中学から作曲をし始めた私ですが、最初はピアノで作曲し、次は着メロで作曲し、次はDominoというmidiソフトで作曲をしてきました。
途中、ちょいちょいFinaleという楽譜作成ソフトで作曲したりもしてきました。数年前からはCubaseなんかも持っています。
このように色々な形態で作曲をしてきてはいるのですが、実は一度もmidiキーボードで打ち込んだことはありませんでした。携帯でポチポチやったり、マウスでポチポチやるばかりです。
…という現状だったのですが、この度、ふと思い立ってmidiキーボードを購入しました!
私が買ったのは「M-AUDIO エムオーディオ Keystation 61鍵MIDIキーボード」です。
↑追記:2019/8現在、なぜか49鍵の商品に飛ばされてしまいます。
midiキーボードを買うと、マウスでポチポチやるのと比較して制作スピード、利便性が段違いなので、完全に買ってよかった買い物でした。
それでは、ここからはキーボードをどういう基準で選んだのか、人気のあるmidiキーボードはどれなのか、を解説します。
また、ソフト音源を快適に使いたい方は、私が買ったキーボードとは違いますが、以下の「KOMPLETE KONTROL」が圧倒的におすすめです。理由は後述します。
人気商品から、自分に必要なmidiキーボードを絞り込んでいく
まずこれは番外編エピソードですが、今までマウスでポチポチやっててもそこまで不便には感じていなかったので、買うかどうかから迷いました。
ただ、井の中の蛙かもということで、色々と蛙がネットサーフィンをしたところ、
midiキーボードの有無で作業スピードは何十倍も変わる!!
というような記事がたくさん見つかりました。
安っぽい広告のようですが、けっこうホントっぽい上に、冷静に考えてもそんな気がしたので購入を決意したのです。購入と非購入の選択肢から、購入のみに絞り込みました。
しかし、何を買えばいいのかがわかりませんでした。
そんな中、まず迷ったのが鍵盤の数!
midiキーボードの鍵盤数
midiキーボードには色々な鍵盤数のものがあるのです。
25鍵、32鍵、49鍵、61鍵、88鍵
メインは上記の5パターンです。探すと76鍵とかもありますが、あまり見当たりません。
25鍵というと2オクターブしかないので、簡単なメロディーやコードを弾くくらいしかできません。一応、オクターブを上げ下げするボタンだかホイールみたいなのが鍵盤の横にあるので、それを駆使すれば色々弾けるようなのですが、ちょっとめんどうです。32鍵でもやはり鍵盤数はかなり少なめに感じると思います。
ピアノを少し弾けるような人の場合は、49鍵以上がお勧めになります。
私はピアノが少しは弾けるので、49鍵以上から探すことにしました。
更に調べていくと、
「49鍵だと微妙に鍵盤足りないことが多くてもどかしいよ」
という意見をネットの海の中に散見するようになったので、61鍵か88鍵まで絞り込むことにしました。
88鍵はピアノと同じ鍵盤数
しかし…88鍵ともなるとかなりでかいです!
61鍵でも1m近くなってしまうので、88鍵となると1m35cmくらいになり、もはや置く場所がありません。なにせ、普通のピアノと同じ鍵盤数ですからね。
1m弱であれば、はみ出しはするものの、パソコンの机に無理やり置けなくもありません。そして、家のピアノで69鍵縛りプレイをしてみたところ、69鍵なら結構いろんな曲が弾けることもわかったので、69鍵のキーボードを買うことに決定しました。
ミニキーボード
ちなみに、キーボードが場所を取ることを解消するために、「ミニキーボード」だとか、「ナチュラル・タッチ・ミニ・キーボード」みたいなものもあります。
要は、本物のピアノの鍵盤よりも少し鍵盤が小さいのです。「KORG USB MIDIキーボード microKEY-61」は、ミニキーボードの中では人気のキーボードです。
ただ、そうすると場所は取らないものの、恐らく非常に演奏しづらいだろうと予想がついたので、今回はミニキーボードは選択肢から外すことにしました。
midiコントローラー、パッド
もう一つ、選択の基準として、midiコントローラーだとかパッドだとかいうものがあります。
これは演奏しながらピッチを変えたり、ドラムパッドが付いていてドラム打ち込みがしやすかったり、とにかく色々多機能なのです。
…が、これが付くと高いしサイズもでかくなるし、多分あんま使わないしなので、今回は重要視しません。むしろコンパクトなものを選ぶことにします。
61鍵midiキーボードの候補
61鍵であればどれがよいのか? 色々調べていく中で、大分絞ることができました。
まず、価格帯は1万後半~3万前半が条件です。初めて買うものなので、いきなり高価なものは買わないことにします。その上で、なるべくコンパクトなものを選ぶことにします。
そしてその中で、比較的レビュー評価が高いものに絞ると、以下の4つのmidiキーボードが残りました!
Alesis 61鍵 USB/MIDIコントローラ Q61 AL-KBD-029 ※売り切れ
Amazonで残り1点しかないようですが、15800円と、とにかく破格! レビューはないですが、色々調べまわると、「値段の割には弾きやすさは普通」「壊れやすい」などの情報が手に入りました。
レビュー記事も見つかりました→「アレシス Q61 | Harmonic-Sound」
使いにくいなどはなく、至って普通のようです。
非常に安いので、最初に買う一品としてはありかも。
※2019/8 追記:売り切れてしまいました!
ALESIS アレシス / V61 61鍵MIDIキーボード AL-KBD-037
売り切れてしまいましたが、これの上位版的なもので「ALESIS アレシス / V61」というものがあり、こちらはまだ在庫がある様子。
コンパクトさはQ61の方が上ですが、今買うならこちらお勧めですね(というか、これしかないので)。
M-AUDIO エムオーディオKeystation 61
こちらもなかなかに安いです。価格ドットコムだと、一度、最低価格19000円台のものを見たこともあります(2016年頃の話)。
Amazonのレビューはぼちぼち高評価。少し不安だったので、下記動画も参考にしました。(鍵盤数が88鍵ですが、参考にはなると思います)
ピアノと比べたら全然ダメっぽいですが、それは当然だと思います。むしろ、金額からいうと結構弾きやすい方に見えるな~という印象です。
※追記
最終的に私が購入したのはこのキーボード(61鍵の方)で、その後何年も使用していますが、満足しています。最後に実際に使用した感想も少し書いています。
BEHRINGER ベリンガー U-CONTROL UMX610 USBオーディオインターフェイス / MIDIキーボード 61鍵盤
他のキーボードとは違って、赤色が目に留まるデザインです。3倍速く弾けそうです。
Amazonのレビューは概ね好評です。
ツマミやボタンへのアサイン変更はユーザーメモリにストアしておく事ができます(単3電池3本必要)。尚、みなさんが最も気にすると思うベロシティ・カーブは3段階の切替になっています。微妙なタッチの変化をつけるには少々慣れが必要ですが、ほぼ実用性充分な範囲内です。
サウンドハウスのレビュー記事も参考になります。
ベリンガーらしくないと言っては失礼ですが、
61鍵のmidiキーボードで一番鍵盤がしっかりしてます。引用:サウンドハウス レビュー
↑こんなレビューもあったので、ベリンガーの他の商品と比べるとかなり良いのかも知れません。
Roland ローランド MIDIキーボードコントローラー A-800PRO-R 61鍵
こちらはAmazonでも価格ドットコムでも34200円でした(2016年当時)。
レビューを見ると、少し高いだけあって、大分ピアノのタッチはいい感じのようです。問題は値段と、機能性が高いがために、色々とボタンやホイールが付いていて場所をとる…というところですね。
「M-audioとAlesisどっちかで迷ってます」という知恵袋に対して、「どっちもクソ。A-800proを買え」という回答が付くくらいなので、費用対効果は高いのかも知れません。
Native Instruments KOMPLETE KONTROL S61 MK2 ※2019/8追記
KOMPLETEインストゥルメントを持っている方には、断然このキーボードがおすすめです。高いだけの価値はあります。費用対効果で言えば安いと思います。
何が凄いかというと、このキーボードがあると音色選びがめちゃくちゃ楽なんですよね。
NI社が出しているソフト音源や、その他の対応音源をキーボードに付いている画面を見ながら、キーボードで音色が選べちゃうのです。
パソコンでDAW立ち上げて音色選ぶのって結構面倒だし読み込み時間もかかるしで、作曲の際にその障害がなくなるのはめちゃくちゃメリットです。
更に、キースイッチもライトで一目瞭然なので本当に便利です。便利過ぎて苦しいです。
また、MK1からMK2バージョンアップされてからは、以前よりも更に使いやすくなっています。
具体的には、
- 大型ディスプレイが2つ付いている
- 視認性の高いライトガイドがある
- Maschineのコントローラーとしても使える機能が追加(KEY MODE)
- 物理的なピッチベンド・モジュレーションホイールに変更
- 物理ボタンが多くなり操作性が向上
- PCのバスパワーのみで駆動する
上記の点が違います。
私はKOMPLETE Ultimateを持っているので、このキーボードに乗り換えようか迷っています。
また、この話の意味がよくわからなかった方は、ソフト音源を使用せずに作曲している方だと思うので、そういう場合はこのキーボードは必要ないです。
私は使ったことこそないものの、使用者の話を見聞きする限り、貯金してでもそろそろ乗り換えた方がいい気がしてきています。
購入決意
以上、4つが残りましたが、後はもう金額と弾き心地ですね。
本当は店頭に行って試演奏しようと思ったのですが、ピアノ曲を演奏してそのまま打ち込み…なんてことはやらないので、「メロディーと簡単な伴奏が弾ければそれでいい」という方針に決定しました。
その上で、金額やサイズを考慮して、最終的には「M-AUDIO Keystation 61鍵MIDIキーボード」を購入しました。
↑2019/8現在、なぜか49鍵の商品に飛ばされてしまいます。
1万円台だとすぐ壊れそうだけど、ローランドのやつはちょっと高い。ベリンガーは赤くて面白いし良さそうだけど、レビューや2chの書き込みを見比べまくる内に、なんとなくM-AUDIOの方が安定して長く使えそうに思えたので、購入を決意しました。
ついでに、M-AUDIOのYoutubeのレビュー動画を見て、「弾きづらいとはいえ、結構弾けそう!」と思ったのが決め手です。
実際、使ってみると作曲に使う分には困らないレベルでした。
予算が多めにある人はローランドがいいのかも知れませんね!
また、ソフト音源を快適に使いたい方は、「KOMPLETE KONTROL」がよいでしょう。
まとめ
というわけで、「M-AUDIO Keystation 61鍵MIDIキーボード」を購入しましたので、届いたらまたレビューを書きたいと思います。※届いて、もう長年使ってます。
思い付いたメロディーなんかをすぐに打ち込んだり、ある程度頭の中に発想ができている曲を、簡易的に弾いてすぐに残せるのは楽しそうです。
※2019/3/22追記
その後、M-AUDIO Keystation 61鍵MIDIキーボードを使用して作曲・DTMを続けていますが、不満はほぼありません。
ほぼ、と書いたのは、リアルピアノと比べるとタッチが違う&鍵盤が少ないという意味でですが、鍵盤は本物のピアノと同じにすると結局でかすぎるので仕方ないと思ってます。
タッチに関しても、演奏用で買うのであれば少し気になりますが、作曲用であればまるで困ることはないですね。買ってよかった買い物でした。
参考記事
最後に、記事中で紹介できなかった参考記事を記載します。
「お前らのオススメするMIDIキーボード」なんて記事を参考にしながら決めていきました。
また、49鍵で悩んでいる人にはKnight and Dayというブログの、「安い49鍵盤MIDIコントローラーのベストはどれか。(BEHRINGER UMX490 /Roland A-49/ALESIS Q49)」という記事が役に立ちそうです。
A-49の61鍵盤バージョンがあればよかったんですが、残念ながら2016/2時点ではないようです。