え、簿記2級って合格基準が70%なの?
それで商業簿記60点で工業簿記40点なら、
商業簿記完璧にやって工業簿記をテキトーに10点以上とれれば楽じゃね?
っていうナメた考えを最初にもつ人間の割合は世の中の何%くらいいるのだろうと、
何年も前から気になっている三文享楽です。
商業簿記のさ、あの、最後の方のメンドクセーのを完璧にいける人は世の中に何人いるんだと、ってか工業簿記の方が10点よりもある程度以上目指せるだろ、と思っていますな、私。
『人間簿記』
ところで時は金なりというが、その仮定で話を進めた場合、こんな無能でマヌケ面な俺でも残り人生五十年程度を総資本として元入れすることができる。
そうして残り時間が資産となり、今したことが繰延資産として、後々償却されていくことになるのだ。
今現在ムダでどうだっていいと思っていることでも後々役立っていくことを考えれば資産として計上できるわけだし、それが減価償却なりで費用化され、自分にとっての収益とともに相殺されていくのならばそれに越したことはないのだ。
といっても、具体的に人生の一部を仕訳していくにはどんなものがあるか。
たとえば、飲み会を仕訳すれば、(借方)人間関係、情報、機会、飲み代(貸方)時間、現金などとなる。
俺は自分の時間を磨り減らし、現金まで減らすこととなってしまった。その代わりに情報という資産を増やし、また人間関係の価値を上げたのだ。今は退屈でも信頼関係資産の構築から後々に収益が見込まれるのだ。
しかし、この飲み会が情報をもたらさないで批判されるだけの非常に不毛でつまらないもの、あるいは毎日同じ場所で有機物を加工するだけとも思える単純作業であれば、借り方には飲み会損を計上することとなり、俺は時間と金をただただ浪費しただけになるのだ。
それならば、(貸方)を時間、現金として、(借方)に知識・経験となる資産向上の活動をした方がいい。上手くいけば、(貸方)に創作利益、名誉利益といった収益がつくこともある。資産を上げて収益も発生させられるのだ。
今現在の俺は小説、映画、マンガ、落語、お笑いといった主要科目で文化ポートフォリオを形成している。さながら剰余時間の投資信託である。
小説の資産を上げる際には、他人からの信頼資産の激減、多大なる負債などがあったが、代わりに推敲スキルや語彙の向上、なによりも投資者様への自分自身から湧き出た純然たる感謝の念といった収益があった。
また、愚痴を言う行為は(借方)精神的なダメージ(貸方)時間となり、精神的なダメージという負債を減らすために自分の大切な時間基金を取り崩すこととなる。
しかし、俺は(借方)文化資産(貸方)時間、(借方)文化資産(貸方)精神的快楽利益から、(借方)精神的なダメージ(貸方)精神的快楽利益に振替が可能である。大切な時間資産を嫌悪の対象に使うのは(嫌悪の対象をぶっ潰しにかかるならまだしも)時間の浪費となる。
人によっては、安定的な家庭、旅行資産、輝いている自分などで振替も可能である。自己満足好きには、思うようにやらせてやればいい。
他には、偉い人に媚びるという行為などは、(借方)人脈、出世、褒美(貸方)己自信、精神的なダメージと仕訳できるだろう。
これも人によって違うかもしれないが、やはり自身が何を求め天秤にかけていくのかが運用の基盤となるはずだ。
ということで人間自体も簿記の概念を使えば仕訳できるのである。
こうした人間簿記の可能性が生まれ今期だけでなく次もその次も文化資産が大きなものになっていくというのであるならば、それは文化資産仮勘定に計上するわけであって、来年には文化資産登録をしなければならないのである。
人間、何事においても仕訳をして損はないのである。
私は、ここに、自分自身の開業と人間簿記の始まりを宣言する。
↓分からんけど、簿記好きなら城も好き?
↓簿記がウカらず、アングラヒップホップで生きたいと思った方。
↓簿記、ですね。