どうも、ドラクエ11をクリアしてラスボスにいろいろな感想を抱いた私です。いろいろな気分です、ええ。
さて、そして私は数多いるドラクエファンの中でもドラクエ記事を結構書いてる方であり、数多いるブロガーの中でもドラクエ記事を結構書いてる方でもあります。
つまり私はドラクエブログの中ボス的存在を名乗れるということが証明されました。
…さて、つまらない口上はここまでとして、本題へ。
ドラクエといえば魅力の一つに鳥山明先生のモンスターがありますよね。そんでもって、数多いるモンスターの中でもラスボスは特に重要。…と言いつつ、意外と忘れてる人もいるでしょう。
そんなわけで、ドラクエのラスボスを一挙まとめて公開します(外伝を入れると物量がとんでもなくなるので、本編のみとしました)。ついでに、わかる分は能力付き&思い出話も付けて語ります。ドラクエの語り部です。
中ボスまとめの記事もあるのでよかったらそちらもどうぞ。
ドラクエ歴代ラスボス一覧
歴代ラスボスのイラスト(原画?)、ゲーム内グラフィック、ステータス、豆知識、思い出話等をまとめています。情報盛り込み過ぎたかも知れません。ステータスやら特徴を見ると、攻略方法にも多少は役立つのではと思います。(本気で攻略するなら別サイトの方がよいでしょうけど。)
ゲーム内グラフィックとステータスに関しては、リメイク版もある程度は入れています。
ドラクエ11のラスボスも載せています。ドラクエ12のラスボスが今から楽しみです。
※念のためですが…FC=ファミコン(ファミリーコンピュータ)、SFC=スーファミ(スーパーファミコン)、PS=プレステ(プレイステーション)のことです。
ドラゴンクエスト1
りゅうおう(竜王)
最初は紫のローブに身をまとった仮の姿で、倒すと正体であるドラゴンの姿を現す。初代ラスボスにして、すでに凄いインパクトのある名言を残している存在。「もし わしの みかたになれば せかいの はんぶんを 〇〇に やろう。」
このセリフの後に出る「はい」「いいえ」に頭を悩ませたプレイヤーも多いのではないだろうか。
特にFC版だと「はい」を選ぶと恐ろしい「ふっかつのじゅもん」を教えられることになるので、要注意なセリフ。
関連短文強烈堀井節!ドラクエシリーズの全名言を楽しめる「ただのしかばね」のような記事
ちなみに、ハーゴンの真似をしたのか、バトルロードだとなんともいえないイケメンになっている。
格闘技も繰り出せそうな雰囲気がある。
雑学・豆知識等
りゅうおうはドラクエ2にも登場し、3でもりゅうおうの先祖らしき”竜の女王”が登場する。ドラクエ8にも竜神族という、関係してそうな存在が出てくるなど、ドラゴンクエストの正統派ドラゴンボスなだけあり、存在感は大きい。
【チュンソフト】の【中村光一】は、
竜王にも奥さんがいた。彼は倒される前に竜王の血を分けた子孫を残した。
悪の世界では一流だったから戦いの場に女子供を出さなかった。といった趣旨のコメントを、「ファミリーコンピュータmagazine」の「D.Q.II Q&A」にて発表している。
このような話もある。
ゲーム内グラフィック
FC版ではサイズの差が激しい。
SFCのドラゴン形態は、火を噴くアニメーションがある。アニメーションがあるのは唯一このドラゴン形態竜王のみ。
能力(ステータス)
FC版
人型形態:HP100、攻撃力90、守備力75
ドラゴン形態:HP130、攻撃力140、守備力200
リメイク版(SFC・GBC・スマホ)
人型形態:HP240、MP40、攻撃力107、守備力110、素早さ55
ドラゴン形態:HP350、MP0、攻撃力130、守備力150、素早さ90
強さは程よい。一対一なので、勝てる勝てないはレベルでかなり決まってしまう。
ドラゴンクエスト2 悪霊の神々
ハーゴン
最ドラクエ1のりゅうおう同様に、話しかけると「はい」「いいえ」を選択する会話になるが、こちらは正直たいしたセリフではないため、あまり皆の記憶にない…と思う。「誰じゃ?私の祈りをじゃまする者は?おろかものめ!私を大神官ハーゴンと知ってのおこないか!?」
※この後に「はい」「いいえ」の選択肢が表示される。
ハーゴン戦の記憶も個人的には薄く、どちらかというとそこまでのロンダルキアや、アトラス、バズズ、ベリアルの印象が強い。
だが、自らを犠牲に破壊神を呼び出すというのは他のシリーズのラスボスとは違うインパクトを与えられた。
バトルロードでは、FC版パッケージに描かれているリアルなタッチが再現されている。
これはこれでかっこいい。
チャームポイントのこうもりマークが消えている。
ゲーム内グラフィック
あくましんかんに似ている。
前掛けがドラキーに見える。ちなみにこれは、あくましんかんと同じマーク。
背景の十字架が、ハーゴンの生贄感を増している。
能力(ステータス)
FC版
HP230、攻撃力180、守備力187、素早さ150
リメイク版(SFC・GBC・スマホ)
HP460、MP255、攻撃力177、守備力165、素早さ150
強さはほどほど。まあ、前座なのでこんなところだろう。
シドー
鳥山明感のある、かっこよくて怖いけど、なんとなく楽しそうで憎めないモンスター。一切しゃべらないラスボスは珍しい。こいつが出てくるときの、炎が増えていく演出がかっこいい。
FC版ではベホマを使う恐ろしいラスボスだが、SFC版ではマヌーサしてからザラキをすると大ダメージとなるバグがあるので、それで結構楽に倒せる。
ゲーム内グラフィック
グラフィックがでかすぎてステータスに被ってしまい、MPがよくわからない。ベホマを唱えるのが非常に厄介。
ハーゴン戦から背景が変わり、かっこいい感じに。
個人的には、ドラゴンクエストモンスターズ+という漫画を思い出す。あれはかなり面白かった。
能力(ステータス)
FC版
HP250、攻撃力255、守備力255、素早さ110
リメイク版(SFC・GBC・スマホ)
HP1750、MP255、攻撃力235、守備力240、素早さ110
ファミコン版では鬼の強さ。鬼というか、破壊神なのだが。ベホマを使うのもおかしい。
スーファミ以降はぼちぼちな強さ。決して弱くはない。
ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…
ゾーマ
ドラクエシリーズ中で恐らく圧倒的人気を誇っている魔王。大魔王。見た目のかっこよさ、ストーリー展開・演出面での風格、ラスボス戦の音楽の迫力など、色々と理由はあると思うが、戦闘の前口上が名言なのもその一員だろう。
なにゆえ もがき いきるのか? ほろびこそ わが よろこび。 しにゆくものこそ うつくしい。 さあ わが うでのなかで いきたえるがよい!
このセリフが詩的で、なおかつ短い中に美学を感じるもので印象深い。五七五調を少し感じるので、比較的覚えやすい。
倒した後のセリフも「うぎゃー」とかではなく(そんなラスボスそうそういないが)、勇者を称えつつも不安を残す魔王らしい威厳を見せた発言をするのがまた良い。一歩間違えると負け惜しみに聞こえそうな部分もあるのだが、一歩間違えてないのだ。
”光の玉”を使わないと超強いというのも、ラスボス戦でそこまで苦労しなくても強かったという印象を保つのに一躍買っている。
ほか、ラダトーム城の人が「絶望をすすり、憎しみを食らい、悲しみの涙で喉を潤す」と言っていたり、苦労して倒したバラモスのことを「バラモスなど だいまおうゾーマの てしたの ひとりに すぎませんわ」と言い放たれたりと、町人のセリフもゾーマの威厳に大きく貢献している。
雑学・豆知識等
実はゾーマには第二形態の没イラストがある。
ほぼエビルプリーストである。これにならなくてよかったと思う。ゾーマには変身はいらないのだ。
この手のラスボスもPSのRPGなんかだとありそうだが、もうちょっとリアルな若干グロテスク系なタッチじゃないと厳しい気がする。
ゲーム内グラフィック
どちらも、左側が”光の玉”使用前で、右側が”光の玉”使用後。
FC版とリメイク版で、”光の玉”使用前後の色が逆になっている。
能力(ステータス)
FC版
”光の玉”使用前:HP1023、MP∞、攻撃力550、守備力300、素早さ255
”光の玉”使用後:HP1023、MP∞、攻撃力320、守備力200、素早さ80
リメイク版(SFC・GBC・スマホ)
”光の玉”使用前:HP4500、MP∞、攻撃力500、守備力350、素早さ255
”光の玉”使用後:HP4700、MP∞、攻撃力360、守備力200、素早さ80
光の玉を使わない状態だと、歴代屈指の強さ。ただ、8や11のボスもそういう仕組みなので、実はとびぬけて強いボスではない。
セリフ回しやストーリー上の存在感、戦闘曲など込みで、強い印象になっている。
ドラゴンクエスト4 導かれし者たち
デスピサロ
ドラクエが初めて勧善懲悪ではなくなった作品。悲劇のラスボスといったところ。うぐおおお……!私には何も思い出せぬ……。しかし何をやるべきかはわかっている。お前たち人間どもを根絶やしにしてくれるわっ!
このセリフからも悲劇が感じられる。
ただ、ネット上の厳しい人たちからは、ピサロは単なる自己中野郎ということで片付けられている場合もある。
ざっくりというと、”進化の秘宝”により力と引き換えに理性を失い、おぞましい化け物になった…というようなラスボスだが、”進化の秘宝”はのちのシリーズや外伝作品でもちょいちょい見かける。結構面白い使い方ができる設定だと思う。
ゲーム内グラフィック
とにかく姿を変えまくる。最初はエスタークのグラフィックで、徐々に崩れていき、また不気味に再生していくというのをFCでやったと思うと凄い。
ちなみに、茶色の色なしはすぐ緑に変身するので、その状態で戦闘にはならない。
能力(ステータス)
※全形態、攻撃力等もちがうのだが、多くなりすぎるので省略。
FC版
第1形態 HP800 → 第2形態 HP650 → 第3形態HP1023
→ 第4形態(ここから緑)HP700 → 第5形態HP800→ 第6形態HP700
→ 最終形態HP1023、MP∞、攻撃力290、守備力230、素早さ80
リメイク版(PS・DS・スマホ)
第1形態 HP2000 → 第2形態 HP1600 → 第3形態HP1600
→ 第4形態(ここから緑)HP1800 → 第5形態HP1600 → 第6形態HP1700
→ 最終形態HP2100、MP∞、攻撃力320、守備力230、素早さ80
強さはまあまあだが、変身が最も多いボスで、どんどん体が崩れてまた復活する演出は印象に残る。オルゴデミーラが若干似た演出。
ドラゴンクエスト5 天空の花嫁
ミルドラース
ストーリー上の存在感が薄く、ゲマに食われてしまっているボス。関連ドラクエ5パパスの「ぬわーーっっ!!」がリメイク版でしれっと激しくなってた件を徹底考察
また、戦闘前のセリフもネタにされる要因の一つ。
魔界の王にして王の中の王 ミルドラースとは私のことだ。気の遠くなるような長い年月を経て私の存在はすでに神をもこえた。
「気の遠くなる年月をかけてるのかよ!」という鋭いツッコミを披露する人が多発し、ミルドラースのブランド価値を下げることに成功した。
また、自ら「魔界の王にして王の中の王」などとゲティスバーグの演説張りの言葉で自己アピールを言い放っているのもマイナスポイントと思われる。
デブ系のボスはドラクエ8しかり嫌われやすいので、そこも影響してると思われる。私は
ゲーム内グラフィック
変身時にデスピサロのようなアニメーションを見せる。雑学・豆知識
かなり人気の低いモンスターだが、実はミルドラースの没イラストが6で大人気のムドーという話もある。確かに少し似ている。
ムドーも見た目はそんなにかっこいいか微妙なので、やはりストーリー上の存在感は重要だな、と思わされる例。
ちなみに私は嫌いではない。特にラスボス戦の曲は渋くて好き。このボスにこの曲あり、というマッチ感がすごい。オーケストラ版の長いティンパニのイントロも面白い。
能力(ステータス)
SFC版
第一形態:HP1600、MP∞、攻撃力200、守備力180、素早さ80
第二形態:HP4500、MP∞、攻撃力315、守備力230、素早さ75
※第二形態は能力値・行動にいくつかのパターンがあります。
リメイク版(PS2・DS・スマホ)
第一形態:HP2500、MP∞、攻撃力240、守備力230、素早さ80
第二形態:HP1023、MP∞、攻撃力375、守備力245、素早さ75
基本的には弱いボスとされている。
ドラゴンクエスト6 幻の大地
デスタムーア
デザイン的には第三形態が特に特殊で、ほかの魔王とは全然違うところがよい。ストーリー上では現実と夢の両方を支配しかけているので、世界征服以上のレベルに到達しそうなくらいの強さを誇っている。…のだが、セリフがかなりしょぼいことと、ダークドレアムに9999ダメージを食らって瞬殺されることから、いまいち威厳を感じられないのが惜しいところ。
個人的には見た目とストーリー上の存在感的には結構好きなラスボスなのだが、前口上が好きじゃない。
「フォッ フォッ フォッ。だまってあそばせておればいい気になりおって……。そろそろわしのほうからお前たちをつぶしにいこうかと思っておったところじゃ。
~中略~
わしが全世界の主となる存在 デスタムーアさまじゃ!さあ こい!虫ケラども!」
どうにもイマイチである。「虫ケラども!」とか、よくある悪口をビックリマーク付きでいうのは魔王には似合わないと思う。
ほか、ミルドラースほどではないものの、ムドーの存在感に負けてるのも痛いところ。
ゲーム内グラフィック
SFC版の第二形態→第三形態の変身シーンはサブリミナル効果を思い出す点滅。
能力(ステータス)
SFC版・リメイク版(DS・スマホ)共通?
第一形態:HP2000、MP∞、攻撃力290、守備力250、素早さ150
第二形態:HP3000、MP∞、攻撃力410、守備力300、素早さ90
第三形態:HP2500、MP254、攻撃力 - 、守備力340、素早さ120
右手:HP1700、MP∞、攻撃力330、守備力200、素早さ140
左手:HP2000、MP∞、攻撃力270、守備力200、素早さ170
まあまあ強いのだが、裏ボスにボロクソにやられてしまうことと、セリフの威厳のなさから印象が薄目。第三形態のデザインやら、成し遂げたこと的には強いので惜しいところ。
ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち
オルゴデミーラ
私はドラクエ7がかなり好きなので、オルゴデミーラも好きである。人気度はそこまで高くはないし、たしかにグロテスクだったり、いきなりのオカマキャラ発動だったりはするのだが、聖書にのっとった設定になっているなど、結構凝ってるボス。
ドラクエ史上初、二回戦うことになるラスボス。一回目と二回目で色が違い、なおかつ形態の順番もちがう。更に、二回目の際はどんどん体が崩れて弱くなっていく…という、珍しいタイプ。
ここは最後にもう一度強そうになった方が盛り上がったような気はする。
…が、神殺しの印象などもあり、私の中ではかっこいい存在。
そなたらにわれをあがめるほか生きる道はないのだ。わが名はオルゴ・デミーラ。万物の王にして天地をたばねる者。さあ来るがよい。わが名をそなたらのむくろに永遠にきざみこんでやろう。
自分で「天地をたばねる者」と言ってしまってはいるが、全体的に言葉選びが少し難しめなため、威厳がある。
更に、歴代ドラクエの中で最も実効支配を成功させていたのはオルゴデミーラである(反論の余地もあるが)。エスタード島以外すべてを封印したその功績からも威厳が感じられるのだ。私は。
第二形態の名言(迷言)も紹介しておく。
オホホホ。それで わたしを たおしたつもり?
以上。
ちなみに、二回戦ううちの一回目は、話しかけると「今一度考える時間を与えよう」などと言われ、会話が終わる。もう一度話しかけると戦闘になる。この演出は珍しく、りゅうおう・ゾーマ以来のかなりいいセリフ・演出ではないかと思う。
雑学・豆知識
ドラクエ7事態もだが、オルゴデミーラは聖書を参考にしたと思われる箇所が多い。
旧約聖書や黙示録、グノーシス派の解釈からなど、色々な部分に元ネタと思われる部分がある。
- 旧約聖書偽典に登場するデミウルゴス(偽の神)→オルゴデミーラの由来?
- エデンの園を作った“神”は偽物
- オルゴはルシファーの司る大罪である傲慢の意味→「われは万物の王なり」などの自信に満ちたセリフ
- ルシファーは男でも女でもない(オカマセリフ)
- エデンでアダムとイブをそそのかした“蛇”=”悪魔の王サタン”→ドラゴン斬りが第一形態に効果抜群
- サタン=神に敵対する者、悪魔
- サタン=最終決戦で姿を現すドラゴン
この辺、けっこう深くて面白い。ただ、少々難しいため、私自身理解しきれていないので、詳しくは下記サイトやその他聖書を自分で調べるなどして確認してみてほしい。
ゲーム内グラフィック
これだけ見ると、私も「オルゴデミーラが好きだ」という気分が減ってくるのだが、6以前のラスボスとはテイストも少し違うし面白くて好き。ただ、第三、第四は単体だとそんなに好きじゃない…。
ただ、3DS版だと第一形態→第二形態の際に、モンスター形態が人間形態の体を吐き出す演出となっており、そこはおぞましさ、不気味さ、どういう生き物なの感が増していてよいと思う。
能力(ステータス)
PS版・リメイク版(3DS・スマホ)恐らく共通
第一形態:HP3500、MP254、攻撃力330、守備力200、素早さ80
第二形態:HP3300、MP∞、攻撃力330、守備力200、素早さ135
第三形態:HP3300、MP254、攻撃力350、守備力170、素早さ116
第四形態:HP4500、MP254、攻撃力300、守備力140、素早さ85
覚えてる特技次第でかなり難易度が変わるラスボス。どとうのひつじをあまり強いと認識しておらず連発しなかった当時の私はだいぶ苦戦した。
変身はデスピサロの次に多いが、徐々に弱そうになっていくというのは斬新。戦い方がどんどん変わるので、やはり弱くはないはず。
ドラゴンクエスト8 空と海と大地と呪われし姫君
ラプソーン(プチソーン形態)
ラプソーンの第一形態。杖に入っていたのが納得いく大きさ、見た目のモンスター。ドラゴンボール感が強い。戦闘前のセリフは見た目よりも威厳がある。
旅の途中 お互い幾度もの悲しみを味わったな。だが人間よ。今はともに喜び合おうではないか。この光の世界と闇の世界はたった今よりひとつの世界となり 新たなる神を迎えるのだ。新たなる神の名は暗黒神ラプソーン!さあ我をあがめよ!!身を引き裂くような激しい悲しみを我に捧げるがいい!!
ビックリマークは恐らく少ない方が威厳が出るような気はするが、見た目の威厳が全くないので、これはこれでよさそう。
あまり人気は高くないと思うが、かわいいラスボスというのは珍しいので貴重な存在。倒した後に変身するが、連戦とはならずに、間にイベントを挟むことになる。
ゲーム内グラフィック
能力(ステータス)
PS2版
HP4850、MP∞、攻撃力346、守備力186、素早さ115
リメイク版(3DS・スマホ)
HP5350、MP∞、攻撃力346、守備力196、素早さ125
こちらは前座なので強さはさほどでもない。レティスの方が強いのではないだろうか。
ラプソーン
ミルドラースとともに、デブドラ、デブソーンと揶揄されることの多いラスボス。
ただ、シチュエーション的にはでかいラスボスじゃないと迫力が出ないので、これでよいと思う。でかくてもデブじゃなくてかっこいい系で、なおかつセリフに威厳があれば一気に人気が出たのでは…と思われる。
なにせ、オーブを集めたり、ゾーマの闇の衣・光の玉を彷彿とさせる展開があったりと、演出的には類を見ないくらいに盛り上がる。なおかつ、ラスボス戦の曲もゾーマと同じくらいに人気が高い。スピード感のある曲調、空を飛んでの大決戦…この辺りはかなりよいはず。ステータスも結界を壊すまでは最強。
恐らく、デブなところ以上に、セリフの威厳のなさが響いて人気が弱いのだと私は思っている。闇の結界を祓った後に以下のようなセリフを吐くが、これがあまりよくない。
うおおおぉぉぉっ!!!おのれぇぇ……!!どこまでお目ざわりな虫ケラどもがぁぁっ!
~中略~
死してなお消えぬほどの永遠の恐怖をその魂に焼きつけてくれるわっ!!
「虫ケラ」というワードはデスタムーア同様、どうにもイマイチである。ほか、「くれるわっ!!」のビックリマークも威厳がない。
ちなみに、この形態は戦闘前には何のセリフもない。
ゲーム内グラフィック
でかくてなかなか全身が映るタイミングがない。
ゲームの演出的には非常にいいので、シチュエーションありきならラプソーンのデザインも嫌いではない。
能力(ステータス)
PS2版
HP5640、MP∞、攻撃力428、守備力161、素早さ115
リメイク版(3DS・スマホ)
HP6500、MP∞、攻撃力448 、守備力191、素早さ125
強さはなかなか。イベントの演出的にも強い印象はある。
ただ、セリフが微妙なのと、デザインの人気がないというのが強さの印象に悪影響を与えていると私は思う。流星みたいな技が痛い。
ドラゴンクエスト9 星空の守り人
エルギオス
一切変身しないラスボス…だとこの記事を書くまで思っていた。すっかり忘れていたのだが、実はこいつも変身するのだ。人から堕天使へ…という感じなので、毎回変身に工夫を凝らしているドラクエだが、9も一工夫あったということになる。
9は面白かったが、データが一つしかない上にやりこみ要素が激しいので一回しかやっていないので、いまいち記憶に薄い。ただ、4以来の悲劇要素ありのラスボスで、なおかつ曲調も3・8路線の激しく勇ましいタイプだったため、印象に残っている人も多いかも知れない。
人気度は特別低くはないと思うが、魔王ではなくて堕天使なので別枠感が強く、なおかつ何回もクリアするタイプのゲームではないために存在を忘れられがちな気がする。
……な なぜだ!?なぜ天使であるおまえが この私と戦うことができる!?……そうか。貴様 天使のチカラをすてて人間に成りはてたな!……くっくっくっく。ゆかい。じつにゆかいだ。人間への憎悪によって堕天使となった私の前に立ちはだかるのが天使をすて人間となった者だとはな。
この辺りのセリフも、魔王のような君臨する者としての言葉ではなく、一人の世界の破壊を望む者の言葉という感じがある。なんとなくアニメに合いそうだ。
ゲーム内グラフィック
画質がかなり悪いが、DSだし結構前のゲームなので仕方ない。左は特に漫画的なデザインのように思う。
能力(ステータス)
DS
第一形態:HP2790、MP255、攻撃力214、守備力272、素早さ167
第二形態:HP4800、MP255、攻撃力248、守備力278、素早さ157
正直よく覚えていないのだが、強さはそうでもないはず。9はバランス崩壊も容易なゲームなので、まあこんなところだろう。
ドラゴンクエスト10 目覚めし五つの種族
冥王ネルゲル(冥獣王ネルゲル)
個人的には結構好きなデザインのモンスター。第二形態はそうでもないが、第一形態はマンネリしてないラスボスになっていて凄いと感じた。しいて言うならドラクエ7のオルゴデミーラ系統か。
堕天使の次は冥王と、魔王意外が続いている。一応8も暗黒神なので、しばらく魔王は出ていないことになる。
ドラクエ9同様に10も何度もクリアするゲームではないのだが、ネルゲルは印象が強い。演出がかっこよかったことと、フレンドとクリアしたときの感動がでかめだったこと、かっこいいこと、曲が地味にかなり好きなこと…などが理由としてある。
冥王の心臓というラストダンジョンも壮大かつかっこよく、偽りの太陽という呼び名もかっこいい。簡単に言えば、全体的にかっこいいのだ。
ちなみに戦闘の前口上はこんな感じ。
待ちかねたぞ エテーネの生き残りよ。 この冥王に 己が魂を捧げるため 自ら 現れるとは よい心がけよな。
やっぱり結構かっこいい。
第二形態はゴリラと揶揄されがちだが、鳥山明イラストだと結構かっこいい。個人的には第二形態にはもうちょっと魔王感が欲しかったが、まあよし。
そして、音楽も好き。モチーフの組み合わせで徐々に狂気的に盛り上がっていくのがかなり好き。ただ、あまり話題にならないので、そんなに注目して聞いてる人が少ないのかも知れない。
ゲーム内グラフィック
ドラクエ8同様に、第二形態は巨大。そして、ドラクエ6を彷彿とする、右ウデ・左ウデが別モンスター扱いなのも面白い。
ちなみに戦闘システムの都合上、戦闘中のグラフィックを綺麗に切り出すのが難しい。
能力(ステータス)
第一形態:HP7254、攻撃力370、守備力305、重さ486
第二形態:HP5545、攻撃力421、守備力370、重さ486
※ドラクエ10には実際には大魔王マデサゴーラなどもいるものの、ここではバージョン1のラスボスのみ扱う。
強い。ネットゲームなのでやはり強い。強力なフレンドがいればそうでもないかも知れないが、セリフ的にも威厳があり、強かった印象が残る。第二形態はゴリラと言われているが、単純に巨大なので強そうだ。
ドラゴンクエスト11 過ぎ去りし時を求めて
魔王ウルノーガ&邪竜ウルナーガ
イラストは現在見つからず、探し中。鳥山明デザインなのかも真偽は不明。
ストーリー上の存在感的にはドラクエ3並みかも知れない。デザインは不人気なものの、ドラクエ11では魔王の存在感はかなり強調されているため、その点は歴代でもかなりのもの。
実際、11を最後までクリアすると、こいつはドラクエ3でいうところのバラモス的ポジションに過ぎないとわかるのだが、一応こいつを倒すとエンディングになるのでラスボスともいえる。複雑なポジション。
デザインさえ人気があれば、歴代でもかなりの人気魔王になった可能性を秘めていたと思う。
ゲーム内グラフィック
※3DS版の2Dモードは基本的に敵のアニメーションは一切ないのだが、ウルノーガはアニメーションがある。
リメイク前なのにグラフィックが3パターンある。個人的には初見ではかなりダサく見えたが、こうして見ると、ドット絵版の第一形態はそれなりな気はする。デスタムーア第二形態のようだ。
PS4版では第一形態の剣の構え方が自分を守るのに必死なように見えて、小物感を覚えてしまった。第二形態は、個人的には戦い方が小物に感じて微妙だった。首の片方が前に躍り出たり、後ろに下がって様子を見たりするのがセコさを覚える。
ちなみに第二形態はいきなり謎の竜が出てきたように見えるが、モンスター図鑑を見ると、「魔王の剣が竜と化した」的なことが書いてあり、納得。
いろいろ書いたが、戦闘ではなく、イベント時の魔王ウルノーガはかなりかっこいい。
顔と体格と足が微妙なのかも知れない。マントと剣はかっこいい。
能力(ステータス)
第一形態:HP約6000
第二形態:邪竜ウルナーガ:HP約5500、魔王ウルノーガ:HP約5500
※2017/8/28時点での情報
ちょっと弱い。11はかなり面白く、イベント的にも盛り上がるので、ラスボスをもう少し強くして欲ししかった気はする。また、デザインも強そうではない。
ただ、11のラスボスはラスボスと言いながらラスボスではないので、これくらいでいいのかも知れない。
邪神ニズゼルファ
イラストは現在見つからず、探し中。鳥山明デザインなのかも真偽は不明。
ゾーマを思わせるセリフを吐いたり、闇の衣をまとっていたりと、意味深な存在。死に際のセリフからも、こいつの魂はまだ残って、後のゾーマになったとも十分考えられる。曲もゾーマ戦のものが使われる。
ただ、シドーも同じく邪神であったり、闇の衣解除後がデスピサロを思わせる姿だったりと、いろいろなシリーズに繋げられそうな曖昧な感じにしているのかも知れない、と捉えることもできなくはない。ただ、個人的にはこいつはゾーマの根源的な何かだと思っている。
ゲーム内グラフィック
3DS版の2Dモードは基本的に敵のアニメーションは一切ないのだが、ニズゼルファはアニメーションがある。
ウルノーガ同様に、人によっては「歴代屈指のダサさ」という人もいるが、自分はこちらはそんなに嫌いではない。ちなみに、アニメーションは3DSの3D版が一番かっこいいかも知れない。
そんなニズゼルファだが、ダメージを与えていくと、仮面が破れて、その中から赤ん坊的な顔が現れる。更に、勇者の剣を使うと体が紫から緑色に変わる。
セルに似ているとか、前述の通りデスピサロを感じる、という意見も見受けられた。もしわざとデスピサロに似せているとしたら、天空編と繋がっていくのかも知れないが、あまり関係ない気がする。
好きではないものの、ストーリー上の雰囲気的にも謎の恐ろしい生命体感があり、なおかつ時を渡るヨッチ族(3DS版でしか名前は出てこない)との関連もあるので、顔がこういう不思議なSF生物的なのはありだと思う。能力値も闇の衣をはがさないと最強レベルである。そうそう勝てない。
ヨッチ族はこういうやつだ。時の化身らしい。
そして、このニズゼルファの魂はこれ。
ヨッチ族と色違い。ニズゼルファはこの雰囲気をまとったデザインになっているので、考えようによってはむしろかっこいい気もする。
3DS版
3DS版のすれ違い要素をクリアすると、ニズゼルファが何者なのか、少しだけわかるようになる。こいつが中で操縦してるかのような表現だった。まさに魂と肉体といった感じ。
ちなみに、ニズゼルファの魂が後にゾーマとなる…と捉えられる演出があったが、ゾーマの没第二形態デザインにはこんな鳥山明イラストが存在している。
そう考えると、設定的にもぴったりなのかも知れない。ゾーマファンはニズゼルファが好きになれないと逆に認めたくない気持ちになるかも知れないが。
ただ、時間が経つにつれ、最初ダサいと思っていたニズゼルファもかっこいい気がしてきているので、今は賛否両論でも後々人気が出るかも知れない。
能力(ステータス)
本体:HP約10000
右腕:HP約5000
左腕:HP約4000
※2017/8/28時点での情報
相当強い。しかも光の玉的な仕組みもあるので、とにかくかなり強い。デザインは相当賛否両論だが、これはこれで強そうなSF生命体に見えるし、8や10のように巨大なので全体的に強かった印象が残る。
ちなみに、ドラクエ11のレビュー記事も書いた。
面白かった+シリーズのまとめ方に深みが出まくりだった。ちょっと複雑過ぎ感もなくはないので、エヴァみたいに永遠に謎が増え続ける方式ではなく、もう少しいつかまとめてくれたらいいなとは思う。
いずれにしても、かなり面白い繋げ方してきたのは間違いなし。
また、ボス戦の曲がいろいろあって面白いのも見所。ドラクエ11のサントラ(オーケストラ)CDも出ているので聞いてみるとまた印象が違うだろう。
また、未プレイの人はドラクエ11Sで11のラスボスを体験することをおすすめしたい。
まとめ
以上、予想を超えた分量になってしまったが、ひとまずこれにてラスボスまとめは終了。
元々は裏ボス・中ボスもまとめるつもりだったものの、ラスボスだけでこの量なので「こりゃ無理だ」ということでやめました。ラスボス以外はもしかすると、記事を分けてまたやるかも知れません。
大変でしたが、エルギオスが変身することを筆頭に、いろいろと思い出せたり懐かしく思えたりしたので、書いてよかったかなと思います。
これを見て歴代ボスを比較したり、単純に懐かしんだり、ドラクエの変遷を感じたりしてみたら面白いんじゃないでしょうか。
モンスターのイラストが好きだ! という方は鳥山明先生のイラスト集を手にすると、この記事を読む20倍くらいテンションが上がると思うので、おすすめです。
では、ちょっと疲れたので宿屋で眠ることします。また今度。
…ちなみに、これ以上に熱量・物量の多いドラクエ記事もあります。
美麗な3Dのモンスターや、2Dのかわいらしいドット絵モンスターが楽しめるドラクエ11Sのレビュー記事も書いてます。
さて、刺激的なラスボスの次は、かわいいモンスターで癒しもどうぞ。
中ボスも魅力的。
モンスターを徹底的に見るならもうモンスター図鑑を買うしかないですけどね。