人生の七割が四割だったらどうしますか?
答えはないまま本題に移ります。
さあさあ、先日私は麻婆豆腐を食べてきました。それも人気で、しかも激辛の。
激辛は好きではないのですが、中本の洗礼を受けてからは、とりあえずあれより辛くなければ食うことはできるといらぬ自信がついたので、うまいのか辛いだけなのかを確かめるためにも食いたくなったのです。
麻婆豆腐自体は好きなので、ラーメン以外にも詳しくなろうという素晴らしい意気込みで行ってきました。
横浜中華街の、景徳鎮。新館の方です。
さて…
ここからは諸事情により、「だ・である調」にします。
許してね。
横浜中華街「景徳鎮 新館」
何も麻婆豆腐だけを食べたわけではない。
コース。それもスペシャルコースというものを頼んだので、麻婆豆腐以外も大量に食べた。
むしろ、麻婆豆腐が来る頃には腹6分目なレベルだった。麻婆豆腐目当ての人であれば、「早く来い!」と思いながら食べ進めることとなるだろう。
ただ、麻婆豆腐を食べた今ならわかる。麻婆豆腐が先に来たら残りの味が半分わからなくなる。
これはコースの絶対量を減らす以外に解決はない問題なのである。
それはともかく、景徳鎮 新館はこんなところだ…と紹介したかったが、写真を撮り忘れた。
裏道にあり、客引きがいないところが余裕を感じた。外観は周りと比べて特別きれいでも汚くもない。
まあ、普通な見た目だ。
店の雰囲気
ろくでもない内観写真。
まあ、大衆食堂系ではない、というのは伝わるのではないかと思う。
日曜の15時前に行ったが、二階もあるようだったものの、客は入れてないようだった。
スペシャルコース
スペシャルコース 3000円(税抜)
2人前から
単品だと麻婆豆腐だけで1800円するので、かなりお得。実は、最初私は激辛じゃない麻婆豆腐を頼もうとしていたのだが、こちらがお得すぎるので予定を変更した。このコースには激辛な方の麻婆豆腐が入っているのだ。
※普通の麻婆豆腐と、激辛の麻婆豆腐がある。激辛の方は本場風とのこと。
まずは前菜的なもの。
きくらげやオレンジ、きゅうりとさっぱりな料理。食感を楽しむ感じだろう。
夏にはよさそう。
次はチンジャオロース。
こちらはご存知の通り、少し油っぽい。が、特別味が濃いわけでも、油ギッシュなわけでもない。
さわやかと濃厚を足して2で割ってさわやかに少し寄せたくらいの味わい。普通の美味しい感じ。
エビシュウマイ。
これは予想外にエビが満面に詰まっていて、プリっとしていて美味しかった。たこ焼き的な感じでエビがちょこんと入ってるのかなと思って食べると、驚きで「うま!」となれるので、この記事を読まずに食べた方がよかったかも知れない。申し訳ない。
エビチリ。
エビ続きだが、味付けはまったくもって違う。エビチリはそこまで好きではないのだが、食べるとおいしい。メキシカンなタコス的チップがついてるのが面白い。写真の左上に写っているパリパリしてそうなやつがそれだ。
これはなかなかチリソースに合っていて、スナック感覚になった。ただ、この時点で結構おなかは来てる。
そして、この後、単品では撮りわすれてしまったのだが、野菜やイカの炒め物的なものが来る。優しめの味で美味しいのだが、腹がいっぱいになってきていて厳しかった。
…と、ここでやっと登場!
お待ちかねの麻婆豆腐。
そして、完全に辛そう。地獄のような赤みと黒みが食欲を刺激するようなしないような感じだが、とにもかくにも一口は食べたくなる見た目だ。辛そうだがうまそうだ。
で、食べると、最初はぼちぼちの辛さ。ただ、それはかなり覚悟していたからで、辛い物が得意じゃない人は一口目の時点でかなり厳しいと思う。
ただ、中本の北極ラーメンよりは全然辛くない。あれは痛い。これはたくさん食べると痛いかも知れないが、”辛い”で済む。
そして、一口目の時点で私は「これは人気出るわ、うまい」と思った。偉そうだが、そう思った。そして、私の好きなタイプの麻婆豆腐だった。
私は液体系や、オレンジ系の見た目の麻婆豆腐はそこまで好きではないのであります。オレンジはエビチリっぽく見えるし、酸味がある場合もあるような気がするが、私は麻婆豆腐には、旨味と深み(コクと呼んでもいいのかも)と刺激と痺れを求めているので、赤黒系の方が見た目的にも好きなのである。
↑ここの麻婆麺はB級感も本場感もあって好き。
↑ここは若干マイルドだけど、それでも上品なおいしさがあってよかった。
豆腐も崩れてしまうことはない程度の硬さで、ほどよい口当たりが辛さをほんの少しだけまろやかにしてくれる錯覚が起きる。してはくれない。
そして、ネギが良い。
少し大きめのネギの食感と、青臭さのようなものが飽きさせない。
あとは、辛いと書いたが、実際は、痺れも強い。山椒だ。花椒かも知れない。
↑花椒について語られている記事。
痺れがうまい、というと「舌が麻痺するのが痺れなんだからうまいもくそもないじゃねえか」というツッコミをしたくなるかも知れないが、実際には完全麻痺するわけではないので、刺激と共に辛くて旨いコクを楽しめるという感じになる。
麻婆豆腐と同時にスープとチャーハンが来るのだが、私はそのチャーハンが結構おいしく感じた。…が、それは恐らく麻婆豆腐と一緒に食べているからであって、チャーハン単体だとよくある味の可能性はある。一緒に来ていた人は「チャーハンは普通だった」と言っていて、私も言われてみればそんな気もした。
麻婆麺を好きなのと同様に、麻婆チャーハンも私は好きなのだろう。結局辛いから何かと一緒に食べるのがちょうどいいのだ。
しかし、辛さと気合のおかげか、腹いっぱいだったのは麻婆豆腐を夢中で食う内に吹き飛んだ。
そして、ガシガシと麻婆&チャーハンを食べ進め、完食できた。食べきった後でも、やはりうまかったと思う。中本を除くとかなり辛い方の食べ物だったので水はかなり飲んだが、”ただ辛いだけ”とは思わなかった。
ちなみに、麻婆豆腐の箸休めでスープを飲むと、スープ自体は粘りというかとろっとした口当たりで優しい味なのだが、熱さで辛くなってくるので注意。
スープは美味しかったと思うが、麻婆豆腐を食べる前に少し飲んでおいた方がいいと思う。
とにかく、麻婆豆腐は刺激の感じが確かになんだかよくわからないが本場を感じ、そして、こだわった料理だな、と感じる何かがあり、美味しかった。思い込みかも知れないが、私はそう思った。
で、最後は杏仁豆腐でおしまい。
こちらは口直しにちょうどいい。
おなか一杯過ぎて苦しくなったが、食べてよかったと思った。
うっすら尾を引く麻婆豆腐たち
…が、一つ問題があった。
その満腹感、もしくは腹への刺激なのかが数日間尾を引く。
別に体調が悪いわけではないが、どこか「慢性的にお腹が少しいっぱい」なのだ。少し、いっぱいなのだ。
あまりたくさん食べる気にならないのだ。胃が驚いたのかも知れない。
やはり、美味しかったが、辛いには違いないので、何度も食べようとは思わないかな、というところ。ただ、麻婆豆腐好きは行ってみるのが良いと思う。
まとめ
そんなこんなの横浜中華街。
食べた後は歩き回って腹をこなれさせたが、それでも今なおブログを書く私の腹は以前よりも空腹感を主張しない。
まあ、最近、人生ずっとやせ型だった私も若干腹が太ってきたので、ちょうどよい機会だ。
麻婆豆腐ダイエットブームの第一人者となるべく、このまま空腹レスを保ってみるのもまた一興。
では、一興状態の私はここでおさらば。
ーおわりー
↓紹介しきれなかった麻婆豆腐