制作中の自主制作映画で、デジタル腕時計に時間を合成しなくてはならない場面がありました。
で、それをやってみたので、そのお話です。
今回は短めに終わらせます。なぜなら今も私は動画編集中だからなのであります。
では、さっそく本題です!
デジタル時計をアフターエフェクト(AE)で合成して再現してみた
本当は撮影時に、着けてるデジタル時計の時間をいじって変えればよかったんですが、すごく時間のない撮影現場だったので、あとでやることにしてしまったのです。そのせいで私の数時間が吹っ飛び中です。
急がば回れ的な状態に陥っております…が、やり方を調べるのは面白いことなので、まあよしと思ってます。
今回使うソフトはアフターエフェクト(通称AE)です。AviUtlでもできるとは思います。
まず、合成すべきカットはこれ。
「14:24」になってますね。でも、これが「7:59」じゃないといけないのです。自主映画のストーリー的に。
まあ、8:59や11:59にすることは可能ですが、どちらにしても59分じゃないとだめなのです。
というわけで、そのためだけにロケ現場に行って撮りなおすのは厳しいので、合成で変えてみます。
合成のやり方① モーショントラッキング
やり方としては、以下の通りです。
モーショントラッキングの「遠近コーナーピン」で時計の画面をトラッキングし、
なんか複雑そうな画面ですが、そこまで複雑ではありません。四か所を指定して、それをトラッキングするというものです。まあ、途中からはうまくいかなくて後半手作業でしたが。
で、この画面にはめ込む「デジタル時計風の画面」をこれまたAEで作ります。
「時計」という新規コンポジションを作り、そこでつくっていきます。(モーショントラッキングはのターゲットはこの「時計」という新規コンポジションにします。)
合成のやり方② デジタル時計風フォント「SEVENBAR bold」をダウンロード
そのためには、デジタル時計風の数字を再現できるフォントが必要です。探してみると色々あるのですが、「とろ庵」というところのフォントが一番よかったです。
どうでしょう、どう見てもいい感じですよね。(とろ庵さん、ありがとうございます)
ここから私は、「SEVENBAR bold」というフォントをダウンロードしました。
Windows10の場合は、ダウンロードしたフォントを右クリックすると「インストール」という項目が出るので、それをクリックすればフォントをAEでも使えるようになります。
で、テキストで数字を打ちます。サイズは合成する時計と見比べて、色々と調整します。私の場合は結構横長にしてちょうどよかったです。
合成のやり方③ 平面レイヤー、グローで画面を再現
そして、実際の時計の盤面と近い色で背景を塗りつぶします。具体的には、「平面レイヤー」でやります。
それっぽくなってきましたね。まあ、すでにほぼ完成なんですが。
サイズは、合成しながら、「マスク」で調整してます。
で、
画面の真ん中辺りが反射で光ってるので、これを「グロー」と「マスク」で再現します。
微妙に真ん中辺りが明るくなってますね。まあ、こういうのは合成するカット次第ですが。一応紹介しました。
あとは、これをはめ込むだけ!
できあがり
できました! 画面の上の部分もなんか文字を打った方が、よりそれっぽくなるでしょうね。
合成時になじみやすくなるように、マスクできって、マスクをぼかしたり拡張したり…というのをやりましたが、その辺の調整は各自で考えてやるのがよいと思います。正解はないので。
ひとこと
以上、デジタル時計を再現する方法でした。Gショックなりなんなり、時計に合成して遊びたい、という奇特な方はお試しください。
こっからまだ詰めていく作業はあるのですが、ひとまず終了です。
他にもアフターエフェクト記事はいろいろ書いてます。
自主映画も公開してます。自主映画って響きださいよね。