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栗きんとんの意味とは!? おせち料理の由来を徹底解剖!【三文】

2016年12月5日

正月。

それは新年の始まりであるとともに、

 

おせち料理を食べられるということでもあります。

どうも、正月といえばおせち料理、年末には一日一回は唱える三文享楽です。

 

親戚の集まり、新年会、年明けパーリーわっしょーぃ、などなど新年が明ければたくさんの食事を重ねることになります。

「もうおせち料理、飽きちゃったわー」

とか

「なんで数の子やら味の濃い煮物だとか食うんだよ!」

とかの話題が出てきた時に、ちょっとしたおせち雑学の一言があればカッコよくないですか?

 

 

「いえいえ、雑学披露は性に合わない」という方でも、調子にのった他人の雑学披露に更なる一言を付け加えられたら優越感がありませんか?

 

まあ、新年早々、人間関係を悪くするものではありませんが、日本文化である日本食の「おせち料理」に詳しくて、損はありません。

…というわけで、おせち料理自体の由来や、個々の料理や食材の由来・意味をまとめてみましたので、どうぞ。お正月におせちを食べる時、今より楽しく美味しくなるかも知れませんな。

 


おせち料理とは

一般的に思われているイメージとは何でしょうか。

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まず、めでたい新年を祝うため

これは誰でも思うし、分かっていることだと思います。

そして、日常的に家事に束縛されている主婦の方々を年始だけでも、炊事から解放させてあげるためにまとめるだとか、作り置きをするために味を濃くして保存させるだとか、なんとなく知っているような方々もいらっしゃると思います。

ええ、そんなざっくりとしたイメージで間違いではありませんが、

正月と言えば、

 

紀文さん

こちらのホームページにあります、おせち料理のいわれを引用させていただきます。

「おせち料理」は年神様へのお供え

「おせち料理」は、もともとは季節の変わり目の節句(節供)に神様にお供えした料理でしたが、正月が一番重要な節句であることから、やがて「おせち料理」といえば正月料理をさすようになりました。

おせち料理は年神様へのお供え料理であり、また家族の幸せを願う縁起ものの料理でもあります。五穀豊穣、子孫繁栄、家族の安全と健康などの祈りを込めて山海の幸を盛り込みます。

紀文ホームページより

ちなみに、お屠蘇なんかは、

「お屠蘇」は邪気をはらう薬酒

「お屠蘇」は中国から伝わった漢方薬を酒に浸して作った薬酒の一種。「屠蘇」という字には「邪気を屠(ほふ)り魂を蘇らせる」という意味があり、1年の健康を願って飲みます。

お屠蘇は、市販のティーバッグ状の「屠蘇散」(とそさん)で簡単に作れます。飲む時は若い人の生気を年長者に渡すという意味で、若い人から順にまわし飲みます。

紀文ホームページより

「まあ、やっぱ中国からなんだね」

「要は祝うってことなんでしょ」

「ふーん、美味しいものならなんでもいいや」

などといった感想をもたれることでしょう。


まあ、おせち料理のいわれや歴史はこれくらいでいいでしょう。

大事なのは次。

 

おせち料理、数ある種類。そして個々の意味・由来

これですよね。

 

「なんで、これをおせち料理として食べるんだろう」

こう思いながら食べているものって結構あると思います。

 

「赤くて酸っぱいホラ貝みたいのを食う意味が分からん」

「もう豆だとか食うの省略できんか」

「煮物で最低限用意しないといけない材料とかってあるのかよ、疲れるわ」

 

などなど、おせち料理に対して多くの人が抱くような疑問に知っているとこれは強いです。

ぼくちゃん、食べる理由を知って食べているんだぞ、えへん

なんていう気持ちになれると思いますので、正月の代表的な料理から個々に見ていきますか。

栗きんとん

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栗きんとん、甘くて幸せな気持ちになるものです。普段あまり食べない栗の甘さなので、余計に箸が進んでしまうかもしれませんね。

実は、この栗きんとん。漢字で表記すれば、「栗金団」となります。金団ですよ、金団。金色の団子ときちゃあ、そりゃもう金銀財宝、繁盛、繁栄、がーっぽがぽ。

また、「かち栗」と呼ばれる栗。音的に「勝ち栗」であって、演技の良いものです。日本中どこにでもある栗ということで、どこでも大事に食べられている料理です。

黒豆

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またしても、甘いもの。私め三文は、脂物と酒好きでありますが、世間的に人気なものはやはり甘いもの。ましてや、お豆の甘いものとくれば、昨今の健康ブームに人気なのは間違いありません。

由来といっても、「まめ」とくれば、明らかに縁起がいいでしょう。なにせ、「まめ」という言葉に、健康という意味がまといます。そして、なにより、「まめに働く」の語呂合わせせとなります。

「あの人は、まめだよなあ」とおじさんがよく感心するように、まめな人は重宝がられます。日本的に、まめで気の利く人は好かれます。ガサツでおおざっぱで、テキトーな人間は好かれません。バカにされます。ええ、テキトー人間な三文はバカにされます、えーん。

で、黒というのは、邪除けという意味もあるわけですね。
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黒があると見た目も引き締まりますな。さすが邪除け。

お多福豆

豆続きでもういっちょ!

といっても、説明不要な気もします。だって、漢字を見ても明らかにめでたいですよね。福が多いお豆で、めでたいものです。

空豆の一種で、おたふくの顔に似ているところから、お多福豆と呼ばれているそうです。

錦玉子

甘いもの続きでさらにもう一つ。といっても、こちら甘くない味付けもありますかね。

黄身と白身の2色が美しい錦玉子ですが、その2色が金と銀にたとえられ、財宝や富の象徴とされています。黄色と白で金の延べ棒みたく直方体で、どーんとしてればもうめでたいですね。

錦織り成すあでやかさは、めでたいおせち料理にはピッタリなものですな。

昆布巻

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甘いものゾーンから離れて、昆布巻です。まあ、これもよく噛めば、煮た甘さや昆布のもつ甘さがあるわけですが、また違う種類の甘さ。

さて、これも語呂合わせ。語呂合わせっていうか、ダジャレみたいなもの。「喜ぶ」の言葉にかけて、正月の料理関係では頻繁に用いられる縁起ものです。おせち料理では、煮しめの結び昆布、昆布巻などなど、頻繫ですよね。

他にも昆布は「ひろめ」などと呼ばれ、末広がりを連想させるからこれまたダジャレで演技がいい。
更には、昆布を「こぶ」と読むから「子生」とあて、これまた子宝を連想させてダジャレで演技がいいわけですね。

更には更には、巻いてあるんですから、書物の巻物ですね。そちらを連想させて頭が良くなりそうじゃないですか。それでもって更に演技がいいわけでーす。うーん、昆布巻の縁起良さはすごいですな。

ごぼう

煮物ゾーンみたくなってきたので、さて、次はこの食材。
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細く長く地中にしっかり根を張るごぼうは、もう我慢強さと安定の象徴ですな。縁起のよい食材として様々に使われていますよ。そして、大事なのは、私め三文が大好きということ。きんぴらごぼうでも、どうもごぼうばっかりむしゃむしゃ食べてしまって困ったものです。ごぼう2本に対して、にんじん1本を口に入れるのがちょうどいいと思っています。

さて、たたきごぼうとなれば、瑞鳥(豊年の象徴)を表したもので豊作と息災を願ったものでございます。軟らかく煮たごぼうを叩き、身を開いて、開運の縁起をかついだものです。ごぼうの産地である八幡の名をとった、牛肉の八幡巻、穴子の八幡巻も正月らしい巻ものなわけです。

ちなみに、ごぼうの黒さについては先ほども出てきました、邪を払うという意味を持ちます。

陣笠椎茸

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椎茸の傘が陣笠っぽいですよね。武家社会の名残ですよ。見た目が演技よさそうです。
椎茸嫌いの私にとっては、いらないものです。

楯豆腐

豆腐に焼き目がついて、どーんと長方形になっていれば、楯っぽいですよね。これまた武家社会の名残ですよ。見た目が演技よさそうです。

焼き豆腐好きの私にとっては、すきやきを連想させる美味しいものです。ただし、すきやきは出てこないので、要注意。すきやきのたれを勝手につけて食べるというのはありでしょう。

手綱こんにゃく

こんにゃくがぐるぐる巻きついていて、手綱っぽいですよね。これまたこれまた武家社会の名残ですよ。見た目が演技よさそうです。

こんにゃくがそこまで好きでもなく、かといって嫌いでもない私にとっては、特になんとも思わない正月の料理なわけです。「正月だなあ」と思えますね。

れんこん

れんこんは穴がたくさんあり、そこから先を見通せます。そこから将来の見通しが利くように、演技のいいものとして食べられているわけです。

ええ、ダジャレじゃないのです。煮物系の食材紹介に入り、5連続くらいダジャレ系ではなく、見た目系でいっているわけです。食材として利用するには、やはりダジャレというよりは見た目で演技の良さを演出するのですかね。三文の勝手な考察なわけです。

田作り

ほら、きた。

油断するとすぐにこういうのが出てくるわけですよ。もう字面ですぐにわかりますよね。お米を主食とする日本では、田んぼを作るのは大切なこと。田作りが成功してこそ、我々はお米という主食を確保でき、一年を安心して暮らせるわけです。

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かといって、これってダジャレでもないような気もします。先に名前があっておせちに寄せたというよりは、そもそも「田作り」が五穀豊穣を願って、小魚を田畑に肥料として撒いたことから名付けられたわけです。片口鰯を使った田作りは、関東でも関西でも食べられる祝い肴3品のうちの1品です。

お米のために撒かれた鰯を食べる縁起の良さでもあり、我々のカルシウムを考えた健康食でもあり、名前的にもまあめでたいものなわけです。

えび

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さて、魚ゾーンにでも入りましょうか。魚ゾーンはダジャレでしょうか、それとも見た目でしょうか。気になるところですねえ。

いやいや、そんな基準で調べてるわけじゃないわーい。

えびは、長いひげをはやし、曲がっています。そうです、腰が曲がるまで長生きすることを願って食べられるおせち料理には欠かせない食材なわけですね。ええ、長生きの象徴であるわけです。

色としても赤と白で紅白、見た目からしてもめでたいわけです。

(そして、なにより、この味。なんでしょうか、海鮮独特の生臭さがなく、それでいて最も海鮮らしい海老ならではの味。また、ぷりっとした触感もたまらないんですよね。ぷりっとしてからの海老ならではの味がもうたまりません。フライにしてもよし、天ぷらにしてもよし、焼いてもよし、刺身もよし、ボイルもよし。こんななんでもありな食材って他にあるでしょうか。醤油もあうし、マヨネーズもあう、もちろん、何もつけなくても味が旨い。ああ、正月にかかわらず、ずーっと海老を食っていたいなあ。)

※()内については、筆者である三文享楽の主観が入りすぎている可能性があります。

エビ天食いてえなと思ったなら、思い切って回転寿司へ。エビ天寿司は飽きません。

小肌粟漬(こはだあわづけ)

出世魚として、食べられているのがこちらです。今までにないまた珍しいタイプですよね。

最初の栗きんとんですが、「出世前のこの小さい栗を食べるから、わしは出世するのじゃ、うはは」なんて言って食べたところで、それは収穫時期を間違えた食べる部分の少ない栗なわけです。大きくなって味が変わることは否めませんが、野菜を早く収穫して出世野菜なんて食べるはずもありませんね。

さてさて、小肌ですが、コノシロという魚の成魚になる前の名前です。そして、粟漬なわけですが、黄色はクチナシで染めた粟で、五穀豊穣を願っています。

粟漬となった小魚を食べることで、非常に美味しい思いをできるわけです。

数の子

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でました、見るからに、演技のよさそうな食材。だって、これだけ、子がたくさんあるわけですよ。

ええ、そうです、もちろん、こちらは子宝と子孫繁栄を祈られて食べられているのです。また、数の子って、卵の数がすんげー多いんですから。

そして、こちらは見た目及び食材としての意味、更にはダジャレの複合型でもあります。

数の子はニシンの卵です。二親(にしん)から多くの子が出るのでめでたいわけです。逆にいっしんという魚がいて、一親から多くの子が出るみたいな食べ物があるなら、食べてみたいものですが、これは言葉遊びの話で、まあ、やめておきましょう。

紅白なます

さてさて、魚やら野菜やらの料理になってきました。

生の魚介と大根、にんじんと酢で作ったことから、なますの名がつけられましたわけです。かといって、今では、普通に大根とにんじんの酢料理みたいに食べられているのも多いですよね。他に肉やら魚やらを食べているから、なますは野菜だけでさっぱり食べています。

大根とにんじんです。ええ、見た目が紅白なのです。こりゃ、めでたい。見た目的にも正月らしさを出している一品なわけです。

ちなみにですが、こちらのブログの管理人と私は大学時代からの仲ですが(わたくし三文はゲストライター的なポジションなのです)、彼は大学時代「なます」しか話してくれない時期がありました。

ええ、意味は分かりません。何を言っても「なます」しか返してこないのです。

「自宅になますと書かれたメモ用紙が貼ってあった」などとテンションが上がっていることもあり、彼こそ、なますの代理人的な存在であるわけです。なますを食べる際には、是非、彼を参考にしてみてください。

ええ、私自身、今自分が何を言っているのか、意味が分かりません。

スルメ

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スルメといえば、祝い事ですよね。

なんでかよくわからないのですが、昔から私にはそんなイメージがありました。木の台にデカデカトしたスルメがでーんと寝ているイメージ。

ええ、スルメを調べてみましたが、「寿留女」の字をあて結納などで使用され、めでたい祝儀の膳に欠かせない品だったようですね。

形がめでたそうだからと思っていたのですが、まさかのダジャレ系でした。

紅白カマボコ

さてさて、きました、私め三文がお正月大好きおせちナンバーワンに推すものです。
ええ、

カマボコ。

なんでしょう、この触感、味、飽きなさ、語感。なにをとっても、いいですよね。

 

カマボコ、カマボコ、カマボコ。

ああ、良いですねえ。

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こんなことばっかり言っていると、管理人はなますで、駄文の三文文士がカマボコしか言わねえサイトかよと思われてしまいそうですが、そうした誤解を生じてでも私はカマボコ好きであることを主張するわけです。

単純に美味しいからおせち料理なのです、と言いたいところですが、まあ、紅白のめでたそうな見た目が第一の理由。

また、蒲鉾の材料となる白身魚が昔は非常に高価なご馳走で、海のない地域にも流通可能であるほか、なま物よりも保存がきく高級な海の幸と考えられていたわけです。ええ、美味しいですよね。

更には、形状が初日の出っぽいみたいのもあるようですな。ええ、半円のこの形。

そのままでもよし、わさび醤油をつけるもよし、刻んでチャーハンに入れるもよし。

 

カマボコ、サイコー!!

伊達巻

さてさて、こいつも忘れられませんね。
黄色と茶色でくるくる、他にない触感と味、うーん、旨い!
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今でこそ、甘いものをあまり食べられなくなった私め三文ですが、小学生、中学生時代には、

「学校で一番伊達巻を消費したのは自分だ」

と自負しているほど、伊達巻ばかり食っていたものです。

何本食べていたでしょうか。「甘いものって、食べすぎると苦くなってくるんだ」と感じるようになったのも今思えば、これが初めてだったかも知れません。

さてさて、食べられている由来としては、巻物に似た形であることから、学問や教養を持つことを願って食べられている縁起物のようです。巻が巻物を連想するのは昆布巻きでも出てきました。

つまり、伊達巻は食べれば食べるほど頭が良くなるということなんでしょうか。

ブリの焼き物

こちらも出世魚として食べられています。

おせち料理には不可欠な焼き物の部類としてこちらは食べられています。

タイの焼き物

こちらもおせち料理に不可欠な焼き物枠で食べられる料理です。

また、めでたいと第一級レベルのダジャレ食材で食べられている料理でもあります。

ダジャレ料理の代表格。

ちょろぎ

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さて、だいぶ冒頭で、「赤くて酸っぱいホラ貝みたいのを食う意味が分からん」みたいなことを書きましたが、こちらは子供の頃に私がちょろぎに対して思ったこと。

親に聞いても、「なんで食べるんだろうね。昔から食べているけど」と大した答えが返ってこなかったものです。

そして、私は調べたのだ。

長老木、あるいは長老喜からの語呂合わせによる。

いや、ダジャレかよ!

なんで、ダジャレだけで、普段は滅多に食べることのないこの食材を食ってるねん、どういうことやねん!

と様々なことを思うのは必至の食材ですが、まあ、美味しいので、これからも食べます。

 

三文ぼやき

ということで、最も衝撃を受けたちょろぎのダジャレで終わりました。

いやあ、めでたいおせち料理でしたが、

思ったよりダジャレが多いですね。

語呂合わせっていうより、ダジャレですよね。

あとは、見た目とどういうものかということ。

私的には、美味しさ重視。

 

さて、おせち料理を肴に宴の始まりです。

 


 

重箱にもちゃんと意味があります↓

ちなみに七草がゆについても書いてます↓

やはりレシピから↓

正月といえばお年玉↓