とんかつ グルメ モーミンパパ

思い出とおすすめの”かつ丼”3選!並んでも食べたいのはここだ

2017/10/08

年を取ると昔話が多くなるとつくづく思うモーミンパパです。

その昔、まだ高田馬場がとんかつ激戦区になるずっと前、だけどもう「とん太」と「とん久」は存在していた頃の話です。

駅から離れている上に、前の道路はクルマはびゅんびゅん走り去るけれどあまり通行人はいない場所に、なんでこんなおいしいとんかつ屋があるんだろうと首を傾げながら、私は「とん太」に通っていました。

はい、自慢話でした。

それで「とん太」にも通っていましたが、もう一軒よく通っていたとんかつ屋がありました。


思い出のかつ丼「大日本とんかつ大学」

名前を「大日本とんかつ大学」といいました。決してセンスのいいネーミングではありません。むしろ、ださい。というか、おいしそうではない。

高田馬場から早稲田大学に向かう途中にあったから、学生さんを意識してつけたのでしょうが、そのわりには値段が学生さんの懐にはちょっとお高めだったので、若者よりおじさんで賑わっている店でした。

店名のだささとは裏腹に、おいしいとんかつを食べさせてくれる店でした。とんかつもよく食べましたが、私はそこのかつ丼が好きでした。

とんかつ定食の肉に比べて、かつの肉が薄く切ってありました。そのぶんお値段も安かったのですが、別に安くするために薄くしていたのではないと思います。というのは、あまり指摘するひとがいませんが、かつ丼のかつは分厚くないほうが汁と味が馴染んでおいしいからです。少なくとも、私はそう信じています。

「大日本とんかつ大学」のおじさんは、料理のセンスはあったのです。しかも定食と厚さを変えて切る手間を惜しまないひとだったのです。

やがておじさんは病を患ってしばらく店を休み、再開したときには頭にネットを巻いて動きが緩慢になっていました。そのうち奥さんがとんかつを揚げるようになり、しばらくして店は畳まれました。

いまでもかつ丼を食べるとき、どこかで「大日本とんかつ大学」のかつ丼と比べているわたしがいます。

 

並んでも食べたい、おすすめかつ丼

さて、思いでの次は、並んでも食べたいかつ丼についてです。本題です。

その後、何度かの引っ越しを繰り返し、私は素晴らしいかつ丼を食べさせる店がある街に住むことになりました。

(そこはまた、素晴らしいタンメンを食べさせる店がある街でもあるのですが、その話はもう少し寒くなってから。)

 

その1、西荻窪「坂本屋」

かつ丼の店です。とんかつ屋ではありません。もともとは街場の中華屋さんだったのでしょう。いまでもメニューの半分は、中華ものが占めています。

ただし客の注文の八割以上はかつ丼です。わたしも、ほぼかつ丼しか食べません。他もいくつか試しましたが、日替わり定食でときおり出てくるメンチならば食指か動きますが、あとはもう頼むことはないと思います。おいしくないわけではありません。

ただ、かつ丼で有名になり過ぎたこの店にはたいてい長い行列があり、それを避けるには昼営業の終わり間際か夜営業の開店時間をねらわなくてはならないからです。そうまでして食べるなら、かつ丼です。

店名を書くのが遅くなりました。西荻窪の「坂本屋」です。

オーソドックスな、かつ丼

なんの変哲もないかつ丼です。見た目は極めてオーソドックス。あえて特徴を探せば、グリンピースが載っていることでしょうか。でも、そういうかつ丼とはたまに出会います。

甘からず辛からずの汁にたまねぎが敷かれ、さっと溶いたほどよく半熟な卵にくるまれた、大きからず小さからずなかつが載っています。

かつの豚肉の肉質は、悪くはないが特別でもないものだと思います。固くもなく、溶けもせず。無意識のうちに口に運び、無意識のうちに胃に落ちていきます。

なのに、おいしいのです。

ここのかつ丼のおいしさは、たぶんかつの揚げ手のお父さんと、それを鍋でさっと煮るお母さんのコンビネーションの巧みさにあるのだと思います。

不愛想にかつが揚がったことをお父さんが告げ、包丁でさくさくと切っていく。それに呼応してあらかじめ火にかけておいた鍋にかつを移し卵を落として蓋をして、体内時計のタイマーに従って火を止めて丼に移す。

料理は手際だといったりしますが、まさにこのかつ丼は手際の賜物なのではないでしょうか。

 

その2、有楽町交通会館「あけぼの」

行列といえば、お昼時の有楽町交通会館の地下街に勝る場所を私は知りません。知りたくもありません。

いくらおいしいもののためとはいえ、できれば行列はしたくありません。しかし交通会館地下街の行列に並ぶひとたちは、どの店に並ぶひとも結構愉しそうなのです。どの店の行列に並ぶか迷っているひとも、結構愉しそうなのです。

通路の奥の人気店

とんかつ屋「あけぼの」も人気店の一軒です。通路の奥にありますが、常連だらけなので立地の悪さは関係ありません。

ここのかつ丼には「上」とそうでない普通のものがあります。かつ丼を頼むひとの半分くらいは「上」を選んでいます。わたしも「上」や「特」には弱い質ですが、ここではそうでない普通のほうをおすすめします。

カウンターだけの店ということもあって、さっと食べてさっと出る空気が漂っているからです。「上」はある程度、ゆったりと食べたいものですから。

あと、常連さんのなかには「つゆだく」と指定するひともいます。こういうひとは、普通のほうを頼んでいます。

和風でやさしい味

ここのかつ丼は、和風でやさしい味なのです。昨夜呑み過ぎて二日酔い気味のおじさんでも、ほっとしつつ午後への活力を養える味です。和風だからか、グリンピースではなく、さやえんどうが載っています。これは珍しいです。

やさしい味だからとつゆだくにしなくても、ごはんが残ってしまう心配はありません。普通のほうでも、かつがぎっしり詰まっていますから。脂身は少ないですが、癖もなく噛み心地のいい肉です。

それに漬物とみそ汁がおいしいのです。アクセント以上の存在です。ドンブリものの場合、どうしても味が単調になりがちなので、ちゃんと脇が固められているのも大切なことです。

漬物とみそ汁に関しては「坂本屋」よりずっといいです。

ちなみに「上」だとサラダがつきます。肉はたぶんロース定食用になるのだと思います。私は普通のほうで大満足です。もちろん食べたらさっと出ます。

 

その3、椎名町「おさむ」

椎名町の駅からとぼとぼ歩くこと7、8分。山手通りからだと片側一車線の道に曲がり、そこから一方通行の道に入って、さらに曲がった小道にぽつんと「おさむ」はあります。

行列の謎は

あたりはただの住宅地です。なぜ、ここに。謎です。

なのに行列。さらに謎だといいたいですが、安くておいしいとんかつがあるからです。

たいていのひとは、ロースの75gを注文します。肉量が少ないと思うでしょうが、実際には倍はあると思ってください。ロースの100gもあるのですが、これも倍はあるようです。しかも半数のお客さんは「ごはん、少なめ」とお願いしています。でないと、どかんとごはんが盛られてくるからです。

かつ丼はドンブリなので、なんとなく「ごはん少なめ」とは申告しづらく、私はこの店の「普通」に盛ってもらいます。

かつ丼もうまい

かつ丼を頼むひとは多くはありません。とんかつだけで、おいしいからです。ですが、私としてはかつ丼を押したいのであります。

なぜかといえは、この店ではごはんの量をどうするかをたずねてはくれませんが、かわりにこうたずねてくれるのです。

「卵、どうします? 固め? 柔らかめ?」

そうです。卵のとじかたを指定できるのです。

私は「やわらかめ」ですし、最近の傾向としては半熟がよしとなっていますが、しっかり火が通っているのが好みのひともいるでしょう。そこを店で決めずに客に任せる。絶妙な火の通しが「売り」と私が信じる「坂本屋」とは、異なる価値観のかつ丼であるともいえます。

しかも「あけぼの」とも違い、というか一般的なかつ丼から比べると、かなりのつゆだくです。たっぷりのごはんにつゆがびしょっとしみ込んでいます。それも味濃いめ。タマネギは飴色になるまで煮込まれ、つゆを吸い込んでいます。

忘れていましたが、こちらは上に刻み海苔です。

わしわし、といただきます。途中、テーブルに置かれた刻みたくあんで口を変えつつ、わしわし、です。

満腹と満足。かつ丼を食べたあー、という気持ちにさせてくれます。

春雨サラダも

私は春雨サラダも頼みました。

写真に写っていませんが、トマトとキュウリも入っています。たくあんだけの口直しが不安なかたは、こちらも一緒に食べるとより最後までおいしくいただけると思います。ただし、春雨サラダもサイドメニューとしては、量が多いです。

 

モーミンパパの一句

最近は衣がサクサクしているかつ丼の評判がいいようで、かつと卵を別々にゴハンの上に載せて出す店も繁盛しているようです。それはそれでいいと思います。

でも、それならとんかつ食べればいいのではとも思います。かつ丼はつゆに浸して煮込む料理ですから、衣がサクサクしている必要はないのです。むしろ、いかに衣にいい塩梅でつゆをしみ込ませるかが勝負ともいえます。

紹介した三軒は、どこも衣がサクサクはしていません。

では、一首。

かつ丼を
わしわし食べる
仲だから

胸より先に
腹がいっぱい

焼き肉を一緒に食べる男女はつきあっているなんていいますが、かつ丼を一緒に食べる男女は親しいけれど男女の仲にはなりにくい気がします。

私はそういう女性、大歓迎ですが。

 

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モーミンパパ プロフィール

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 ブログ管理人の父でもあり、ライターでもある存在。
ムーミンパパの要領で、モーミンパパ(管理人のペンネーム=紅葉葉 秀秀逸)。文章の道を行く、グルメオヤジ。

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