三文 享楽 考察

R-1ぐらんぷり2017結果を踏まえて批評&レビュー 優勝は裸芸人アキラ100%【三文】

2017年2月28日

さあ、今年も「ひとり芸」ナンバー1の決定戦がありました、R-1ぐらんぷり2017

どうも、元芸人として、何度か舞台に立ったことのある三文享楽です。

 

R-1ぐらんぷり2017のシステム

ルールは昨年と同様、A,B,Cブロックに分かれ、各ブロックで最も票を集めた一人がFinal Stageへの進出を決めます。Final Stageで最も多くの票を勝ち取った人がR-1ぐらんぷり覇者となります。ちなみに、各ブロックへ事前に進出が決まっていたのは各3人。敗者復活枠でそれぞれのブロックに一人ずつ駒を進めました。

前置きはさておき、早速結果とその考察に移りましょう!今年も敬称略とさせていただきます。

 


R-1ぐらんぷり2017 結果発表 優勝者は?

総合結果

優勝 アキラ100%

2位 サンシャイン池崎

3位 石出奈々子

ブロック成績

Aブロック

4位 レイザーラモンRG

3位 横澤夏子

2位 三浦マイルド

1位 サンシャイン池崎(復活ステージ3位)

Bブロック

2位 ゆりやんレトリィバァ

1位 石出奈々子

3位 ルシファー吉岡

4位 紺野ぶるま(復活ステージ2位)

Cブロック

3位 ブルソンちえみ

4位 マツモトクラブ

1位 アキラ100%

2位 おいでやす小田(復活ステージ2位)

(参考)

司会:雨上がり決死隊

審査員:桂文枝、関根勤、清水ミチコ、ヒロミ、板尾創路

結果解説

解説とレビューです。三文(私のこと)が三票持っていたら誰に入れるかという三文票コーナーも設けてあります。

Aブロック

三文票:・三浦マイルド1票、・サンシャイン池崎2票

レイザーラモンRGは早速、世界の注目するところをネタにしてましたね。賛否両論ある彼をネタにしたことで、それだけで面白いし、逆にそれだけでハードルも上がったことでしょう。話題の人間で生放送だけあって、ちょっとヒヤヒヤできるところがまたいい。個人的には、オチが大好き。

横澤夏子は女性のネタらしい日常のあるあるを誇張してネタとした面白さでしたな。子どもを乗せたチャリのママという設定は初めてだったので、新鮮だった。面白さをしっかりと盛り込んであってネタの構成は良かったが、ネタの強弱という点で評価は分かれるかもしれないと思いました。

三浦マイルドは優勝した時のネタが好きでしたが、今回もまた面白い。設定はありふれたものでしたが、ボケとしては質は全て良く、面白かったです。一つ一つのボケが深いものであり、分かりやすかった。ボケの面白さで、2位に私は推しました。

サンシャイン池崎は、2年連続の復活ステージからの這い上がりであって、やはり勢いがスゴイ。コント設定無視のボケが最初から面白い。最初の1分でAブロックで最も面白いとなりました。勢いだけでここまで笑えるのはスゴイ。しかし、三浦マイルドのボケの質もよかったので、2票。

Bブロック

三文票:・石出奈々子2票、・ルシファー吉岡1票

ゆりやんレトリィバァですが、体系だけでネタとするのは好きではありませんが、これはネタの内容が面白かったですな。ネタの構成としては、そもそも面白い世界観で、あるある面白いネタをいうものでしたが、前より質が上がっていて面白かったです。しかし、後ろ二つに推されて票はなし。

石出奈々子は、すみません、初めて見ました。が、面白い!しっかりと世界観ができあがっていて、自分がジブリも好きなのもあったかもしれませが、めちゃめちゃ面白かった。よくジブリらしさを研究して、現実と融合させて、面白味をネタにしていると思いました。

ルシファー吉岡、また見られてよかったです。去年も大好きでした。言葉選びと、感情の移り方がよく読めて、面白い。そこまでぶっ飛んでもない設定をここまで、仕上げるのだから面白い。技巧派でできれば2票入れたかったですけど、初めて見た石出奈々子の面白さにもっていかれました。

紺野ぶるまも、すみません、初めて見ました。が、視点がいい。ありそうだけど、こういうようなネタは初めてでした。カタコトにするのは、工夫を感じられました。言っていることも面白いし、ずっと聞いていたかったです。

Cブロック

三文票:・マツモトクラブ2票、・おいでやす小田1票

ブルソンちえみは前に見た時はそこまで好きではなかったけど、面白く感じました。こういう芸風はあまり好きではなかったのですが、ボケのレベルがちょうどいいのかもしれませんな。

マツモトクラブは、去年一番面白いと思っていたので、今回上がってきてくれて本当に良かった。また見られたので、それだけでも嬉しかった。ネタとしては、今年も一番好きだった。こういう文学的なネタが非常に好きです。寂しい男を切なくネタに仕上げているのが巧妙です。

アキラ100%は、いつ見ても大好きです。ガキ使の原田隆二とのコラボも大好きでした。本当に元気をもらえる芸人です。よくこんな名人芸に達したといつも感動しています。まあ、ネタの構成とボケの質を重視させていただいたので、0票でした。ただスゴイ。1位通過しても、異論はありません。

おいでやす小田は、やはり去年から好きでした。一つの設定でここまで大袈裟にネタを続けることが巧妙。現実にありそうなことを誇張して、ネタの面白さに作り上げるのが素晴らしい。

Final Stage

三文票:アキラ100%3票

サンシャイン池崎は、やはり勢いでもっていかれる。ワケ分からなすぎだけど、それが面白さにつながっています。マジでくだらなくて、面白い。現場は特に面白いのだろうなと思いますな。

石出奈々子は、一発目のネタを見てからの期待が高かったので、ジブリらしいボケの種類をもう少し増やしてほしかった気もします。大阪という現実を絡めるネタがやはり面白かったのかなと思いました。

アキラ100%には、もうもっていかれました。3票入れてもいいかなとなりました。ここまできて、ここまでやりきれば、もう優勝してください。

総評

やはり、一人芸は世界観が大事ですなあ。三浦マイルドの仕込まれたボケも、サンシャイン池崎にもっていかれました。マツモトクラブのネタも、現場ではアキラ100%にもっていかれましたね。飽きとかを関係なしにしても、世界観で面白かったです。

アキラ100%には元気をもらえる。名人芸というのは感服させられ、まさに芸人!

石出奈々子のネタも好きでした。

いずれにしろ、今年も楽しいネタをありがとうございました。楽しかったす。

ぼやき

個人的には、ヒューマン中村や脳みそ夫、ZAZYらが大好きなので、復活ステージから上がってきてほしかったです。

上がってきた方々も、当然に面白かったです。


 

↓去年はこちら。

↓夕食も食べずに見ていて、お腹が空いたら、こちらのトンカツ。

↓あの頃は。