前回の将棋記事では、石田流について書きました。
どうも、前回の将棋記事では、石田流について書きました三文享楽です。
記事を書くにあたっては、石田流についてあれこれ思い出して、昔先輩にもらった将棋雑誌などを引っ張り出してきて読んでみたのですが、すみません、読んでいるうちに書くのが楽しくなってしまいました。
スパンが短くなってしまいますが、今回も将棋についてです。
し、か、も、またまた石田流。
もちろん、この前も石田流をやったのに、今回も全く同じ石田流をやるはずはありません。
今回は前回の記事中にも多少触れた
「升田式 石田流」をやります。
そして、どうでしょうか。
「升田式の将棋」だから「升と将棋の駒を写す」という短絡的、
じゃない肝も焼きレバー炒めになるようなびっくり仰天なバクダン炒めのような発想、豆板醤。
いやあ、炒め物ばかりで腹が減ったから、ちょうどいい、升で1合の米でも持ってきてくださいや。
そもそも升田って誰?
念のため、升田さんについてからです。
升田幸三
将棋界になくてはならない方です。
私が知ったのは、たしか将棋以外のマンガから。将棋好きの登場人物が語っていました。
記憶だけでは上手く説明できないので、ここはwikipediaの「升田幸三」よりエピソードを引用いたします。
終戦直後、日本を統治していたGHQが、「将棋は相手から奪った駒を味方として使うことができるが、これは捕虜虐待の思想に繋がる野蛮なゲームである」として禁止しようとした。将棋連盟の代表としてGHQと相対した升田は「将棋は人材を有効に活用する合理的なゲームである。チェスは取った駒を殺すが、これこそ捕虜の虐待ではないか。キングは危なくなるとクイーンを盾にしてまで逃げるが、これは貴殿の民主主義やレディーファーストの思想に反するではないか」と反論した。
(wikipedia「升田幸三」より引用)
感嘆させられる素晴らしい反論ですよね。こちらの文化にまで因縁をつけてきた相手に対し、「棚にあげてるけど、てめえの文化はどうなんだ」と突き返す言い回し、大好きです。相手の土俵にのってその理屈を内から論破する、知識があり頭の回転が速くなければできるものではありません。
色々言いましたが、まあ、要するに、この方がどう出るかによって戦後の日本に将棋文化が存続するかどうかまでかかっていたわけです。
また更に、急戦矢倉、棒銀など例をあげればきりがないほどに、数々の戦法を産み出し将棋の基礎を整備し直したような方です。近年、新しい戦法が生まれれば、「升田幸三賞」といわれる名誉ある賞が授与されますが、賞の名になるほど彼の功績が偉大なものであったかがうかがえます。
また、尋常でないほどのヘビースモーカー、酒豪であり、将棋以外の逸話も数々残されています。彼だけの思想からにじみ出る彼の世界観は、学ぶものも多いでしょう。
将棋好きでなくとも、気骨ある文化人としてこの名前は記憶にとどめておくと良いと思います。
↓現在の将棋界で偉い人っているのですか?
升田式 石田流とは
さて、そんな将棋文化を存続させた升田幸三ですが、今回はそんな升田幸三が改めた石田流、升田式 石田流についてです。
前回、石田流の特徴として、7六歩から、相手がどう来ようと、7五歩、7八飛、6八金で守って、7四歩、みたいな話をしました。
率直に言うと、升田式 石田流は6八金をやらないのです。
そもそも、6八金を行う理由は、激しい石田流の中で行われる角交換を経て、9五や8六からの王狙いを防ぐために、行われる一手でした。これを省略してしまうのです。
じゃあ、王様は?
固めて守るのではなく、本人が逃げていくのです。
(↑前回の石田流ではこんな状態でしたが、)
(↑升田式 石田流では、こんな状態になるわけです。)
7五歩をつき、飛車をまわした時点で、相手もこちらの石田流に気づき、飛車先をついて応戦してくるかもしれません。そこで、4八王です。
銀や金をあげて歩を守ってきたら、更に3八王。
振り飛車相手ということで、王を回避させ舟囲いにもっていかれたら、こちらもかまわず2八王。
まだ攻めてこないなら、3八銀で封鎖、要は美濃囲いまで組んじゃうわけですね。
その後は?
あとはもう振り飛車らしい戦い方をしていくことになります。
8四飛車で7筋の歩を守ってきたら、銀や桂馬の援軍を待つ。角交換をして来たら、守りと攻めに生かせるようにはる。
「大駒は離して打つべし」的な将棋の格言もありますが、そんな格言なんて関係なしに、ボカボカ激戦を繰り広げて、ちょっとくらいの駒損なんか関係なしに戦うわけです。
三文的には?
使う気は全くありません。
なぜならば私は居飛車党だからです。
いかにもセンスのない回答ですが、この升田式石田流、振り飛車に慣れている方でも戦いにくいでしょうね。だって、急戦なんて攻めが途切れれば、たちまちやり返されるのですから。
居飛車の急戦をやまにやっていた三文ですが、相手が石田流で来た時には、変にやり返さずじっくり守った方が私にはあっているようです。
まあ、やり返した時点で、混戦は必至。こちらが一方的にやられることはなくなりますが、終始やってやり返されるの戦いが続くでしょう。
要は人生と同じです。
↓将棋に人生を賭ける方々、将棋の大会について。
↓いずれこうした神業にまで到達するわけです。
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