こんちは! こんちは! こんちは! こんちは! こんちは! こんちは! こんち…
…というわけで、「こんちは100分耐久ブログ」の始まりです!!
いぇーい
というわけもなく、ここではネット上でよく見かける「100分耐久」ってなんなの? ということを語りたいと思います。あれです。あの、一つの曲を100分延々と聞かせる動画のことです。
否定するというよりは、「一体なぜこんな不毛なジャンルの動画がここまで流行ったんだろう」という疑問を滔々と語ります。
いつもは役立ち系の記事やらグルメ記事ばかり書いてますが、今日はなんか語ってみます。どうも、語り部太郎です。
BGM100分耐久シリーズの謎
まあ、謎ですよね。
だって、普通は100分あったらいろんな曲が聴けるんですよ? それが、なぜか、「ずっと同じ曲を100分間、延々と聞かなくてはならない」んですから。そして、そんな動画がそこら中にアップされている=人気がある or 需要があるということなんですから。
いやいや、100分といったら1時間40分ですからね。
ディズニーでもスペースマウンテンには乗れる確率が高いんじゃないですかね? そうでもないかな? ウルトラマンは33回殺すことが可能ですから。2時間の映画一本見て、その後トイレで大きいほうを催すことがちょうど可能な時間ですよ。
それをなぜ?
どうして?
ずーーーーっと同じ曲を聴くために費やさなくてはならないのか?
100分もの、貴重な時間を!
もちろん、聞きたくなければ聞かなければいいんです。動画のリンクをクリックしなければいいんです。
…でも、みんながそう思っていればこんなジャンルは生まれていないか、淘汰され、私が知ることもなく、このような記事が書かれることも一生なかったわけです。ところがどうだ。このような記事が誕生しているではないか!
それはつまり、”そう思わない人がいる”ということの証明なのである。QED
(ちなみに私はQEDよりもDQが好きだ。)
…しかも。
おかしいことに。
このような記事を書いている私でさえ。
たまにこの手の動画を見るのである。
え? 死〇ば? と、そう思った人もいることだろう。なんやこいつ、わけわからん、と。
しかし、私は死なない。死なずに、この記事を書き終えるのだ。わはは。
ニコニコ動画での100分耐久シリーズの人気
さて、いったんニコニコ動画でのこのシリーズの人気について触れましょう。
「〇〇100分耐久シリーズ」って結構見かけると思いますが、実際どれくらい投稿されているのか? とりあえずニコニコ動画ではどうなのかを見てみましょう。Youtubeにもありますが、こういう悪ふざけっぽいのはニコニコ動画が本領を発揮する舞台でしょうから。
上記リンクを見ると…2017/4/11現在「5,055件」もの「100分耐久シリーズ」動画が投稿されていることがわかりました。
5,055人ものアホがいるということですね。なんて書くと5,055人の内の何人かに怒られると思うので弁解します。それは冗談です。5,055人もの不毛に魅せられた勇者たちがいるということです。
「【100分間耐久】 笑点のテーマ 初期ver」
【グラブル】黒銀の翼(ビィバージョン)《100分間耐久》(修正)
【100分間耐久】 敢然と立ち向かう 【DQ6】
こんなような感じで、色々な曲が100分耐久シリーズに投入されています。
試しに「【100分間耐久】 笑点のテーマ 初期ver」をさっきから聞いていたのですが、4分で飽きてしまいました。この曲はかなり好きですが、延々と聞くのはやはり無理でした。
ドラクエ音楽を100分聴く…?
ちなみに、ドラクエの曲が好きな私は、ドラクエの曲を延々と流すことはあり、なおかつドラクエのゲーム自体も好きなので、ゲーム中で延々と曲を聴くことはあります。しかし、100分連続でドラクエの同じ曲を聴いたことはさすがにないと思います。
飽きるというのもありますが、まず、「もったいない」です。
ドラクエ音楽の作曲者である”すぎやまこういち”氏は、「ゲーム音楽は何回も聞くから、繰り返し聞いても聞き減りのしないクラシック音楽を根底に置いて作曲した」とは言っていますし、確かに聞けば聞くほど中毒的にはまる感じもします。
…が、聞きたいというわけでもなく、ゲーム上仕方なくでもなく、「100分連続で聞くこと」自体を目的にドラクエの音楽を100分聞くのは厳しいです。もったいないんです。
つまり、どんなにいい曲も、どんなに「聴けば聞くほど味が出る曲」でも、限度がある(可能性がある)わけですね。たとえば個人的にドラクエ屈指の名曲と思っている「おおぞらをとぶ」という曲。こちら、5回くらいは連続で全然聞けますし、それ以上もまた違うアレンジバージョンをどんどん聞く…なんてことはちょいちょいあります。
でも、100分連続でまったく同じ「おおぞらをとぶ」を聴いていたら、さすがに飽きる気がします。そして、せっかくの名曲を無駄にこすって消耗してしまい、今後の人生における「おおぞらをとぶ」を聴いて感動する機会や感性を失う気がするわけです。
まあ、そこまで深くは考えなくとも、どんなに好きな食べ物でも100個連続で食べたら飽きて嫌いになるかも知れないですし、途中からうまいんだかなんだかわからなくなりそうですよね。
ポテチとかだったら飽きないのかもですが、それは本当に中毒症状になってるだけでは? という話で、音楽でも100分聞いてはまってしまっても、なんか違うような感じがするわけですね。
でも、それでもまた話は戻りますが、たまに私はこの手の動画を見ます。聴きます。
100分耐久シリーズはなぜ人気があるのか?
というわけで、謎はさんざん語ったので、ここらでどうして人気があるのか? どうして私もたまに見てしまうのか? を分析します。
ちなみに先に言っておくと、私はたまに見ますが、100分通しで見ることはありません。
分析するにあたって、まずは「100分間耐久シリーズ」の定義的なものを見てみましょう。
100分間耐久シリーズとは、ある曲を100分間ループさせた動画の総称である。
このタグが付けられた動画中で流される曲は、ある所で曲の始めに戻り終わることが無い。
また、100分を超えるループで中毒症状に陥ってしまう人もいる。多くは波形編集ソフトなどでループ点を探し、コピー&ペーストして加工している。
しかし曲によって難易度が違うため、慣れるまでに時間を要する。
こういうことです。
全ての曲がループしやすくなっているわけでもないので、わざわざ頑張ってループさせて100分の動画にしてるんだから、作る方も暇人か変人ですよね。聴く方も同様です。もちろん、変な暇人な可能性もあります。
とにかく、定義は上記の通りです。そして、延々と同じものを聴く中ではまって中毒症状に陥る人もいると…
人気な理由、一つ目は解明されましたね。まあ、先ほどからずっと言っていることではありますが…。
人気な理由①
聴きまくってる内に感覚がおかしくなるのかなんなのかはわからないが、はまってしまう。
一度はまった人は色んな100分耐久シリーズを聴きたくなると思われるので、このシリーズのリピーターになる。それを動画投稿者もわかっていて、暇でも変でもない人が、再生数稼ぎのために「100分耐久シリーズ」を投稿する…と。
なかなかに合理的な理由ですね。
でも本当にそれだけでこんなに流行るんでしょうか? 私は、まだまだ別の理由があると思っています。それは、少し前の私の発言にもヒントが隠されています。
ちなみに先に言っておくと、私はたまに見ますが、100分通しで見ることはありません。
これです。
じゃあなんで見るねん? という話ですよね。 しかし、逆にこれが答えでもあります。
人気な理由②
100分見なくてもいいから。
そう、別に映画やらコンサートと違って、ネット上の動画なんぞ、いつどこでも自由に視聴を中止することができます。視聴者は神の手でマウスをクリック。すぐに見るのをやめられるのです。
それであれば、100分耐久シリーズをとりあえず開いて、少ししてやめる…という層も取り込めるということになります。大は小を兼ねる。同じ曲を10分くらい連続で聞きたいときでも、10分耐久よりも100分耐久で適当に飽きたとこでやめよう、という判断のほうが合理的なわけです。飽きなければ11分以上聞けばいいのですから。
そして、ここからまた少しこのシリーズが流行った理由が推測できます。
人気な理由③
10分耐久や、30分耐久とかが恐らく人気が出たから、その流れ。
これも理解できますよね。「自分の好きな名曲をずっと流しっぱなしにしたい!」という要望は恐らく誰にでもあり得ることで、その流れで、「〇〇という曲を10分連続で流れるループ動画を作りました」みたいなのが出てくることは容易に想像ができます。
そして、その派生で30分やら60分が出てきて、エスカレートしていき、「キリのいい100分でやろう」みたいなしたたかなアホが登場し、それがインパクトもあり、まんまと広まっていったと。
なかなかに合理的というか、理解できる理由ですね。通常は100分同じ曲を連続で聞かれるなんてのは、作曲家が頑張って作った曲を無駄に消耗スピードを加速化させるだけの行為であり、外道である、と考えてしまいそうですが、こう考えていくと意外と外道でもなさそうです。
というわけで、ここからは流れで理由をどんどん考えていきます。勢いで書いてるので少しまとまりが悪いかも知れませんが、今回は試しにそういう感じでやってみます。
人気な理由④
作業用BGMとしては案外、普通に便利なのかも知れない。
普通、作業用BGMというと色んな曲を詰め込んだ動画ですが、作業として流すのであれば、同じ曲延々ループにより感覚が麻痺していき、単純作業や疲れてきたころの勉強なんかにはちょうどいい不思議な麻薬のような効果を発揮するのかも知れません。
音楽を聴くことメインで聴くと厳しくても、バックで静か目に流す分には結構実用性が高いのかも知れません。音楽というか、もはや背景音ですが。
人気な理由⑤
その曲への自分の想いを試したい、その曲のよさがどこまでのものか試したい。
このような、ある種の試験のような感じでの需要があるのかも。100分聞いてもその曲を好きか? 100分聞いても耐えられる曲なのか? をなんとなく試したい人もいそうです。
人気な理由⑥
単なる試練。試験の次は試練。
自分への試練です。恐らく苦行と思える100分耐久シリーズを、否が応でも最後まで聞き通す。食べたくないけどラーメン次郎大盛りを食べきるような、そんな試練的な感じで挑むわけですね。
⑤と似ているようで少し違います。好きな気持ちとかその曲のよさを試すとかではなく、ただただ最後まで大変なことをやり通す…そこに意味を見出すパターンですから。
この需要、案外人口が多そうです。合理的な理由ではありませんが、コメント欄を見ると、「最後まで聞きとおしたぞ」みたいなのが結構ありますから、よくある理由なのかも知れません。
「30分はクリアした、次は100分だ!」
みたいな不毛な戦いがあるのでしょう。私も不毛なことは好きな方なので、少しはわかります。「夜通し”柱”について語る」とか、そういう不毛なイベントはやってみたい気はしなくもありませんから。まあ、音楽でやらなくてもいいような気はしますが。
ちなみにここまで書いて、理由④はまあまあ信憑性があることに気づきました。いま、ドラクエ6の「敢然と立ち向かう」という曲をずっと流しているのですが、ブログ記事を書くのに夢中なせいか、あまり飽きません。まあ、ドラクエの曲が好きなのと、ゲーム音楽は飽きにくい中毒性のある曲が多い、というのはありそうですが。
人気な理由⑦
アホな試みはネットで人気が出やすいから。
これもあるでしょうね。有意義な自己啓発動画なんぞよりも、「アイスを100本持ったまま道路で100人の人におはようと言ってみた」などの意味不明で意味のない動画の方が人気が出たりするものです。
「100分耐久」という表現が、「聴きたくもないのに100分頑張って聞かなくてはならないという不毛なコンセプトの動画」であることをよく表しています。なので、試験であり、試練であり、アホなのです。
それゆえにこのように広く愛されたというのは、よく理解ができます。
まとめ
ここまで色々書いてみると、まったくもって何をそんな、名曲を無駄に消耗するし、時間も無駄に奪われるような動画がたくさん作られ、たくさん見られているのか…について、少し理解ができた気がしました。
まとめ方が少し雑ですが、「100分耐久シリーズ」は頑張って生まれた名曲を高速で消耗して台無しにする、作曲家の敵だと思ったりすることもあったのですが、100分聞くことで新たな良さを見出すこともありそうですし、合理的な理由や納得できる理由がいろいろ考えられたので、そこまでは思わなくなりました。
たしかに、ネット上から「100分耐久シリーズ」動画がすべて消えてしまったら少し悲しい気がします。
やはり、有意義などうでもいい自己啓発なものよりも、不毛で無駄な娯楽とも言えないような何かの方が世を面白くするということでしょう。つまり、このブログにある、無意味で不毛な記事ばかりの超自由なお役立たないこの無駄なカテゴリーこそ、世を面白くしているということが証明されました。
ああ、気分がいい。
QED
不毛な記事たちをどうぞ