映画制作。
それこそがこのブログのメインコンテンツであることは、このブログでもたまに触れている。徐々にラーメンがメインコンテンツになりつつあるが、あくまでもこのブログは創作ブログなのである。
制作記は特に検索需要はないと思われるのでいつも後回しになって結局ほとんど書かない…というスパイラルに巻き込まれている私だが、今回は重い腰を上げたり下げたりしつつ書くことにした。
熱心な読者の皆さんは、ひとつ前の制作記では、新たな自主映画を撮り始めていることに触れたことを覚えておいでだろう。私は何を書いたかも忘れてしまったが、見返したら、ほとんど今までの振り返りで制作記という感じではなかった。
なので、今回はもうちょい制作記にしてみる。映画制作用に作った動画を公開するのだ。
まずは制作記らしく、新たな映画に向けた想いを綴り、その後に動画公開といこうと思う。
新作自主映画に向ける想いと、その位置づけ
さて。
今まで、なんだかんだ色々と趣味で映画を制作してきた。映画通からすれば「こんなのは映画じゃない!」というかも知れないが、映画だろうと映画じゃなかろうと、私はなにかしらの映像を作ってきた。そして映像でお話を語ってきた。
- 『抜本-BAPPON-』 長編ギャグバトルアクション
- 『第三の決着』コンパクトな撮影に挑戦した短編映画
- 『一人の怒れる釣り人』初の三文享楽監督の短編コメディ映画
- 『なかよしあいこ』After Effectsでの合成練習で作ったショートムービー
ざっと挙げるとこんなところ。他にも自主制作CMや、即興短編ムービーなどを入れると後5本くらいは撮っている。
しかし。
気合の入れ方は処女作の『抜本-BAPPON-』が圧倒的魂を削る想いだったものの、それ以降はカメラ練習や合成練習演技練習、構図の工夫など、本腰を入れた感じではないものも多かった。
もちろん、いざやり始めれば本気でやるのだが、いつかの大作に向けた練習的な意味合いも強かった。また、楽しく気楽に撮っていた側面が大きい作品も多かった。
これは、あまりにも『抜本-BAPPON-』で魂を削りすぎてしまったため、休養的な意味もあった。
だがしかし。
もう私は大分回復した。そして、練習ももう十分だ。これ以上練習・実験をしてもキリがない。
私は本気で「どう見ても今までよりもレベルの上がった、今までよりも一段とクオリティの高い映画」を撮ることにしたのである。ハードルを上げたが、そう決めた。
そして、長編だと皆なかなか見てくれないので、今回は中編以内に収める。30分に収まるように、現在脚本を構想中である。一幕・二幕・三幕だとか、脚本には実はいろいろな理論があるのだが、それらも前よりも明確に意識して作る。(長編用の理論なので、中編の場合はちょっと変わってくるのだが)
ムラのあった作品『抜本-BAPPON-』
個人的には名作的ポテンシャルがあると思っている『抜本-BAPPON-』は、右も左もわからないときに作り始めたので、序盤と後半で明らかにカットや演技の質に差がある。それによって序盤しか見ない人には評判が悪く、全編見た人には結構好評…という作品になってしまっている。
前半を撮りなおしたら確実に評価は上がると思う。(後半は当時にしかない熱気も現れているので、小手先で撮りなおすのは良くないかも知れないとも思っているし、今のままでも通しで見ると映像の質の成長がストーリーとシンクロして独特の良さは生まれている。)
今回はそういうことは起きないレベルにはもう来ていると思っている。成功すればしょっぱなから面白いだろうし、失敗すれば最後まで見てもつまらないかも知れない。技術的なところによる言い訳はできない。
そして、そんなことを書きつつも、「確実に面白くなる」と踏んだ設定・ストーリー・仕掛けを思い付いた訳である。『抜本-BAPPON-』に似た要素もあるが、そこはブラッシュアップされた技術で最大限に活かして勝負し、新たな挑戦もふんだんに盛り込む予定だ。
『抜本-BAPPON-』で不足していた人間的心理描写など、色々な反省点を踏まえつつ、自主映画ならではのぶっとんだことをやるのである。「アホ臭い設定×社会派フィクション×ハリウッドばりの壮大な展開」という、『抜本-BAPPON-』的な方向性は踏襲している。よりシリアスにはなっている。
…以上、ハードルをぐんぐん上げてみたが、いかがだろうか?
今回は「これなら絶対にいける」とか、「これが最善の選択だ」とかを今まで以上に考えまくってやっているので、それによってこじんまりとした作品にならないかだけは気を付けている。大見栄切ることで、自分の闘志を燃やす意味もあるのだ。
では、十分長々と語ったところで、動画の公開である。
After Effectsで作ったスマホハッキング風の動画
新作自主映画はすでに撮影は二回しており、そろそろ新たに三回目の撮影もする予定となっている。
今回は設定上、After Effects大活躍なシーンも多いのだが、ここで公開する動画は撮影した動画ではなくて、すべて編集ソフトなどのパソコン上で作った動画だ。
色々と調べて、スマホがハッキングされた風の動画を作ったので、それを公開する。これ自体は月並みな表現かも知れないが、奇をてらうべきところとそうではないところがあるのでこれはこういう王道演出がよいと判断した。
うだうだ言っても仕方がないので、動画を公開する。10秒辺りでハッキングされる。
これである。
ハードルを上げまくった後にこれを見るとどう思われるのかはわからないが、なかなかにフィクションのハッキング感があって良いと思う。まあ、別にこれをもってして「どう見てプロだ」「どう考えても面白い」というわけではない。
まだまだ、制作は始まったばかりなのだ。正直不安はあるけど、作るしかないのだ。
ハッキングエフェクトの作り方
このエフェクトはハッキング風のノイズトランジションチュートリアルを見て作成した。通話時間の表示はタイムカウンタの作成方法を見て、少し自分で変えたものである。
似たような動画が作りたい方は参考にするとよいと思う。
ちなみに、実際のスマホの通話画面を画像検索で調べて、それを参考にちまちまと作ったものである。アイコン類はほぼフリー素材。一部自分で作成した。
まとめ
このように、撮影ができない日も毎日編集やら脚本を練るやら、ロケ地を探すやらで過ごす毎日なわけである。
完成した暁には間違いなくこのブログでも公開するので、楽しみにしていてほしい。この動画だけ見てもよくわからないとは思うが、ちょっとサイバー的なバトルがある。
真面目な感じで話は進むが、実写版テトリス的な根本的なギャグ感はあるものに仕上がる予定。
ではまた!
今までのムービーはこちらからどうぞ
映画に欠かせないカラコレについて
アフターエフェクトの汎用性を知るべし