つのはなかなか大変。
魔王魂、DOVA-SYNDROME、MusMus、H/MIX GALLERY、甘茶の音楽工房、こんとどぅふぇ、煉獄庭園…
10年くらい前にRPGツクールをやって音楽素材を探してた頃からあるようなサイトもたくさんあります。(上記がすべてそうかはこの記事の主題ではないので調べてません)
競合に勝つ工夫
こういった、ネット民にもある程度認知されていて、曲も好かれていてなじみがあるようなところは、逆に言うと「色んなとこで聞く曲」「ほかとかぶる」「さすがに聞き飽きた」というような現象がも起き得るので、新興サイトはその点では有利です。
ただ、「フリー音楽素材」とか「無料BGM」とかのワードで検索しても上位はさきほどのサイトが占めているので、なかなか新しい弱小音楽素材サイトなんぞには流れてこないわけです。
ただ、細かいワードの組み合わせであれば、十分検索流入を狙う余地はあります。特に、回転オトエフミはもともとブログなので、ブログをメインとしておまけコーナー的に音楽素材を配布する…というのはレアです。
そして、ブログというのは検索には結構向いてます。色々なワードで検索を拾えます。
…なので。
各音楽素材の解説をそれぞれ単独の記事にしてみたわけです。
たとえば「それでも拙者は征くのでござる」という曲であれば、「和風・切なくも勇壮「それでも拙者は征くのでござる」【BGM素材紹介】」という記事で曲の紹介・解説をするわけです。そうすると、「和風 無料BGM」とかの検索であれば、十分競合の中に食い込める可能性があるわけです。
まあ、実際にはうまくいかないケースがほとんどなのですが、現在公開している78曲のほとんどをそういう記事にしているので、一部の記事は小ヒットくらいはするわけです。
「ヒーロー 無料BGM」とか、「荘厳 音楽素材」とか、そういうのでちょこちょこ引っかかる曲が出てくるので、そういった手法で地道に音楽素材のダウンロードユーザーを増やしていくことには成功しました。
また、回転オトエフミはなんだかんだ月間10万PVくらいあるので、関係ない記事からでも少しは音楽素材ページへの流入はあります。そんな正攻法とは少しずれた手法で、大手サイトとは違う方法で利用者を増やしてきました。
結果…
毎日大抵、なんかの曲はダウンロードされるようになっています。1の日もあれば、10の日もあります。もっとの日もあれば、0の日もあります。
また、音楽素材配布をしていたおかげで、「よろずや探偵談」という本格自主映画に曲を使用してもらい、なおかつオリジナル曲の提供も実現しました。(試写会に行ったのですが、「よろずや探偵談」は私の自主映画処女作『抜本-BAPPON-』にも通ずる、アホで熱くてちょいSFな映画で、非常に面白かったです。)
なので、無駄ではなかったといえます。
また、作曲しただけで埋もれていた曲の再利用や、『抜本-BAPPON-』用に制作した曲の再利用ができているので、全体的にお得な構造です。曲のサンプル動画に『抜本-BAPPON-』を使用したりもしているので、相互作用がわずかにあるのもいいところ。
というわけで、とりあえず1年以上やって、少しはダウンロードされるようになったというわけです。かなり少ないほうなんでしょうけどね。
問題・悩み
てなわけで、少しは達成感やら嬉しさもあるんですが、問題やら悩み・課題もまだまだあります。
曲はニコニ・コモンズやYoutubeでの公開もしているのですが、まだまだ実際に曲を使った作品が少ないです。
利用実績ページにある程度載せていて、それ以上に使われてはいるのですが、やはり大手音楽素材サイトと比べると全然利用実績が少ないです。
ほか、ダウンロード数の割に曲を使った作品がネットで見つからないという問題もありますね。
一応クレジット表記を必須にしているのですが、「回転オトエフミ」で検索してもなかなか曲を使った作品やらがヒットしません。
当サイトで配布している曲の大半は、元をたどると自主映画用に制作した曲なので、BGMに使うには展開が激しいものが多いんですよね。ダウンロードしたはいいけど使えへんわ!みたいなのも結構あるのかも知れません。
とりあえず、使われて認知されてなんぼなので、これは今後の課題ですね。あまり使われないなら無料で配らずに売りたいくらいです。人々の記憶に残るのは非常にうれしいですが、匿名の誰かがダウンロードしたということしかわからないので、達成感がなさ過ぎてそれだけだとよくわからないので。
思うこと
というわけで、解説記事を書きまくったり、ニコニ・コモンズやYoutubeで公開・配布したりと色々やっていて、多少その成果は出たものの、まだまだ…という感じですね。やっぱ5~10年くらいやらないとだめなのかな、果てしないな、などと思いながらやってます。
曲のストックはまだ少しはあるのですが、だいぶ公開してしまったので、最近は曲の追加頻度もぐっと落ちました。ニコニ・コモンズもちょっと効果が疑問に思えてきたので、最近は更新頻度が一気に下がってます。
てなわけで、本当は「音楽素材用に曲をたくさん作って配布する」のが一番なんでしょうが、それはなかなかやる気が出ません。音楽素材用だとしても、邪魔にならず特徴もなし…みたいな曲ならそれこそ大量にあるほかの音楽素材サイトでまかなえるでしょう。
特に「DOVA-SYNDROME」。審査落とされたので登録やめましたが、ここは大量のコンポーザーが大量の曲をアップして配布しているので、ぶっちゃけここで大抵まかなえると思います。
目指す方向
では、このサイトが目指すのはどこなのか?
親しまれ、覚えられる曲
自動作曲なんかも出てきて、なおかつなんかメロディーのはっきりしないスタイリッシュなんだか特徴がないんだかわからない曲が増えてきてる気がする昨今。映画でもゲームでも映像がすごくなるにつれて曲は脇役になりがちです。
超面白いゲームであるゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドでも、音楽はかなり控えめです。空気のように音楽が存在する…そんな感じになっています。それはそれでいいです。
しかし!
「君の名は。」の”前前前世”や、「ラ・ラ・ランド」のメロディックな曲の人気を見ると、結局のところメロディーやインパクトのある音楽というのは結局強いな、と思っています。長く愛されます。というか、私はもともとそう信じていたので、「やっぱそうじゃん」的に自信をさらに持った感じです。
なので、ぽっと出のこのサイトが存在価値を見出すのであれば、やはり素材というよりは単に「いい曲」「いい音楽」を素材として出すことでしょうね。まあ、めちゃくちゃ頑張って作曲した自信作なんかは無料素材で配布することもないんですがね。
ただ、「自主映画のために作った印象的な音楽」を素材として配布している今のスタイルは、利用数稼ぎには向いてなくとも、音楽の独自性・特徴で考えるとほかと被らないのでいいなとも思っています。なので、結局どうすりゃいいんだという話ですが、バランスが大事、というつまらん話になりますかね笑。
ただ、個人的な意見としては、バランスよりも、「突き抜けた名曲」があれば、自然と必要とされると思ってます。検索の絶対数が少ないので仮に名曲があっても認知には時間がかかるでしょうが、それは仕方ないことです。
そして…
そして、単に名曲だけがぽつんとあっても、音楽も氾濫するこのウェブ上では真剣に聞いてもらい、真剣に評価してもらうことは難しいです。
なので、それを解決するには、「素晴らしい作品にその名曲がいい形で使われる」ことが一番だと私は思ってます。映画のテーマ曲やら、RPGのフィールドの曲やら色々考えられますね。
作品に付随する曲というのは、一気に親しまれやすくなります。「君の名は。」の曲も、「ラ・ラ・ランド」の曲も、映画なしで急にYoutubeで無名な人が音楽素材として配布してたら、どうなってたかわかりませんよね。
「いい曲だ!」と感動する人はもちろんいると思いますが、その数が少なければそのまま埋もれてしまうでしょう。
なので、自主映画の曲を公開して、なおかつサンプル動画としてその映画を公開する…というのはけっこう個人的にはいいと思ってるんですよね。それでもまだ回転オトエフミが有名じゃないということは、まだまだということですね。曲は私は自信作の奴はすでによいと思ってるので、見せ方、広め方が今一歩なのかな、と思ってます。もちろん作曲の精進もしますが、そこに自信がなさ過ぎると未来はないので…。
まとめ
というわけで、何が言いたいか不明になってしまいましたが、とにかくそういうことなのです。
無個性な曲ではなく、個性あるいい曲を地道に多方面に配布していきつつ、ムービーと合わせて公開したりもして一発逆転を狙う…
みたいなことですね。自主映画撮影が趣味の私は本当は、もっとSNS拡散に特化した短いムービー+ド迫力or超メロディックな悲しい曲とかをパロディ並にやる…みたいなのが近道なのかな、と思うことはあります。でもね、狙ったこともあるけどそれも難しいんですよね。
なので、とにかくいろんな手法で音楽を世にアピールしていこうと思う次第です。結論はそんな無難な話になってしまいましたが、これからも色々やると思うので、楽しみにしたりしなかったりしてください。ちなみに今はインスタで自主映画アピール中です。
世の中いろん道がありますね。
ではでは。