突然ですが、こちらの写真。
先日、日本将棋連盟から届いたものです。
現在では、三浦九段の問題があって佐藤康光九段が会長となっていますが、谷川浩司九段の会長時代に認定されたものです。
ええ、なにも突然届いたわけではなく、私が申請したから届いたもので、間違いではありません。
回転オトエフミで時折、将棋関係の記事を執筆していますゲストライターの三文享楽です。
今回は将棋の段位や級位がどういうものか。
また、我々がどのようにしたらとれるかなどの記事でございます。
将棋の段位・級位とは?
将棋の段位・級位というのは、大きく分類して、
- テレビに出ている男性プロ棋士たちの棋士の段位、
- 女性棋士たちの女流棋士の段級、
- そして我々プロの棋士ではない将棋好きたちのアマチュア段級
と3段階に分かれています。
歴史的にみれば江戸時代の享保年間からこの制度は続いているそうですが、囲碁の世界からみればその制度確立は遅かったようです。
男性のプロ棋士たちがプロ棋士と呼ばれるまでには、奨励会に入るところから始まります。
ここで、段級を上げるわけですが、ここで4段以上となることで、初めてプロ棋士と呼ばれるようになるわけです。
そして、現在の将棋段級制度では、9段を最上位としているため、通常プロ棋士といえば、奨励会を出ている4~9段の棋士のことをいうことになります。
タイトル戦で優勝すれば、そちらの称号で呼ばれることになりますが、
多くは9段までの段位で呼ばれています。
例:山崎8段
奨励会で勝ち上がり、4段に勝ち上がることが長く辛い道のりではありますが、プロ棋士と呼ばれそこから勝ち続け、王座に君臨するまでが本当の闘いといえるでしょう。
しかし、これはプロの世界。
我々のような将棋の才能にも恵まれず(それはおめえだけだろ!はい、そうでございます泣)、奨励会に入ることもできなかった方々は、将棋の段級は取得できないのでしょうか。
いえいえ、そうではありませんよね。上記に掲載しましたが、将棋の段級の分類として、アマチュア段級の階級も存在するのです。
私のような初心者最弱小のポンコツ将棋好き程度のカスにもこれは、
開かれた道であるのです。
「三文なんて、所詮はアマチュア将棋59級レベルの棋力だよな」とバカにしてくるような人々に、「かまいませんよ、あなたの中で私は確かに623級程度の将棋しか指せないように見えるでしょう。しかし、公式において、私は一応はアマチュア1級程度は認められているのです。文句があるのならば、日本将棋連盟に言ってみてはいかがでしょうか?」と反論することもできるわけです。
つまり、私はようやくバカにされる日々から脱却できるようになるのでーす、うわははは。
うひひひ、
しっしー、
ひ~。
実際にどうすれば段位・級位を取得できる?
方法はいくつかあります。
実際に私め、三文享楽が取得しましたように、将棋アプリの「将棋ウォーズ」で対戦を続け、自分の級位や段位で認定状の申請をすることもできますし、プロの方に推薦してもらう方法もあります。
ということで、これから段や級のとり方をそれぞれご紹介していきます。
ちなみに、
アマチュアでは将棋の段位は八段が最高で、下は10級までがあります。
といっても、アマチュアで八段なんて、著名人に与えられているようなもの。田中角栄氏、福田赳夫氏などです。あー、こういうの聞くと、やる気なくしますわ。
1、「将棋ウォーズ」で取得
実際に三文享楽が取得した方法です。
将棋の雑誌を見て次の一手はどうなるのだろうと考えるより、
とにかく将棋で戦って勝つのが好き、
という方はこちらがいいかと思います。
ええ、こちら日本将棋連盟公認の将棋対戦のアプリです。
それでは、どんなアプリでしょうか。
↓さて、実戦ならこちらから。
将棋ウォーズの仕組み
オンラインで1日3局まで無料で対人対戦ができる将棋アプリです。
プレミアム会員となれば、1日に何局も対局できますが、他にも大量のゲームをしている三文のような男ならば無料分で結構楽しめます。
また、くっそ弱いコンピュータとなら1日に何局も対局できるので、
本局前に駒を動かして感覚を調整できます。
素晴らしいのはデータ管理です。
対局した棋譜が保存されるため、何度でも対局を振り返ることができますし、将棋研究に役立てられます。しかし、こちら期限があり、一定期間が過ぎると消えます。
また、囲いや戦法、手筋など自分が対局中に行った譜面が記録され、コレクションされます。
↓こんな感じ
これによって、自分が今まであやふやにしていた将棋の戦法などを整理し直すことができます。また、コレクションのため、新しい戦術で戦ってみようなどというゲーム感覚が楽しいのです。
またこの↓ように、自分の能力を分かりやすく数値化もしてくれます。
著しく能力値が低く、奇跡的に直感で勝ち続けてきた三文の低能具合はさておき、
これだけデータ管理ができて、後の研究に使えるのだから素晴らしいです。
また、対局に勝つと、たまに棋神というものが付与されます。
棋譜を見ている時に使えば最善手を解析してくれますし、対局中に使えば5手まで自動で指してくれます。勝ちたいという単純な目的よりも、プロならばこの局面でどう指すのかという目を養える点でもこれは非常に有用です。
昇級
そして、最もゲーム性を盛り上げていると思われるのが、
昇級と昇段制度です。
ええ、将棋のプロの世界、アマの世界でも、級や段というものが存在します。それが自分の棋力にあわせて認定されるのだからやる気もでますよね。
アプリはまず30級から始まります。
最初のうちは勝てば昇級します。
同じくらいの棋力の人とあたるということで、私も最初は勝ったり負けたり。どういうわけか28級や27級の時点で、1級や初段の人とあたることも何度かあったのですが、5割か6割くらいの勝率で進み、3級までは勝てば昇級という流れで進みました。
対人で戦える
コンピューターとの対戦となることもありますが、基本的にはネットを通じて対人で戦うことになります。
対人のため、コンピューターと違って、まさかの手を指すこともありますからやっていて楽しいです。悪手を指して明らかに動揺して総崩れとなるケースもありますし、開き直ったのか無理攻めをしてきてその勢いに負かされてしまうこともあります。
相手の感情が読めるような将棋の対戦はまさに人相手から味わえる楽しさです。
時間に制限がありサクサク進む
これは大きいですね。
なかなか我々は、プロの将棋の様に一日、二日ずっと将棋をしているわけにはいきません。
日常生活の中で時間を見つけて将棋をやるわけですから、時間無制限の将棋では疲れてしまいますし、現実問題ムリです。
↓実際に、対人で対戦している様子です。
実際の画面のために、私の名前と相手の名前、そして相手のサムネを消すために一部編集させていただいておりますが、
実際にはこんな感じで対戦できます。
将棋ウォーズでは時間制限は3種類
10分切れ負け
こちらが本格派向けですね。
実際、私はこれしか指したことがありません。
だって、大会なんかでもある程度、時間は確保されているわけですし、時間だけに追われる将棋ではやっていても楽しくありません。
考えるところでは考え、それでも日常生活の移動や休み時間の合間にできるくらいのこちらが本格的でおすすめです。
これならば、二人がそれぞれ10分ずつ持ち時間があるということで、
どれだけ時間がかかっても20分が最長です。
20分くらいなら毎日ちょっとしたタイミングで確保できますよね。
3分切れ負け
ええ、一人3分しか持ち時間がないのだから、
考えている暇なんかほとんどありません。
直観といえば直観ですが、ほぼ定石の丸暗記のような気がしてしまいます。序盤などでどれだけ棋譜を暗記しているかで明暗は分かれてくるでしょう。
↓こちらを見てください。
NHKで行われている1分切れ負け将棋です。
こちらプロがやってこの迫力。
ええ、頭の回転というよりは、
反射神経と注意力、定石の知識量
という感じですな。
まあ、これで勝ち切ったらそれは当然に満足するでしょうから、こういうのに向いている方はいいと思います。
切れ負ける恐怖から握手が目立ち詰みまでいくこともありますが、考えているだけで中盤のうちに終わってしまうケースもあるでしょう。
私のような将棋知識が少ない人間にとっては、楽しみ切れないと思いますので、そこまではおすすめしません。
30秒
こちらは得意な方はやってみるといいと思います。
ええ、なにせ一手30秒で指せばいいわけですから、そこまで長考しない人にとっては十分です。
ある程度忙しいとはいえ、
下手すれば10分切れ負けより長期化する可能性もあります。
一手30秒以内で指せば、延々と続くわけですから、1時間でも2時間でも続く可能性はあります。なので、忙しい合間の時間にやる場合はやらない方がいいでしょう。
しかし3分切れ負けと違ってある程度は考えられます。アマチュアの大会でこそ、30分切れ負けの30秒ルールで、その時の30秒の練習になるなんてなりますが、昼休みに友達や同僚とやるくらいなら、一手30秒以内で指すのが普通です。
これくらいでも十分でしょう。
将棋ウォーズHPはこちらから。
三文が将棋ウォーズを始めた理由。
たまに、将棋大会に参加しておりました。
「普段、将棋はどちらでされているのですか?」
「あ、いえ、特に誰とも…」
「となると、コンピュータでしょうか?今はたくさんアプリもありますしね」
「…いや、そのコンピュータとも」
「え、じゃあ、普段は将棋は?」
「いやあ、すみません、今回数ヵ月ぶりに将棋したんですよね、ははは」
「はあ」
たいていは、将棋が終わった後の観想戦の途中でこうした世間話などします。
もし、三文が負けていた場合に「いや、数ヵ月ぶりに」なんて言いましたら、「は、お前やる気あんの?ここはそういう場所じゃねえし。遊びだからこそ練習して本気で臨んで戦って楽しむんだろ」なんて相手を怒らせてしまいますし、
万が一に、珍しく、滅多にないことではありますが、三文が勝っていた場合に「いや、数ヵ月ぶりに」なんて言いましたら、「自分は数カ月ぶりに将棋をさしたテキトー男に敗れたのか」と相手を落胆させてしまいます。
そうしないためにも、と思ってやり始めた将棋アプリでしたが、
やれば楽しくて毎日手が離せません。
今では、結局、1月課金500円をして、毎日3局以上対戦できるようになっています。
ちなみに、5級~6段まで認定状の申請ができます。
次の狙いは初段ですな。私は弱いなりに頑張るのです。
将棋、楽しい!
↓こういう手だって、あります。
2、「将棋倶楽部24」で勝つ
やはり、将棋のソフトで勝ち、段級を申請する方法です。
最初は富士ゼロックスで社内ベンチャービジネスとして立ち上がったものらしいです。
無料ソフトで会員は30万人以上いるとのこと。
こちらでも、将棋ウォーズと同じく、5級~6段の認定状の申請が可能です。
しかし、こちらの将棋倶楽部24。他の段級取得と比べて、難しいと言われております。レベルが高というので難しいようですな。
私も実際にやったわけではないので、どれほどかは分かりませんが、
ウィキさんによれば、
2002年の段階では「将棋倶楽部24の初段は町道場の三段程度である」という比較がされており、また、かつて米長邦雄が将棋倶楽部24のシステムを利用して5級~7級の相手に4連勝で初段免状、2級~4級の相手に4連勝で二段免状を取得できる免状獲得戦を行っていたのが段級比較の際の目安になる。これによる免状取得の場合、米長が推薦人として免状に名を連ねていた。
Wikipedia『将棋倶楽部24』
とのこと。
町の道場で推薦されるよりも、他の将棋アプリで勝ち進むよりも、
段級をとるのが難しい方法に思われます。
3、「81Dojo」という将棋アプリで勝つ
こちらも、将棋ウォーズや将棋俱楽部24と同じように、アプリで対戦していく将棋対戦のシリーズです。
やはり、他と同じく5級~6段の認定状を申請できます。
他と何が違うのか?
こちらは、海外の方とも対戦できる
最も国際的な将棋のアプリ
となっております。
しかし、将棋俱楽部24では12,3級、81Dojoでは2,3級と同等の強さくらい。などと、他の方々とのコメントを見ても、その強さの比較はあっているようです。
4、プロ棋士の方に推薦してもらう
こんな簡単に書いてはありますが、そんな簡単にできるものではないでしょう。
家で一人で黙々と将棋をしていても推薦されるはずもありません。将棋の道場など、それなりの場所に行ってみるのです。
それなりに将棋の権威のある方が経営しているような将棋の道場で、たくさん勝って実力を見せつけ、推薦されれば、将棋の段なり級なりをとれるようになるはずです。
5、日本将棋連盟機関紙の『将棋世界』に掲載される問題の解答を投稿し認められる
こちらに掲載されます昇段コースの問題に解答できれば、段位はあがっていくわけです。実戦でなくともある程度の読み解く実力があれば、認定状をもらえるということです。
その他、紙媒体としても色々ありますが、日本将棋連盟のHPでやはり紹介されています。一気に3つ紹介しましょう。
6、新聞
新聞でも申請可能です。
新聞に毎週1回掲載される認定問題で規定の点数に達しますと免状を申請できます。
認定を実施している新聞は以下の通りです。
読売新聞、毎日新聞、しんぶん赤旗日曜版、秋田魁新報、山形新聞、福島民友新聞、下野新聞、上毛新聞、千葉日報、新潟日報、信濃毎日新聞、静岡新聞、日本海新聞、高知新聞、熊本日日新聞、宮崎日日新聞、南日本新聞、東京新聞、西日本新聞、北海道新聞、中日新聞
7、雑誌など
更に、雑誌などでも申請可能。
NHK将棋講座テキストの認定問題で規定の点数に達しますと三段までの免状を申請できます。
日本将棋連盟の認定状のとりかたについて記載されたHPで紹介されています。
8、インターネット
そしてインターネットでも…
脳内カレッジ内のパワーアップ将棋力トレーニングでは段級の認定試験を実施中です。日本将棋ネットワークでは、指導対局にて「免状推薦規定」を達せられた方は、免状を取得できます。
と紹介されているように、認定状を申請できるのです。
三文ぼやき
さてさて、将棋の段級のとりかたについて、長々と語ってまいりました。
といっても、やっぱりおすすめは、私自身が1級の認定状を取得しました将棋ウォーズというアプリです。
実際に毎日3局ずつでも続けることで、実力がついてきたことを恥ずかしながら実感することができました。
NHKの『将棋フォーカス』を見ているのは面白く、なんだか自分が強くなったような気もしますが、やはり、
将棋の実戦で楽しめなければ、もったいない!
かといって、実戦だけでは、やはり自分のこれまでの実力のところでつまずくと思います。
日々実践を重ねつつ、時たま他の媒体から将棋の情報を仕入れ、試してみると面白いし、実力があがるのだなと思います。
どんな人でも、強ければ認定状を手に入れられるアマチュア将棋の世界に足を踏み入れてはいかがでしょうか。
↓サザエさんの波平もプレイ!今、話題のボードゲーム!
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