とんかつ グルメ・食

神楽坂の名店とんかつ屋「あげづき」はお勧め中のお勧め!岩塩も試してほしい

2016年8月27日

 

ラーメンを食べ歩き続けた大学四年間。そしてそれは卒業して時間が経つ今もずっと続いている。

しかし私はふと思った。

 

「ラーメンを食べ続けてなにになる?」

 

そこで私は決意を固めた。

 

「今後は豚カツも食べよう」

 

…と。

 

そのような固い決意を胸に、私は最近色々な豚カツを食べるようにしている。

 

まだまだラーメンに比べると食べた豚カツの数は少ないが、それでも徐々に何が美味しくて何が普通なのかはわかるようになってきた。(まずいまでいくものはそんなにない)

そして、今回はそんな私が、めちゃくちゃうまい豚カツ屋を紹介したい。

そう、飯田橋は神楽坂にある「あげづき」である。ここはとにかく非常にうまいのだ。この記事を読まずにとりあえず行ってもらいたいくらいだ。

 

ちなみに、ささみもあって、それもなかなかうまし。

 


最高のお勧めとんかつ屋「あげづき」

とんかつのプロではない、顔面ラーメン人間の私の視点で紹介していく。

しかし、とんかつをよく食べる人であろうと、ほとんど食べない人であろうと、ここのとんかつは美味しいと思うはずだ。(そもそも豚が嫌いという人も一度はお試しを)

正直何年か前から何回も食べに行っているのだがおいしい店ゆえに食レポのハードルも上がってしまい、食レポという困難から逃げ続け今に至っているというわけである。つまり私は今回、困難を打ち破ろうとしているということになるわけで拍手喝采を求めているわけでもある。

拍手が脳内で鳴り響いたところで、あげづきという豚カツ屋を紹介していこう。

 

開店前から行列

まずは店に入るまでの難易度のお話。

人気店の宿命だ。この日は猛暑だったが、炎天下のもと多くの人がこの店に列をなした。とんかつを食べるために。想いは一つである。

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実際は自分の前にも列があるので、もっと並んでいる。

 

混み始める時間は…

私が行ったのはランチで、ランチの開店時間は11:30。

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日によってもちろん違うとは思うが、11:15の時点では私ともう一組のみのところ、11:20には後ろに何人も並び始め、11:25には列を見て店を変える人が続出。なんだこの列、と怪訝に思う人続出。並びながらポケモンゴーをやろうとしたら店が半地下だからGPSが反応しなくなる人続出

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そんな続出祭りであった。私もなにかしら続出することを趣味にしたいと思う。

 

並ぶ時間の目安

開店同時位から並べば、15分も待てば入れると思う。開店から10分ほど経過してしまうと20分待ちくらいになると思う。そして、開店から30分が経過した12時などにきたときには、「30分待つと思います」と言われて「いいですよ~」とドヤ顔を披露すると「いや、40分待つかも知れないですね…」と言われるほどになってしまう。

実際、揚げ方が特殊でじっくり挙げているので、開店してすぐ入店してすぐ注文しても10分以上は待つ。なので、嫌がらせではなくて本当に40分…いや、下手したらもっと待つ可能性はあると思う。

 

ミシュラン獲得のとんかつ屋

ここで一つ小ネタ。

ここ「あげづき」は、神楽坂の美味しい豚カツ屋という域はとうに超えて、東京の美味しい豚カツ屋…むしろ日本の美味しい豚カツ屋のレベルである。なにせミシュランも獲得しているわけだ、これは凄い。

そんなお店なので開店前から並ぶなんてのは当たり前のことと言えよう。

ちなみにミシュランのビブグルマンなので、安くてお勧めのお店というポジションになる。

 

南の島豚を使用した極旨とんかつ

とにかくそんなわけでこの日は開店15分前から並んだので、すんなり入ることができた。といっても、開店するまで15分待ってるので、結局待つということだ。

さて、あげづきは調理場や店内は撮っちゃダメ(料理はOK)というルールがあるので、今回はメニューとかはあまり撮っていない。特に、調理場をパシャパシャやられると同業への情報流出になるのだろう。苦労して編み出した製法を呑気なビジネスネットワークブロガーやら、顔面食欲食べブログリストの手によってネットの海に放出されたのではたまらないというのはよくわかる。

 

というわけで、今回は「並ロースかつ定食」を注文した。ランチではロースもヒレも並しかないのである。そして、この店の売りは南の島豚を使用しているところ。

ところが、ランチのヒレは南の島豚ではない(メニューにしっかり明記されている)のだ。だから、私はランチで来るといつもロースを頼んでしまう。

 

まずはソースが来る

そんなわけで、「特殊な調理法だから時間がかかるよ」と書かれた紙や、ちょっと見た目が気持ち悪いと思えなくもない大量のエビの紹介写真の紙などを見つつ、とんかつを待つ。

すると、来た。

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ソースが。

まずはソースが来るのです。ドレッシングもセットで来る。

 

更に待つと…

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ご飯と味噌汁のお出ましである。ちなみにキャベツとご飯はおかわり自由である。「揚げ方が特殊で時間かかるよ」という旨の紙が映り込んでいる。

そして、

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並ロースかつ定食(ランチ) 1350円(税込1458円)

※ごはん、キャベツおかわり自由

 

遂に来るとんかつ。

これ。これが美味しいのです!!

 

このとんかつは南の島豚を使用しているのだが、南の島豚についてかるく説明。

おいしいお肉を求めて五十年、農林大臣賞を二度受賞の宮崎県川南町永田種豚場で極上ブランド豚肉「南の島豚」は生産されています。

「南の島豚」は肉質の良さで知られる沖縄在来種の島豚(アグー)を父とし、サシの入りやすいのが特徴といわれる赤豚(デュロック)等と掛け合わせて造られたものです。引用:南の島豚とは?

要は、日本一に豚肉ブランドに選ばれた凄い豚肉だ。

この肉が、日本一になるだけあって凄く上質。

 

ガッツリジューシー肉厚なとんかつ…という路線とはまた違う。脂身でとろけるようなわけでもない。

だがそれでも…

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ああ、うまそう。

少しピンクで若干レアなのでは?と思うこの揚げ加減が素晴らしい。衣との相性も抜群なのだ。

 

というわけで食べる。久しぶりのあげづきだ。

ちなみに…

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ここ、あげづきの食べ方は、断然、岩塩がお勧め。ピンクの岩塩。

別に気取っているわけではない。ソースも途中少しかけるが、やはり岩塩がベストだ。

 

岩塩によく合う絶妙な揚げ加減

「サクサク!」というわけでもなく、「ホロホロ」というほど崩れるわけでもない。その中間の衣が、若干レアに見える色合いの肉を優しく、そしてしっかり包んでいる

肉も「ガッツリ肉厚!」というわけでもなく、かといって「とろける柔らかさ」というほどでもない。その中間の、噛み応えもあり、柔らかさもある絶妙な食感がたまらない。書いてて食べたくなってきた。

この絶妙なサクホロ感&やわらかジューシーなとんかつに岩塩を付けると、ピリッと少し引き締まった風な味になり、絶妙なバランスのとんかつ全体を更に一段階上のレベルに昇華してまとめあげてくれるのだ。

なんだか気取ったことを書いているが、とにかく塩が合ってうまい! ということだ。うめー。

 

南の島豚を研究し尽くし、その味を最高に引き出す揚げ加減、そしてそれに最も合う塩を探し出したという感じだ。

ちなみに、あげづきでは最高峰ブランドの南の島豚を更に店で熟成させて使用しているらしい。熟成ってどうやるねん、というのはわからないが、そういう情報があった。

 

一口食べてレベルの差を感じる

そんなわけで、このとんかつ、一口目から明らかに味の質が違う。並ロースで1350円という、極上豚のとんかつと考えると安めの価格設定だが、うまい!

 

ちなみに、過去にこの店でこんな会話を聞いたことがある。

客「もっと値段上げちゃえばいいのに」

主人「いや~これより上げたらお客さんひっくり返っちゃいますよ」

客「でも高くてもきますよ」

主人「ランチは凄く安くしてて割に合わないというか、利益があんまりないのはそうなんですけどね~。でもそれでも結構な値段といえばそうですからね」

客「なるほど、回転オトエフミ最高」

最後の一言はフィクションだが、その他はおおむねこんな感じだった。ご存じない方のためにお伝えしておくと、回転オトエフミというのはこのブログのことである。ありがとう。

 

やはりランチは無理してる様子…。しかしそのおかげでこの金額でこの美味しさを堪能できるとも言える…感謝感謝だ。

 

その他

味噌汁は赤出汁で、あったかくて美味しかった。私は温かい飲み物が好きで、なおかつ赤出汁が好きなので満足。

キャベツは今回はおかわりしなかったが、こちらも普通に美味しい。横にあるポテトサラダもまた良い。

あげづき

これは違う日に行った際の写真。キャベツの横にポテトサラダが顔を出している。あと、レモンもある。

とんかつなので、いくら美味しくとも脂が苦手な人は爽やかさも欲しくなることだろう。そんなときはキャベツ&レモンで解決だ。ポテトサラダはキャベツからとんかつへのブリッジにちょうどいいと思う。

また、レモンはかけすぎると絶妙な衣の具合が少し湿りすぎになるので、ちょっと控えめにかけるくらいが良いと思う。

 

ただ、なにをどうやっても旨いので、色々気にし過ぎるのは杞憂なのも事実。どうぞ大いに好きなように食べるがよい。そんな、芯のあるとんかつなのである。

 

後日追記:地鶏ささ身フライ定食

地鶏ささ身フライ定食 1100円(税込1188円)

ささみもうまいとは聞いていたのだが、毎回30分くらい並んであげづきに入ると、どうしてもとんかつを頼んでしまっていた。

…が、ついにとんかつを食べたい気持ちを抑え、初めてささみフライを頼んだ!

そして、たしかにうまい。

ふわっともサクッともとれる衣はとんかつのときのそれと全く変わらず、非常に美味しい食感。もはやくちどけ衣である。

なかの鶏肉も優しくも豊満な肉で美味しい。…が、塩が浸透するには豚くらい脂があった方がやはりよいのだろうか、少しパサパサ感は鶏なのである。そして、美味しいけれどやはりとんかつの方がうまい! と思った。

↑肉の断面も綺麗。

とんかつの”揚げ”の技術をそのまま鶏に活かしたようなささみフライだった。美味しいけれど、やっぱりとんかつが一番だなということで、次来るときはまたとんかつを食べようと思った。でも、やっとささみも食べられて満足。

 

 

まとめ

というわけで、最後はご飯をおかわりして、非常に満足した昼飯となった。大昔に夜にも食べたことがあるのだが、そのときはとんかつに全く詳しくなかったので改めて行きたい想いが高ぶっている。その際はまた記事にするかも知れない。

体内とんかつ人間になるためにも今後も色々なとんかつを食べていき、旨いとんかつ探求の道を進みたいと思う。グルメリポーターになるわけでも食レポマスターになるわけでもないが、やはり人生に食はつきもの。美味しいとんかつの探求も大切なことだ。

さて、次なるとんかつを求め、今日も私は歩く。ついでにコラッタを捕まえる。あと、自主映画も撮るのであった。

 

ー完ー

 

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