世の中にはシュールでカオスなものが溢れています。そして私はそういったものを愛しています。
愛しているがゆえに、そういったものをつくることがあります。
つくったものの例として、『抜本-BAPPON-』という映画があります。これは、少子化で滅亡しそうになった日本を、ヒーローが本で(物理的に殴ったりして)戦って救うストーリーの映画です。
よく意味が分からないと思うので、予告を貼っておきます。
予告はかっこいいです。本編は私は面白いと思っていますが、ムラがあります。
そして、そんなシュールでカオスな映画で流すために、私は自ら曲をたくさん作りました。その中に「人類淘汰のカンタータ」という曲があります。物騒な名前ですね。
そして、その曲がこの度、
「パンダが回れば地球が回る」
という、これまたシュールでカオスなアプリに使っていただいたのです。なんと、少子化で滅亡しそうな地球をパンダが救うようなそんな設定です。
で、さっそくクリアしたら面白かったので、アプリの紹介をするのがこの記事と言うわkです。
前置きが長くなりましたが、一度やる価値ありです。(ネタバレあるので注意!)
シュール、カオス、不毛で癒されるアプリ「パンダが回れば地球が回る」。
ねこバタ会議さんという方が制作したこのアプリ。
1年くらい前にゲーム自体はできていたようですが、iPhoneやアンドロイドのアプリにしたのはこの記事を書く少し前のようです。
ブログから曲(「人類淘汰のカンタータ」と、「神への冒涜」の2曲)利用報告をしてくださったのですが、そのときに見たゲーム画面がなんだか気になるものだったので早速クリアしてしまいました。上記画像の通り、古いテレビ風で全編モノクロです。
どんなアプリ?
さて、どんなアプリかと言うと、とりあえず画面をタップしてパンダや悪魔?を転がして合体させ、増やしていくアプリです。
地球の自転が止まったとき、あなたはどうしますか?これは、地球を救うために回り始めたパンダ達の物語。
説明を見てもあまりわからないのがよいところです。
個人的には面白いアプリなのですが、「ゲーム性」に関しては恐らくわざと薄くしています。なので、そこを求めてプレイしないことを推奨します! 「なんやこれ」というのが最も面白い点だと(私は勝手に)思っています。
…そんなわけで、その手のアプリは細かく説明すると野暮なのですが、この記事では一応説明していきます。まあとはいえ、まだまだどういうことか理解できないと思うので、まずはストーリーを紹介しましょう。
シュールでカオスなストーリー・設定
少子化と地球温暖化により、地球の自転が止まった世界。
愚かな人間たちを尻目にパンダが立ち上がった…というより、転がり出したというわけです。どういうことか理解できないと思うので、引き続き内容を紹介しましょう。
こういうことです。
はい。パンダを転がしてほかのパンダとくっつけて、パンダ同士が合体していきます。そして、パンダが生まれていく…という設定です。若干の大人要素がありますが、含みを持たせているレベルなので未成年がやってもよいでしょう。
シュールでカオスなゲーム画面
左にいる1頭のパンダが、転がり出したパンダです。
画面をタッチすると、パンダが転がります。パンダが転がるときの力の作用で地球も回転し、それによって地球の自転を戻していくという仕組みです。
そして、転がってほかのパンダと接触すると、合体していきます。
続けていくとどんどん増えます。それに伴い、左下の「かぞくけいかく」ステータスが変わっていきます。
「ひかえめ」だったのが、「サルなみ」になってますね。パンダがサルなみ。
その後、「ハッスル」になったりもします。
右には時速やら、それに連動した「セグウェイ」とかのステータスも地味にあります。遊び心しかないアプリで心地よいです。
えんでぃんぐ
で、ひたすら画面をタッチしまくっていくと恐ろしい数のパンダになり、地球が小さく見えるレベルになります。その頃にはさりげなーくひっそりと「えんでぃんぐ」というボタンが画面に出現しているでしょう。それを押すとクリアです。
ちなみにエンディングはちょっと切ないというか、教訓的になっています。まあ、本気の教訓を語ろうとはしていないと思いますが、この手のアプリで無駄に教訓風なのはまたそこもパロディ的でいいですよね。
パンダが淡々と転がって、合体したまま更にどんどん淡々と転がって肥大化していく様は面白いです。それを淡々とプレイする自分がいるその事実がまた面白いです。そんなアプリ。
2週目
…が、そんなアプリに、ここまで当ブログの曲は一切使われていません。
では利用報告は嘘だったのかと言うと、そんな訳はありません。ねこバタ会議さんはそんな人ではありません(絡んだことない)。というか、メールで「ゲーム2週目にて曲を使用している」という旨のことを伝えていただいています。
そう、このゲーム、ネタばれかも知れませんが、クリア後の世界があるわけです。
そこでの設定はお楽しみということにしつつ、2週目の画面をチラ見せします。
はい、カオスですね。
引き出された「人類淘汰のカンタータ」のもう一つの真価
そして、この淡々としたゲームに、非常に壮大な「人類淘汰のカンタータ」が使われているのが、個人的に非常にうれしい。
「人類淘汰のカンタータ」は、映画でもよく使われる超壮大壮絶クラシックである「カルミナ・ブラーナ」を目指したものであり、とにかく早大壮絶な曲調なのです。そして宗教曲的です。
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映画『抜本-BAPPON-』内では、ちゃんとその壮大さがマッチするようなシーンに使われていますが、そもそも『抜本-BAPPON-』の設定がアホなので、「人類淘汰のカンタータ」の壮大さは映像にはマッチしつつも、どこかパロディ的な視点から聞くこともできるわけです。
つまり、この曲は壮大で壮絶な宗教曲的なよさをもちろん意識してつくってはいるものの、その手の曲が持つ宿命的な「ギャグ感」「パロディ感」も同時に持ち合わせていたわけです(よくコントやバラエティ番組でも、壮大なクラシックや映画音楽が使われますよね)。
そのパロディ的部分が、この「パンダが回れば地球が回る」では全開で放出されました。
ちなみにどんな曲かと言うと、こんな曲。
ダウンロードはこちらのページから。
そんなこんなで、この曲をバックにこのアプリをできるのは個人的には非常にツボでした。
で、2週目のクレジットに載せていただきました。
イラストACやらマッチメイカァズという大御所の中に名を連ねることができました。
「世界パンダ協会」公式推薦作品
ちなみにこの作品…
なんと「世界パンダ協会」推薦作品です!!
凄い!!
…と思いきや、これ冗談ですね。…ですよね?
WWFのパロディです。こんな団体はないのです、きっと。
その辺の、説明のないボケはシュールな世界観には必須事項です。それもまたいい。『抜本-BAPPON-』においても、本で戦えることに対しての突っ込みは基本的にないです。
そんなこんなな色々と面白いこのアプリに関して、最後にお知らせがあります。
はい、作者の貧乏を助けましょう。
ねこバタ会議さんを助けましょう。
以上。
まとめ
私は作曲、映画制作、HSPやらRPGツクールやらでゲーム制作したりと色々手を出してきましたが、アプリは作ったことがありません。なので、アプリを作れる人はすごいなあ、と思うわけです。
以前は映画なんか一生作れないと思っていたんですが、今作っているということを考えると、いずれはアプリも…と思わないではないですが、多分難しいと思います。
非常にいい使い方をしてくれた、ねこバタ会議さんに感謝しつつ、この記事は終わります。
あ、最後になりますが、このブログでは私がつくった曲を無料BGMとして公開しているのです。なので、そこから使ってくれたというわけですね。皆さんも使いたい曲があったらお使いください。フリーミアム。
では、少子化のこの世を楽しみましょう。さらば。