音楽の力ってすごいよね。歌の力も凄い。人の声だし言葉の力もあるしで、楽器とは違う力強さがあるものです。
なんてことを語る私はドラクエ好きが高じてなぜだか作曲をするようになった人間ですが、歌を作曲したことはほとんどありません。歌ってすごいね。
さて。
生きてると落ち込むとき、元気が出ないとき、辛いとき、苦しいときが訪れますよね。私が別に今は元気ですが、そういうときは何をやっても力が出ず、「これが一生続くのか。一体この苦しさはいつまで続くんだ?」となるものです。
でもそんなとき、私は音楽に救われてきました。というわけで、元気が出るような音楽(J-POP版)を紹介します。
知ってる曲もあるとは思いますが、これで少しでも元気を出してもらえれば私も元気になれるというものです。
落ち込んだ時にお勧めな元気の出るJ-POP 5選
どんなに落ち込んでても少し明るくなれる。そんな曲を紹介します。
明るくなり方にも色々あります。なので、あまり方向性が被らないようにしました。色々な方向から元気になろうじゃありませんか。
それが大事/大事MANブラザーズバンド
大本命「それが大事」。超ベタですが、個人的にはやっぱりこれがトップですかね。
シンプルで力強い歌詞。とにかく前向きな気持ちになれます。
最後、延々とサビを繰り返すところもいいんですよね。カラオケなんかで歌ってると、だんだん疲れて歌うのが苦しくなってくる…だけどこの歌詞だとやめずに歌い切りたくなるんですよね。聞かされてる側も案外周りも飽きないんじゃないかと思います。
負けない事 投げ出さない事 逃げ出さない事 信じ抜く事
駄目になりそうな時 それが一番大事
歌詞、これですからね。歌い切らんとあかんですね。
辛いこと、苦しいことがあっても負けずに、諦めずに頑張ろう。どんなに裏切られてもまた信じてやっていこう。道に迷いそうになっても信じぬいて貫こう。そんな気持ちになれる歌です。
この曲との出会い
これは私が落ち込んでいたころ(高校生のとき)、大晦日かなんかに夜中までラジオを聞いてたら、ラジオのパーソナリティが歌ってたんですよね。渋谷のスタジオで収録してたような…。
そんで、当時はそのラジオの人が即興で作ったのかと思って、「これめっちゃいい曲だな! この人すげえ!」とか思ってたんですが、あまりにもいい曲なので「ちょっとおかしいぞ」と思い、覚えた歌詞をガラケーでググって正体を突き止めた思い出があります。
色々な「それが大事」
弾き語りver
混声合唱ver
リンダリンダ/THE BLUE HEARTS
THE BLUE HEARTSより「リンダリンダ」。歴史に残るような超名曲です。生きる力を感じさせられます。
この枯れるような声で突き進み、「俺は生きている!」という主張のように、歌が生きることの証明のように叫び歌うこの曲。シンプルだけど効果的なコードの使い方。
「ドブネズミ」のような一般的に汚いとされるものを「美しい」と言い放つ冒頭で一瞬で世界・思想を構築し、サビは意味のなさそうな言葉である「リンダ」を連呼する。いいですね。理論では作れないですね。そしてAメロの歌詞の素朴でストレートでこれ以上分解しようのない純粋さ。たまらん。甲本ヒロト凄し。
リンダの意味
ちなみにポルトガル語で美しいという意味だとか、ダーリンを連呼してたらリンダになっちゃったとかの説をみたこともありますが、初めて聞く人的には意味のない言葉ですよね。意味のない言葉は争いを呼びませんからね、すっと入るのかも知れません。
この曲との出会い
これまた落ち込んでいた高校のある時、同級生が聞いていた曲をなんとなく聞かせてもらったら妙なエネルギーに驚く…そんなできごとがありました。一瞬で生きる力を少し注入されたような、そんな感覚でした。私がパンク系にはまるきっかけとなった曲でもあります。
今思えば超有名な曲ですが、とにかくJ-POPに疎かった私はリンダリンダで衝撃を受けたのです。
とにかくこの曲のパワーは私を虜にし、この後、ゴイステやらガガガSPやらに私を走らせることになります。そこからモンパチ、ジャパハリネット、175Rなどを聞いたかと思えば、メロコアと言われたりもするTHE BACKHORNを聞くなど、リンダリンダをきっかけに色々なジャンルに手を出すようになりました。マキシマムザホルモンはなぜか聞きませんでした。
それまでドラクエをはじめとするゲーム音楽やら、クラシックなどのオーケストラばかり、せいぜい平和なゆずの曲を聴いているくらいだった私からすればかなりの転機といえます。懐かし。
まあ、今更こんなブログでお勧めするのなんて意味ないくらい有名ですけどね。有名なものを紹介したっていいではないか。かつての私のように、この名曲を知らない人だっているかも知れないのだから。
色々な「リンダリンダ」
外国の方がカバー(歌ってみた?)した動画です。こういう純粋なパワーを持った歌は、日本語が流暢じゃないくらいの方が心に響くかもしれません。
心の声をふり絞って叫ぶように歌うのと、慣れない外国語で歌うという行為は似た部分がある気がします。徐々に洋楽風かわかりませんがアレンジされていきます。
ベースで弾いてみたverです。制服でリンダリンダは青春っぽいですね。
葛飾ラプソディー/こち亀(こちら葛飾区亀有公園前派出所)
菅野穣
iTunesで見る ¥150
ここでいきなりアニメです。アニソン。(堂島孝平 verがiTunesで見つかりませんでした。残念。)
アニメの曲って子供の頃に見てるものだと特に、独特の優しさ、懐かしさ、温かさ、ほのかな夢的なものが刷り込まれてて、元気ないときに聞くと結構明るくなれるんですよね。
ちょっとの哀愁と明るさをまとった歌詞と曲調のこのアニソン。下町情緒を感じる温かい描写だけで元気が出るわけではありません。歌はメロディー・コードももちろん重要ですが、やっぱり歌詞の力は無視できません。
喪失感にかられたときにこの「葛飾ラプソディー」を聴けば、きっとここが胸に刺さるはず。
明日もこうして 終わるんだね
葛飾柴又 倖せだって
なくして気がついた 馬鹿な俺だから
うーん、深い!
なくして初めてその大切さに気が付く…なんてことは人生では結構あると思います。家族、友達、恋人、やり込んだゲームのデータ、刺身の上の菊、1億円…
でもその状況を悲しみ、後悔して「一生その傷を負って生きていくのが俺の使命…」みたいに自己陶酔ネガティブモードなどにならず、「なくして気がついた 馬鹿なおれだから」と明るく、少し切なさを伴いながらも歌い飛ばしてしまうこの曲を聴くと、ハッとします。
なくしてしまったなら仕方ない。そんな馬鹿な俺は笑い飛ばして、そんな俺を自分で受け入れて、明るく生きていこう。みたいな気持ちになれます。ここばっかり繰り返したりしたこともあるくらいです。
こち亀の思い出
こち亀はおじさんが1巻から数十巻までを持っていて、それがなぜか家にあったので結構読みました。だから、どちらかというと初期の話の方が詳しいですね。「秋本 治」ではなく、「山止 たつひこ」だった頃の劇画調なこち亀も好きです。
ちなみに先日は柴又に行ってきましたが、下町情緒が素晴らしかったです。予想よりずっと楽しかったです。
下町情緒ももちろん良いですが、土手とか川とかも重要な要素ですね。いいんですよね、土手とか川って。映画撮影にも向いてますし。そう、私は映画撮影が趣味なのです。
色々な「葛飾ラプソディー」
スカアレンジ。とぼけたようなリズムがおしゃれですね。
変に溜めて歌ったり、盛り上げたりし過ぎず、こういう風にアップテンポにトントン拍子に歌った方が「日々はどんどん進んでいくんだよ、悪いことがあってもね」みたいな感じでいいです。ラプソディーという曲名的にもなんかマッチします。
ちなみに…
ラプソディー
自由形式の器楽曲。多くは民族的または叙事的性格をもつ。狂詩曲。
です。
アコースティック弾き語りアレンジ。打楽器がちょっとハワイアンです。陽気な中に切なさが漂うこの曲はハワイの夕方みたいなオーラをまとっているので結構合ってる気がします。
YATTA!/はっぱ隊 ~笑う犬の冒険より~
ゴム、社長、パーラー『Me』
iTunesで見る ¥200
こちらも本家が見つからなかったのでこれで…アレンジバージョンですね。
これはお笑い芸人がやっているというだけあって、ひたすら明るい曲調ですよね。そして前向きで意外と深い歌詞。
…ですが、それだけではなくて、この歌の場合はダンスと衣装も重要ですね。衣装といっても葉っぱ一枚なんですが、それが歌のテーマと合ってて素晴らしいですね。
葉っぱ一枚あればいい
生きているからLUCKYだ
やったやったやったやった
ー中略ー
やったやったやったやった
息を吸える 息を吐ける
この部分の歌詞だけ切り取るとアホみたいですが、アホなことを全力でやるその姿勢は芸人の強い生き方を感じますわな。生きていることの喜びですよ。前向きになれる曲は生きる力を感じるものが多いです。
そしてもう一つ、
丸腰だから最強だ
という歌詞もあるのですが、これぞまさに葉っぱ一枚故の強さですよね。
「葛飾ラプソディー」での私のお気に入りの歌詞、「なくして気が付いた 馬鹿な俺だから」にも通ずるものがあります。なくしたからこそ失うものがない最強の状態…エネルギッシュですね。
エグザイルのようにシャレてかっこいいダンスパフォーマンスはエンタメとしてはいいですが、個人的にはあまり響きません。このYATTA!は思いっきりエンタメに振り切った衣装とダンスではあるのですが、歌のテーマとよくマッチしてます。
もう一つ失恋して落ち込んだような人にはこの歌詞も響くでしょう。
すれちがいざま
微笑みくれた
二度と会えなくたっていい
君がいたから LUCKYだ
二度と会えなくても君がいた、それだけで良かったってやつですね。
ここだけは原曲でも曲調がちょっと切なくなります。アホなノリの中に見せる切なさは、ヤンキーが落とし物拾うようなギャップのよさがありますな。
この曲との出会い
実は私は「笑う犬の冒険」当時はJ-POPに疎いどころかテレビにも疎く、なんとなく「笑う犬の冒険」は好きではありませんでした。今ではホリケンの現状の秩序を破壊して新たな創造へとギャンブルするその姿勢が大好きですが、当時はろくに見もせずに好きではありませんでした。
なので、この曲を知ったのも結構後です。何で知ったか忘れましたが、カラオケかなんかですかね? 明るさと底抜けに前向きな歌詞に心を打たれた次第です。
色々なYATTA!
テンションがちょっと違うver
海外でもカバーされているのです。ピコ太郎のように謎の曲は人気を博すのかも知れません。
海外での余興?にも使われてます。観客も一体となっていて謎の感動があります。オーマイゴッドとか言って大盛り上がりです。
Y.M.C.A/西城秀樹(ヴィレッジ・ピープル)
ヴィレッジ・ピープル
iTunesで見る ¥250
YATTA!の次はYMCA!
私が最初に聞いたのは西城秀樹verですが、本家はこちらのヴィレッジ・ピープルという海外のバンドなのです。知ってましたか? 私はしばらく知りませんでした。
この曲は単純に明るくてアップテンポでノリが良い! 歌詞はあんまり気にせずに吹奏楽版なんかを聴いたりもしてましたが、歌詞もまさに元気がないときに聞くのにドンピシャ。
素晴らしい YMCA YMCA
憂鬱など吹き飛ばして
君も元気出せよ
素晴らしいYMCAってなんじゃ。と思いますが、ちょっと意味なさそうな言葉があるくらいがいいってもんです。リンダリンダだっていきなりあれを聴いて「ああ、いわゆるひとつのポルトガル語でいう美しいね」なんて思う人いないでしょう。でも名曲。無意味な言葉はしがらみを生みません。
そして葉っぱ隊に通ずるものもありますが、
「Y」「M」「C」「A」の4文字を全身で表現し、全世界に向けて共通のメッセージを発信、「皆で歌い、心身を躍動させて一緒に踊る」という、観客参加型のパフォーマンスがブームとなった。
こういったパフォーマンスは人を元気づけるのかも知れません。
まあ、「全世界に向けて共通のメッセージを発信」するつもりであのYMCAポーズをやっていたとは思いませんでしたが。
この曲との出会い
よくわかりません…ちびまる子ちゃんかも知れませんが、しょっちゅう色んなところで聞くうちに覚えたんだと思います。着メロにも入れてました。
色々なY.M.C.A
華やかな金管楽器が似合います。吹奏楽verです。
子供二人のピアノ連弾verです。うまかったりつたなかったりですが、演奏することの楽しさを思い出します。
ひとまず完結
ほかにも恋のマイアヒとかも一時期聞いて元気を出してましたが、ひとまず曲でおしまいです!これを聴いてみなさんも元気を出しましょう。元気ない人がこんなブログを読むのか知りませんが、元気な人が読んでスーパーハイテンションになるのもまた一興です。
まとめ
ジャンルはそんなに被らなかったと思いますが、こう並べてみると「俺しか知らない名曲」みたいなのはなく、みんなが知ってる名曲ばかりになってしまいましたね。
いやー万人の心に刺さるような曲ってのは決して無難な曲なわけではなく、人間の根源にある普遍的なテーマに触れているだとか、原始的な命のリズムであるとか、とにかくメロディーがいいだとか、まあとにかく良いってことですよ。王道の曲を改めて、”とある切り口”からまとめて紹介するというのも意義のあることというものです。
あー音楽は素晴らしい。でも音楽って人間にしか通じないんですかね?
ああ、世界は深い。
ー続くー
とはいってもやっぱりドラクエの音楽も好き
私はほとんど聞かないんですが、ヒップホップも違う切り口で魂を削るパワーがあります
ちなみに、私が映画用に制作した曲の公開なんかもしてます
元気になれなかった人は、このブログのゲストライターが書いた、元気になれない記事を読むのもありかも知れません