三文 享楽 雑学

おせち料理雑学!重箱の由来・意味とは【三文】

2016年12月13日

ええ、正月といえばおせち料理、のキャッチフレーズでおなじみ三文享楽です。

 

すみません、言い過ぎました。

正月といえばおせち料理、を回転オトエフミで使ったのは2回目です。

 

さてさて、世間ではおせち料理のブームですが、皆さん、おせち料理ってますか?

 

自宅でゼロからおせち料理を作り始める方も、スーパーでおせち料理を買いそろえて皿や重箱に詰める方も、おせち料理ランキングで調べて順位と値段と内容を天秤にかけて購入している方も、おせち料理について知っておいた方がいいことはいくつかあります。

 

おせち料理の由来はこちら↓

 

 

 

そうです、重箱の意味と詰め方です。

上に掲載しました由来についての記事では、おせち料理をどういった理由で食べているのかなど考えながら食べられるようになっていますが、おせち料理はまだまだ奥が深いです。

 

例えばですね、親戚や職場の上司が集まる宴会で、誰の席の近くに二の重を置いて、誰の席の近くには三の重を置いて、みたいな展開になったときに、どの重にどういった内容が詰まっているかがなんとなくわかっていた方が安心していられます。

 

また、友達や恋人の家族の家にお邪魔する際に、おせち料理を重箱に詰めていくのを手伝う展開になったときに、詰め方を知っていると知らないでは大きく違います。

 

今回はおせち料理と重箱について、まとめた記事となります。お正月におせちを食べる、これはやはり貴重な文化ですな。

 


おせち料理と重箱の関係

そもそもなぜおせち料理というと重箱に入っているのでしょうか。

おせち料理は縁起がいいもの、またおせち料理は保存がきくものを作る。というのは、正月ということで分かりますよね。それをなぜわざわざ重箱に詰めるのか。

 

重箱、そう、

「めでたさを重ねる」という意味です。

組になった重箱に料理を詰めて、めでたさを重ねるのがおせち料理を重箱へ詰めるわけなのです。

 

年末年始のCMやスーパーマーケットで見る方もいらっしゃると思いますが、重箱は外が黒塗りで内が朱塗りとなっているものが正式であります。

 

何段重ねるの?

地方によって、もちろん家庭によって違いもあると思います。

ここでは、一般に広く普及しているものでご紹介させていただきます。

 

伝統的に使われているものでは、四段が多いですな。四段重は春夏秋冬を表すとされ、また完全を表す三にさらに一つ重ねているという意味でも用いられています。

 

四については、四を「し」と読んで「死」を連想することから、「与」の字を使って与重などと言われたりします。

まあ、いうても日本料理、カッコよく表記するならば、壱の重、弐の重、参の重、与の重なんて書きたいものですよね。

 

とこんな風に書きましたが、

三段の組重だってあるわけです量を少しずつ減らすというよりも、他のお皿や丼で出して、重箱に詰める分を減らすというようなものです。

簡素化が進んで単純に参段というようなものですな。

 

 

いやいや、五段が正式というのもあります。

五段目には何も入れずに、幸福を詰める段だとしたり、来年こそはここにもおせちを詰められるようにとしたり。あるいは、野菜やら予備の空き箱として普通に料理を詰めてしまうなどなど。

こういうところが、いかにも験を担ぐお正月っぽくていいじゃないですか。

 

更には、最近は家族が少なくなってきてしまったこともあり二段だってありますし、ちょっとしたおせちの詰め合わせの一段だって存在します。

 

要するに、五段か四段が正式で、五段だとしても一段分は空き箱として、三段以下は簡素化したバージョンであると意識しておけば大体あっているようなものです。

 

 

実際にどの段にどんなものを詰めるか

さて、実戦です。

実際には、それぞれ何段目に、どんな料理が詰まっているでしょうか。

 

一の段は祝い肴

 だいたいここには祝い肴と呼ばれるものが入ってきます。

黒豆に数の子、田作りなどです。

いうて、よく売っている重箱セットでは、海老やらタコやらまあめでたいものがたくさんありますよね。

 

二の段は口取り

だいたいここには口取りと呼ばれるものが入ってきます。

伊達巻に昆布巻など巻いてある系。

そして、錦玉子だったり、栗きんとんだったり、甘くて黄色ようなもの。

酢の物などが入る場合もありまして、ちょろぎだったり、紅白なますだったり。

しゃれているようなものが多く、見た目の鮮やかさでも派手に見えるような気がしますな。

 

組重が三段の場合は、これらの一の段と二の段が一緒になったりしてきます。

祝い魚と口取りがまとめられるようなケースになってくるわけですな。

 

三の段は海の幸中心の焼き物

きましたよ、魚たちの登場です。

木の実や野菜、甘さや醤油で味付けされた一の段や二の段ですが、やはり、肉を食らいたいものです。

 

こちらにブリの焼き物やらタイの焼き物やらが

でーんと乗っかってくるのです。

 

ザ・正月!!

 

って感じですな。

非常にめでたいわけです。

 

ちなみに、エビや昆布巻きなどは本来ここにのってくるようなものです。

スルメイカなんかがあってもいいでしょうな。

 

そして、めでたいアワビなんかがのってきたらもう正月における海の幸の段完成みたいなもの。

貝の中でも、アワビはお祝いの象徴みたいな存在です。

 

与の段には煮物など山の幸中心

ええ、こちらにごぼうやれんこん、手綱こんにゃくなどが詰まっていくわけです。

山の幸などといいますが、まあ、畑でとれる野菜なども含めた陸のもの全般といったところでしょうか。

サトイモやタケノコなんかもこの段に詰まってくることでしょう。

 

山の幸などといえば、山菜やイノシシの肉なども含まれるのでしょうか。

まあ、煮豚や野菜と一緒に煮た鶏肉なんかが入るのもよさそうです。

ちなみに、私はシイタケが好きではありませんので、よろしくお願いいたします。

 

五の段を作るならば、それは希望のみ

ああ、ここに入るものは何も見えない。

それは私の心が貧しいからでしょうか。

 

来年はここに何かが入ってくるのでしょうか。

 

こういうことなんでしょ?

 

三文ぼやき

以上、簡単にはなりましたが、おせち料理を重箱に詰める意味と、段ごとの中身についての記事でした。

 

本当は重箱への詰め方、段詰めや桝形詰めなどについても書こうとは思っていたのですが、こちら地域や家庭によってあまりに違いすぎ、記事としてまとめるものではないという結論に至りました。

 

まとめられるものではないという結論に至ったからいうわけではありませんが、やはりおせち料理は好きなように食べたいものをどんどん入れていくのがいいと思います。

 

気を付けることとしては、

  • 詰めていく順番としては、カマボコなど形の崩れにくいものから詰めていくということ(形の崩れやすいものを先に入れてしまい、後から入れた固くて大き目のものに押しつぶされてはもったいないです)。
  • 臭いの強いものは仕切りをしっかりと使うこと(シイタケが好きでない私は、シイタケの隣でたっぷりとそのエキスを吸い込んだ鶏肉がとれなくなった記憶があります。

この鶏肉は取りにくい

というような展開です)。

 

これくらいだと思います。

 

後は、めでたいのだから、とにかく美味しく食べることですな。

 


 

与の段や五の段が正式と言っても、売っているのは三の段が多いですよね。

レシピですよん。

 

正月といえば七草がゆもありますな。

 

やっぱグルメバーガーかなあ。